秋山昇 さんの日記

新しい10 昔の10  100新しい方へ移動 100昔へ移動

株トレード  2023/02/11(土) 07:52:50
 ◇ 株システム(建玉最大200万円程度×40銘柄程度でテスト運用中)
累計+64,276円(先週比+593,060円)
◇ 株ロングショート(裁量、難平あり、5種類のペアについて各最大500万円ずつの売り買いでテスト運用中)
累計+126,881円(先週比+62,909円)

システムは何とかプラスに復帰したが、この損益状況では優位性に疑問が生じるレベルだな。まぁ、もう少し様子を見ないと何とも言えんが。
株は何となく買いは長いが、トレードに関しては初心者なので、決算でこんな動きがあるなんて最近初めて知ったのだが、決算を利用する売買で何か優位性が無いものかなと思う。決算発表翌日の寄りは何となくだがミスプライスが多いような気がするんだが、どうなんかな。
ロングショートも、もう少し増やしたいところだが、商品や仮想通貨の裁定と違って鞘の根拠が薄いので、どうも踏ん切りがつかないね。
ただ、良さそうなペアをもう一つ見つけたので追加した。これは片方にTOBの可能性があるので、トレードは片側のみとなる。確率は低いかもしれないが、実際にTOBがかかり、偶然その時にポジションを持っていれば爆益になるかも。

先週  2023/02/06(月) 10:29:52
 ◇ 株システム(建玉最大200万円程度×40銘柄程度でテスト運用中)
累計−528,784円(先週比−733,890円)
◇ 株ロングショート(裁量、難平あり、4種類のペアについて1単位150万円ずつの売り買いでテスト運用中)
累計+63,972円(先週比−54,802円)

ロットを増やしたら途端に大損しすぎて辛い。今回のマイナスは決算による急変動が原因。特に、ある銘柄が決算で暴落してストップ安で仕切れず、翌日に大幅安で仕切りになってしまった。なかなか株に機械的な手法は難しいのかもと思ってしまう。決算前後はノーポジにすることにしてシミュレーションし直すかなぁとも思うが、一銘柄ならともかく、全銘柄の過去10年の決算発表日時を調べるとか、面倒すぎるな。本当は配当落ちも考慮した繋ぎ足で分析もしないといけないのだが、それも面倒でやってない。週明けにも決算銘柄がいくつか建っているのでどうなるか。しばらくこのまま運用するが、損が嵩むようなら停止も考えなくてはならない。
ところで、決算で暴落した某銘柄、システムのシミュレーション結果は、ストップ安で途転売りが入り、翌日の続落で差引プラスになっている計算である。これはさすがに非現実的だろうというということで、ストップ高やストップ安では売買しないという条件で検証し直したところ、全体的に計算上の利益が減り、対象銘柄が減ってしまった。ということは、ストップ制限で比例配分を狙う手法には多分優位性がある。

日本証券金融の株を長期保有しているのだが、アクティビストのストラテジックキャピタルから天下りの実態解明を求める株主提案があったので、もちろん賛成した。日本証券金融は、役員は公平な人事で選考していると主張しているが、70年以上にもわたって日銀・財務省・東証の天下り先となっているのは明白で、よくもまぁ、公平に選んでいるなんて嘘を恥ずかしげも無く言うもんだと思う。今までの事は色々な経緯があっただろうし、仕方がないにしろ、指摘されたからには正していくべきなのではないか。こういう、明らかな嘘を白々しく言わねばならない人間にはなりたくないものだ。魂が汚れるよ。

「二月の勝者」が無料公開されているので読み返してみたが、なかなか胸に来るものがある。うちの子の受験のときにも並行して連載を読んでいたが、その頃は他人のケースを気にする余裕も無く、あんまり頭に入ってこない感じであった。今読み返すと、色々な実感を伴って読めて大変面白かった。ところで、首都圏の中学受験は、大学受験や地方の中学受験などに比べると受験機会も多く、模試等も充実しており、さらに各学校の出題傾向も例年それほどぶれないので、結果についてはかなり紛れが少ない印象がある。御三家レベルになるとやや不確実性が増す感じであるが、中堅どころの場合は、うちの子も含め、見聞きした複数のケースでも、偏差値的に難しいと思われる学校は落ち、大丈夫と思われる学校には受かっていることが多い。ただこれは、本番でも通常通りのパフォーマンスを出せる子の場合であり、緊張しやすいとか、一つの失敗を引きずり易いといったような、メンタルが必ずしも強くない子や、疲れが溜まっている等の場合は、合格できるレベルの学校で思わぬ連敗を喫することがある。子供の、学力、体力、気力、各学校の出題傾向との相性などを念頭に合格確率を考え、本人の希望度や落ちた場合の後悔の大きさ、通学のし易さ等を勘案して、期待値を最大化させる最適な受験プランを考えなくてはならない。最近は、御三家等のトップレベルは別として、同じ学校で複数回の試験を受かるまで重複して受けられるのがスタンダードとなっているので、受験期間中の午前午後にどう配置するか、戦略的な思考が必要になってくる。まぁ、3日間とか4日間とか、午前午後全部どこか受験するとなると、パフォーマンスは必ず悪化するので、スケジュールを全部埋めるというのは全くお勧めしないが。

住宅ローン  2023/01/29(日) 19:38:33
 現在、住宅ローンを4件保持している。全期間固定が2件、変動が1件、固定期間選択制が1件である。今後の日本の財政状況等を考えると、借金は多ければ多いほど得だと考えているので、今のところ繰り上げ返済するつもりは無いが、ちょっと気になっていることがあるので書く。
繰り上げ返済には返済期間短縮型と返済額軽減型があるが、ネットでFPの人なんかが書いているのを読むと、どちらにもメリットとデメリットがあり、状況によって選択すべきと書いている記事がほとんどである。
返済額軽減型の方が明らかに有利なのに、何を言っているのかと思う。返済期間短縮型の方が返済総額の削減効果が高いというのをメリットとして挙げている人もいるが、返済総額が少なくなるのは期間が短くなるから当たり前である。それは短期のローンの方が長期のローンに比べて支払総額が少なくなるから有利とか言うのと同じで、何も言ってないのに等しい。
実のところ、毎回、返済額軽減型を選ぶとしても、返済期間短縮型を選んだ場合と同じ返済金額になるように毎月繰り上げ返済をしていけば、返済期間短縮型と同じ期間に支払いが終わり、支払総額も変わらない。繰り上げ返済に手数料がかかり、毎月繰り上げ返済するのが厳しい場合でも、数年に一度、ローン残高が返済期間短縮型と同じ金額になるように返済すれば、返済期間も返済総額もそれほど大きくは変わらない筈である。
つまり、返済額軽減型は、返済の仕方をコントロールすることで返済期間短縮型と同じ形に出来る(つまり返済額軽減型で返済期間短縮型を複製できる)ので、自由度のある分だけ有利なのである。同じ形に複製している場合でも、例えば返済期間短縮型では月10万円必ず払わないといけないときに、返済額軽減型では、5万円は必ず払い、5万円をプラスして繰り上げ返済する、というような感じになるので、途中から複製を止めて返済金額を減らすことも出来る柔軟性がある。
そもそも、長期のローンほど金利が高いのは、その分、期限の利益が大きいからである。返済期間が短くなった分、残額の金利が下がるならまだしも、同じ金利のままでは、期限の利益を何の見返りも無く部分的にドブに捨てているのと同じである。返済期間が短縮されても金利が変わらないという時点で損をしていると気が付かないといけない。

今週は差し引きプラス  2023/01/28(土) 00:23:00
 ◇ 株システム(建玉最大170万円程度×40銘柄程度でテスト運用中)
累計+205,106円(先週比−23,609円)
◇ 株ロングショート(裁量、難平あり、4種類のペアについて1単位150万円ずつの売り買いでテスト運用中)
累計+118,774円(先週比+47,589円)

1銘柄当たりのロットを更に増やしたが、TOPIXヘッジ付きにしたら対象銘柄が減少して40銘柄くらいになってしまったので、最終的には一銘柄最大500万円くらいまで増やす必要が出てきそうである。プログラムのミスもありシステムはマイナス。それにしても優位性があるのか疑問に思えてくるね。ロングショートの方はプラスで、差し引き微妙にプラスではあるが。まぁ、もうちょいこのまま様子見か。

2月優待は積水ハウスのみ。複数名義で米をゲット。

テクノロジーズは初値で売却、265000円の利益になった。ラッキー。

今回、テクノロジーズはNISAで購入した。現行のNISAは非課税期間が5年なので、普通に投資して5年間で得られる利益率より取れると思えばIPOでNISAを使って初値売りするという選択肢はあり得る。
さて、2024年から新しいNISAが始まるが、これは今までのNISAと違って注意が必要である。期間が恒久化され、生涯の上限が1800万円となり、売却した場合は投資枠を再利用できる。ここで、投資枠は簿価ベースで計算されるというのがポイントで、例えば100万円で買った証券が200万円に値上がりして売却しても、枠は100万円しか増えないのである。つまり、回転すれば複利効果が得られないということになる。
恒久化のメリットと複利効果を最大限に生かすには、配当等の利益配分を行わず全てを再投資するような投信やETFを買い、基本的に仕切らないということが重要である。

うげげげ  2023/01/24(火) 16:24:27
 やらかしてしまった。
昨日から株システムをTOPIXヘッジ付きに変更しているのだが、ふと気になってプログラムをチェックしたところ、システムの損益計算において、TOPIXでヘッジするのではなく同じ方向に建ててしまっていた。どうりで、同じ銘柄について、TOPIXヘッジを入れた場合と入れない場合で損益チャートの形がそれほど大きく変わらないので、何となくおかしいと思ってたのよねぇ。
売買サインを再計算してみたところ、本来建てるべき銘柄が建ってなかったり、その逆もあったりして、明日はかなりポジションを変更しなくてはならない。
それにしても、システムの売買サインを計算したり、ロングショートの損益をリアルタイムで更新するのに、楽天のRSSは非常に便利である。

思い出話8:バイカイ  2023/01/23(月) 00:15:25
 いわゆる呑み屋と言われる取引員は、客の注文に対して自己玉で向かうのが常態であった。客殺しの3点セットとしては、満玉、両建て、回転売買が有名だが、これに自己玉で向かわれると、ほぼ客は勝てずに、その分が自己玉の利益となる。ただ、相場の動きによっては客がバカ勝ちしてしまうこともあり、勝っている状態でヤクザや弁護士などを連れてきて出金されてしまうと、取引員にとっては大損害となる。実際、某取引員が5億円だか10億円だかを出金され、支店長の首が飛んだなんて話も聞いたことがある。
取引員が向かい玉を建てていた一つの大きな理由は場勘のためである。清算機構(クリアリングハウス)が出来る前には、取引員は会社の建玉の売り買いの差っ引き分の証拠金を取引所に納める必要があった。これを場勘という。自己玉も含め、会社単位で売りと買いの枚数が一致していれば場勘を納めなくても良いので、客の預かりを使い込んでいるような会社は、向かい玉を建てることによって場勘を納めずに済むようにしていたのである。
現在は分離保管が徹底され、客の預かり金は清算機構に全額預託されるので、取引員にとって向かい玉を建てるメリットはほぼ無くなったと言ってよい。ただ分離保管も、最初の頃は客の預けた預け金の代わりに自社株式や社債や手形なんかを預託することも認められていたようで、実質的には分離保管されていない所もあったとか(伝聞なので本当かどうかわからないが)。ただ、現在はどこもちゃんとしている筈である。
ネットトレードも、呑み屋系の取引員だと向かい玉を建ててくれるところが多く、逆に非常に助かった。向かい玉は通常、バイカイ付け出しといって、場が引けてから、既に終わった場節について売りと買いが成立したことを届け出る制度で建てられるため、場に注文が出ることが無い。そのため、値段を動かさずに建玉出来るのである。
TSR20という、非常に出来高の少ないゴムの銘柄があった。たまに場に注文が出て限月間の鞘が動くのだが、バイカイ以外の出来高がほとんど無いため、通常は前の節と同じ鞘を維持するような動きをする。そこで、ある場節で鞘が開いたり閉じたりしたときに、すぐ次の場節で呑み屋から期近と期先の注文を入れると、その鞘で建てることが出来たのである。オリエント貿易を使っていたときに、これでそこそこ儲けることができたが、そのうち呑んでくれなくなり、場に注文が出されるようになってしまった。
ところで、バイカイ付け出しは色々と不正の温床にもなっていたように思う。例えば、前場1節が高値で始まり、引けにかけて下げた場合、手張りのできる外務員なら、前場1節で客の買いと手張りの売りを後からバイカイ付け出しで成立させることで、客には値洗いマイナスの建玉を押し付け、その分、手張りで儲けることが出来る。バイカイを利用せず、普通に場で成立させた場合でも、利の乗った玉は自分がもらい、客には他の場節で改めて成立した玉を渡す、等のズルが出来る。実際、そういうことをやっている外務員がいるということは聞いたことがある。
玉の差し替えみたいなことはネットトレードでもやられた経験がある。日本ユ○コムでザラバの取引をしていたとき、例えば売り気配と同値で売り指しすると、売り気配値と指値が同じ間は絶対に成立せず、貫通した場合にしか成立しないという時期があった。つまり、客の注文は場に出すが、成立したとしても1文差で利食いの指値を置き、利食いが成立した場合は自己ディーリングが取り、貫通した場合のみ客に押し付けるという仕組みである。あまりにも露骨なので、自分も含め、複数の人が2chに書き込んだりしていると、ある時から改善された。
以下は余談だが、同様のことはFXでもある(FXは相対取引なので、どう成立させようが業者の自由ではあるが)。FXにおける値段は飛び飛びに変化するが、指値をしていて、値段が指値を超えた場合、業者によっては指値の値段で成立するのである。同じ瞬間に成り行きで注文すれば、指値を超えて付いた値段で約定するはずなので、その差が掠め取られているということになる。一つの注文ではわずかでも、業者にとっては塵も積もれば山となる。良心的な業者だと、指値をしていても指値を超えた瞬間に付いた値段で成立するので、有利約定することが多い。酷い業者になると、週明けに窓を開けて寄り付いたときも指値の値段で約定したりする。ボッタクリである。

思い出話7:秋山スペシャル  2023/01/22(日) 16:30:27
 秋山スペシャルというのは値幅制限の差を利用した鞘取りのことである。誰が名付けたのかもう憶えていないが、自分は単にスペシャルと呼んでいた。スペシャルを仕掛けたとか、今日はスペシャルチャンスあり、とかと使う。それにしても、競合が増えれば増えるだけ不利になるこんな手法を、当時は自分もよくまぁ宣伝していたものだと思う。今なら秘密にして自分だけでやる。これも結構儲かった。
スペシャルには色々な形式があり、原油とガソリンの差を利用するパターンだと、例えば原油の値幅制限が1000円でガソリンの値幅制限が1400円のとき、NY原油が2000円換算とか下げた場合に、原油のストップ安で注文を入れまくり、成立した分だけガソリンを買うのである。翌日には400円の鞘が取れる。
灯油とガソリンは、通常は値幅制限は同じだが、どちらか片方だけ、ストップ高やストップ安になった限月が確か3限月以上あると、翌日は片方のみ値幅制限が1.5倍になるので、外電が大きく動くとスペシャルチャンスが生じる。
新甫発会日は、新甫のみ値幅制限が寄値基準となるので、5番限をストップ安で売って、成立した分だけ新甫を買う、などの戦略も実行できる。中部と東京でも値幅制限が違えばできる。また、これはリスクが高いので自分はあまりやらなかったが、期先をストップで成立させて、値幅制限の無い当限でヘッジすることも可能である(知り合いでやってる人はいた)。
コーヒー指数とアラビカ・ロブスタ、ゴム指数と東京ゴムなど、他の銘柄でも可能であった。
今ならCFDなんかを使えばもっと戦略の幅も広がりそうだが、残念なことに、スペシャル自体が、ザラバにサーキットブレーカーが導入されて実質的に値幅制限が無くなったことにより使えなくなってしまった。

思い出話6:石油の鞘取り  2023/01/22(日) 15:53:48
 商品先物での利益のかなりの部分が石油関係の鞘取りであった。ただ、始めたばかりの頃は、季節要因により値段が違うという基本的なことすら知らず、順鞘のガソリン5月限を売って逆鞘の灯油5月限を買い、このまま持ってれば鞘滑りと鞘出世で儲かるんじゃないかと思っていたら、U筋に締め上げられて酷い目にあったりと、なかなか上手く行かなかった。
季節性を意識し始めると色々と見えてくるものがあり、特にチャンスがあったのは灯油の3月限であった。当時の灯油は冬季の暖房需要が大きく、3月限はちょうど需要期の終わりの時期にあたる。その時に、在庫が足りなければ暴騰し、余れば暴落するので、その鞘を異限月鞘取りで取るのである。
そこはまずは分析ということで、図書館の書庫で石油連盟の在庫統計を探してコピーしデータ化した。確か1970年代くらいからのデータを全て集めたような気がする。さらに気象庁から過去の全国の気温データを取得して、積算気温と灯油の消費量の関係を調べたりした。最終的には、現在進行中の気温変化をフーリエ級数展開を用いて平滑化し、それを元に今後の気温水準と灯油消費量と在庫推移を予測して3月限の売買を行った。
これは結構上手く行った記憶があるが、2004年くらいには気温と灯油消費量の連動が弱くなり、あまり通用しなくなってしまった。おそらく、石油ストーブからエアコンへの置き換えが急速に進んだせいだと思われる。なので、実質的に機能したのは数年間だけということで、実は儲かったのは偶然という可能性もある。
2001年には原油が上場され、クラックスプレッドが売買の主力となった。クラックスプレッドは原油と石油製品の価格差であるが、それが鞘取りとして成立するのは、精製マージンの水準が行き過ぎると元に戻ろうとする力が働くからである。ガソリンや灯油には季節性があり、例えば夏の灯油は単体で見れば原油より安くなることもあり得る。しかし元売りは、全油種のトータルで収益を上げられれば良いので、精製マージンも全油種の加重平均で考える必要がある。原油から生産される製品には、ナフサ、ガソリン、灯油、ジェット燃料、軽油、A重油、C重油、その他、色々あるが、季節性が大きいのはガソリンと灯油であり、元売りにとって利益が大きいのもこの2油種なので、ガソリンと灯油の平均価格と石油との鞘を考えれば、年間を通じてクラックスプレッドの良い基準となることが確かめられた。実際の売買も、ガソリンと灯油を同方向に同じだけ建て、それに対して原油を反対方向に建てることになる。
クラックスプレッドが縮小すると、元売りが精製を控えることで石油製品の在庫が減少し、いずれスプレッドは回復する。そういう意味では、クラックの拡大狙いはリスクが少ないのだが、クラックの縮小狙いにはかなりリスクがある。2004年には原油が高騰し、クラックが拡大して逆行しまくった挙句、原油の買いだけ切って売りの片張り勝負に持ち込むという暴挙に出てしまった。4500万くらいあった有効額が800万円まで減少し、あと1回か2回のストップ高で飛ぶという状況から原油が天井を打って反転し、一度は死んだようなものだから怖いものは無いと、下げる都度売り乗せして7000万弱まで資金を増やしたのである。まぁ、それは鞘取りとは別の話ではあるが。
2006年には逆にクラックの縮小でやられている。拡大狙いはリスクが少ないはずだが、それを過信して建て過ぎるとやはり危ないということである。この時は、かなり価格操作的な動きがあったのではないかと思っている。実際、三井物産のディーラーが、秋山とその提灯が飛ぶまで売り浴びせる、みたいなことを言っていたと人づてに聞いた(本当かどうか知らないが)。結局、この時は全資金の3分の1ほどのドローダウンを食らったところから反転して助かった。自分は助かったが、提灯筋はだいぶ飛んだような気がする。
それにしても、当時を思い出すために過去の芳名録を読んでいると、3億円程度の資金に対して毎日数千万円レベルで有効額が変動していて、尋常ではない。冷静に見ると頭のネジが飛んでいるとしか思えない。

思い出話5:ブロイラー  2023/01/22(日) 03:47:14
 今回の話もフィクションということで。記憶自体もかなり怪しいですし、正確性は全くありません。
仕手銘柄といえば福岡(関門)ブロイラーもかなり面白かった。初期の頃は鳥善だったかの会社が受けも渡しも好き放題やって儲けていた。鳥善は当業者として受け渡しに使っていただけで、実際に相場を張っていたのはU氏という、元警察官の、京都の弁当屋の社長だと聞いた。U氏はブロイラーで80億円くらい儲けたらしい(どこまで本当かは知らないが)。
仕手筋同士は同じ商品相場村の住人ということで、致命傷を与えるまではやり合わないのだが、U氏は相場村から見たら部外者ということで、ブロイラー以外の石油相場や穀物相場などでも、仕手筋のみんなからとことん向かわれていたように思う。
ブロイラー相場でも、ある筋が偽物を渡したりとか、その時の検査をどうやって誤魔化したかとか、やばい話を色々と聞いた。後には、某筋が、受け渡し資格のある食鳥協会所属の会社を買収したり、養鶏場を買い取ったりして、受け渡しをコントロールしようという話も有ったとか無かったとか。そこまでする前にU氏は潰されてしまったようだが。
某限月を1400円まで買い上げる、みたいな話を聞いて買いを入れた記憶があるが、350円で買ったのが600円くらいになった段階で仕切ってしまったような気がする。その限月自体も1400円までは行かなかったんじゃなかったかな。
実は、U氏の担当外務員の方と接点があり、新宿で飲んだことがある。その話を某筋の関係者にしたら、いつか交渉チャンネルとして使わせてもらうかもしれないと言われた。結局はその機会は無かったが、つくづく狭い世界である。
U氏はその後、相場では全ての儲けを吐き出し、U氏自身も最悪の結末になったと聞いた。身につまされる話である。

思い出話4:仕手筋と納会  2023/01/22(日) 01:20:52
 今回の話は、伝聞の話や想像上の話も多く含まれていますので、フィクションということにしておきます。
商品の仕手筋としては、U筋、N筋、O筋、H筋、その他、等々の定番メンバーがいたが、今はどうしてるんだろうね。2000年代前半くらいまでは仕手筋の情報も間接的にネットにも流れてきたりして、なかなか面白かった。仕手筋同士は同じ相場で争うこともあったが、互いに致命傷を与えるところまでは追い詰めなかったように思う。それぞれ懇意にしているヤクザがいて、追い詰めると何をするかわからないし、相場は相手方がいないと成立しないってこともわかっていたからだろう。
基本的に期先は需給で決まるので、力業での戦いの主戦場は必然的に当限ということになる。買い方は最終的にはどれだけ現物を受けられるか、売り方はどれだけ現物を渡せるかで勝負が決まるわけである。もちろん金さえあればいくらでも受けられるわけだが、受けるのは最小限にして高値で大部分を差金決済できれば儲けは大きくなる。渡す方も同様で、現物は温存して、できるだけ差金決済で終わらせたいのである。
例えば、事前の票読みで、買い方が200枚受ける構えで、売り方が100枚しか渡せない状況だとすると、そのままガチンコで納会に突入すると暴騰納会になるが、実際には、勝負がほぼ決まった段階で、買い方の買い玉と売り方の売り玉について、現在値にいくらプレミアム(アンコと呼ばれていた)を付けて清算するかという交渉が裏で為されることになる。もちろん、買い方と売り方が実際にバイカイを振るわけではなく、全建玉は納会落ちとなるのだが、納会にかけて上下する分も加減して裏で資金を回すことで、当事者間の損益は固定されることになる。これにより、売り方、買い方ともに受け渡しを最小限にして利益を最大化させることができる。
また納会の際、一般の買い玉が多ければ買い端納会に、一般の売り玉が多ければ売り端納会にすることで、さらに利益を上げることができる。仕手筋同士は話がついていて損益も固定しているので、後は一般からカモった分だけ利益になるのである。税金的には、売買損益よりも裏金の方が好まれたらしい。
当時、関西一般大豆とか関門コーンとかで、どっちが優勢みたいな話を聞いて建玉したりしたものだが、平穏納会で肩透かしとなることも多かった。後から聞いたら、あれは1枚あたりアンコ5万円で話がついたとか聞いたりしたものである。
商社などの実需筋が入るとなかなか納会のコントロールは難しいが、仕手筋と一般しかいない場合には納会値をかなり恣意的に決めることも可能になる。2000年3月限の横浜生糸と関西生糸の納会前に、どちらも6000円で売り端を納めて納会させるらしい、とネットに誰かが書いていたが、実際に横浜が6003円、関西が5999円で納会して驚いた記憶がある。
これは仕手筋は関係無い話だが、先物タロウさんは、東京粗糖の当限(2013年1月限)の買い玉を持っていたら取引員を通じて業者から連絡があり、今なら10000円で切らせてやる、ここで切らないとどうなっても知らんからな、と脅されて切ったそうだ。10000円に買い板がいっぱい置いてあったらしい。その後、そのまま10000円で納会した。ちなみにその前の限月の納会値は80800円だった。

新しい10 昔の10  100新しい方へ移動 100昔へ移動

一覧へ戻る