季節 さんの日記

新しい10 昔の10  100新しい方へ移動 100昔へ移動

(無題)  2008/05/08(木) 22:36:12
 昨日「京の着倒れ、大阪の食い倒れ」の事を書いたが、他の地域でもこういうのがあって、中でも「名古屋の貯め倒れ」には笑える。黒字倒産かよ。全国的には大阪人はケチということになっているが、大阪人に言わせれば名古屋人の方がケチらしい。乾いたぞうきんを絞るというトヨティズム発祥の地でもあるから、まんざら嘘でもないようだ。そうして普段はケチであるが、結婚式はすこぶる豪華なんだそうである。となると「名古屋の式倒れ」ともいえようか。

(無題)  2008/05/07(水) 21:40:33
  大阪の食いだおれ人形の店が閉店になるという。このままではあの人形もなくなるらしい。府民はどう思っているのか知らないが、少なくとも遠くから見る限り、あれは「大阪」を象徴する文化の一つであるように思う。橋下知事が文化行政を大幅削減することについて、劇作家の山崎正和は憤っていたが、東京の人が、「くいだおれ人形」や「お笑い」は大阪の立派な文化じゃないかといったら、たぶん山崎のような人は不満があるんだろうなと思う。
 井上章一という大学の先生が面白いこと言っていた。「くいだおれの街大阪」というと、最近の人は、「たこ焼きを倒れるまで食う」光景を連想するらしい(笑) もちろん正確には大阪は「喰い道楽で家計が傾くほど高級でおいしい食材が多い」の意味である。だからたこやきなんぞいくら喰っても倒れないのである。ところが、もはや大阪に高級などというイメージはないから、たこやきをがっつく風景にとって変わったというのが井上氏の分析である。
 ちなみに京は着倒れの街である。これも西陣など高級な織物が多いことによる。間違っても真夏に十二単を着て倒れる太った官女などを連想してはいけない。

(無題)  2008/05/02(金) 22:30:11
 この間、ネットカフェにはじめて泊まってみた。驚くべき事に、いくらか席分けられているとはいえ、男も女も大勢居て、いすにもたれかかって寝ている。この中には、いわゆる「ネットカフェ難民」の人もいるのだろうか。しかしこんな所に寝泊まりしては、さすがに体の疲れもとれないように思われる。確かにこれは現代の縮図である。

(無題)  2008/05/01(木) 21:39:26
 4月の成績、商品259,280円

(無題)  2008/05/01(木) 21:20:55
  ネットウヨという言葉があるとおり、インターネット上では、平均的世論より右翼的意見に傾いていることが多い。おそらく実名を出してはいえないような意見が多いと言うことであろう。2ちゃんねるなんぞはその典型である。ネット上の百科事典ウィキペディアなども、以前はそういう傾向が強く表れていた。たとえば、「ファシズム」の類例で戦前の日本を挙げると執念深く削除する輩がいたし、「天皇制ファシズム」の項目を白紙化するなどと言う愚行を繰り返したりしていた。そうかと思えば、「植民地」の項目で日本のそれにかぎっては植民地ではなかったなどという妙な見解が正論らしく書き込まれていたりもした。
 こんなネットウヨの跋扈にあきれつつ、しばらく項目を見ていなかったのであるが、久々にこれらの項目をのぞいてみたら、予想に反しどの項目もネットウヨの策動は無惨にも蹴散らされて居るではないか。天皇制ファシズムにいたっては、「日本ファシズムの諸相」などという実例さえ書き込まれている。2ちゃんねるで威勢のいい彼らウヨ諸君はどうしたものか(笑)やはり事典の記述のような、証拠と論理をかかげてのウヨサヨ勝負となると、右翼連中では所詮歯が立たないと言うことであろうか。そんなわけで、最近のウィキペディアでは、ウヨの旗色は意外によくないようである。

(無題)  2008/04/30(水) 21:38:49
  田中森一氏が再逮捕された。週刊誌によれば、田中氏は、相手方の脱税をばれないようにしてやったのだから9000万円はその報酬だと言っているらしい。確かに「被害者」も相当うさんくさい人物だが、田中はいわばその足元を見たというわけである。しかし何でこの人こんなにお金に困ってるんだろう?やっぱりバブルに踊った人は抜けるに抜けられないのだろうか。その点相場は抜けられるだけましと言うべきか。またぞろワンルームマンションの営業がうるさいが、ローン組んでワンルームの区分所有権なんぞはじめたら、それこそ悲惨なことになる。これは、ぬけられません。

(無題)  2008/04/23(水) 20:48:17
  アメリカの大統領選はマケインの勝利が見えてきた様子である。保守系マスコミのFOXテレビがオバマの肩を露骨に持っていると言うことからしても、ほぼ間違いがない。白人対黒人の争いになれば、少数派が勝つ可能性はほとんどないと思われる。白人にとっては黒人大統領になったときどんな復讐が待っているか、内心気が気でないからだ。かくてブッシュは安心して大統領の任を降りられるであろう。後は早く死ぬだけである。なぜなら次の次の大統領がイラク戦争問題を持ち出さないとも限らないからである。

ははは  2008/04/22(火) 19:46:51
 三日月さんのかきこみにちょっとワロタ

(無題)  2008/04/21(月) 21:06:25
  瓢箪から駒で、白川方明氏が日銀総裁に任命されたが、書店ではこの人の著述になる『現代の金融政策』なる分厚い本が出版されている。本当にこの人は学者肌の人らしい。よく、日本は中央銀行総裁さえ空席で世界に恥をさらしているなどという人があるが、世界標準で恥なのは、中銀総裁ともあろうひとが、低学位であることである。東大学士など、鼻でわらわれて終わりである。シカゴ大学MAでも全然物足りない。白川氏はこんな立派な研究書をものしたのであるから、これで博士号でもとった方がよいと思う。

(無題)  2008/04/16(水) 22:45:20
  すべての人類は元々狩猟採集民であったから、ある時期、農耕を身につけたことになる。歴史上、独自に農耕を発展させた文明はいくつかあるが、いずれも1000年単位の気の遠くなるような長い年月を経て、ゆっくりと発展させたのである。それ以外は、いずれもよその文明に学んで農耕を取り入れたか、あるいは農耕民族が侵入してきたのか、いずれかである。かつて、歴史の「内的発展」を重視する立場では、もっぱら前者が一般的であるように論じられ、日本においても、縄文人が、主体的に稲作を受け入れたという想定が好まれた。しかし冷静に考えてみて、狩猟採集民が、そんなに積極的に農耕を受け入れるであろうか。近代の例を挙げてみても、アイヌ人や、オーストラリアンアボリジニは、近代国家の威信をかけて、よき農民、よき市民たるべく強力に教育されたが、彼ら(ことに純血のそれ)が、農民や市民としてよく適応したかというと、とうていそんなことはいえない。まして前近代における狩猟採集から農耕への急激な転換は、だいたいにおいて民族の「入れ替え」を想定する方が自然ではないかと思われる。
 農耕民族は、ある意味ガン細胞のようなものである。我々の体の中にも、1個や2個のガン細胞はつねにできているが、免疫の力によって排除されている。しかし何かのきっかけで免疫の力が弱くなったとき、ガン細胞は10個となり100個となり、やがて宿主を滅ぼしてしまう。狩猟採集社会に農耕民が侵入していくときも、こんなようなものではないか。農耕民は一人二人とそのような社会に迷い込んでも、たちまちのうちに排除されるが、たまたま農耕民の武器が優れていたり、まとまった数の移民があれば、増加率に勝る農耕民が圧倒してしまうのである。11,12世紀の沖縄も、そのようなかんじで入れ替えが起きたのであろう。そして彼らは台湾にも入植しようとしたのであろうが、やはりその地では先住民の数が圧倒的に多いために、蹴散らされてしまったのであろう。

新しい10 昔の10  100新しい方へ移動 100昔へ移動

一覧へ戻る