秋山昇 さんの日記

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思い出話3:板寄せ  2021/10/18(月) 18:14:07
 以前は、商品先物は一日4回とか6回とかの決まった時間に売りと買いを付け合せる板寄せという方法で売買が行われていた。場節ごとに値段を競りで上下させながら売りと買いの枚数を合わせて行き、ちょうど売り買いが均衡したときの値段で全ての売買を成立させるのである。
この場合、ぴったり売りと買いが一致する値段があればいいが、通常は、123.1円では買いが多く、123.2円では売りが多い、などのような状況が出現する。買いが多い状態を売り端(ウリハナ)、売りが多い状態を買い端(カイハナ)という。買いが多いということは、均衡させるために売りを募集中ということで、売り端と言われるのである。
板寄せの競りにおいて、端の分の売買を引き受けて値段を確定させることを「端上げ」とか「端を取る」とかと言う。知り合いでよく端を取っている外務員の人がいたが、相場の約定値段は永久に残るから、自分が相場の歴史を作っているという自負と満足感がある、というようなことを言っていた覚えがある。また、端を取ることで相場に対する断固とした姿勢を示すことができるというのもあったようだ。例えば、岡地が100枚の買い端を取った、とかなると、今端取ったの誰だ、という感じで情報が駆け巡ったりしたそうだ。
ウェブ上でも、例えば日本ユニコムのシステムなんかでは端を見れたので、端の分の注文を入れると、そこで値段を決めることができた。ただ、正確にはこれは端上げではなく「無出入り」ということになる。誰も端を取らないようなマイナー銘柄で1文違いで大きな売り注文と買い注文を入れてると、上げて買い端、下げて売り端という状態を延々と繰り返して、いつまでも売買が成立しなくなる。これをやってると、取引所から取引員を通して「ええ加減にせぇよ」って電話が来る。
一度、大阪商品取引所の立会場内で見学させてもらったことがあるのだが、手は必ず後ろで組んで動かさないようにと言われた。具体的な手振りは忘れたが、下手に手を動かすと端を取ってしまって大変なことになってしまうからだそうだ。高台の職員は、端上げの手振りを見ると反射的に反応してしまうこともあるということだった(本当は発声も要るのだが)。
大阪商品取引所では、各取引員から場立ちが派遣されて手振りによる競りが行われていた。場立ちは、場電で伝えられる各取引員内の売り買いの差っ引き分を手振りで成立させるのである。東京工業品取引所はその時から既にコンピュータによるシステム売買で板寄せが行われていたのだが、例えば岡地では、取引所の売買がシステム化されてようがそうでなかろうが、社内では手振りによる売買の取りまとめが行われ、その差っ引きが各取引所に伝えられるようになっていた。
端上げのときは、手振りとともに、買い端を上げるときは「買ったあぁぁーーー!!!」、売り端を上げるときには「売ったあぁぁーーー!!!」と大声で発声するので、聞いてる方もテンションが上がる。売り端でも買い端でも関係なく取るときには、確か「シャぁぁぁぁーーーー!」とか叫んでた気がする。
担当の外務員が認めていた場合は、客も手振りをしていい場合もあったようで、自分で端を取ったりするお客さんもいたとか。でも端上げは、10枚買い端かと思って取ったら、直前に大量の売り注文が入って100枚買ってしまったとかいうことが起こり得るので、結構リスクが高いのである。

思い出話2:ゴム指数  2021/10/16(土) 23:53:57
 diabloさんがゴム指数の異限月鞘取りの様子を公開していたので、真似をしてやってみた。実際にdiabloさんにもお会いして色々と教えてもらったこともある。
ゴム指数は単位がポイントとなっているが、数値的にはゴムとほとんど同じなので、そのままポイントを円に読み替えると東京ゴムと同じくらいの価格水準となる。
当時、東京ゴムの倍率が5000倍だったのに対して2万倍という破格の倍率であった。その頃はまだ手数料が往復1枚4000円くらいしていたが、0.2ポイント幅で手数料が抜けるという点で鞘取りに適していたといえる。
当時、市場は全部板寄せだったが、直前の場節で東京ゴムが上げたときに、ゴム指数の期近はすぐには反応せず、先が買われて鞘が拡大するので、期近買い期先売りを仕掛け、直前の場節で東京ゴムが下げたときにはその逆の仕掛けとなる。
当時はバイカイ付け出しという制度があり、売買はほとんど取引員が呑んでくれた(正確には、自己玉で向かう)ので、期近に注文を出しても値段が動くことは少なかったのである。
短期的な仕掛けとは別に、ゴム指数は指数値で納会するのに対して先限は理論値からの割高割安があるので、乖離したら逆張りで仕掛けていくというのも堅い取引であった。
ゴム指数は東京ゴムや大阪ゴムとシンガポールゴム(マレーシアゴムも入ってたかも)の合成指数で、国内成分は半分くらいしか無かった。ゴム指数の先限の理論値は、その限月が納会するときの東京ゴムや大阪ゴムの限月を使って計算するのだが、海外の分をどうするのかというのが難しいところである。それによって仕掛ける基準が全然違ってくるので、非常に重要なのだが、diableさんの計算していた理論値と自分の理論値は少し違っていた記憶がある。
羽根さんの鞘取り入門という本があるが、あの順鞘拡大の理論がそのまま綺麗に当てはまり、しかもかなりの短期勝負ができたので資金効率も良かったのである(倍率が高い分、実質的な証拠金も安かった)。
相場を始めた頃の資金は数十万円ほどであったが、ゴム指数は資金を数百万円レベルに増やすのに大きく役立った。

思い出話1:東京ゴム  2021/10/16(土) 05:47:22
 商品先物で初めて玉を建てたのが東京ゴムである。オリエント貿易で1枚売ったのが始まり。
当時は90円くらいだったが、当先10円くらいの順鞘が恒常的についていた。手書きの場帖を付けながら鞘やうねりのリズムを見ていた。
当初はゴムの順鞘の仕組みが理解できなくて頭を悩ませたものである。経済学の教科書的には、当限が現物価格に近づき、先物は金利と持ち越し費用の分だけ上鞘になる、ということになっているが、ゴムは先限がだいたい輸入採算と等しくなっていて、期近はそれよりかなり安い水準が続いていた。
自分で色々とああでもない、こうでもないと考えたり、色んな人に教えてもらったりしてわかったのだが、結局、ゴムは渡し手有利なので、現物背景の売りヘッジが入れば入るほど、その重みで下鞘に売られるということが理解できた。
しかも、納会近くになって当限と2番限の鞘が開いている場合には、ヘッジ売りしている筋が現物を渡さずに2番限に乗り換えることも多く(親引け)、その場合はまた現物背景の売りが居座ることで順鞘が長期化することになる。
同様の構造はアラビカコーヒーやロブスタコーヒーでも見られた。また、同じ売りでも、現物を背景にした売りと差金決済の売りでは市場への影響力が全然違うということも理解できた。
外務員さんたちは、丸紅とか豊田通商の売りがどこまで現物含みなのかとか、どこがどれくらい供用期限の近い現物を抱えているかなど、色々と調べたりしていたようだが、まぁ、輸入採算をチェックしていれば鞘の動きはだいたい読めるようにはなった。現物のヘッジ売りは輸入採算以上でないと入らないので、タイのUSS価格から計算した輸入採算価格と比較して、期先の時期に輸入採算以上に買われていた時期が長いほど、それが期近に回ったときに順鞘になりやすい。逆に、期先の時期にヘッジ売りが入らないと、期近に回ったときに鞘が縮小傾向になったり同鞘化したりすることになる。
基本的には鞘滑り取りであるが、どこで増し玉してどこで減らすとか、どこで乗り換えるとかは、データを元に色々と戦略を建てられて面白かったなぁ。
タイのソンクラー等の3市場のUSS価格、マレーシア市場価格、シンガポールゴム価格、後に上海ゴム価格なんかのデータを毎日調べて売買判断を行っていた。日本の営業倉庫在庫のデータも気にしていたが、後になればなるほど営業倉庫を経由しない取引が多くなり、価格影響力は無くなっていったので、それに伴い、あまり気にしなくなった。
洪水で減産ってニュースが出て上げると売り場だったことを思い出す。ゴムの木は洪水でも別にダメージは無く、その間、タッピングできないだけなので、洪水が終われば生産は元通りになる。

日経平均  2021/10/16(土) 05:01:58
 日経平均は27500から30000まで売り上がっていたが、何とかプラスで逃げることができた。いくら中国がやばいっていっても、過剰流動性相場で売り向かっちゃいかんなぁ。

ワンキャリアは初値売りで4万くらい取れた。

現在、運用資産のほとんどがドルベースの仮想通貨になっているので、そのヘッジでドルを売っているのだが、それがめちゃめちゃやられている。困ったなぁ。半面、カナダドル、オーストラリアドル、スイスフラン、ユーロ、英ポンド、ノルウェークローネ、スウェーデンクローナ、ポーランドズロチの買いは利が乗っている状態である。でもドルのやられを補填するほどではない。

これからちょっと、昔の相場の思い出話でも書こうかと思う。

ワンキャリア  2021/09/29(水) 20:10:46
 ワンキャリアに100株当選した。でも地合いが悪いからどうなるか。
プロジェクトカンパニーは300株全部、初値850円高で仕切って25万円ほどの利益となった。ポイント単価580円か。厳しいねぇ。

日経平均先物売りは一息付けた。少し落とした。

バイビットの大会の賞金が入金された。それとは別にBITのエアドロップも貰えて、2つ合わせて130万円くらいになった。太っ腹だなぁ。よほど儲かってるんだろうね。

DeFi上に某取引プラットフォームがあるのだが、昨日の晩、売買がめちゃくちゃ遅延するようになり、重くなって、ロスカか何かが連発して髭だらけになってきたので、44000ドルで5ビット売り、41100ドルで5ビット買いの指し値を何とかねじ込んだら両方とも約定した。別の売買で滑ったりもして損もあったが、150万円くらい儲かった。

なんか最近、邪道な利益が多い気がする。

プロジェクトカンパニー  2021/09/16(木) 23:02:00
 SBIチャレンジポイントを430ポイントほど投入してプロジェクトカンパニーに300株当選した。1000〜1500円程度プラスの初値予想が出ているが、1500円高ならぎりぎりポイント単価が1000円を超えるか。この前のが期待外れだったから、今度は期待したいところ。

日経平均先物を売り上がって悲惨なことになっている。もう撤収含みで考えた方がいいのかもしれないなぁ。

DeFiの詐欺プロジェクトで36万ドル持ち逃げされてから、鬱々として気分が晴れなかったが、何とか取り戻せた。といっても、犯人から取り戻せるわけもなく、某コインを10万ドルほど買って、何とか5.3倍で決済することに成功した。でも8倍くらいまで上がってるんだよなぁ。早まったかもしれない。それにしても、自信はあったが100%ではないので、さすがに痺れたな。

バイビットのトレードコンテストで入賞できるかも。あと20時間で終わるが、このままいけば50位内に入れるかもしれない。1位だと25.7万ドル、50位でも4200ドルの賞金である。

ラグプル  2021/08/20(金) 12:00:54
 ぐぇ〜〜
DeFiの高金利の怪しいプロジェクトに入れたら、ラグプルされて4000万ほどやられた。
きつすぎる。
DeFiはトータルすると大赤字だなぁ。
もう仮想通貨からは資金抜くかなぁ。

事故  2021/08/16(月) 09:40:25
 20歳くらいに運転免許を取って以来、無事故1違反で来たが、とうとう事故を起こしてしまった。雨が降っていて後ろが良く見えず、駐車場内で切り返し中にバックで、止まっている車にぶつけてしまった。警察に連絡し、相手の車の持主もすぐにわかったので、事故処理自体はスムーズに終わった。とにかく相手の車が無人でよかった。
レンタカーだったので対物+車両損傷+休業補償が全て上限までかかって12万円の出費となった。レンタカーを借りる際、今まで1日に1000円の免責補償を付けたことはなかったのだが、免責補償を付けていれば2万円の出費で済んだことになる。今までレンタカーは100日以上借りていると思うので、免責補償を付けない選択はまだプラス収支になっていると思うが、合計200日までは借りていないと思うので、微妙な損益になってしまったかもしれない。認知機能も段々落ちてきていると思うので、今後はどうするか考えないといけないなぁ。
その前に、ちゃんと注意していれば防げたはずなので、もっと慎重に運転するようにしなければ。

中国の不動産事情はかなり厳しくなってきているみたいだ。チャイナショックが再び起きるかもしれないので、株式はちょっとヘッジを入れた方がいいかもしれない。しかし現株のヘッジに日経平均先物を使うと税制が違うとか、この国は終わっとるな。

グルグル  2021/08/07(土) 20:39:39
 最近は仮想通貨全体が上がり調子になってきたので、片張りの買いはいい感じになってきた。しかし裁定機会があまり無いのが困る。

DeFiで新しいレンディングプラットフォームがローンチされた。通貨を預けてそれを担保に色々な通貨を借りることができるのだが、通貨を預けると金利が貰え、通貨を借りると金利を払う。同じ通貨の場合、預入金利より借入金利の方が高い。そこまでは普通なのだが、ここでは預けても借りても独自トークンを貰うことができ、その価値も加味すると、預けても借りても金利が貰えるという、おかしな状況になっている。
そこで、とりあえず70万ドル分ほど預けて、それを担保に同じ通貨を借り入れて、それをまた預けて、というのをグルグル繰り返してみた。担保率が100%ではないので無限に増やすことはできないが、210万ドル分預けて140万ドル分借りている状態にできた。同じ通貨なので担保割れで強制決済になる可能性も無いはず。まぁ、こんなバグみたいな状況は長くは続かないとは思うが。

コインチェックのIEOだが、抽選に不具合があったということで、ほとんどの人が平均して申込口数の4%程度、復活当選している(応募倍率が25倍程度なので妥当な割合である)。しかし自分には何の連絡もなく2400口全部外れが確定した。コインチェックは1口ごとに公平に抽選を行っていると言っているが、96%の確率で2400回連続して外れる確率は天文学的に低く(2.8×10^(-43)の確率)、1口ごとに抽選しているというのが本当であれば抽選プログラムにバグが残っているとしか考えられない。しかし、サポートとやり取りしても「1口ごとに抽選を行いました、結果についてはご理解下さい」と言うばかり。数学的に理解できないから問い合わせているのだが。当たっていれば200万円以上の利益になったはずで、色々と納得できないが、この業界も、もともといい加減な会社ばかりだし、バグに当たったのも運が悪かったと諦めるしかないか。

コインチェック  2021/07/21(水) 00:57:17
 IEO、最大の2400口申し込んで1口も当たらず。ニュースによると配分金額に対する応募金額の倍率は24倍程度らしい。どういう抽選なんだこれ。応募口数ごとに抽選なら、2400口全部が96%の確率で外れる可能性は天文学的に低いし、口座ごとに抽選なら配分口数が口座数の3.6倍くらいあるので、配分0は不自然である。まぁ、平等抽選とは言ってないわけだから、お得意様に優先配分するとかの何らかの作為が入っている可能性もあるし、バグの可能性もあるが。

まぁ、外れたものは仕方が無いが、プログラムを作る立場からすると、こういう抽選アルゴリズムって意外と作るのは難しいのである。プログラミングの課題などに丁度よいくらい。
まず思いつくのは、口座ごとに申込口数に応じて当選確率を割り当て、配分口数をその確率に応じて割り当てていく方法である。しかしこれだと、申込口数より多く配分されてしまう口座が出てしまう確率が0ではない。オーバーした分は再抽選するなどすればいいが、まぁ、スマートではない。
他に考えられるのは、申込口数すべてに一意的な番号を振り、配分口数を一口ずつ乱数で申込口数に割り当てる、という操作を繰り返すというアルゴリズムである。もちろん、配分が割り当てられた申込口は次の回の割り当てでは除外しなくてはならないので、一意的な番号は、まだ当選していない申込口に毎回振り直す必要がある。
後者の方法は十分に実用に耐え得る方法だと思うが、例えば倍率が3倍だとして、100口申し込んで、一方の人が30口しか当たらず、もう一方の人が35口当たる、等ということも起こり得る。抽選なのでこれでも問題ないのだが、より公平感を増すために、申込口数÷倍率の整数部分の口数は必ず配分し、残りを抽選で決めるという配分の仕方も考えられる。例の場合だと、必ず33口か34口のどちらかが当たるような配分になる。これを実現するには、まず申込口数÷倍率の整数部分の口数を配分し、口座ごとに申込口数÷倍率の小数部分に比例した期待値で残りを割り当てればよい。申込口数÷倍率の小数部分は全申込口数を掛けると整数になるので、一意的な番号を振って配分していく方法で抽選を行うことができる。この場合、端数の配分は口座当たり最大で1口なので、割り当てがあった口座は次の回からは除外していく必要がある。

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