うわさで買って事実で売る 2007/08/18(土) 21:56:41 |
| NY原油はハリケーンに敏感になり始めているようです。 「うわさで買って事実で売る」 (Buy the rumor, Sell the fact ) などという格言が頭をよぎります。
さて、ブルームバーグに、ディーンの進行方向に関する 修正記事が載ったのでメモしておきます。
----------------------------------------- Hurricane Dean Reaches Category 4 Status, Heads West (Correct) -----------------------------------------
(Last Updated: August 17, 2007 21:49 EDT )
□ディーンは今後さらに勢力を増して、来週にも メキシコ湾に進入する見込みだ。 最高強度のカテゴリー5に成長する可能性もある。
□「ディーンがカテゴリー5の強さでテキサスの 海岸部を直撃する可能性がある。 進路を予想するには、まだ遠すぎる位置にあるが、 暖かい海水温度と風の状態は、強度を増すのに 理想的な条件と言える」
(Hugh Cobb,マイアミのハリケーン専門家)
□「湾の西半分にあるエネルギー生産施設が、 ディーンの脅威に晒されている」
(Jim Rouiller,Planalytics社の上級エネルギー気象研究者)
□進路予想図 http://cimss.ssec.wisc.edu/tropic/real-time/atlantic/storm/storm04L.html |
愚鈍な投資家さん、祝! 2007/08/18(土) 05:49:24 |
| CNNに載っていたBen Steinの記事が面白かったのでメモ。
----------------------------- "Stupid" investors, rejoice! Ben Stein -----------------------------
愚か者で株に勝った者はいない。しかし、 賢明過ぎるために株に勝てない者は大勢いる。
金を儲けたいなら、少なくとも大戦後においては、 新興国や途上国の株式インデックスを買うこと、 ただそれだけだ。
金を失いたいのなら、本当に本当に自分は賢いという 振りをして、経済雑誌を丹念に読み、経済チャンネルを 視聴し、日々マーケットの先行きを予測してればいい。 そうしていれば、 お金や世界に関する大局観を完全に失えるだろう。
--以下略--
--------- サブプライム問題は、Fedの公定歩合引き下げだけでは 収まらないと思いますが、とりあえずはダウも戻し 小康状態を得たと言えるのでしょうか。
月曜日の値動きに注目ですが、円高も幾分落ち着いてきたので 投資家は冷静な判断ができるでしょう。
くれぐれも安値叩き・高値掴みには陥らないように ファンダメンタルに根ざした対応を堅持したいと思います。
戻りがあっても、飛びつき買いは控え、買い玉の 一部処分で臨む予定です。 |
米エネルギー省情報局(EIA) 2007/08/16(木) 16:56:45 |
| 昨日、USの天気予報図をみると、大豆ベルトの真上を 恵みの雨がすっぽりと覆っていました。 アメリカ人がこれを見れば、大豆を売りたくなるのも 仕方なしでしょうか。暴落も致し方なし。
私も大豆のロング玉を、すべて手仕舞いしました。 (相方のショート玉は本日午後手仕舞い。円高の 恩恵を受けて、損害は幾分か減りました。)
さて、最近ややプラスの目が見られ始めた原油ですが、 ディーンとともに幸運も去ってしまうのでしょうか。
<石油> -bloomberg- ▼原油は1か月の高値から下落した ▼株での損失をカバーするための投資家の売りと ▼熱帯暴風雨ディーンがメキシコ湾を避けて進んだためだ。
・メキシコ湾 米国の石油生産の27%が、また石油精製能力の半分が メキシコ湾周辺に存在している。 2005年にはカトリーナやリタといったハリケーンが この地域を荒廃させた
△EIAレポート △8月10日現在の原油在庫は517万バレル減少して3億3520万になった。 △これは4月20日以降で最も少ない在庫量である。 (ブルムバーグのアナリストの予想は250万バレル減少だった) ▼ただし、在庫は5年平均より10%多い水準である。 △ガソリン在庫は106万バレル減少して2億190万バレルになった。 (事前予想は40万バレル減少) △これは5年平均より2.3%少ない。 △灯油など15万3000バレル増加して1億2770万バレルになった (事前予想は100万バレル増加) △これは5年平均より2.3%少ない。 |
20070815メモ 2007/08/15(水) 08:30:07 |
| <Grain/Soft> シカゴが随分下げました。
DJ Review をかいつまんでメモしておきます。
■コーン:下支え要因の不足で下落
・現時点で、天候はあまり問題とはならない。 ・コーンは他商品の動きに影響を受けた。 ・引けにかけては、大豆ベルトの一部乾燥した地域に 雨の天気予報があったことが上値を軽く抑えた。 ・中東部の上側の生産地域は、今週雨になる。 (The DTN Meteorlogix 天気予報) ・その後の6-10日間の天気予報は「不確実なシナリオ」となる。
■大豆:リスクプレミアムのはげ落ちで下落
・大豆は急落して引けた。 ・中東部の乾燥した地域にタイムリーな降雨があったためだ。 ・オハイオ川流域の降雨予報は、投機的な売りを行うには格好の 条件であった。 ・そして、大豆の生育に決定的に重要な時期に、 タイムリーな降雨があった。 ・取引初期は、株式市場の調整による売り圧力で下落した。 ・新しい売り圧力が、その下げからの戻しを抑えた。 ・しかし、下値は十分サポートされている。 ・天気予報が変わるたびにマーケットは極端に上下するので 下降トレンドへ移行するリスクも限定的である。 ・「中東部の南東部地域は乾燥・高温になお苦しんでいる」 ・「デルタ地域においても同様に乾燥・高温プレッシャーを受けている。」 ・「高温・乾燥の天候は少なくとも向こう5日間は続く。」 ・「その後の6〜10日、米国中部の天気シナリオは不確実である」 (Meteorlogix reports)
■砂糖:5週間の安値をつけた後にわずかに上昇
・安値買い拾いの買いと、ショートカバーの買いで高く始まった。 ・地場相場師と生産者の売りが上値を抑えた。 ・「午前中の大半は原油の値動きを追いかけていた。」 ・今シーズンの1000万トンの余剰に対して、2007/08シーズンでは 全世界で、1100万トンの過剰が見込まれている。 (U.K. house Czarnikow Sugar ) ・木曜日の Unicaからのレポート待ち。
■コーヒー:5か月半ぶりの高値から下落
・火曜日のコーヒー先物は下落し、月曜日の安値も下抜いた。 ・価格は「買われすぎ」の段階にあり、今日調整があった。 ・一部のファンドの売りも観察された。 ・ブラジルからの輸出が減少しているのは、生産者が政府の 補助金をもらって、コーヒー豆を輸出せずに備蓄しているから。 ・ベトナムの2007-08生産量は、5月予想の1910万袋から増加して 2000万袋に達する(Fortis bank) ・しかし、今シーズンより9-15%減少するとの予想もある (ベトナムのトレーダー) |
板が薄い 2007/08/14(火) 17:29:31 |
| 本日、灯油鞘チャートを眺めながら先と11月ぎりに 仕掛けようとしましたが11月の板が薄すぎました。 で、とりやめ。 板寄せならまだしも、このvolumeではスプレッドは 厳しい。
前回貴金属急落時にも、銀がストップ張り付きで仕切れず 翌日寄りで落とした苦い思い出があります。 (結果的にはよかったのですが)
粗糖--ファンダは悪すぎるのですが、NYがそろそろ自立反発 しそうなので、本日売り玉をすべて落としました。 |
USDA 2007/08/13(月) 10:34:29 |
| <Grain/Soft>
USDAのレポート、コーンはかなり強気なものだったようです。 一応メモしておきます。
■コーン -bloomberg- △7月の気候が乾燥していたので、最終収穫量が減少するとの思惑 ▼USDAの予想は先月より1.7%上昇(130億5400万ブッシェル)したが、 △需要も先月予想より1.6%アップの126億9000万ブッシェルだった △米国外の生産は先月予想より9.2%ダウンの6370万トン (昨年は7130万トン) △世界の在庫は、先月予想の1億840万トンから1億220万トンに減少 △今年10月末の供給量は1億20万トンの予想で、1984年以降では最も少ない。 △USDAは米国コーンに対する海外需要を少なく見積もりすぎている。 (Greg Wagner, director of risk management for Horizon Ag Strategies in Chicago)
■大豆 -bloomberg- △米国大豆の収穫は昨年より18%減少する可能性がある。 △昨年の31億8800万ブッシェル(記録)から26億2500万ブッシェル に減少する可能性がある。(USDA) △農家が農地面積を15%カットしたのでビッグな収穫は見込めない ⊃現在の市場の関心は、収穫に最後のインパクトを与える8月の天候に集中。△予備在庫は先月予想の2450万から2200万ブッシェルに減少 ⊃今年8月末の過剰を5億7500万ブッシェルと予想。これは新記録だが 先月予想の6億ブッシェルからは減少。 昨年の予備は4億4900万ブッシェルだった △世界の生産高予想は、2億2160万トン。 先月予想の2億2210万トンから減少。 昨年は記録で2億3610万トンだった。 ▼米国外の生産高は昨年の1億4930万トンから1億5020万トンに増加 ⊃世界の消費高は、7月12日予想の2億3420万トンから2億3320万トンに 減少したがなお記録的な多さ。(今年は2億2360万トン。) △来年度在庫は記録だった今年度の6450万トンから5160万トンに減少
■砂糖 -bloomberg- ▼インドが国内の過剰を解消するために輸出の準備中 ▼リヒト社予想では、インドの来年度生産高は3500万トン (今9月までの期は2850万トン) ▼過去2か月で50万トン輸出したインド最大の輸出業者、 Indian Sugar Exim社はさらに10万トンの販売を予定している ▼原油価格の下落も砂糖には逆風である
■コーヒー -bloomberg- △ブラジルの輸出が減少したため、6か月ぶりの高値をつけた。 8月第1週のブラジルの輸出は37万3500袋で、一月前より8.9%減少。 △一部の輸出業者は、収穫が3750万袋から3210万袋に減ると予測している △世界のコーヒー生産高は7.8%減少、ブラジル裏作年の24%減が影響 (the International Coffee Organizationの今週のレポート) ⊃9月限が1.206ドルで引けたのは、権利消滅する1.2ドルコールがらみ。 一部トレーダーは1.2ドルのコールを売っていた。 ▼取引初期の下落は、サブプライムがらみ。 市場全体に大きな恐怖が存在した。他のマーケットで損失を 出した損を出したトレーダーは商品を売って、資金を安全な 場所に避難させた。
----->1.2ドルを超えて引けたのがオプションがらみの操作的な ものだと言う点は、興味深い。 |
季節要因 2007/08/12(日) 13:17:22 |
| ==ラリー・ウイリアムズ== 季節要因にそれほどの確実性はないが、 相場の傾向を知る上で一定の有用性はある。
ということで、ブルムバーグの記事にあった 「TOCOMのゴム価格は7月〜11月に下落する」を 過去データで検証しました。用いたデータは、 過去10年間の1月限一代チャートです。 同時に8月中の値動きについても調べました。
●結果1:一代安値をつけた月 (7月発会〜翌年1月納会) 7月:2回(20%) 8月:1回(10%) 9月:0回(0%) 10月:0回(0%) 11月:3回(30%) 12月:2回(20%) 1月:2回(20%)
11月以降に一代安値をつけることが多い印象が ありますが、はっきりしません。
●結果2:8月中の高値日(図示)
[01〜05]■■■■ [06〜10]■■■■ [11〜15] [16〜20] [21〜25] [26〜31]■■
--->10日までに高値をつけることが多い
●結果3:8月中の安値日(図示)
[01〜05]■■ [06〜10] [11〜15]■ [16〜20]■■■ [21〜25]■ [26〜31]■■■
--->月の後半に安値をつけることが多い。
さて今年のチャートパターンですが、 今までの所は[06年01月限]に類似しています。
----データ---- 07年01月限 高値 8月02日:283.3円 安値 8月31日:238.6円 一代安値 11月27日:176.3円
06年01月限 高値 8月01日:190.4円 安値 8月18日:159.4円 一代安値 8月18日:159.4円
05年01月限 高値 8月10日:145.7円 安値 8月27日:135.0円 一代安値 11月25日:114.4円
04年01月限 高値 8月28日:131.5円 安値 8月01日:121.4円 一代安値 7月28日:117.5円
03年01月限 高値 8月29日:116.5円 安値 8月01日:98.9円 一代安値 7月26日:97.4円
02年01月限 高値 8月08日:78.6円 安値 8月31日:69.5円 一代安値 11月27日:56.2円
01年01月限 高値 8月08日:96.1円 安値 8月11日:76.0円 一代安値 1月5日:56.8円
00年01月限 高値 8月09日:73.4円 安値 8月25日:66.2円 一代安値 1月5日:61.4円
99年01月限 高値 8月03日:107.0円 安値 8月18日:97.2円 一代安値 12月18日:72.5円
98年01月限 高値 8月01日:125.8円 安値 8月19日:112.3円 一代安値 12月17日:70.5円 |
曲がり屋の基本的行動 2007/08/11(土) 23:03:18 |
| NY、スポットともに貴金属は随分戻しましたが・・・
貴金属の中でも銀は暴騰・暴落の歴史があり それを知ってる人は肝を冷やしたのではないでしょうか。 取り組み・出来高が非常に少ないTOCOMでは、仕切れない不安も生じます。 (銀ロングの私も肝を冷やした一人です)
で、曲がり屋が陥りやすい行動を考えてみました。
価格の急落-->判断に迷い最初の逃げ場を逃す -->安値更新で恐怖になり、最安値を売り叩く -->切り返しに怯えて戻り高値を飛びつき買いする -->そこで戻りいっぱい、下落に転じる
感情を完全コントロール下においた機械的売買が有利でしょうか。 |
貴金属とゴムの急落 2007/08/10(金) 23:08:26 |
| 予想されていたとは言え、強烈でした。
Bloomberg の記事をメモしておきます。
<本朝の貴金属急落に関するBloomberg の記事>
・一部の投資家が、サブプライム関連で出した損失を補填する ため、貴金属を売ってキャッシュを手に入れる必要があった
・フランス最大の銀行が、支配下の3つのファンドからの償還を 停止した後から欧米の株価が下落した。
・「市場が困難な状況になれば、資金は金から債券に移動する」
・中央銀行が金価格を沈静化させるために備蓄の金を売っている 可能性もある (スペイン銀行は7月に25トンの金を売却した)
<夕方の貴金属に関するBloomberg の記事>
・宝飾需要が旺盛なため、アジアで金と銀の価格が上昇している
・昨日、金は1.9%急落した。サブプライムの損失をカバーするために 投資家がキャッシュを得る目的で金塊を売ったからだ。
・価格の低下は、宝石商の購買意欲に拍車をかけている。 彼らは実に、金消費の70%を占めているのだ。
・シンガポールでは午前中、金は1.6ドル、銀は3セント上昇した。 日本・TOCOMでは金は70円程度下落している。
・昨年、全消費の61%だった宝飾需要は、今年の第一四半期で 69%まで上昇している。
<ゴムに関する夕方のBloombergの記事>
・原油価格の下落が競合している合成ゴム価格の上昇を抑えるとの思惑、 それに円高が加わって、天然ゴムの価格は急落した。
・「ゴム先物は円高と原油下落に打ちのめされた」 (エース交易のアナリスト)
・タイからの輸送が増加するとの思惑でも、ゴム先物は売られた。
・タイのwinteringの終了とともに、ゴムの供給は増加する。 winteringは「減産期」である。 典型的な経過をたどると、TOCOMのゴム価格は7月〜11月に下落する。
・営業所の生ゴム在庫は7月31日、7728トンに減少した。 7月20日の8238トンから6.2%減少して、昨年12月以降では最も 少なくなった。
・タイRSS3号の9月船積みは72.9バーツ(2.33ドル)/kgで、 昨日の73バーツから下落した。
・上海先物11月ぎりは 295 yuan(1.5%)下落して 19,190 yuan (2,531ドル)/トン で取引を終了した。 |
昨年のガソリンは 2007/08/07(火) 22:10:27 |
| 今日もガソリンは大きく下げました。 昨年の2月ぎりの動きを振り返ると
[0702] 高値70790円(8月8日火) その後 1週後終値 67850円(前週比 -2940) 2週後終値 65920円(前週比 -1930) 3週後終値 64750円(前週比 -1170) 4週後終値 65920円(前週比 +1170) 5週後終値 62720円(前週比 -3200) 6週後終値 60410円(前週比 -2310) 7週後終値 58480円(前週比 -1930) 8週後終値 54360円(前週比 -4120) 〜省略
その後もひたすら下げ街道を驀進し、 今年の1月25日に46300円で納会。 |
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