原油と灯油の先限の月の違いについて教えてください。
1投稿者:えんさん (aijHRevc) 投稿日:2008年07月06日(日)17時24分10秒
はじめまして、株の現物と債権をやっておりましたが、原油とガソリン、灯油のクラックに興味を持ち勉強を始めた「えん」と申します。
さて早速ですが、過去の原油とガソリンの鞘の動きをエクセルで視覚化してみようと思い、東工のヒストリカルデータをダウンロードして加工し始めたのですが試しに2006年1月のデータの中で一番遠い限月(もっと正確な表現があるかと思いますが素人ですのでお許しください)を選んで並べてみたところ、原油は1月4日のみ5月で後は6月、ガソリンは1月4日から25日までが7月、26日から31日までが8月となっておりました。
さてそこで疑問なのですが、
1.限月が切り替わるタイミングは商品によって異なると理解して良いのでしょうか。
2.原油とガソリンの鞘を見る場合、例えば6月限原油と6月限ガソリンの鞘を見るのが普通なのでしょうか。それとも一番遠い限月同士とか期近から3番目なら3番目同士というようなペアの鞘を見るのが普通なのでしょうか。
初心者の質問なので初心者掲示板に書くべきかと思いますが、あちらの板はほとんど稼働していないようなので失礼かとは思いましたがこちらに書き込みさせていただきました。ご教示いただければ幸いです。
2投稿者:山頂♪♪♪ (.t4dJfuU) 投稿日:2008年07月07日(月)20時42分31秒
原油と灯油の先限の月の違いは納会事情の違いによるものと思います。
ガソリン、灯油の納会は現物の受け渡しが伴うもの、
納会日から現物の受け渡す日まで手続きなどで時間がかかります。
一方、原油は差金決裁、納会したら、おしまい。
3投稿者:山頂♪♪♪ (.t4dJfuU) 投稿日:2008年07月07日(月)20時49分47秒
クラックを仕掛ける場合、
私は出来高の多い限月を仕掛ける。
一般的に、一番遠い限月(先限)の出来高が一番多い。
後、納会まで時間的に余裕があって、のんびりできます。
4投稿者:秋山昇 (lwt635fs) 投稿日:2008年07月08日(火)20時10分04秒
限月の納会や発会するタイミングは商品設計により異なっています。原油の例えば6月限は、6月の中東産原油の平均価格で7月最初の営業日に納会することになっています(日経平均のSQと似ています)。ガソリンと灯油は石油業界の締め日の都合で毎月25日(休みの場合は繰り上げる)と決まっています。
常に6本の限月が建つように新しい限月が発会します。

鞘をどこで見るかは人により流儀がありますので何とも言えませんが、私は先限同士で見ています。先限というのは一番遠い限月のことです。商品は日経平均先物とは逆で、先限ほど流動性がありますので。
クラックというのは精製マージンを表しますが、東京原油が中東産原油の現地価格、東京ガソリン灯油が国内価格ですので、中東からの輸送時間などを考えると、例えば東京原油の5月限と東京ガソリンの6月限を比較するのが適正と思われます。
先限同士で見ても大きな違いはありませんが、その場合は鞘グラフに限月切り替えによる損益が現れないので若干注意する必要があります。
5投稿者:えんさん (aijHRevc) 投稿日:2008年07月08日(火)21時27分45秒
山頂さま、秋山様早速のレスありがとうございます。
原油とガソリン・灯油は似ているようで、商品の性格が一次原料なのかそれを加工した製品なのかというところで納会の事情が異なるのですね。
鞘をどうみるのかというのは人によって違うが、先切(一番遠い限月)同士が流動性があり比較的取引しやすいというお話は非常に納得がいきました。株もそうですが流動性の低い銘柄は値がとびやすくリスクが大きいということですね。
限月の切り替えの損益というお話しは現物ばかりやっていたものにとっては馴染みがなく、これをどう理解するかが最初の課題かと思っております。入門書を読んだりみなさんの過去ログなどを拝見しておりますと、つなぎ足というような言葉が出てまいりますがそれが限月切り替えの値のとびを処理するための一つの考え方なのかななどと推測しておりますが良く分かっておりません。自分でヒストリカルデータを加工して実際のデータの特徴を見ながら一つ一つものにしていこうかと思っております。今回は親切に教えてくださりありがとうございました。
6投稿者:山頂♪♪♪ (.t4dJfuU) 投稿日:2008年07月09日(水)06時43分58秒
灯油という商品は季節感が強い、各地の情況も違います。
因みに、私の家では灯油は全く使わない。

納会の事情は現物筋が制空権を握るから、
蓋を開けてみないと分からないことが多い。
7投稿者:さやえんどう  投稿日:2008年07月09日(水)08時16分36秒
つなぎ足というのは、個別の限月を追いかけるのではなく、先物なら先物ばかりを追いかけたものです。

例えば、東京ガソリンの場合は、現在の先物は09/01限ですが、つなぎ足の場合は09/02限が発会した時点でそれを追いかけることになります。
つなぎ足をそのまま仕掛け続けると仮定すると、先物が切り替わるたびに今の仕掛けを手仕舞いして、先物に乗り換えることになります。
秋山さんが「限月の切り替えの損益」と仰っているのはその時に発生する損益のことです。

現実には、先物の時に仕掛けて、それが先物ではなくなっても乗り換えをしないことはあると思いますが、その場合にはつなぎ足とはズレが出てきます。
8投稿者:さやえんどう  投稿日:2008年07月09日(水)08時40分29秒
7での「先物」というのは一番遠い限月という意味で使ってます。
説明不足で申し訳ありません。
 〆〆〆〆〆