季節 さんの日記

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(無題)  2008/08/25(月) 21:13:45
 北京五輪が閉幕した。マラソンではメダルが取れなかったが、400メートルリレーで銅メダルが取れたのはよかったと思う。やはり陸上競技で一つぐらいはメダルがほしいものだ。難しいとは思うけれど。

(無題)  2008/08/21(木) 00:30:21
  デイトレで稼ぎながら海外で外こもりの生活を続けていた棚橋貴秀さんという人が、タイで殺されたようである。資産は5000万ほどと言われているが、それほど華美な生活を送ったわけでもないのに、あっけない話だ。しかもどうやら犯人は日本人らしい。しかし今時の海外暮らしの日本人で、この程度の金持ちなら、いくらでも居そうなのに、それほど数が多いとも思われぬ成功したデイトレーダーが、かくもあっさり殺されるのは、相場でもうけたことに対するやっかみもあるのではないだろうか。相場の勝ち組が詐欺でやられたり、貸した金が返ってこなくなるのもよく聞く。

(無題)  2008/08/16(土) 14:31:46
  1970年代に、「日本人論」がはやったことがある。イザヤ・ベンダサン『日本人とユダヤ人』がその代表格とも言うべきものだ。概して保守系の系の論客の手になるもので、その主張の趣旨は、日本人は「安全と水はただ」と考えている「お人好し」の「農耕民族」であり、欧米(ユダヤ?)「狩猟民族」が中心となる「国際社会」では「やっていけない」から、もっと「国防に力を入れ」「対外強硬外交」を推進すべきである、というものである。『日本人とユダヤ人』はベストセラーとなり、「教養書全集」にも組み入れられたほどである。しかし今はこれ日本人山本七平の手になるものであるのは、周知の事実となっているし、『にせユダヤ人と日本人』という批判書も出ていて、その批判は誠に筋が通っており、もはやこの書をまともに取り上げる人もあるまい。
 とはいえ、外国人と日本人の感性の違いはないのかと言えば、それはあるだろう。しかしそれらもまた、案外かなりの部分は、民族性ではなく、社会制度や生活形態に起因する面が多いように思われる。私の知っているイラン人は、日本の田舎の気質は、イラン人のそれと似ているという。となると、民族性の違いというのは、実のところ、社会の発展段階の違い、あるいは都市と農村の違いで説明のつくことが多いのではないか。だから私は、民族性のような実態のよくわからない言葉で多くの事象を説明する気にはなれないのである。
 実際、日本人論は、ある種の反知性主義と結びつきやすい。西部邁は、「日本人論よ、ふたたびおこれ」と一時期呼び掛けていたことがあるが、右翼思想に都合がいいこの手の論を再び興そうとする、ある種の確信犯であろう。とはいえ、彼らにとって具合が悪いのは、現在彼らが主要敵とする「特定アジア」は、どう考えても基本的に「農耕民族」である点である(笑)したがって、かつてのような「狩猟農耕対比論」は使えないハズであるが、なぜか相変わらず日本人に限っては「お人好し」で「いいようにむしられる」から「核武装すべき」であるという、いつもの論旨となっている。こんな反知性主義的民族論は、正直うんざりするのである。

(無題)  2008/08/12(火) 21:14:07
  女優の吉野公佳がAV出演とは驚いたが、どうもその背景に彼女の手がけるマンション経営の失敗があるらしい。通常の芸能活動では借金を返せる見込みが立たなかったというのである。船井財産コンサルタンツは、土地の有効活用はやめた方がいいという本を出版しているし、元リクルートの江副浩正氏も1年くらい前に『不動産はまだまだ下がる』という本を私家版でだしていた。日本の現状を考えるとき、人口が大減少期を迎えるというのが、大きな悲観材料とならざるを得ない。アメリカなどはサブプライムで揺れているとはいえ、まだまだ移民など人口増加が見込めるから、日本よりもましではないか。日本人がこれから不動産投資を考えるなら、いっそ豪州あたりの方がいいかもしれない。

(無題)  2008/08/11(月) 20:56:04
  北島二連覇、世界新で金メダルとはすごいね。今までの日本人にはないタイプだと思う。東京五輪の頃、「またプレッシャーに負けた」と連日報道されるので、プレッシャーとはそんなに強い選手なのかと聞いたおじいさんがいたと言うが、最近の日本選手は、昔に比べ大舞台に強くなったのではないか。今から思えば長崎宏子が出たロス五輪の頃が、日本競泳がもっとも沈没していたのだった。あのころは確か男子の800メートル自由形の日本記録が、女子の世界記録に負けていたもんな。

(無題)  2008/08/10(日) 23:26:42
  銀座の松屋で『高橋留美子展』が開かれていたので見に行った。漫画はあまり読まないけれど、高橋さんの絵は好きだし、『めぞん一刻』なんかは懐かしいので(メゾンがアパートを意味するのはこの漫画で知った)、ちょっと出かけてみることにした。会場は想像以上に混んでいて、主たる作品である『うる星やつら』『めぞん一刻』『らんま1/2』『犬夜叉』を中心として展示され、なかなかの盛況であった。日本のアニメやマンガは、世界に広まっているようで、疑いもなく日本の文化の一つといえる。今をときめく村上隆の作品なども、クールジャパンをあざとく強調した作風で、世界に評価されているが、やっぱり、それ自体芸術として作られたのではない漫画やアニメこそが大本であるのだから、それを軽視することはできないはずだ。そういう意味では、元々は決して上等の芸術とは考えられていなかった浮世絵が、世界的に高く評価されているのと似ている。ただ、人々が受け入れるアニメの画風も時代により少しづつ変わっているので、高橋留美子さんが今後もブレイクし続けるかはわからないが。そういえば赤塚不二夫氏も、主要作品は1960年代の4つであった。しかし自分の世代だと、やっぱり高橋さんの画風が一番しっくり来るなあ。

(無題)  2008/08/09(土) 09:49:15
  今の学生は、哲学書を読まぬという。私も恥ずかしながら読まなかった。これが、一部の人には「最近の学生は教養がない」ということになりそうで、事実、東北のある大学のある教授は、毎年教壇で、「最近の学生はニシダイクタローも知らぬ」と嘆いているそうだ。しかし私にとっては、哲学書より、集合論の入門書の方が、何となく遙かに哲学チックに感じたことを覚えている。カントルとかゲーデルとかが出てくるアレである。
 最近、これに類する本を読んで、ちょっと面白いなと思ったのは、集合論を使うことで、実際に証明できない定理が証明できるという話である。任意の自然数から始める「グッドシュタイン数列」というのがそれで、その数列は、その数字の形により確かに順序数の下降列と対応させることができるのだから、どのような数から始めても、必ず有限のうちに0になると言う。これは通常の自然数の公理では証明できないけれども、説明を聞けば、確かと言わざるを得ない。集合論だの、順序数だの、考えようによっては「無用の概念」のような感じもなくはないが、実際にその概念により自然な数学の命題が証明できるということから、集合論がたしかに「役に立つ」概念であると思った次第。

(無題)  2008/08/07(木) 21:07:07
  米大統領選、オバマ氏息切れの模様である。やっぱりという印象をぬぐえない。ライス氏を不自然に天才と持ち上げた時にも感じたことだが、今のアメリカはことさら女性や黒人を持ち上げて、全ての人種に開かれた、世界に冠たる「民主主義国」であることを大げさに喧伝する傾向が多い。しかし本当のことろ、これはアメリカ国民の思い上がりと自己欺瞞のなせる業であろう。かの国の人は口先では人種的偏見など自分には無縁のようなよき市民の顔をし、アンケートでさえ本心を偽ってはいるが、いざ投票所にはいると、けろっと変わって白人候補に投票しそうな予感がする。すでにその徴候が現れてきたと見るべきである。

(無題)  2008/08/06(水) 22:23:48
  『リベラルタイム』という保守系の雑誌は、毎号某学会を退会した公明党の元委員長矢野絢也氏を罵倒する記事を載せているので、一目見てどういう系統なのかピンとくるが(ちなみに田原総一朗や堤堯が連載している)、「日本を劣化させる50代の罪」という、ちょっと保守系らしからぬ記事を特集しているのが目についた。2007年度の統計によると、14〜19歳の殺人検挙者が64人に対し、50〜59歳のそれは199人で、人口比率でもかなり高いという。諸外国であれば20代の数字がピークで、年があがるにつれて下がると言うが、日本では特異な例外となっている。どうも彼らの青少年時代の犯罪率の高さをそのまま引きずっているようなのだ。
 キムミョンガン(よくこんな雑誌に書いたな笑)にいわせれば、性犯罪ですら多いとのことで、正しい性教育を受けなかった「性犯罪を生む明治民法世代」と決めつけられる有様である。『リベラルタイム』の読者層から考えると、今頃編集室には苦情の電話が殺到していると思われるが、思い当たる節がないでもない。以前石坂洋次郎の『陽のあたる坂道』という、ちょっと気の利いたタイトルの、昭和30年代映画等で評判になった小説を読んだ事があるが、のちにヒロインと結ばれることになっている青年が、初対面のヒロインの胸を、いきなりむんずとつかむところから始まっていて、閉口した覚えがある。あまりにもリアリティがないというか、これだと二人はゆくゆく結ばれるどころか、ここで話は終了してしまうところである。こんな小説をあり得ることだと思ってしまうと、性犯罪に走ることもしょうがない?

(無題)  2008/08/05(火) 21:01:46
  『読売ウィークリー』に、昨年破綻したアルファエフエックスの記事が載っていた。社長の植原正成は、客の金で何人もの愛人を囲って豪遊していたという。今や預金口座には6万円しかないとうそぶいているそうであるが、愛人の元に隠してあるか、架空の債権でもでっち上げて第三者の所に流れているかしているんだろうか。セミナーの講師は本を書くぐらいの力量がほしいとは書いたが、本を書いた人が信用できるというわけではむろんない。この人は国際金融ジャーナリストの青柳孝直氏と共著までだしているのだから、何か悪い冗談みたいだ。これに比べると名古屋のジェイエヌエスは、ずいぶんたちのよいケースだったんだなと思う。

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