(無題) 2007/09/20(木) 21:39:22 |
| 数日前、トリフォが自己破産した。トリフォといえば、旧名を太陽ゼネラルといっていて、当時のコテハンにもここを愛用する人がいたが、結局あっけなくつぶれてしまった。こういうとき委託証拠金は保全されるというが、それ以外の余剰金はどうなのか、本当に1000万までは保全してくれるのか、少しばかり怖いものがある。だいたいいくら委託証拠金は保護するとしたところで、業者が「懐玉」をしていた場合は、まず救ってはもらえまい。思うに先物会社は、業績が悪化したら、無理せずに早めに撤退してもらいたいのである。出来れば為替会社のように、財務諸表が一定限度悪化したら、金融庁の命令で業務停止となったほうがよい。そう考えると、かのグローバリーが、もはや悪徳営業が出来なくなったと見るや、さっさと撤退したのは、実に正解であった。先物会社の経営においても、早めの損切りが肝心ということである。 |
(無題) 2007/09/15(土) 19:22:15 |
| 双葉社から出ている週刊大衆のグラビアヌードの裏ページに、「弁護士法人 浜田卓二郎事務所」の広告が出ていた。浜田卓二郎といえば、奥さんの真紀子さんが違う選挙区から衆議院議員選挙に出馬して当時話題になり、保守的な人の多い支持層から「奥さん一人を御することが出来ない男が、どうして国政を御することができるのか」とばかり総スカンをくらってか、二人とも落選したのを思い出す。自民党議員は意外にも家庭ではリベラルすぎる人がいるらしい。 宮沢喜一なんかも、家庭ではすごくリベラルで、そのリベラルさをもっと国政で出してほしかったと子供が残念がっていたほどである。 その浜田が、今は東京で弁護士事務所を構えている。主に借金利子の過払い金の取り戻しをやっているようである。議員は選挙を落ちればただの人というが、こうなるとやはり弁護士資格というものは強いものだ。元国会議員という肩書きも、特殊な人脈を持っていそうで一見頼もしく思われる。グレーゾーンの廃止でサラ金業界は冬の時代となり、昨日にはクレディアの倒産も伝えられた。借金の整理など基本的にはルーティンワークで、それでいながらもと国会議員が体面を保てるほど稼げるのであるから、弁護士にとって今はウハウハのときであろう。とはいえ、将来はマトモな業者は全て法定内となり、過払い金を請求する先は全てアウトロー勢力となるであろう。そのとき弁護士の真価が問われると思うのである。 |
『IQってホントは何なんだ?』 2007/09/14(金) 22:15:49 |
| 村上宣寛『IQってホントは何なんだ?』(日経BP社)を読む。村上は同じ出版社から『心理テストはウソでした』を出して物議をかもしたが、本書もまたかれ一流の毒のある読み物となっている。前著も本著も、細かい点ではいきすぎというか、悪意が勝ちすぎる嫌いがあるが、当たっている点も多いのは事実である。日本の教育学界や心理学界ではここ数十年の間、IQごときに関心を持つのは差別主義者か俗物であるとして、知能の研究(特にその測度や個人差)は顧みられる事がなかった。知的機能に関する研究は、もっぱら認知心理学の名の下に、人間を序列化するようなことのないような形で、研究されてきた。しかし欧米では、その後も知能に対する研究が深められ、これまで日本で紹介されたことのない新しい研究が進んでいる。 本書はその新しい研究を本邦初紹介として書いてあるが、内容的には少し前に出版されたイアン・ディアリ『知能』(岩波書店)を少し増補したものというべきか。また新しい知能の分類についての研究の紹介は『人事アセスメントハンドブック』(金子書房2000年)にも詳しく載っており、厳密には初紹介とはいえない。本書が「ハンドブック」を完全無視するのは不可解である。 もひとつ気になるのは、アメリカの知能検査が職務能力と0.5の相関があるのに、日本のSPIが0.25〜0.3くらいしかないのは、日本のSPIがg(一般知能)を測定してないからであるまいかと論を進めているが、これはほかの解釈の可能性を悪意を持ってシャットアウトするもので、いかがなものか。私の見るところ、採用テストと職務能力との相関をとると、特にそれが狭い範囲の人たちを選抜して採用した場合、相関係数は低くでがちであり、そのへんの事情が統制されていない限り、異なる研究の相関係数を単純に比較することは出来ないと思う。たとえば、三菱商事に合格する人は、全人口から見ればきわめて限定された、優秀な人たちである。このような人たちの間で、採用テストの成績(SPIを使用しているかどうかは知らぬが)とその後の出世に高い相関がえられなかったとしても、なんら不思議ではないのである。 村上氏は富山大学教育学部の教授だそうであるが、富山大学生も、この本を読んでこれくらいの疑問は感じてほしいものである。 |
(無題) 2007/09/13(木) 20:18:51 |
| 女性週刊誌によれば、皇太子妃雅子さんが愛子さんの皇位継承をご希望との事。これがため秋篠宮家では悠仁さんの「帝王教育」を遠慮されているらしい。そもそも天皇は国政に関する権能を有しないのであるから、帝王教育なんぞ不要だと思うが、それはともかく、愛子さんが継がれるとなればいよいよ神武以来の途切れのない男系の血筋はまず終わってしまうのであるから、事はきわめて重大である。日本の皇室と心ある民がおよそ千年以上にもわたって、男系の血筋が途絶えなかったことを異朝にためしなき日本の国柄、誇りとしてきたことを考えれば、それよりもわが子に継がせたいという私情を優先するやに見えるのは、まことに意外な、また残念なことといわねばなるまい。雅子さん自身民間のご出身なのであるから、愛子さんが庶民として民間で自由な活動をされるのであるなら、それもまた結構と割り切ってお考えにならないのだろうか。根がまじめすぎるのか、すこぶる柔軟性に欠くようである。うつ病に罹患するのもむべなるかなである。 とはいえ、皇室典範の改正は、やはり必要であろう。私は皇室は「天皇の実系の男系の子孫が実証された者」を養子にとることが出来るようにすべきであると考える。また女子皇族が前記男系の子孫と婚姻するときは、皇族の身分を残し、子孫につがせる余地を残すべきであると考える。こうすれば、将来の皇室断絶の危機もうすらぐであろう。イギリス王室は王位継承順位が何百位のレベルまでいくらでもたどることが出来るというのであるから、大切な文化遺産を守るため日本が男系の原理を確固としておくことは、けして不自然なことではないと思うのである。 |
(無題) 2007/09/12(水) 20:14:20 |
| 相変わらず日本発の政情不安が世界に報じられている。私は安倍ごときを無論支持しないけれども、ノックですら6年勤まった行政府の長に、平均して2年程度しか在任できないという日本の政治制度には、根本的な欠陥があると思う。近現代で最も欠陥のあった政治体制として有名なのは、フランスの第4共和制であるが、これは議院内閣制といいながら内閣の議会解散権が極度に制限されて、連立が常であるのはもちろん、内閣の平均寿命も極度に短かく、政情不安が常態化した。結局この体制は、1958年のアルジェリア駐留フランス軍のクーデターをきっかけに、ドゴール将軍によって一気に葬られたのである。 今の日本でそんなことがあってはならないが、たとえば自民や読売の改憲案が9条改憲の一方で、二院制や議院内閣制をともに温存するというのはまさに不見識のきわみで、まことに国を危うくする連中というべきである。日本にクーデタはばかげているしそんなことがあれば日本の国際的地位は地に落ちるが、民衆による「ビロード革命」のようなものは実際必要なのかもしれない。 |
(無題) 2007/09/11(火) 19:21:02 |
| 商取業界:営業マンの減少加速、総数8962人に-ピーク時の4割減 9月10日(ブルームバーグ):商品先物取引業界の自主規制団体、日本商品先物取引協会によると、加盟する会員77社の営業マン(外務員)の総数が10日現在で8962人となり、9000人の大台を割り込んだ。2004年7月のピーク時(1万6790人)に比べ、3年余りで40%減少していることが分かった。同協会の早坂義昭・事務局長が明らかにした。
だそうです。
2010年には5000人を割るでしょうね。願わくは減った分の労働力が詐欺ではなく、社会に役立つ方向に振り向けられることを希望します。 |
(無題) 2007/09/07(金) 21:04:50 |
| 農相が3代続けて不祥事で退任する羽目となった。安倍の見る目のなさはいうまでもないが、おそらく農水族たちにはろくな議員しかいないのであろう。存在意義のなくなった行政機構と、それに群がる政治家が、腐敗しているのは仕方がないことである。農水省がいかに存在意義のない官庁であるかは 、昭和43年まで「蚕糸局」という驚くべき「局」が存在していたことからもわかる。戦後すでに日本の生糸は国を代表する有力な産業とはとてもいえなかったが、大きな産業であれば専門の局が必要というのなら、今の日本には「自動車局」(昭和30年代に蚕糸局が許されるのならトヨタ局もアリか)があって当然である。このほか蚕糸はじめ価格安定のための各種特殊法人をこしらえて産業を保護した結果が、いまのこれである。おそらく戦後一切蚕糸行政を行わなかったとしても、日本の生糸産業の消長はほとんど変わらなかったと思われる。したがってそれに投じた人件費はじめ各種費用は、全て無駄である。今の日本の農業は基本的に産業の体をなしていないといわれるが、それでも北海道のホタテ養殖業とか、長野のレタス農家とか、一部に儲かっているところもあるらしい。これらは農政官庁の先見の明によって育成されたものでないことは、勿論である。よってこの際農林水産大臣は兼務とし、ゆくゆくは農水省は解体して「産業省農政課」くらいになればよいと思う。食品の安全は厚生労働省の医者に任せたほうがいいんでないの? |
(無題) 2007/09/06(木) 20:10:59 |
| 昔中国の皇女の婿殿を附馬と称したが、新厚労相マスゾエ氏は天晴れ種馬人生などと書かれている。何のことかと思ったら、彼には妻3人、愛人2人、嫡出子2人、認知した子が3人いるのだそうだ。そういえば廃刊になった『噂の真相』にそんな話が載っていたなと思い至ったのである。政治家の愛人に関しては、英米はスキャンダルとして非常に厳しく追及するが(あるいはやっかみ半分か?)、フランスはいたっておおらかなのだという。死んだミッテラン大統領は隠し子を追及されて「ええ、いますよ。娘が一人。それで?」といったそうが、その娘が葬儀に出たときの写真を見たが、なるほど故大統領にそっくりであった。マスゾエの愛人遊戯も、いわばフランス仕込みといえるが、私はそれを問題にするつもりは一向ないけれども、そうであるならば、家族制度のあり方について、伝統的価値観の押し付けのようなことは、遠慮してもらいたいものだ。どうもことに保守政治家は、夫婦別姓もいまだに容認していないし、少子化対策といいながら頑迷な伝統に固執しすぎであると思う。石原都知事はじめ、自分の身の下に相談すれば、とてもじゃないがそんなことを言える義理ではあるまいに。 |
セカンドライフって面白いの? 2007/09/05(水) 21:38:21 |
| 最近ネット上に運営される仮想空間「セカンドライフ」というある種のゲームが人気を集めていて、世界中で600百万の人が参加しているという。空間内ではリンデンドルなる通貨が流通しており、しかもこれは現実のドルとの相場が立っているという。そうしてその世界のあちこちを訪ねまわったり、アバターの服装に凝ったり、土地を買って独自の世界を作ったりして楽しむのだが、う〜ん、どうだろ。ちょっと、私には遊び心が不足しているせいか、すぐ飽きちゃいそうだな。 |
瀬島龍三氏死去 2007/09/04(火) 21:32:05 |
| 瀬島龍三氏がなくなった。彼の死について、戦時中の多くの語るべきことを棺おけに持っていってしまったと残念がる人は多い。私はこのごろは名もない人々の生活史や技術史にむしろ関心があるので、あまりに支配者層のどうでもよいエピソードをありがたがる向きにはしらけた思いがあるが、確かに瀬島の日記などがあれば面白い史料となるであろう。しかし戦前については、まずそんなことは考えられないが。 それよりも気になるのは、最近昭和史の分野で、故人になった有名人の「私的秘書」などを自称して、でっち上げの史実を「証言」しまくる人がいるという話である。私の直感では、生前の三島由紀夫を知っていると称する人が、ここ最近にも次々と現れて、新潮あたりに新しいエピソードを提供するのは、その類ではないかと疑っている。瀬島にもそのうち、「個人的秘書」が出現するかもしれない。 |
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