日本国破産について。。

 0 名前 : 2匹目のどじょう 投稿日 : 2002年01月19日(土) 17時36分18秒
わたしも浅○某の「日本国破産論」に、煽られて、3分の2ほどの定期を解約し、それまでしたこともない株や外貨建てMMF、金バー購入に走った者です。
 読んだ当初は、それまで漠然と感じていた不安や疑問をずばり指摘されたようで、一種のパニックに陥りましたが(またそういう書き方してますよね、あの本は^^;)ここ2カ月ほど色々、経済や金融商品の知識が深まるにつれて、だいぶ相対化できるようになってきました。
 あの本の弱点は、日本の財政赤字は、日本人による日本人からの借金であって、タイやトルコやアルゼンチンのように外国資本からの借金ではないこと。日本は、国民から厖大に借金しているけど、国民は貯金しているし、また大量の外債をもつ債権者でもあること。特にアメリカの債権を厖大にもっていることは大きく、日本はアメリカにとってダイエーのような政治マター銘柄であること。
 タイやトルコやアルゼンチンは、アメリカの要求するグローバルスタンダードを素直に受け入れ、急激に流入した外国資本によって、急激に経済発達を遂げ、一気に先進国並みの水準に近づこうとしたところから発生した破綻であり、規模や与える影響度からいっても日本と比較することには無理のあること、などがバランスよく論点に組み入れられていないことでしょう。
 とはいえ、浅○本は、問題点の指摘のみについては、ある意味正しく、迫真力はありますね^^。ちなみに私の財テクで成功しているのは、金とユーロMMFですね。米ドル定期は、110円台後半でしたので、確かに成功といえるのですが、1年先の為替なんてわかりません。浅○本ではあまりお薦めできないとしていた金ですが、益を出すのに60円も値上がりしなければならない500g金が、ここ2カ月で、140円近くあがっております。こういう先の読めない状況では、MMF(ただし外貨)や金、株のような即金性の高い金融商品を選んでおくのがポイントだと思います。
 浅○本のすすめるファンドが今日買って明日売れるような性質のものであれば、買ってみてもいいと思いますが、6カ月据え置きとか、途中解約に違約金を支払うような性質のものであれば、あまりお薦めできませんね。ともあれ、私を経済にめざめさせてくれた点で、浅○本に感謝しているのは事実です。

 1 名前 : たーくん 投稿日 : 2002年01月19日(土) 21時05分45秒
二匹目のドジョウさん

まったく同感です。

余談ですが、金融市場では、いつも事実とそれに基づいた数字が市場を動かすわけではないんですよね。数値的事実はそれ自体が市場を動かすのではなく、材料として使われるんです。そう思いません?

市場の動きには「最大瞬間風速」みたいなものがあって、何らかの心理的変化や、ニュースに対する市場の反応によっては、思いも寄らない方向に動く時がありますよね。

瞬間風速的動きが去った後も、それがなかなか修正されない時がありますから、結局マーケットの動きに振り落されてしまう時もあります。

自分でボラティリティーが高い商品の取引をしないのなら、このような「市場の動き」はあまり気にする必要はないのかもしれません。

ファンドの換金性については、普通の人はあまり考えませんよね・・・・・・・大事なことなんだけど。

海外で日本国債の暴落がささやかれているということは、ゆるぎない事実ですよ。じゃあ、どれくらいまで下がればいいの?という話ですが、長期国債先物なら、120円ぐらいだろう、という話です。これはですね、たった一枚売ると、1700万ぐらい儲かる計算になります。

 2 名前 : 2匹目のどじょう 投稿日 : 2002年01月20日(日) 10時51分49秒
たー君さん、新参者にさっそくレスありがとうございます。市場は数値ではなく、思惑で動くというのは、本当でしょうね。もし市場が数値や情報に従属して動くものであるとしたら、私は絶対に株や先物などの金融商品には手を出しません。なぜならプロに確実に負けるような世界で勝負することほど愚かな所業はありませんからね。将棋のプロに勝負を挑む者は愚かでしょうけど、金融の世界は、ルーレットの勝負の世界であると理解しています(ちなみにソウルのルーレットで小銭を稼いだことがあります^^)。
 そういう意味で私は、ランダムウォーク理論の信奉者ですね。相場の上げ下げは、5分と5分というわけです。この立場に立つと、テクニカル分析も各会社の財務諸表分析や各種統計の市況分析による予測値も、絶対ではないといことが絶対である、となります。私のようなズブの素人でも、2匹目のどじょうを狙えるといっていいかもしれません。
 とはいえ、ベテランの方々の情報は、情報の結果そのもののだけでなく、むしろ情報に対する姿勢の取り方というものを生で観察できる絶好の機会であり、貴重であると考えています。ここの掲示板は、素人に優しい雰囲気があってよいですね。ちょくちょく来ようと思います。その節にはまたよろしく。

 3 名前 : たーくん 投稿日 : 2002年01月20日(日) 23時24分35秒
二匹目のドジョウさん

そうですね、でも、ぼくも新参者なんですよ。

おっしゃることは全部本当ですよ。プロだって、そんなに素人より数段上の投資環境にあるといえるわけではありませんよ。まず、年棒5000万以上のアナリストが書くレポートを読んでみましょう。それがすべてを物語っています。結局、自分で判断するしかないんです。自分でなんらかの嗅覚を養うしかないんです。で、嗅覚は経験で養われます。

ぼくがガソリンで下がってそう慌てないのは、難平のこつを随分つかんだからで、これも一種の嗅覚です。ガソリンと灯油は大体待てばある程度戻るんです。

去年のうちの会社で、ボーナスが1億5000万を超えた人は120人を超えました。彼らがそんなに特別なことをしているか、素人が絶対真似ができないことをしているか、答えはノーです。(免許や業界の性質で、彼らにしかできない金融業務はありますけどね・・・)

ぼく自身、彼らの愚考を見て勇気づけられたことがあります。何度も・・・・・・・だって、ぼくたちは支店全部の(システムによっては本店のも)注文を好き勝手に見れるから、チームの同僚と笑ったりすることもよくあるんですよ。

二匹目の「ドジョウ」ではなくって、「うなぎ」ぐらいにまではきましょうよ。

 4 名前 : 近興味 投稿日 : 2002年01月21日(月) 22時17分51秒
最近流行っている風邪にやられました(ひどく長く続きます皆様気をつけてください)。久しぶりにネットに継いで見てみましたが、お返事があるではありませんか!しかも励ましの内容で私勇気付けられました。 それほど危機感にあおられることなく運用への行動を起こしていきたいと思います、多くの勉強を必要としすることでしょうが解らない事ばかりだと思います。 そんな時はここでお答えいただければと・・・。 では しばらくの間よろしくお願いします。

 5 名前 : 通りすがりさん 投稿日 : 2005年11月21日(月) 01時47分44秒
景気はやや良くなっているが、財政再建できるほどではないし、今後そこまで回復は期待しづらい。
日本国破産は、免れたのではなく予定より遅れているということだろう。