秋山昇 さんの日記

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システム売買7  2011/01/26(水) 10:47:12
 システムが通用しているかどうかを自動判定させるため色々と考えているが、やはり難しい。継続してトレンドが出ている銘柄や、常にトレンドが無い銘柄は判定できるが、数年間上げ下げのトレンドが出て、その後数年間はトレンドが消えるような銘柄は、システムが機能することを探知して参入しても、参入した時には機能しなくなっていることが多く、損を積み重ねてしまう。しかし、実際はそういう銘柄が圧倒的に多い。
やはり、投資対象の選定とパラメータの設定は手動でやらざるを得ないか。ファンドにするなら銘柄選定会議みたいなのをやらないといけないかもしれない。システム自体は、相場の勢いとブレイクアウトを数学的な観点から精密化しただけなので、未来永劫、トレンドが出さえすれば機能するだろう。問題は、トレンドのよく出そうな銘柄を選ぶだけである。
トレンドが発生する原因はわかっていて、第一は内部要因、すなわち、引かされ玉が蓄積して、投げや踏みが継続して発生することによって起きる。第二は外部要因、つまり、上昇や下落の材料が徐々に表面化してくることによる。外部要因は価格データから判定することは不可能と思われるが、内部要因については何とかならないものだろうか、と考えたりもする。商品なら、出来高と取組高の比で判断できる気もするし、株はよく分からないけど、信用残などを見れば良いのかもしれない。もしくは単純に、取組高もしくは出来高が増加傾向にあるものをピックアップすれば良いのかも。
今まで、システムは価格データさえあれば十分に構築できると考えていたのだが、出来高と取組高のデータも含めたデータを取り直した方が良いのかもしれない。まぁ、色々と悩ましい。

システム売買6  2011/01/24(月) 09:38:03
 自分のシステムは、トレンドが出れば取れるので、ファーストリテイングみたいに100倍とかに暴騰した銘柄や、JALのように紙屑になった銘柄も、検証すると大きな動きをごっそり取れている。ただ、そういう大相場が来る前の段階で売買銘柄としてピックアップできるか、というのが問題である。そもそもファーストリテイングは貸借銘柄になったのが最近なので、実際は売買対象にもなっていなかった。JALも上場廃止前に貸借銘柄から外されている。そういうのも考慮した、実際に即したスクリーニングと検証が必要になってくる。そのためには、まずはきちっとした価格データを整備する必要がある。ストップ高とストップ安も考慮しないといけないが、ストップの値幅が昔から変わってないのかも調べなくてはならない。

システム売買5  2011/01/24(月) 03:04:29
 色々と考えた結果、出来るだけシンプルなシステムで行くことにした。
基本的には、秋山レシオがプラスなら買い、マイナスなら売り、ただし、レシオがプラスでも、下にブレイクアウトした場合は買いはキャンセル、レシオがマイナスでも上にブレイクアウトした場合は売りはキャンセルされる。
秋山レシオもブレイクアウトも、ランダムウォークとトレンド成分が重畳している時に、最も効率良くトレンド成分を分離するにはどうすれば良いか、という観点から数学的に導出されたものなので、カーブフィッティングの余地は無い。未来永劫、トレンド成分が余分に入ってさえすれば機能する筈である。
パラメータは、どの程度の時間スパンのトレンドを抽出するかを決める時定数だけである。

とりあえず、株式、日経平均先物、商品、為替で検証してみた。検証期間は過去10年。株式は、最近の平均売買代金が一日10億円を超える銘柄をピックアップしてみた。トレンドを取るという点からすると良く動く銘柄を選ぶのが良いと思うのだが、今のところどう選べば良いのかはよく分からない。
売買コストとしては、片道当たり、株式は売買代金の0.2%、日経平均先物は1円幅、商品は1000円、ドル円とユーロ円が5銭幅、ポンド円が10線幅、を計上している。

具体的な損益の数値は割愛して、概略を示すと以下のような感じ。ここで、○は良好(概ね右肩上がり)、△はプラスになったりマイナスになったりして結局プラス、▲はプラスになったりマイナスになったりして結局マイナス、×はダメ(概ね右肩下がり)。分散投資するなら、○と×、△と▲で相殺という感じ。

5 10 20 40 80 160 320 時定数(日数)
▲ × △ △ △ ○ ○ 8316:三井住友フィナンシャルグループ
△ △ ○ ○ △ △ ○ 8411:みずほフィナンシャルグループ
× × × ▲ △ ○ ○ 8306:三菱UFJフィナンシャルグループ
× × × ▲ △ ○ ○ 7203:トヨタ自動車
× × ▲ △ △ ▲ △ 8058:三菱商事
○ ○ ○ ○ △ △ △ 9984:ソフトバンク
× △ △ △ ○ ○ ▲ 6501:日立製作所
× × ▲ ▲ ▲ ▲ × 7751:キヤノン
△ △ ○ △ ▲ ○ △ 6502:東芝
× × × ▲ × △ △ 7267:ホンダ
× × △ △ ▲ ▲ ▲ 8604:野村ホールディングス
▲ △ ○ ○ △ ○ △ 6758:ソニー
× × × × ○ ○ ○ 7974:任天堂
× × △ ○ ○ ○ ○ 6301:コマツ
× × ▲ △ ▲ ▲ △ 8031:三井物産
× × × ▲ ▲ ▲ ▲ 6954:ファナック
× × ○ △ ○ × △ 7201:日産自動車
× × ○ ▲ × △ ○ 8802:三菱地所
× × ▲ △ ○ ○ ○ 日経平均先物
○ ▲ ▲ × × × △ 東京金
○ ○ ○ △ ○ ▲ △ 東京白金
○ ○ ○ ▲ ▲ △ △ 東京ガソリン
○ △ △ △ ○ ▲ ○ 東京ゴム
▲ △ △ ○ ▲ ○ ▲ 東京コーン
▲ ○ ▲ × △ ○ ▲ 東京一般大豆
× × ○ × × △ △ 東京アラビカコーヒー
○ △ ○ ○ ○ △ △ 東京粗糖
△ ○ ▲ △ × ○ ○ ドル円
△ △ × × × △ △ ユーロ円
○ × △ ▲ × ▲ ▲ ポンド円

特にフィルターも何も設定してないし、何も最適化をしていないので、銘柄によってブレが大きい。そもそも、狙った銘柄の狙ったタイムスパンにトレンドが発生していなければ絶対に取れない。
株式は、10日以下の短期投資は手数料が嵩んで利益が出ないようだ。ただ、手数料をゼロに設定してもあまり良くはならないので、短期スパンの領域にはあまりトレンドは無いのかもしれない。ソフトバンクだけは短期もよく取れている。日経平均先物も含め、株式は一年程度のタイムスパンにトレンドが多く発生しているように見える。
商品は、金以外の工業品は5日〜20日程度のスパンで良く取れている。一方で穀物系は長期の方が良いようだ。粗糖がどのタイムスパンにもトレンドが出ていて面白い。
為替は5日〜10日程度の短期にもトレンドがあるようだが、ドル円なんかは長期的な動きも取れそうである。

このままのシステムだと、正直、分散投資をしても綺麗な右肩上がりの直線にはなりそうにない。しかし、仕掛けたタイムスパンにトレンドが多く発生すれば取れるので、一応、将来にわたって機能し続けるという安心感はある。チューニングし、各銘柄に特化すればするほど環境の変化には脆弱になるので、あまり手を加えたくは無いんだよね。どうしたものか。

  2011/01/21(金) 10:40:38
 購入した物件の整備をしてきた。
室内のドアの建て付けが悪くて閉まらなかったが、瑕疵担保責任の売り主負担で新しいドアに替えてくれることになった。
一部の部屋にカーテンレールが付いてなかったので取り付けた。
郵便受けを掃除。敷地へ入る扉も掃除。汚れを落とすのに激落ち君は素晴らしい効果を発揮する。さすがドイツである。
普通のインターホンかと思ったらテレビカメラ付きだった。
リフォームされているのだが、業者が売るためにやったリフォームなので、細かい所がいまいちである。施工がいい加減というわけではなく、大き目のキッチンを入れたために冷蔵庫を置く場所に悩む等、使い勝手に関わる所がいまいちなのである。やはりリフォームは実際に住んでいる人が住んでいる人の立場でやらないと良くはならないね。まぁ、それほど大きな問題ではないが。
中古なんで、窓のゴムパッキンのカビが酷い。カビキラーでかなり取れたが、取り切れずに残っている部分もある。今度、再チャレンジする。
築20年の中古物件を見ていると、どういう所が劣化し、どういう所が汚れていくのか、一方で、どこが意外と長持ちするのか、よく分かって面白い。出窓に斜めにおしゃれな格子が入っているのだが、窓に接着されているため、格子と窓の間に溜まった汚れが取れない、などなど。家を建てる際には、掃除不可能な場所は1mmたりとも無い方がいいと思う。
窓の大きさとか全部測定してきたので、防犯シートを発注して貼りに行かねば。カーテンも買わなくては。

システム開発の方は多忙のため停滞中。

オフ会&相模湖  2011/01/17(月) 11:18:31
 土曜日は三日月さん主催のオフ会に参加。楽しかったけど、飲み過ぎでいまいち記憶が…。鞄とか財布とか落としてなくてよかった。
金沢は雪ばかりで走れないので、良い機会なのでこっちでちょっと走ってみた。東京の町中から甲州街道に沿って相模湖まで走った。午前中に出たのだが、結構寒くてコンビニがあるたびに立ち読みしながら休憩したりしていたら、高尾に着いた時点で日が暮れてしまった。そこから大垂水峠越えの寒いこと寒いこと。峠を越えて、どんどん体温が下がっていって、感覚が麻痺しかけた頃に自販機があり、九死に一生を得た思いであった。その自販機の温かいお茶の美味しかったこと。さらに、下りきったところの自販機のお汁粉も旨かった。相模湖を見て、JR相模湖駅から電車で東京へ戻った。
この続きとして、いつか機会があったら、相模湖まで電車で来て、相模湖から甲府まで走ろうかな。その後は、長野まで延長し、その一方で、金沢から富山まで既に走ったから、その後を、白川郷、高山、松本と延長して連結したいところ。
今日は筋肉痛で歩行困難。

防犯フィルム  2011/01/13(木) 01:00:50
 新居の窓に防犯フィルムを貼ろうと思う。自分で貼ると業者に頼むのの3分の一くらいの金額で出来るようだ。表札も手作りしようかと考え中。ステンレス板をエッチングして作る予定。エッチングは昔よくやったので何とかなりそう。
事情があり、引っ越しは3月中旬頃になりそう。それまで少しずつ整備していく。

しかし良い買い物をしたように思う。値段は3700万円ほどだが、建物は築20年以上なので実質的に土地だけの値段である。しかも建物はリフォームされているので綺麗。仮に転売するとしても、ほとんど値段は下がらないだろう。ローンは3200万円で支払いは月12万円ほどだが、うち元本に充当されるのは月4万円ほど。世間では繰り上げ返済で出来るだけ元本を減らそうとするらしいが、自分は逆に出来るだけ先延ばしにするつもり。時価会計で考えれば、売却した場合には(買値と同値で売れた場合)3700万円からローン残高を差し引いた分が戻るので、賃貸感覚でローンを支払いながら月4万円の貯金ができるという感じである。買った瞬間に価値が下がり続ける新築ではこうは行かない。賃貸にした場合には月16万円くらいで貸せると不動産屋さんも言っていたので、別の所に住むことになっても安心である。実際、周辺の同レベルの一戸建てを借りようとすれば月15〜20万円くらいはかかる。
後はハイパーインフレが来てくれたらローンも大幅に目減りして完全に目論見通りなのだが。

忙しいため、システム開発は中断中。はやく再開したい。

システム売買4  2011/01/08(土) 09:47:07
 逆張りスイングはトレンドが出ていると上手く機能しないが、100年に一度の大変動なんかがトレンドフォロー系でケアできるならば、レンジ成分が優越している時期は逆張りシステムを適用すれば良いのではないかと。そうすれば収益の安定性も増すと思われる。検討する必要がありそうだ。個別株なんか、レンジ成分が多い時期が大半だからね。

システム売買3  2011/01/08(土) 01:20:49
 結局トレンドフォローシステムはブレイクアウトに尽きる。しかし、過去のレンジを抜けてから仕掛けたのでは遅すぎるし、ダマシも多い。それは本質をわずかしか捉えていないからである。ブレイクアウトの基準としては過去n日間の高値安値などが用いられることが多いが、レンジが同じでも過去n日間の動きによって状況は全然違ってくる。例えば、n日前の高値と昨日の高値では影響力が全く違う。それを単純化してしまうことで、あまりにも情報が失われすぎてしまう。結果的に、過去n日間の高値安値なんてのは誤差が多く入り過ぎて基準としてはほとんど役に立たないということになる。
実際上は、レンジ成分に比べてトレンド成分が増加してきたことを出来るだけ早く探知し、トレンドの方向に乗る必要がある。トレンド成分の抽出にはスペクトル分解を用いるが、フーリエ変換でも良く知られているように、不確定性原理により周波数の正確さと探知の正確さ(どれだけ早く探知するか)はトレードオフの関係にあり、両方を正確に求めることはできない(ちなみに相場の分析にはフーリエ変換は不適である)。つまり、トレンドを確実に探知しようとすればサインが出るのは遅くなり、素早くサインを出そうとするとダマシが多くなる。しかしながら、両方とも誤差が入るにしても、その中で最適な設定は可能である。
以上を踏まえて、とりあえず試作システムが完成した。将来的に大規模な資金を運用する事を考えると売買回数は少ない方がいい。日経平均先物にしても、長周期領域にトレンド成分がやや多く存在することもわかってきたので、必然的に長期投資的なアプローチになる。日経平均で年間数回、ガソリンで年間10回ほど、ブレイクアウトで仕掛けてトレンドの終焉で手仕舞いする感じになった。
短期トレンドほど、職人的なデイトレとかアルゴリズムトレーディングとかが入って最適化され、優位性は銘柄ごとの特殊性やマニアックな動きにしか存在しなくなってしまい、数値化するのは困難になっていくので、システムとしては長期的な所を開拓するしかないように思う。日経平均先物のデイトレシステムのバックテストなんかで直線的な右肩上がりの収益を出しているものをよく見かけけど、実際運用すると大概はその直線通りには利益は出ないことが多いと思う。

システム売買2  2011/01/07(金) 01:33:39
 トレンドフォロー戦略はトレンドが優勢でないと意味が無い。
数学的に、ランダムウォークと同じ動きをしている場合には、どのような戦略を取っても収益を上げることはできない、ということが証明されている。
ランダムウォークよりトレンド成分が多ければトレンドフォローがよく効き、ランダムウォークよりレンジ成分が多ければスイングが効く。
時系列データをスペクトル分解してトレンド成分とレンジ成分の比率を計算してみると、個別株は概してレンジ成分の方が多く、いまいちトレンドフォローが効き難い。しかしたまに銘柄と時期によってはトレンド成分が優勢になることもある。日経225はほぼずっとレンジ成分が多い。そういう意味では、株関係はどちらかというとスイング有利なのかもしれない。
なかなか凄いのは為替で、動きの大きいポンド円でさえ、トレンド成分とレンジ成分の比率がランダムウォークとほとんど同じである。儲かる戦略が一番立て難いと思う。
ガソリンと灯油は継続してトレンド成分が多い。

結局、トレンド成分の比率を見て、ランダムウォークよりトレンド成分が多い時のみサインを出すようにしようと思う。ただ、これも株式全銘柄でテストしてみないとまだ何とも言えない。

システム売買  2011/01/05(水) 00:03:46
 ベースとなるのは昔から変わらない秋山レシオである。パラメータは二つしか入ってないんだが、その二つのパラメータを調整すれば大概の銘柄でそれなりの利益が出る。
ただ、投げ踏みの出易いガソリンなんかは常に右肩上がりなんだが、金、為替、日経平均などはいまいち成績が安定せず、一年ごとに見るとマイナスの年もある。株式も動きの激しい銘柄は総じて成績が良いが、収益の悪い銘柄もあり、銘柄ごとの差が大きい。
しかし今調子の悪い銘柄にしても、いつシステムに適した相場になるかわからないわけで、調子の悪い時にはサインを抑制するような仕組みを考えなくてはならない。
商品、株、為替に銘柄分散し、かつ各種のパラメータで同時運用し、調子の悪い銘柄やパラメータのサインを自動で抑制するようにできれば、結果的に調子の良い銘柄とパラメータのみ収益に貢献するようになる筈である。しかしそれが意外に難しい。
かつては10億円もらっても秋山レシオの計算式は明かすつもりは無かったが、今は本にして一冊30万円くらいで販売した方が手っ取り早いかもしれないと思ったりもする。まぁ、それは本当にお金が無くなった時の最後の手段だが。
為替で有効なシステムを構築できれば、それこそ際限なく複利で増やせることになるんだが、世界中でみんな同じことを考えているわけだから、そうそう上手くは行かないだろう。

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