金貨 2011/06/05(日) 23:45:12 |
| 田中貴金属が金貨の買取価格を下げた。三菱マテリアルもそのうち足並みを揃えるかもしれない。 金貨はeBayで買えば1ozコインで田中貴金属よりも15000円くらい安く買えるが、クレジット決済だと為替手数料が2000円程度かかる。為替手数料は上手くやれば節約が可能だが、問題は消費税である。 金貨を輸入する際には消費税を納めなければならず、普通郵便で送ったり荷物と一緒にこっそり持ち込むと脱税になる。消費税は6000円程度。送料やリスクを考えるとあまりメリットは無いかな。 今度、カナダ出張があるのでRoyal Canadian Mintで買えないかと思ったが、記念金貨等は販売していてもMaple Leafは一般には販売していないようだ。
来週は札幌出張。ただ、今回は滞在が短く、natsuzohさんと一緒に飲む機会は無さそう。6年位前にnatsuzohさんと北の読者さんと飲んだのが懐かしい。花咲ガニが美味かったなぁ。 |
競馬 2011/06/05(日) 19:47:17 |
| 職場の若い人に誘われて5年ぶりくらいに競馬場に行った。府中は初めて。JRA金あんなぁ。 安田記念の結果は、馬券→紙屑。 相場やってる身としてストロングリターンは当然買ったが14番は買ってなかった。 |
最近 2011/06/01(水) 18:17:31 |
| 相場は金の買い玉を1枚仕切って9枚になっただけで何もしてない。 まともに張るなら相場の分析をしなきゃならんのだけど、忙しすぎて時間が無い。 一週間が4日くらいのスピードで過ぎていく。 昨日、踏み投げ氏と落ち合って獣ちゃんへの出産祝いを買った。 庭の花は獣ちゃん情報により白丁花と判明。 |
一区切り 2011/06/01(水) 17:15:51 |
| 原発関係の記述もこのあたりで一区切りつけようかと思う。
確定的なことは何も言えないが、福島県内では今後20年くらいの間に、1000人に一人、地域によっては100人に一人程度の発癌と、その10倍程度の健康被害が起きる可能性があると考えている。若者だけで比率を計算すれば、感受性が高い分、更に3倍程度にはなると思う。 もちろん、どういう考え方をするかで結論は大幅に変わってくる。ここでは、フランス放射線防護原子力安全研究所の被曝線量評価から、福島県における外部被曝の総量を5000人・Svとし、ICRP推計による過剰発癌が外部被曝だけで250人、内部被曝を含めて500人〜1000人、個人的にICRPの基準は緩いと考えているので2000人、福島県の人口が200万人なので1000人に一人という計算である。福島県の中で平均より10倍くらい汚染されている地域では100人に一人となる(それ以上の地域は避難区域になっている)。健康被害全体が癌の10倍くらいというのは推測で明確な根拠は無い。ICRPの推計は誤差が大きく、被害推計には用いるべきではないとされているので、これは目的外使用であるし、適当に仮定した部分も多いので実際には正確性は低いと思う。あくまで目安と言うことで、正確なデータは今後の疫学研究で明らかになってくるだろう。首都圏における健康被害の比率は福島より一桁ほど少ないと思うが、その分、人口が多いので、それなりの人数は影響を受ける筈である。ただ、率が低いので統計には現れないだろう。
影響の良くわかっていないリスクについては安全側に考えるとして、上記の推定を元に他のリスクや負担等とのバランスを考えると、もし自分が福島で働いていたとしたら家族は避難させて単身赴任になると思う。東京の場合は、子供もまだ泥遊びをするような年齢でもないので、今のところは避難はせず、食品に気をつける程度が妥当だと考えている。 |
温暖化ガス 2011/06/01(水) 16:38:18 |
| 温暖化ガス削減との兼ね合いについて。 発電と電力消費、原発による汚染や廃棄物処理が地域的にローカルなトピックなのに対して、温暖化ガスは地球全体のグローバルなトピックなので、その違いを利用すれば色々と解決法があると思う。別に無理して日本に太陽光発電所や風力発電所を作らなくても、サハラ砂漠に太陽光発電所を作ったりモンゴルの草原に風力発電所を作ったりしてヨーロッパや中国に送電し、日本は石炭火力やLNG火力で発電して排出量を帳消しにするという方法もある。世界の空は繋がっているわけだしね。石炭は十分にあるし、技術が進んで大気汚染も非常に少なくなっている。問題は、日本が作った発電所が現地政府に国有化されたりした場合だけど、そのあたりは排出権取引の制度的な面でカバーできるとは思う。例えば、施設の所有権と排出権を分離して、施設の所有権が一方的に国有化されても排出権には及ばないと決めるとか。 既に三菱重工がブルガリアの風力発電事業で得られた排出権を日本が買い取っている。こういうのを国家プロジェクトとしてやればよいと思う。 |
原発を許容するための条件 2011/06/01(水) 16:34:28 |
| 原発については、別に教条的に反対しているわけではなく、現状では問題点が多くて許容できるレベルに達していないと考えているだけである。個人的には原発を許容するには以下の5点が全て解決される必要があると考えている。
1.放射性廃棄物の処理 放射性廃棄物を10万年単位で環境に漏れ出さないように処分する技術の確立が必要である。地層処分が一番現実的だろうけど、大体どこでも深部まで亀裂を通じて地下水が移動しているので10万年となると難しい。世界レベルで探せば適地はあるかもしれないが、少なくとも日本国内では無理だ。ロケットで宇宙投棄するとか日本海溝の底に埋めてプレートに飲み込ませるとかいう話もあるが、投棄に失敗すると汚染が拡大する。そもそもロケットで打ち上げられる重量は限られているし、数千メートルの海底を掘削して廃棄物を保管し、埋め戻すような技術は現在のところ存在しない(細い穴を掘るだけならできるが)。
2.安定性の確保 火力発電所が爆発したり水力発電のダムが崩壊しても、放っておけばいずれ鎮静化する。それに対して原子力発電は、本質的に不安定なものを安定化するように制御している側面があり、非常事態になったときに、制御棒を入れるとかECCSで冷やすとか、何か動作を行わないと沈静化できない。フェイルセーフの概念から考えると、どんな状況が起きても、人間が何もしなくても自然と原子炉が安定化するような仕組みが必要だと考える。例えば、これが可能かどうかはわからないが、圧力容器の内側に鉛の層を作り、空焚きになって燃料が溶け落ちても液体化した鉛に溶け込んで冷やされるとか、本質的に安定な構造を実現する必要がある。
3.技術力の向上 ロボット大国の日本に、原発内で遠隔作業のできるロボットすら無いというのはどうかと思う。ロボットはアメリカから、汚染水の浄化装置はフランスからと、外国頼みが目立つ。高レベル廃棄物からガラス固化体を製造する六ヶ所村のガラス溶融炉もトラブル続きでまともに機能していない。現状は、わざわざ放射性廃棄物をイギリスやフランスに運んでガラス固化してもらっている。もんじゅもトラブル続きで動かない。結局のところ、日本が得意なのは、精密で職人芸的な技術であって、過酷な環境において、細かく見れば雑だけど全体的としては堅牢なシステムを構築するというのは不得手なのだと思わざるを得ない。今後、優秀な学生が原子力工学を専攻しなくなれば、技術の空洞化は更に加速するだろう。
4.事故対応の整備 原発が危険なのはみんな知っていた、だから原発を建設する際に自治体は多額の補助金を受け取っていたのだ、というような話が出ている。だったら原子力の安全性についてのテレビCMや、税金を使って作成し小学校に配っている「わくわく原子力ランド」とかいう小冊子は何なんだということになる。一言で言えば本音と建前ということだが、そういう状態が好ましくないのは当然である。危険である以上は避難計画や汚染除去の方針などを事前に策定しておくのが当然なのだが、本音と建前が違うと、それも不可能になってしまう。被曝量は事故直後が圧倒的に多いので、初期被曝を避けることができれば被曝の総量を大幅に下げることができる。全国の全ての原発について、事故発生直後に避難できるような計画を作っておく必要がある。自治体同士が協定を結び、事故の際に子供を何年間か疎開させるための計画も策定する必要があるだろう。
5.情報の公開 今回の事故では、積極的な嘘の発表や情報の改竄は無かったように思うが、発表すべき情報を隠したり、重要なことを重要でないような言い方をしたりする等の情報操作は多いように思う。情報は全て生の状態で公開してもらわないと安心して運転を任せられない。事故は起きない、原発は安全である、という建前があるから情報の隠蔽が起きるわけで、前項と同様、事故は起き得るという点で本音と建前を一致させるのが第一歩だろう。 |
電力消費量は増えるか 2011/05/23(月) 23:37:19 |
| 将来、電力消費が伸びるのであれば、電力を確保しなければならない。そこで東京電力の年間電力販売量を調べてみた(単位は億kWh)。 1981年 1361 | 1991年 2276 | 2001年 2755 1982年 1396 | 1992年 2301 | 2002年 2819 1983年 1493 | 1993年 2317 | 2003年 2760 1984年 1583 | 1994年 2489 | 2004年 2867 1985年 1653 | 1995年 2544 | 2005年 2887 1986年 1681 | 1996年 2574 | 2006年 2876 1987年 1821 | 1997年 2654 | 2007年 2974 1988年 1902 | 1998年 2670 | 2008年 2890 1989年 2045 | 1999年 2742 | 2009年 2802 1990年 2199 | 2000年 2807 | 2010年 2934 グラフを描いてみると2000年あたりから頭打ちになっているように見える。パソコン等が飽和状態になり、また省エネ技術が進んだおかげだろう。ここから電力消費が再び増加に転じるという展開は考え難いような気がする。移民を大量に受け入れるとかなら別だが。 照明や冷暖房器具等は効率に限界があるが、まだ改善の余地はあると思う。IT機器に関しては、モニタとかは別にして、電子回路自体については消費電力はゼロに向けていくらでも下げることが出来ると思う(言い過ぎかもしれないが)。 電子回路の消費電力とコストはトレードオフの関係にあるわけで、省エネに付加価値をつければ消費電力はいくらでも下がる。昔のTTL-ICなんか論理回路一つで20mAくらいの電流を常に消費していたが、安価だからみんな使っていた。そのうち消費電力の少ないCMOS-ICに取って代わられたが、これも1と0の切り替え時に一瞬だけショート状態になるので、高速で動作させるとやはり消費電力が増えた。TTLにしてもCMOSにしても、消費電力が増えてしまうのは必然ではなく、そうすると素子数が少なくて済み、内部構造が単純化できるからに過ぎない。消費電力を減らせないわけではなく、減らすと手間がかかって価格が上がるから減らさないだけなのである。また、チップ内でもチップ外でも、常時アイドル電流を流したり、入出力の際にバイアス電流を流したりする。これは入力インピーダンスを低下させて熱雑音の影響を少なくするとか、ゲートの入力容量に応じて電流を流し込まないといけない等の理由があるのだが、こういうのが積もり積もって消費電力を増やしている。しかし、デジタル回路においては設計のやり方次第でアイドル電流もバイアス電流も究極的にはゼロに近づけることができる。面倒だからやらないだけなのである。 要するに、コスト的なインセンティブさえあればIT機器の消費電力はいくらでも下げられる。コストは量産すれば下がる。一方で、エアコンや冷蔵庫などのヒートポンプ系の機械は現状で熱力学による理論的な限界効率の30%程度まで効率化が進んでいる(ざっとした計算なので間違っている可能性あり)。それでも効率を限界の50%まで上げて、消費電力を4割程度削減することは可能かもしれない。照明に関しては、白色LEDで限界効率の30%程度(白熱電球の5分の一の消費電力)まで実用化されており、今後、限界効率の70%までは開発の目処が立っているようだ。効率としてはそのあたりで限界だろうけど、LED照明自体がまだまだ普及していないので、既存の白熱灯や蛍光灯を置き換えていくだけでも効果は大きい。 |
10万年 2011/05/22(日) 17:58:34 |
| 「100000年後の安全」を観てきた。途中、少し寝てしまったが。放射性廃棄物の地層処分について、危険なものが埋まっている事実をどう何万年後かの人類に伝えるか、というのが主題。何万年後の人類に今の言語が理解できる可能性は低いし、記録の断絶が起きれば、人類がピラミッドを発掘したように放射性廃棄物を発掘してしまうかもしれない。 ただ、ここで議論されていることは少しズレていると思う。確かに人間は、何かが埋まっていると気が付けば好奇心にかられて掘り出してしまうかもしれない。その結果いくらかの死人は出るだろう。しかしその場合は毒物が埋まっているということですぐに埋め戻され、大規模な拡散は無いと考えられる。 それよりも、そもそも地層処分自体が10万年の年月に耐え得るのか、という点が重要であると思う。ガラス固化体、金属容器、粘土等の人工バリアと地層そのものによる天然バリアで守るというが、人工バリアはせいぜいもって数百年であり、その後は地層自体で10万年の防御が必要になる。固い岩盤でも実際は亀裂だらけであり、中を地下水が移動している。水を吸ったスポンジみたいなものである。砂漠の中にある米国ネバダのユッカマウンテン処分場でも、地下水に乗って放射性物質が予想以上に速く移動していることが判明し、反対運動が起きている。ちなみに水に溶け難いプルトニウムもコロイド化して水と一緒に移動する。 核燃料サイクル開発機構は、深度が高いほど地下水の移動速度は小さくなると言っているが、根拠が無いし、当の核燃機構自体が2000年レポートで、必ずしも深くなるほど地下水の流れが遅くなるとは限らないとの結果を出している。東濃地域での実測値は1年間あたり0.05〜50mほど動くとなっている。10万年だと5km〜5000kmになる。水平方向に比べて垂直方向に動き難いことを考慮したとしても、現在計画されている深さ数百mではどう考えても不足である。数百年後から数千年後には地下水に大量に染み出してくることになる。日本には数万年単位で安定した地層は存在せず、内部は亀裂だらけで水がたっぷり含まれているので、10万年もつ地層処分は不可能である。 映画に出てくるオルキルオトの処分場にしても、地下水は豊富に存在する。18億年前から動いていない地層ということなので亀裂は少ないと思われ、日本よりは地下水の移動速度も遅いとは思うが、実際どうなるかは10万年経ってみないとわからない部分もある。感覚的には、計画されている深度400〜700mというのは浅いのではないかと感じる。10万年で割って1年あたりにすると1年あたり4〜7mmということになる。地質評価の結果を探したけどネットでは読めないようなので、これが妥当なのかどうかはわからないが。 |
最近 2011/05/18(水) 10:49:26 |
| 仕事と子供と家の整備と庭仕事で過ぎていく毎日。あまり相場やる気が無くなってくるなぁ。 職場は非常に良い環境だが、忙しいのに変わりはない。給料は上がったのだが、なぜか手取りは変わらず。調べてみると、住居手当や通勤手当やその他の手当が無くなったのが効いている。しかしその分、住宅ローン控除で戻ってくる筈だ。 子供は苺と納豆と蜜柑が好物のようだ。軽い卵アレルギーの可能性があり様子見中。顔つきが週単位で変わっていく。木琴を弾いたりと、進歩が著しい。 家の整備は一通りは終わったが、二階の部屋がまだ片付いてない。床下のチェックもしなくては。業者には一度見てもらったのだが、自分の目でも見ておきたいからね。 庭は、雑草を抜いて枯れ草を処分し、色々と植えて、ようやく整ってきた。買ったときから植わってる低木で、白い小さな花をつける木があるんだが、色々と調べても名前がわからない。引き続き調査中。 |
魚 2011/05/16(月) 22:07:33 |
| 野菜については放射性物質の降下量のデータから避けるべき地方がわかるが、魚が問題だよなぁ。海水の動きは、拡散が時間の平方根に比例するのに対して移流は時間に比例するから、汚染物質は拡散するより海流に乗って動く方がメインである。海流は海岸に沿うわけで、どのあたりまで来ているのか心配。石川や高知に遊びに行って、魚をたっぷり食べたい。
既にメルトダウンしているってのは多くの人が予想していたことだが、発表を詳しく見ると、海水注入がもう半日くらい遅れていたら水素爆発じゃなくて水蒸気爆発が起きて日本全土と朝鮮半島とロシアの一部が放射性物質まみれになるところだったようだ。政府が海水注入を要請したのに対して東電が渋ったという話もあるが、もう少し遅れていたらと思うと恐ろしい。首都移転も有り得たかもしれない。運が良かったというべきか。
人間は自分のしてしまった行動を正当化する方向にバイアスが働く。避難しなかった人は自分が住んでいる場所は安全であるという情報を信じたいし、避難した人は自分が住んでいた場所は危険であるという情報を信じたいものだ。それは人間である以上、仕方が無い部分もある。自分だって、庭で野菜を育てる以上、自分の住んでいる場所より放射性物質の降下量の多い地方の野菜は食べないが、より降下量の少ない地方の野菜は食べてもいいかなと思う。どこかで線引きせざるを得ないわけだが、東京に残って庭で野菜を育てているという個人的な事情が線引きに影響してしまう。できるだけ客観的に判断したいとは思うのだが、難しい。 相場も同じである(これが言いたかった)。 |
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