累計収支のグラフ

3つのグラフがありますが、縦軸の目盛はかなり違います。複利運用の効果抜群といったところです。

2000年から2002年半ばあたりまでは取ったり取られたりの繰り返しになっています。 システム売買や鞘取りはコツを掴んできて好調なものの、 油の売り上がりで2001年12月と2002年3月に大きなマイナスを食らっています。 2002年6月に生糸でやられ、7月にブロイラーで取り返し、 9月にまた生糸でやられるという、何とも言えない相場を張っていました。 2002年10月以降は、ガソリンの期近買い期先売りを期近が落ちるに従って徐々に期近売り期先買いにシフトし、 途中からガソリンと灯油のストラドルに組み替えるという戦略が図に当たって順調に資金が増えていきました。 今から自分の売買譜を見返しても、上手く売買したものだなと思います。 この頃が、一番相場らしい相場を張っていたのかもしれません。 オレンジ色の線は累計出金額です。これがマイナスに下がり続けているということは、 口座にひたすら入金していたことを意味しています。 収入から生活費を除いた余剰金は全て種銭の増強に充てていました。



2002年の終わり頃から2003年初め頃までは、ガソリンの需要期の買いを中心に鞘を組んでいました。 しばらく順調でしたが、2003年の3月から4月にかけてのイラク戦争後の暴落で、 鞘を買い過ぎていたガソリンほど下げが激しく、ストップ安が解けた瞬間に灯油との鞘が大逆行し、 一気に総資金の3分の一を失う打撃を受けました。 しかしその後は再び油の鞘取りが順調で、更に新規上場されたニッケルを中心に買いで攻めて、 順調に資金が増えていきます。 2003年後半あたりから穀物の需給逼迫を根拠にコーンと大豆を買いまくり、 上げれば上げるほど乗せ乗せで買って、2004年4月から5月にかけての暴落で撃沈。 同時に金属全般も買いで入っていて暴落にぶち当たりました。 8月と10月には油の上げで苦しんでいます。8月はクラックで苦戦し、 10月も最初はクラックでしたが、どんどん拡大して苦しくなり、 最後には原油の買いを外して売り勝負するという暴挙に出でています。 一番資金が減少した10月18日の時点で、 有効額が800万に対してガソリンと灯油で53枚の売り越しの状態でした。 当時は倍率100倍でしたので、一日違えば破産していてもおかしくはありませんでした。 ギリギリの所から生還し、暴落し始めたので、一度死んだと思えば怖いものは無いと、 84枚まで売り乗せて、一気に7000万弱まで資金を増やしました。



2005年前半には程なく累計収支1億を達成。 この頃からクラックが売買の主力になっていきます。 面白いように取れた時代でした。 累計出金額がプラスに転じたのもこの頃です。 しかし2006年の夏から秋にかけてクラックの暴落で痛手を負い、 その後はクラックにも限界が見え始めてきました。 自分の資金量と板の厚みを考えると、もはや石油製品でさえも異限月の鞘取りは無理になってきました。 クラックも取れなくなり、必然的に辿り着いたのが、コーン粗糖、原油粗糖、金銀ストラドル、 コーン大豆、等の鞘取りモドキです。 危険は承知でも、もう先限しか資金が入らないので仕方ありません。 2007年の前半はそれでも良く機能し取れましたが、後半あたりから全く取れなくなりました。 もう、何をやっても損をするばかりです。 挙句の果てに2007年終わりから2008年にかけてNON大豆の仕手相場に巻き込まれ、 資金を飛ばして退場となりました。 2007年の6月から12月にかけての損益グラフは、見ているだけで苦しさを感じます。 資金が増えるに従って勝負できる土俵が制限され、どんどんと不利な立場に追い込まれた感が強いです。



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