鞘取りについて

2001/10/23

最初、日記に書こうかと思ったんだけど、量が多めになったのでこちらに…。

ふと福岡NON-GMO大豆を見ていて、こりゃ東京NON-GMO大豆といい感じの鞘取りが出来るな、と思ったのだが、 調べてみるとびっくり。 福岡の方が倍率6倍、東京が倍率10倍。まるで子供のおもちゃみたいな銘柄だ。 手数料往復1000円としても手抜けが270円ではとてもじゃないけどやってられない。
大豆は鞘の動きが変というか、自分の感覚に合わない気がするので建てた事もないんだけど、 関西大豆(特に当限)とか、ああいう動きをするのが好きな人もいるんだろう。

僕は鞘取りと片張りは表裏一体だと思っている。
片張りでも有利な限月や銘柄を選んで建てるように心掛ければ、それは必然的に、 鞘取りの片割れとして機能し得るものでなければならないし、鞘取りにしても、 相場の大きな流れの中での相対的な強弱を取るのだから、値位置というのは当然、大事になってくる。
両者はツナギという技法で互いに関連するのだから、当たり前といえば当たり前だが。
だから鞘取りでも一代足は重要だと思う。相対的な強弱も見るから、やっぱり場帖ということになる。 某所で、僕は鞘のグラフは確認程度にしか見ないで、主に場帖を見て仕掛けるよって言ったら、 良く暗算できますよねって言われて、それはちょっと違うんだけどなぁと思った事があった。

銘柄による違いもほんとに大きいと思う。金属、石油、穀物、ゴムで全然違う。 同じ穀物でも、粗糖のあの粘着質の動きとコーンの直線的な動きは違う。大豆は知らんけど。 結局、それぞれに最適なやり方も違ってくるのだろう。
まぁ、やり易いのをそれぞれ気に入ったやり方でやればいいと思うんだけど。 東京コーン−関門コーンばかりひたすら仕掛けて儲けてる人の話とかも聞いた事あるし、 あまり手を広げずに一つをじっくり見るのも大事かもしれない (手を広げまくってる自分が言うか?って感じだけど)。

僕もえらそうなこと言えた身分でもないんだけど、「サヤ取り入門」に書いてあるパターン4にしても、 実際にヤラれまくって痛い目に遇えば怖さを身を持って知るだろうし、要は経験と反省だと思うけどね。


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