(無題) 2008/05/16(金) 21:40:22 |
| 霞ヶ関に「埋蔵金」ありやなしやの論争があったが、仮にそれなりの額の埋蔵金があったとしても、所詮取り崩しは一回限りであり、将来の増税が不要であるとは言い切れないのは事実である。とはいえ、官の所有する資産は、まだまだ有効利用されているとは言い難いのではないか。霞ヶ関の官庁街を歩くたびつくづく思うのは、江戸時代の大名屋敷由来の、中央官庁の贅沢な土地利用である。大前研一だったか、中央官庁などでっかなインテリジェントビル(国連ビルみたいな?)一つに詰め込んでしまって、残りの土地は売却すればよいと言っていたが、それも一理なしとしない。最近はめっきり話を聞かなくなった首都移転だが、政治家たちがもっぱらありうべき大規模公共工事の利権ばかりを当てにして、経済的合理性(たとえば安い土地に引っ越して都心の土地を売却するなど)の視点が全然ないのが、所詮そんなものとはいえ、つまらなかった。 合理的な視点からすれば、首都移転の時に叫ばれたような、官庁をとんでもない山間に移転するのがベストであるなどとは、必ずしもいえまい。しかし、千代田区の一等地にすべての省庁が(ずいぶんな低度利用で)わらわらと集まっている現状がそんなによいとも思えない。たとえば最高裁など、立川の昭和記念公園あたりに移しても何の問題もないのではないかと思われるのである。 |
(無題) 2008/05/15(木) 21:21:14 |
| 数日前の朝日新聞で、二院制をどうするかというテーマで与謝野馨が、「二院制は未来永劫変わらない」と言い切っていた。ある意味与謝野らしいとはいえるが、政治家という人種は不思議なことに、国民投票という私が見るところとてつもなく高いハードルがある「9条改正」には期待と夢を隠さない人が多いのに、一院制導入に対してはきわめて悲観的というか、ことのほか消極的であるらしいのだ。永田町のポリティシャンの力学にどっぷりはまる一方、たぶん国民世論などは宣伝次第でどうにでもなるとなめられているのであろう。 しかしそれもよかろう。最近PHPあたりが、しきりに道州制を打ち出しているが、確かにそれも必要であろうであろうと思われる。その場合、中央政府の役割とは何か。率直に言って、2院制と議院内閣制という欠陥のある意志決定システムを採用する(そうして与謝野説によるとそれは未来永劫変えられない)中央政府には、皇室のお世話ぐらいしか任せられないという気もするが、まあ、それは極端にしても、たとえば司法と警察と通貨と言語は基本的に中央政府にまかせるという考えも成り立つ。地方分権になれば、州知事の権力は想像以上に高まるから、多選禁止を法律で定めるのはもちろんのこと、司法や警察は中央政府にゆだねることで、巨悪の出現を掣肘する必要もあると思われる。 |
(無題) 2008/05/14(水) 20:50:52 |
| アメリカで「永遠の無額面切手」が人気を集めているらしい。どういうのかというと、郵便料金の改定にかかわらず永久に通常の封書が送れる切手だという。たとえて言えば、昔の赤紙に使われた1銭5厘の切手が、今は50円で通用するようなものだ。なるほどこれは面白いアイデアだ。日本の「お米券」などたいていの商品券はモノそのものではなく一定価格のそれという風になっているからその点面白味に欠ける。どこかで「おこめ券一石」でも出せばいいのに。 |
(無題) 2008/05/13(火) 20:30:35 |
| 相沢仁志さんの10日の書き込みは読ませるなあ。 「罫線を 究めた頃に 蔵は飛び」という相場川柳を思い出したw |
(無題) 2008/05/12(月) 20:29:31 |
| 芳名録では、日々の、あるいは月ごとの相場の成績を書き記して居る人や、とりとめのない日常生活について書いている人が多い。しかし不特定多数が閲覧できるという特性から、いつ何者かに特定されて「まつり」になるとも限らない怖さがある。だから、人物の特性や生活については、多少フィクションを交えるのもよかろう。だが、相場の成績や、それに直接関することくらいは、正直でありたいものだ。 思うに、相場上手な人は、ことのほか数字に敏感である。常識に照らし不自然な数字が続くと、すぐぴんときてしまう。サラリーマンや自営でやっている人は、マーケティングや宣伝効果で苦労している人もあろう。電通の社員が高給取りであるのは、効果的な宣伝がいかに困難で、レスポンスのよい広告がいかに価値を持つかを物語っている。要はぽっと出の素人の出る幕ではないのだ。だからこそグローバリーの顧客名簿も高値で売買されるのであろう。 |
(無題) 2008/05/11(日) 00:35:39 |
| 日経サイエンスの最新号に、選挙の予想は世論調査よりも、当たりはずれで金をかけた予想の方がよく当たるという記事が載っていた。自分がどの候補を支持するかを答えるより、金をかけて将来を予測した答えの方が、あらゆる情報を集約する結果となるためだろうか。ちなみにアメリカの大統領選の予想は、4月時点でも、民主党勝利の方に金をかける人が多いようだ。私は共和党の方が勝ちそうな気がするが。 では、究極の金をかけたゲームである先物市場では、もっともよく市場を予測するのだろうか。よく保管可能な商品では、先物価格は現物価格+金利+倉庫料を上限として決まると言うが、これは将来価格を平均的に予想するのだろうか。一応現物価格自体が将来の価格予想を織り込んでいるというのが公式の答えではある。 |
(無題) 2008/05/09(金) 22:08:48 |
| オランダの大手サクソ銀行ともっとも早くから提携していた名古屋の為替会社「ジェイエヌエス」が、大規模な不正行為により認可取り消しとなった。これまで破綻したところに比べ、客の数も多く、影響は甚大であるが、幸いなことに債務超過ではないらしく、返金はできているようである。今回の早めの取り消しは賢明であったといえよう。ほかにも小さな所の破綻が続いているようであり、中には以前からお騒がせの所や、債務超過もあるらしい。やっぱりくりっく365の方が安全か。 |
(無題) 2008/05/08(木) 22:36:12 |
| 昨日「京の着倒れ、大阪の食い倒れ」の事を書いたが、他の地域でもこういうのがあって、中でも「名古屋の貯め倒れ」には笑える。黒字倒産かよ。全国的には大阪人はケチということになっているが、大阪人に言わせれば名古屋人の方がケチらしい。乾いたぞうきんを絞るというトヨティズム発祥の地でもあるから、まんざら嘘でもないようだ。そうして普段はケチであるが、結婚式はすこぶる豪華なんだそうである。となると「名古屋の式倒れ」ともいえようか。 |
(無題) 2008/05/07(水) 21:40:33 |
| 大阪の食いだおれ人形の店が閉店になるという。このままではあの人形もなくなるらしい。府民はどう思っているのか知らないが、少なくとも遠くから見る限り、あれは「大阪」を象徴する文化の一つであるように思う。橋下知事が文化行政を大幅削減することについて、劇作家の山崎正和は憤っていたが、東京の人が、「くいだおれ人形」や「お笑い」は大阪の立派な文化じゃないかといったら、たぶん山崎のような人は不満があるんだろうなと思う。 井上章一という大学の先生が面白いこと言っていた。「くいだおれの街大阪」というと、最近の人は、「たこ焼きを倒れるまで食う」光景を連想するらしい(笑) もちろん正確には大阪は「喰い道楽で家計が傾くほど高級でおいしい食材が多い」の意味である。だからたこやきなんぞいくら喰っても倒れないのである。ところが、もはや大阪に高級などというイメージはないから、たこやきをがっつく風景にとって変わったというのが井上氏の分析である。 ちなみに京は着倒れの街である。これも西陣など高級な織物が多いことによる。間違っても真夏に十二単を着て倒れる太った官女などを連想してはいけない。 |
(無題) 2008/05/02(金) 22:30:11 |
| この間、ネットカフェにはじめて泊まってみた。驚くべき事に、いくらか席分けられているとはいえ、男も女も大勢居て、いすにもたれかかって寝ている。この中には、いわゆる「ネットカフェ難民」の人もいるのだろうか。しかしこんな所に寝泊まりしては、さすがに体の疲れもとれないように思われる。確かにこれは現代の縮図である。 |
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