季節 さんの日記

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(無題)  2008/09/27(土) 22:21:34
  堀江美都子という人は、アニソンの女王といわれているだけあって、その年代の人ならばきっと聞いたことのある曲を歌っているが、基本的にアニソンというのは曲はいいのだけれど、歌詞はやはりそのアニメのためのものとならざるをえず、一般的な意味で名曲とはなりにくい。普通の意味でいい曲ってないのかしらと思っていたところ、「心のうた」「月光の子守唄」という曲を見つけた。どちらもアニメと特撮もののエンディングだがなかなかいい曲だ。前者はいずみたくの作曲、後者の月光は「つきひかる」と読むようで主人公の名だが、それを離れてもいい曲だと思う。2番の歌詞「おやすみなさい 黒い猫 あなたに罰を あげましょう」は秀逸。作詞者石森章太郎よくやったといいたい。

(無題)  2008/09/22(月) 22:20:55
  マンデルブロ『禁断の市場』を読む。金融工学は市場の変動率を正規分布であると仮定するが実際はもっと異常値が頻繁に出るという話。たぶん現場にいる人はみんな体で知っていることだとは思うが、フラクタル理論の第一人者という数学者の解説を読んでみるのも悪くはない。学者さんはあくまで理論の美しさを追及すればよいのだから、正規分布のようなある種の理想系を前提に議論を展開したかろうが、保険会社ならばとても恐ろしくて想定出来ないだろう。ちなみにフラクタル図形では全体と部分が相似というが、私は分足チャートも月足チャートも単位を隠されては区別できぬのである。

(無題)  2008/09/21(日) 22:24:16
  アメリカ政府が75兆円規模で不良債権買い上げとのことである。議会の承認が必要と思うがおそらく実施されるであろう。当然のこととはいえ、日本ではあり得ない驚くほど迅速な意思決定である。おそらく日本ならば野党はもちろん与党内からも政局ねらいの揺さぶりで反対論が巻き起こり、半年経っても満足に決められないこと請け合いである。そのわりに漁民救済のようなさほど信用問題の波及もなくたいして必然性もないことには、なんと言うこともなくばらまいてしまうが。何度も言うが日本の政治の欠陥は議院内閣制と二院制に由来する点があまりに大きく、したがって与謝野が言うように改善する見込みはないのである。日経平均は、銘柄変更の不手際もあるとはいえ、1989年大納会の39000円から依然遙か低い水準にある。世界広しといえどもこんな国は日本だけだろう。日本に限っては経済学者の言う合理的な方法であるバイアンドホールドも、ほとんど一世代にわたって大損である。つまりは株価は日本の絶望的な将来をかなりな程度予想していると言える。

(無題)  2008/09/20(土) 12:31:08
  「人の行く裏に道あり花の山」は、よく知られた川柳であり、一般に人気が沸騰している銘柄は売りをねらえとか、万人が弱気なら買いとか、逆張りのすすめのように解釈されることが多い。しかしこの川柳は、そういう値動きの教えとは考えない方がいいように思う。むしろ多くの人がやりたがり、容易にできる方法に、うまい手口はないという意味と解釈したい。
 ここ数日、2ちゃんねるの為替板を見ている。芳名録とちがってFX市場参加者のごく平均層の考え方がわかるからである。彼らの考えの多くは、高金利通貨のつっこみ買いと値洗損が出たポジの長期放置である。誰もが思いつきそうな貧困な発想である。相場で「長期戦」となるのは、だいたい値洗損が出ているポジである。損切り回避はまさに「人の行く道」の筆頭である。スウィングはデイトレ専業に比べれば、副業でも夢を見ることができる安易な道である。片建ては鞘取りにくらべ大衆に人気がある。
 となると日ばかり筋にして鞘取り筋というのが、最強の「花の山」のある裏道と言うことになる。これは、ヘッジファンドやプロップファームのトレーダーに最も多い戦法ではないか。この反対が大衆である。まあ、プロのトレーダーは反射神経が必要なせいか、だいたい40歳以下が多いから、ある程度のおじさん大衆は相場で夢を見るのは難しいかもしれん。

FX撤退  2008/09/19(金) 20:51:48
  ここしばらくFXについては柄にもなくスキャルピング含めいろいろ方法を試してみたが、出血が止まらないので一応撤退することにした。FXで偶然以上儲けることができる人はいると思うがおそらく株や商品先物よりもよほど超人的な相場観が必要であると思う。相場自体きわめてゆがみが少ないからである。たぶん数時間先の相場が51%の確率で読める人が、月100回以上トレードしてようやく優位性が出てくるようなやり方以外、通用しないのではないか。つまり日ばかり筋以外は真の意味で儲けるのは困難と思う。FX界で著名な南緒氏のトレードを分析したところ、数百のトレードのうち、もっとも利益の出た6トレードを除くとトントンになるという。いわゆるデイトレーダーたちの実態は、多かれ少なかれこのようなものと思われる。
 にもかかわらず、FXは簡単などという人が後を絶たない。私自身2007年8月までは簡単な相場だと思った。しかし冷静に振り返ってみると、このころは常に高金利買いのポジションを取っていたから、結局のところ相場が読めたのではなく単に円安基調に乗っていたにすぎない。つまりスウィングトレードと言いながらその実スワップトレードの変形にすぎないのである。アイディーオー証券のデータによると、FX参加者の多くがサブプライム以降の円高基調の中で、一斉に調子を狂わせている。要するにやっていることは同じなのである。
 今からFXに参加するならば、日ばかりで可能性を試すのがいいと思うが、日ばかりは相場に張り付く必要があり兼業ではなかなか難しいであろう。従ってスワップやスウィングに夢を託すこととなるであろうが、それならばうまく円安基調の波に乗り、円安が終わったら1年ぐらいFXはやらないのがおすすめである。私はスウィングはもう勘弁。

(無題)  2008/09/17(水) 20:53:33
  湾岸諸国では実質金利がマイナスだそうである。と言うのも、湾岸の産油国では基本的に通貨がドルとペッグしているため、金利がドルと連動して決まるからだ。しかし不思議なことに、インフレ率はアメリカより遙かに高いため、実質金利がマイナスになるのだという。通貨がペッグしているのならインフレ率も連動しそうなものだが、実際は流通機構の違いや、サービス業従事者の賃金の違いから、小売物価の絶対水準は一致しないし、インフレ率も異なることが多い。香港なども事情は似ている。いままでデフレ低金利の国だった日本が、円安も同時に進んだのは、けして不思議なことではない。固定相場制は究極の為替操作だが、通貨が交換性を維持している限り、けして市場の均衡からはずれているわけでは無かろう。むしろ交換レートが固定されているから、均衡はもっぱら物価水準の変動によってもたらされているものと思われる。もし為替レートが、政府政策によって真に市場の均衡からゆがめられたところに長期にわたって誘導されたらどうなるか。おそらく通貨は交換性を失い、闇レートが立ったであろう。旧ソ連ルーブルのようなものである。

(無題)  2008/09/16(火) 21:42:29
  野口悠紀雄氏が、今までのドル円は政策的に円安にゆがんでいたと主張しているが、あのミスターYENの榊原英資氏も同じようなことを言っている。『強い円は日本の国益』なる書物も出版していて、私は中身を読んだわけではないのだけれど、東洋経済の最新号にインタビュー記事が出ていた。要するにこれからは円高政策をとり日本に資金を呼び戻そうという見解である。
 円高になればキャリートレードの巻き戻しが起こり、日本にマネーが戻りで投資が盛んになって経済がよくなると言う構図だろうか? マネーが潤沢になるなら普通は金利は下がると思うが、しかし日本はこれ以上下がるまい。結局の所日本の投資活動が盛んになるかどうかは日本の将来性に対する判断にかかっていて、為替レートなどは所詮通貨単位の問題にすぎないんじゃないかしらん。一口に円高政策、円安政策とは言うが、短期的な為替相場の大きな変動は経済に衝撃を与えることは間違いがないが、数ヶ月レベルで見ればそのような衝撃は物価水準の調整で吸収してしまうんではないかしらと思ってしまう。だから円高政策をとれば経済はよくなる(あるいは悪くなる)というのは、数年単位で見ればあまり関係無いんじゃないかなあと思う。

(無題)  2008/09/15(月) 22:50:35
  リーマンブラザース破綻かあ。FX会社などは、カバー先を外国銀行にしているところが多いが、こういうところが破綻したらどうなるのだろう。あるいは、そもそもトレードシステムそのものが、サクソ銀行やらオアンダやらGFTやらの丸抱えの所もあるが、万一の時は相当の混乱が予想されるが・・・

(無題)  2008/09/15(月) 09:00:29
  野口悠紀雄氏が『ダイアモンド』に連載している「超整理日記」で、今までの円ドルレートはゆがんでいたと主張している。90年中頃からつい最近まで、国の政策により円安基調が人為的に作られたのだという。一般的にいわれているのは、スミソニアン体制成立後2003年頃までは介入が行われたが、それ以降はほとんど介入が無くなったというのが常識だから、いかにも苦しい見解である。低金利政策が続いたのは事実であるが、少なくとも野口氏の信奉する経済学によればこれは円高要因なのであるから、人為的政策によって円安が続いたと言うことにはならないはずである。介入があった時代にも、その効果は実際の所一時的なものだったと思うが、まして介入が無くなった2003年以降も円安が続いたのは、何者かが意図したからそうなったわけではあるまい。むしろ日本の生産する財やサービスが世界から評価されなくなったという単純な事実の現れだと思う。
 要するに野口氏にとっては低金利なのに円高が進まないというのが納得がいかないのであろう。だから何者かが人為的に円安に誘導したとしたいわけである。もしかしたらそのころ多かったFXのスワップ長者(何しろこのころは差益とスワップの両方でうはうはだった)に対するやっかみもあるのかもしれぬ。ただ現実のデータを見れば、どの通貨ペアを見ても金利差と通貨の価値変動は、数年単位で見ても理論通りにはならないのが当たり前で、ことさらに「人為的な誘導があった」と決めつけるのはおかしいだろう。だいたい自由化された為替市場ほど大規模な市場が、そんなにも政府によって、本来の価値から大きく、何年にもわたって変えられうるというのなら、野口氏のよって立つ新古典派経済学も屋台骨からゆらいできそうだ。

(無題)  2008/09/13(土) 22:30:23
  南緒『FX革命!』を読む。トレンドフォロー信奉者にとっては、かなりうなずける内容だった。今更ながらスワップを無視せよと言う提言に、目から鱗が落ちた。とにかく今まであまりにもスワップ優位のポジに偏っていたから、今のような円高局面には、非常に厳しいことになる。
 1970年から今までの、日米両国の10年国債をもとに、スワップねらいのポジをとり続けたらどうなるかを計算したことがあるが、引かされるときは5、6年にわたって引かされる可能性があり、それだけリスクをとって20年以上苦労しても、右肩上がりで儲かる見通しは立たないのである。ちょっと投資方法としては成り立たないと思った。
 結局FXにおいても、基本は差益をねらうアウトライトが投機的取引の中心になると思う。しかし勤め人には基本的には日ばかり(昔から商品をやってきた者のプライドとして、あえてデイトレという言葉は使わない)は難しかろう。試しに、日ばかり筋の方法論の相似拡大でやってみたらどうだろうか。そうすると日足チャ−トをみながら、ごくまれに訪れるチャンスだけに仕掛けると言うことになるが。

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