今年を振り返って
2001/10/14
今年もそろそろ終りというか、まだ2ヶ月以上残ってはいるのだが、
気分的にはもう店仕舞いしたい感じである。
実際はポジションを縮小しつつも新しい建玉アイデアがどんどん
湧いてくるので、あまり区切りは付けられない気もするが。
終り良ければ全て良しというが、今年はまずゴム指数の売りでやられて、
灯油売りガソ買いで梅田さんに振り回されて、白金の買いでやられと、
8月くらいまでは散々であった。
特に灯油売りガソ買いは、平気な顔をしていたけど、実は毎日30万円、50万円と削られ、
最後の股裂きの日に100万円近く値洗いが減り、もう駄目だと思って
一部損切りしたのが最拡大の日で、次の日さらに鞘が拡大したら証拠金不足で
大打撃になる所であった(大きく張っている人にとってはこれくらい端た金かもしれんけど)。
やはり何というか、リスク感覚が欠如していたとしか思えない。
最初は資金に余裕を持って建てていた筈が、
段々と引かされ難平をするうちに限界に近づいてしまったのだろう。
林輝太郎先生の本に、『「リスク管理理論」が組立てられている巨大な機関投資家でさえ
「理論はそれなりに理解できるが、いざ実行となると困難だ」と言うくらいであり、事実、
1990年の株の下げ相場では、理論を実行できたところは三分の一もない、といわれているのだから、
どうやら理屈よりも実行ということになってくるのが現実である。』
と書いてあるが、それをそっくりそのまま体験してしまったようだ。
そういえば去年も夏場は灯油を売り上がって苦しんでいたなぁ。中部だからって油断してホイホイ難平しちゃって。
いい加減、学習しろよって感じだが。
最後に石油の売り買い売りで十分に取り戻したのだが、これも僕の資金量から
すると結構尋常でない枚数を張っていて、上手く行ったから良いようなもの、
逆に行ってたらどうなっていたかと思う。
心理張りというか、内部要因を見て曲り屋に向かうってのは確かに儲かるし、
その事は今年十分実感したけど、それでも偶然大きなファンダメンタルの変化が起こると、
どう動くかわからない。
そんなことより第一に、自分が商品相場でやりたかったのは
こういう事じゃなかった気がするのだ。
今年は運で生き残ってしまったが、大損してもおかしくなかった。
そういう意味で今年は反省すべき事が沢山あると思う。
経験としては良かったかも知れないが、精神的に疲れる売買はもうあまり
やりたくない。来年は長期売買の片張り、システム、指数先物を中心にした
異銘柄鞘取り、それに異限月鞘取りを中心に、あまり精神に負担をかけない
売買に徹したいと思う(と言いつつ、スイングなんかもやってそうだけど)。
目次へ