季節 さんの日記

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(無題)  2008/07/17(木) 23:37:54
 通商白書に、最近の原油農産物の価格のうち、どの程度がファンダメンタルで、どの程度が投機によるものかを図示したグラフが載ったようである。本そのものは見ていないが。それがその通りであれば、みんな価格で思い悩んだりしないわけだが。

(無題)  2008/07/16(水) 22:42:55
  西岡進氏と言えば、菱和ライフクリエイトの元社長で、不動産取引に絡み山口組系後藤組と組んだとして逮捕され、先頃無罪になった人物だが、その兄がヘラクレス上場のアライヴコミュニティの社長であるという。西岡氏もいつの間にか復活したのである。やっぱり応援するひともいるんだろうな。

(無題)  2008/07/14(月) 23:10:42
 川崎昌平『若者はなぜ正社員になれないのか』をよむ。著者は東京芸大修士を出てニート生活を送る奇人であるが、文筆の才能があり、『ネットカフェ難民』というルポがなかなか面白かったので、この本にも期待して読んだ。これは彼の、26歳にして正社員になるべく就活した記録であるが、やっぱり面白かった。さしずめ現代のデカダンス文学と言うべきか。しかしこの本を出版して、川崎氏はさらさら正社員になる気がないのがバレてしまったので、今後の再出発にはかなりの困難が伴うと思う。人ごとながら心配である。あと両著者とも、ニートから見た現代社会のルポという体裁をとっているが、川崎氏は現代ニートの典型というわけではない。彼はどうみても高等遊民に属する。本当のニートはそんな幸せな身分でないのだから深刻である。

(無題)  2008/07/12(土) 23:20:31
  ゴールドマンサックスがスルガコーポレーションの株を10%ほど買い占めていたことが判明した。アーカスインベストメントなる英国の投資会社も9%買い付けたという。スルガの時価総額は現在22億であるが、その連結純資産は545億に上る。外資にとって、こんなおいしい投資案件はないと言うことであろう。やくざがらみもおそるるにたらず、てことか。

(無題)  2008/07/11(金) 21:40:54
  昭和30年代、株式がブームに酔いしれていた頃、「銀行よさようなら、証券よこんにちは」と言うキャッチフレーズが世間に流布したが、そのほかに、「素人投機家ダウを買い」という川柳もはやったようである。当時株式市況では(東証)ダウと言う言葉が盛んに飛び交っていたから、泡食った一般投機家が、証券会社の店頭で「た、た、頼む。ダウを買ってくれ」と、言ったとか言う話がある。そういえば「旭ダウ」なんて会社もあったっけ。 で、これはよく言われる事であるが、今や「ダウの売り買い」は当たり前の時代である。日経225先物がこんなにも大衆化しているわけだから。

(無題)  2008/07/10(木) 23:14:40
  近頃は取引所の相場データの二次利用もただというわけにはいかなくなっているようである。しかし取引所の社会的意義から考えても、あるいは普通知的財産権として保護される創作物は、それなりの知的営為の産物であることからしても、ただの価格やそれをチャート等に表現したものが、あたかも一人前の著作物のように保護され対価を請求されるのは、いささか違和感を禁じ得ない。仕方がないこととはいえ、何ともせち辛い世の中である。
 単なる価格や、それの集合体が知財であるというのなら、それを加工した指数などはもっと権利が強そうである。しかし長年の習慣なのか、トピックスや日経平均を勝手に使用して東証や日経からクレームが付いたという話を聞かない。しかし新しく開発された指数などは、その点かなりうるさいようである。
 そもそも今の日経平均はもともと東証平均と言われ、通称東証ダウと称された。しかし225種を選ぶというある種の恣意性があるせいか、昭和40年代にトピックスというより合理的な指数に切り替えられ、以後東証はこの指数の算出をやめたのである。それを引き継いだのが日本短波放送であり、やがて今の日経平均株価となった。私が子供の頃は、まだ日経平均のことを日経ダウと言っていたと記憶する。この通称が使われなくなったのは、ダウジョーンズ社からさしとめられたためらしい。このあたり今の知財重視の先駆けと言う感じがする。
 日経平均は、いわゆる「ダウ式平均」によって指数を計算するが、この指数の算出方法は、昔のことだから特許になっていない。でも今ならこんな事でも特許になりかねないのが、昨今のアメリカである。しかしそれなら、日本人の発明した「ローソク足」も立派な知財になったりして。このローソク足を発明した人は、実際の所はっきりわからぬようである。私は暇があったら、明治大正の文献をあさって、この発明者を突き止めて顕彰したいと思っている。

(無題)  2008/07/09(水) 22:52:17
  三角合併の解禁を契機に、日本企業の外資による買収が取りざたされている。確かに、欧米やアラブの大富豪から見れば容易に「買える」企業も多いだろうが、不動産なども含めなべて投機というものは、反対売買、つまりは「出口戦略」を考えなければ成功はおぼつかない。資金があれば、買い占めさえすれば儲かるというわけにもいくまい。
 とはいえ、今の日本にはPBRが1を割る企業も多い。これだと理論上、株を買い占めて解散した方が利益が上がるはずであり、本来市場にゆがみがなければ、このような値段は付かないとも思われる。もちろん上場企業を買い占めて解散するなどと言うことは、相当の社会的非難と言うコストも考えられるから、理論のようにはいくまいが、それにしても0.1くらいの数値の企業もあるのは驚きだ。その中には、かの「小林洋行」もある。
 つまり、小林洋行は解散、従業員は全員解雇して、資本は全部売り飛ばすべしというのが、市場の判断なのである。社会的非難もあまりなさそうだし。アラブの大富豪ならやってのけるかしら?

(無題)  2008/07/03(木) 22:06:31
 細野祐二『法廷会計学vs粉飾決算』を読む。面白い。書店で平積みになっているのも、「これは売れる」と踏んでいるからなのだろう。著者は『公認会計士vs特捜検察』を書いてベストセラーとなったキャッツの監査人である。日本航空がそんなにヤバイ状況なのかということも、この本で初めて知った。しかし細野氏、こんなに売れる本ばかり書きまくっていると、裁判で心証を悪くして、最高裁で有罪判決確定だろうなあ。聞いたところによると、裁判官はまず最初に、この人は有罪にすべきか否かを決めて、しかる後にそれに合うように事実を取捨選択して判決理由を書くと言うから。決して虚心坦懐に、事実から出発して論理に導かれて判決するのではない。これすなわち、自由心証主義である。

(無題)  2008/07/02(水) 22:29:53
  掲示板で、地球温暖化の原因が話題になっている。私などは、ここ100年ばかりの平均気温の上昇は自然現象ではあり得ないピッチだろうと考えていたので、二酸化炭素原因説に素直に同調していたのだが、世の中にはこれを信じない人たちも結構居るらしいことは興味深かった。
 そういえばアポロ11号は実は月に到着しなかったという説もなかなか面白い。確かに1973年を最後として、人類は全く他の天体に足を踏み入れていないし、その間の技術の進歩を考えれば素人目にはまか不思議と思われる。私は以前から「アポロ計画=鄭和の遠征」説を唱えている。ヴァスコダガマがインド航路を開拓する百数十年前に、それよりも遙かに大規模な船で鄭和は大遠征したのに、なぜその後明は大航海時代の旗手とはならなかったのか。これは歴史の謎であり、いろいろな説明がされているが、我々の同時代にもアポロ計画という謎があるじゃん、といいたいのだ。
 アポロ計画も鄭和の遠征も、損得を度外視した冒険だったのだ、といってしまえば、一応の説明になるだろうか。宇宙開発が「金儲け」になるまでには、まだまだ遠いように思われる。

6月 商品−418,870 為替11,075(11,075)

(無題)  2008/06/30(月) 21:00:15
  いよいよガソリンも10万円の大台が見えてきたが、ブラジルのエタノール相場は400ドルくらいだから、熱量の違いを換算に入れてもエタノール燃料は引き合うのではないだろうか。数年前、アルコールを元にして揮発油税がかからないというのがうたい文句の、ガイアックスという新しい燃料が出回って、脱税の疑いで摘発されたが、今だったら単純にアルコールを混入するだけでも十分安くなりそうな感じがする。しかしその割に日本の動きが鈍いのは、やはり石油業界が乗り気でないのと、税収減に見舞われると懸念しているからかもしれない。しかし私はそろそろ「第二のガイアックス」がゲリラ的に出没するのを、密かに期待するのである。

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