金仕切り 2012/12/28(金) 08:26:22 |
| 4609で1枚仕切り(建玉4枚)。
長期金利の動向に注目が必要。 普通の経済活動加熱によるインフレは金利上昇により沈静化するが、信認低下によるインフレは金利上昇とともに加速する。 現在、超長期から下落が始まっているが、しばらく(数年は)短期金利は低いままだろう。しかし徐々にイールドカーブがきつくなり、最終的には短期金利も上昇を余儀なくされると思われる。 |
CAD買い 2012/12/26(水) 21:25:56 |
| CAD/JPYを85.95で買い。 前回の仕切り値よりも高いが、買い損なうとどうしようもないので、乗せる感じで買っていくことにする。
石井紘基「日本が自滅する日」を読んだ。暗殺された石井議員はこの本の中で、日本の経済は社会主義的な色彩の濃い官制経済国家であると主張している。著者が国政調査権を駆使して探った結果、官制経済化はここ20年ほどで急速に進み、今や日本のGDP500兆円のうち、300兆円程度が直接・間接的に官僚機構の影響下にあるということが明らかにされている。官制経済においては、まともな競争原理は働かず、非効率が蔓延し、やがて旧ソ連のように自滅に至る。90年代以降、膨大な景気対策がことごとく一時的な効果しか発揮せず財政赤字を増やすだけに終わったのも、根本の理由は日本経済の官制経済化にあるのだろう。 このままでは安倍内閣のバラマキ財政は確実に失敗するだろう。赤字国債により調達した予算は、利権構造の上流から流し込まれて流れ出すだけで、一時的にその金額分の効果はあるかもしれないが、持続的な成長には何ら寄与しない。 構造改革を徹底して利権構造を一掃し、官の市場介入を無くし、真の市場主義社会を実現して潜在成長率を上げないとこの国の未来はない。しかし、小泉政権でも民主党政権でも出来なかったことが実現する可能性はゼロだろう。今後、高インフレが来たときに日本中に張り巡らされた利権構造が解消されることを願うが、そうならなかったら本当におしまいだと思う。
来年以降の相場の話だが、個人的な予感としては、今後5年か10年くらいは相当ぐちゃぐちゃな感じになって行くと思う。ぐちゃぐちゃになると因果玉が溜まって投げ踏みも出るので、昨年までと打って変わって、テクニカルの復権、システムトレードの復権ということになると思う。銘柄としては、金の買いは依然として鉄板だと思うが、かなり上がっているので、時々は下にも大きく動きそう。それより鉄板なのは円売りだろう。株も相当上がると思う。その後に不動産が上がって、さらにその後にやっと給料が上がる。 |
金仕切り 2012/12/25(火) 09:37:14 |
| 4518で1枚仕切り(建玉5枚)。 |
AUD買い 2012/12/24(月) 17:08:56 |
| AUD/JPYを87.80で買い。
また財政の今後の話。国債の残存期間別の残高など、細かい点まで考慮したシミュレーションもしてみたが、あまり細かい話をしても現実には色々とイレギュラーなことが起きると思うので、ざっとした分析もしてみる。 地方の財政や特別会計、財政投融資などの詳細はわからないが、今後、国土強靭化とやらで金が注ぎ込まれることも考慮すると、現状の財政状況は、国債費を除くと、収入1に対して支出が2という感じになる。 インフレが始まってしまったら、最終的にプライマリーバランスが達成されるまで止まらないと考えてよく、さらにオーバーシュートする可能性も高い。 税収が5兆円増えた場合、支出も5兆円以上増やしているようでは、インフレは永久に止まらない。そのため、支出の増加は税収の増加の3分の2に抑えるとする。 このとき、プライマリーバランスが達成されたときの税収を1+x、支出を2+(2/3)xとすると、両者を等号で結んでx=3となる。つまり、そのときの税収は4になり、300%のインフレが起きていることになる。 財政弾性値を1より大きく取ればインフレはもう少しマシになるが、それよりも、オーバーシュートで行き過ぎる可能性の方が高いと考えている。 そんな感じで、今後10年間で300%(4倍)〜900%(10倍)程度のインフレが起きると予想している。ただ、たとえ10年で10倍のインフレが来たとしても、年率に均せば25%程度なので、ハイパーインフレというほどでは無いかもしれない。 |
金買い 2012/12/21(金) 02:07:28 |
| 4511で1枚買い、4461で1枚買い(建玉6枚)。 思惑通り。 |
金仕切り 2012/12/18(火) 17:59:30 |
| 4606で1枚仕切り(建玉4枚)。
リフレ政策の実現可能性が高まってきた。いくら日銀といえども圧倒的な民意には逆らえないだろう。 エクセルで日本の財政の今後を色々とシミュレートしてみたが、どんなにリフレ派の都合の良いように事が運んだとしても、一時的に政府債務の対GDP比が300%近くになるのは避けがたいようだ。しかもこれは政府が市場を今後20年程度は完全にコントロールできるという前提の話であって、現実的にはどこかで破綻する可能性が高いように思われる。 リフレ派の都合の良い設定とは「名目成長率>名目金利」である。この前提が無ければ赤字は発散し、破綻する。物不足のインフレの場合は、まず物価が上がり、それに対して金利が追いかける形になるので、名目成長率は名目金利より大きくなることが多いだろう。しかし、無制限の金融緩和によるインフレ誘導の場合は、つまるところ現金の価値を下げてインフレを起こそうという政策であるから、まず最初に現金にリスクプレミアムが発生し(つまり金利が上昇し)、その結果として物価が上がるという形になるので、名目成長率が上がる前に名目金利が上がってしまう可能性が高いような気がする。 現金の価値が下がると判断した場合、人間がどのような思考になるか考えてみればよい。現金が目減りしそうだと思っても、すぐに、消費したり設備投資に回そうという思考になるだろうか。実際は、より利回りの高い金融資産に資産を移転するという動きが先になるだろう。 |
金、AUD/JPY、CAD/JPY仕切り 2012/12/14(金) 09:38:30 |
| 金4565で1枚仕切り(建玉5枚)。 AUD/JPY88.07で仕切り、CAD/JPY84.95で仕切り。
自民圧勝予測は織り込み済み、選挙後は反落と見て、少し仕切る。 AUDとCADは全く買い増しも出来ずに仕切りとなった。 |
金仕切り 2012/12/13(木) 04:07:06 |
| 4579で1枚仕切り(建玉6枚)。 |
ドイツの電力事情 2012/12/10(月) 16:02:23 |
| 出所はどこかわからんが、脱原発したドイツは電力不足に陥ってフランスから原発由来の電気を買っている、という話が流布している。 少し調べればわかるが、ドイツは、2010年は176億KWhの輸出超過、2011年も60億KWhの輸出超過である。 確かにフランスからは輸入超過だが、出力調整の効かない原発の電力を引き取っているという側面が強く、電気自体は不足しているわけではない。 ただ、再生可能エネルギーの買取制度を大規模にやり過ぎて、電気代が高騰しているのは事実である。 |
選挙 2012/12/08(土) 10:47:41 |
| もうすぐ選挙だが、情勢がごちゃごちゃし過ぎていて判断がつかん。直前に決めるか。
基本的には原子力発電を廃止する方向に投票しようと思う。理由としては
1.たかが発電施設が広大な国土を荒廃させる可能性を持つというのは、あまりにもリスクとリターンのバランスが悪い。福島の事故は奇跡的に軽く済んだということを理解しないといけない。下手したら水素爆発ではなくて水蒸気爆発が起きて、東日本全体が今の福島くらい汚染された可能性もあった。風向きも、あのとき太平洋に向いていたおかげで助かっている。火力発電所や水力発電所が爆発しても、地域全体が壊滅するような事にはならない。
2.原発をミサイルで攻撃されたり、自殺覚悟の特殊部隊に占領されて冷却を止められたら為すすべが無い。防衛上、極めて脆弱なポイントとなる。
3.原子力は廃棄物処理や廃炉などのバックエンドコスト、地元対策費、事故の損害賠償まで入れると高コストで、コンバインドサイクル発電やLNGの方がコストは安い。原発が停止したせいで燃料費の輸入代がかかり、電力会社は莫大な損失を出して電気料金を値上げする流れになっており、あたかも原発より火力の方がコストが高いように勘違いする人が多いようだが、それは正しくない。原発を建設するには莫大な費用がかかり、それを長期間にわたって減価償却していくのだが、原発を止めてしまうと、発電しないのに減価償却費だけはかかり続けるので赤字が発生するのである。だからまぁ、既に造ってしまったものは稼働しないと損だというのは理解はできる。ただ、事故の起きる確率はゼロではないということを国民が納得した上での再稼働でなければならない。新規建設には減価償却は関係ないので、少なくとも新規建設する理由は無いと思う。あと、事故時の経営リスクを考えると、一般企業である電力会社が原子力発電所を持つというのは明らかに不適切である。国が既存の原発を全て時価で買い取れば、電力会社も電気料金を値上げする必要も無く、経済への影響も少なく、再稼働の必要性も無くなる。買い取りには赤字国債を発行すればよい。既に1000兆円以上の赤字があるんで、20兆円くらい増えても大したことはないだろう。
4.使用済み核燃料を処分できる場所が無い。日本国内には数十万年のレベルで安定した岩盤は皆無である。日本の地下は活発な地殻変動の影響で亀裂だらけであり、かなりの深度まで地下水の循環がある。いわばスポンジのようなものである。埋めない限り、何百年にもわたって冷却し続けないといけない。例えば江戸時代の人が発生させた廃棄物を現在も管理しないといけないとしたらどうだろうか。冗談ではない。ただ、使用済み核燃料には体積が小さいという利点はあるので、どこかの田舎に、いずれ漏れ出て汚染地帯になることを前提として埋めるという手もある。民主的な手続きでは到底無理だろうけど。
5.コスト面では原子力は例えばLNGより割高だが、輸入する燃料費については原子力の方が少ない。はっきりした数字は不明だが、一年あたりの燃料費は原子力が3000億円、同じ発電量をLNGで補うと2兆円程度のようだ(試算の前提によって大きく違ってくるが、原子力が数千億円、LNGが数兆円という感じのようだ)。要するに、国富の海外流出という点では原子力の方が少ない。しかし、経常黒字が円高の長期的な原因になってきたことを考えると、輸出超過で得た黒字を燃料輸入で返す方が円安になって良いかもしれない。
6.エネルギー安全保障について。石油は不安定だが、LNGは数百年分の埋蔵量はある。輸入先も原油ほど偏っていない。ウランの埋蔵量は60年くらいで、無限にあるわけではない。高速増殖炉が実用化されれば燃料を10倍以上に増やせるが、理論上は可能でも技術的には既に破綻している。
7.核武装の選択肢として原発は必要という意見はある。個人的には核武装にはメリットは無いと思っているが、仮に核武装するとするとしても、日本には既に30トンのプルトニウムがあり、量としては十分である。
8.原子力発電は技術として確立されていない。重大事故の確率はIAEAの基準では一基あたり10万年に1回以下にすることとされている。日本には50基くらいの原発があるので、現状でも2000年に一回の事故は想定済みである。2000年に一回でも高いが、実際は日本に原子力が登場してから50年あまりで福島の事故が起きたわけで、過小評価の疑いが濃厚である。事故が起きた場合に広大な範囲に甚大な影響を与える以上、絶対に事故が起きないシステムにしなければならない。要するに、事故の際に自動的に鎮静化するような構造にする必要がある。現状では、事故の際には水を注入するなど、何らかの能動的なアクションを起こさないと暴走を止めることができない。そうではなくて、炉心が過熱したらその熱で鉛が溶けて自動的に炉内が埋められるなど、システム自体に安定に向かうような構造を持たせることが重要である。地下式原発とか言っている人もいるが、事故の際に水没させるかどうかという点で政治判断が必要なので、本質的に安定とは言えない。本質的に安定なシステムという意味では、トリウム溶融炉は検討の価値はある。廃棄物の問題は依然として残るが。 |
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