ポジション取りについて
2004/3/5
最近、相場について語れなくなってきた。言葉が出てこないのである。
相場に対する取り組みは作品を作るのに似ている。
ポジションが無い状態、これは白紙のキャンバスである。
資金が多ければ大きなキャンバス、資金が少なければ小さなキャンバスである。
そこに絵を描くように建ち玉を置いていく。
画家は自分の作品について説明はしない。
相場観なるものは言葉を使わなくともポジションの構成を見てもらえば分かる人には分かる。
例えば今のコーンなら当限から11月限まで山を描くように買い玉が分布し、
1月限で売り玉に転じ3月限には更に多くの売り玉がある。
以前から買い越しであったが現在はフラットである。
今後どういう展開を想定しているかポジションを見るだけで明らかである。
ポジションという絵が普通の絵と違うのは、時間と共に変容していくという点である。
相場の状況は毎日変化するし、建ち玉自体が時間と共に期先→期中→期近と性質を変えていくからだ。
よって、ある部分を足したり別の部分を削ったりと、
常にポジションを最適な状態に保つ作業が必要になってくる。
美しいポジション構成は利益を生み出すと個人的には思っている。
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