季節 さんの日記

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(無題)  2008/06/13(金) 21:04:32
  例の無差別通り魔事件は、背景に雇用への不安感や孤独感もあったようである。まあ、私含めいい年して結婚していないのは「生物学的に」負け組だと思うし、またそういう人が先物にのめりこんだりしているわけではある。昔は次男三男は一生「部屋住み」を強いられたし、皇族や摂関家でも跡継ぎ以外はみな出家させられたわけであるが、今は結局の所「パーソナリティ」による露骨な選抜が行われているだけに、ある意味救いがない。アメリカなんぞは、社会的にも「望ましい性格・望ましくない性格」が類型化されており、控えめであったり臆病であったり、人見知りの激しいタイプは「だめ」の烙印を押されてしまうそうなのだ。かくて現代社会は、「望ましい性格への進化」にむけての激しいダーウィニズム的淘汰の過程にあるのかもしれない。

(無題)  2008/06/11(水) 20:14:23
 秋葉原で無差別殺人の発生である。「木訥な東北人」も切れたらコワイということか。アメリカでは、2年に1回くらいの頻度で、銃の乱射事件が起こっている。本質的には競争社会の「負け組」の憤怒がもたらした犯罪であることは間違いない。アメリカではいずれも容疑者がきまって「自殺」しているが、警官隊が射殺しているのであろう。このような犯罪は、今後とも起きるであろう。特に「木訥に、まじめに生きても報われない」と感じたときの絶望感は深いものがあるからである。これに対するには、日本人も、もうすこしeazyな価値観を持つべきか。関西人みたいにケツをまくるか?それともカトリックの国にありがちな、いざとなったらみんな神さまにおまかせするとか。

(無題)  2008/06/06(金) 23:16:25
  渡辺金融担当大臣肝いりで「金融サービス士」なる資格が検討されているという。日本においては、大学院が発達しない一方で、こういう日本ローカルな資格がやたらもてはやされる傾向がある。「主として機械的暗記力に依存する知識を試す、客観的な試験による合否・選抜」に極端な価値を見いだす日本人の性癖は、誠に東洋的、「科挙的」とでもいえようか? しかし世界レベルでは全く相手にされない価値観である。例によってしょうもない外郭団体を作って終わりだろう。
 いらない資格といえば、土木建設業の事務系資格である「建設業経理事務士」というのも訳がわからない。従業員中のこの資格の保持者の数がいわゆる「経審」の得点となり、指名名簿搭載に影響を与えるのであるが、この資格の実施団体は、言うまでもなく国土交通省の天下り先である。経理能力の判定なら簿記検定で足りるのに、わざわざ天下り確保のためにこのような資格を作り、ことさら「経審」に反映させているのである(簿記検定は反映されない)。全くふざけた話だ。

(無題)  2008/06/04(水) 21:06:00
  日経プレミアシリーズ『日本をダメにした10の裁判』は、なかなか読ませる。特に、田中元首相への遠慮から最高裁が確定判決を延期したという話は、説得力があり、日本の司法部のへたれぶりをあらわにするもので、いささか憤りを感じた。判決に蛇足がいらないとか息巻いてクビになった判事補の論よりは、共感がもてる本である。れいの元判事補は、右翼勢力に利用されている感がある。

(無題)  2008/06/03(火) 22:44:17
 今年は、ずいぶん早い時期から台風が影響を与えている。夕方、スコールのような雨に見舞われることも多い。やっぱり、気候が変わってきたのか。これほど気候が変わってくると、種の絶滅なども進みそうである。しかしそれなのに、灯油期近のなんと高い事よ。今は不需要期であるから、この値段で取引が成立すると言うことは、市場は半年後には少なくともこれプラスアルファの値段を予想しているのであろう。

(無題)  2008/06/02(月) 20:24:21
 柔道整復師の不正保険請求が問題となっている。どうやら詳しい内容を書かなくてもよい、「けが3カ所」でめいっぱい請求している人が多いらしい。3箇所以上の請求が少ない県は、岩手・山形で、多い県は・・・。しかしこれほど地域差があるとなると、よく保守的な人の言う、「古き良き日本人」は、昔も今も、一部の木訥な東北人あたりにしか居ないのではあるまいかと思う。
 それと驚いたのは、近頃柔道整復師は急増しているらしい。2000年頃までは毎年1000人程度の合格者だったのが、近頃は5000人を超えているのである。あの司法制度改革以上の増加ぶりである。しかも増大する弁護士と違い、この人たちは一応食っていけるであろう。やはり今は手に職職の時代、特に医療系の資格が強いのだろうか。
5月の成績 商品−80,100 為替−152(371)

(無題)  2008/05/31(土) 11:24:06
  一説には峠を越えたと言われるサブプライムローン問題であるが、実は日本では昔から、低所得者層に対する住宅ローンが問題となっている。見聞する限り、一般の勤め人が破産する最大の原因は、無理な住宅ローンにあるといってもよい。ある人に言わせれば、「日本は住宅を買ってはいけない層にまで無理矢理住宅を買わせて債務奴隷としている」のだそうな。何のことはない、日本はサブプライムローンの先進国なのである。ちがうのは、米国のそれとは違って、それほどリスク転嫁が進んでいないと言うことであろう。実際の所、今度の金融パニックで、発祥元の米国よりも日本の方が株価などの痛手が大きいのは、日本の金融技術の脆弱さを物語って居るのではあるまいか?

(無題)  2008/05/29(木) 22:23:02
 船場吉兆が廃業した。使い回しはそれ自体は法律違反ではないとはいえ、産地偽装よりも遙かに印象が悪く、もはや営業の続行は困難であったのだろう。ただ、こういう事をやってる店は外にもありそうな気がする。私はあまり神経質ではないが。ちなみに東京の山谷では、1960年代まで残飯屋というのがあったという。

(無題)  2008/05/28(水) 21:36:51
  本山美彦『金融権力』(岩波書店)を読む。この人は、よく『世界』などに書いているが、予想通りというか何というか、現在の金融技術に極度に否定的で、その技術によって危機は深められたという。全編これ陰謀史観であって、正直学者の書くものとは思えないのである。で、その解決法がESOP(要するに従業員持ち株会社)だというのだから、なんだこりゃとしかいいようがない。
 私の見るところ、金融技術は役に立たないどころか、それが高度に発達しているからこそ、サブプライムローンの混乱も「この程度」ですんでいるように思われる。後1年くらいすれば、再度景気回復に向かうのではなかろうか。

(無題)  2008/05/27(火) 19:50:12
 四川省の大地震で、中国政府の財政出動160億元にたいし、国内外からの寄付金は実に290億元だという。これには、外国からの支援もあるのだろうが、大多数は、中国人あるいは華僑によると思われるが、ずいぶん巨額ではないか。実は中国では、明清の時代から、紅卍会などの慈善団体が発達していて、政府の無能とは裏腹に、民間による救貧活動は日本以上にさかんなのだ。中国人の知られざる一面を見る思いがする。

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