季節 さんの日記

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(無題)  2007/09/02(日) 10:32:21
  オレオレ詐欺が再び猛威を振るっている。とくに神奈川や埼玉で被害が深刻らしい。一方大阪人は引っかかる率が少ないとも言われている。金銭にシビアな関西人に対し、関東の純朴な高齢者は情にもろく詐欺に弱いという解釈をされることも多いが、実際はどうか。私の見るところ、この詐欺は、外聞を恐れ醜聞を金で解決しようという心理につけ込まれていると思う。関西人は、比較的外聞に関しては達観しているところもあるが、首都圏の人はそういうことを非常に気にするので、このような詐欺に引っかかりやすいのであろう。いずれにせよ高齢者は判断力も低下しているから、ニュースでこれほど報道されていてもだまされる人が後を絶たないのであろう。
 それにしても思うのは、日本の法制が詐欺に異常に甘すぎるという点である。改正後の刑法でも、最高刑は10年である。これだとたとえ10年の刑を下されても、純益1億も稼げば人生勝利者である。日本の一人当たりGDPが500万であることを考えれば、本来500万の詐取で1年獄に下されてもおかしくない。一方欧米では、純然たる詐欺商法で懲役数十年の刑に服することは珍しくない。日本において詐欺罪が立証されにくく刑も甘いのは、倒産すれすれの会社がする契約と区別がしがたいという理由だそうだが、そのような事情は外国でも同じであろう。結局日本の風土は、ウソに寛容で、マトモな弁論術に慣れていないためにそんな詭弁が通ってしまうのではなかろうか。ましてオレオレ詐欺などは倒産もへったくれもない明らかなだましであるので、重刑を科するのに何のためらいがあろうか。詐欺罪の最高刑は金額に応じ40年くらいまで引き上げるべきであろう。

8月の損益 商品242,040円 為替-211,033円(sp60,417円)

(無題)  2007/08/31(金) 21:45:32
  最近は古いサイトの閉鎖が相次ぐが、昔よくのぞいた悪徳商法マニアックスはどうなっているか、ふと覗いてみた。幸い(?)まだ存在していた。
 しかしZ掲示板などはかなり書き込みが少なくなっていて、ここもかなり影響力が低下しているように思えた。とある場所に、悪徳商法会議室の経年のレス数が載っていたので、掲載しておく。

146132(146029)〜 148298 2007年8月まで 2166
139895(139894)〜146131(146087) 2006年 6193
128586(128586)〜139894(139894) 2005年 11387
110696(110679)〜128585(128507) 2004年 17828
77944 (77937)〜110695(110679) 2003年 32742
39958 (39910)〜 77943 (77937) 2002年 37984
17456 (17456)〜 39957 (39953) 2001年 22502
13671 (13667)〜 17455 (17451) 2000年 3898
5984 (5709)〜 13670 (13553) 1999年 7687
16  (10)〜 5983 (5939) 1998年 5968
1 (1)〜 15 (10) 1997年 15

これで見ると、2002年をピークに、つるべ落としに落ちており、今年は、草創期の1998年を下回るレベルになりそうだ。2チャンネルなども、一時に比べれば大分書き込みは落ちているようである。
 ネット草創期には、匿名掲示板の暴露書き込みはそれなりに新鮮であったが、やがて初期の驚きも薄れ、むしろ匿名なるが故の信用のなさのほうが目立つようになり、やがてユーザーも離れていったのだろう。国立国会図書館は、ネット草創期の頃、インターネットのすべてのコンテンツや書き込みを保存するという計画があったらしいが、現在ではさすがにあほらしくなったのか、誰も言わなくなったのもむべなるかなである。匿名掲示板の書き込みが、将来歴史的資料になるとはちょっと考えにくい。やはり筑紫哲也のいう便所の落書き以上のものにはならなかったといえる。

(無題)  2007/08/29(水) 20:29:52
 昨日は皆既月食であったが、書店で『火星からのメッセージ』(ランダムハウス講談社)と題する写真集を買ってきた。世界初の火星のパノラマ写真集である。小生は小学生くらいのころは天文に凝ってはいたが、近年はすっかりご無沙汰していたので、いつの間にこんなきれいな写真が撮れるようになったのかと驚きの連続であった。火星の空は月と違って明るく、薄く大気もあるので、そこに写された風景はまるで地球のどこか秘境の砂漠のようであった。多胡輝『頭の体操』の第6集に、昭和30年代の日本で、火星の土地の売買が成立した逸話が載っていて、昔の日本人にしては珍しい、イグノーベル賞ものの夢とユーモアのある話だと感じたが、そのとき権利書を買った人は、今頃どんな思いをしているだろう?

(無題)  2007/08/28(火) 22:09:32
 武寛『我々の業界』『右翼な人々』(イーストプレス)を読む。巷を騒がせる街宣右翼がいかに飯を食っているかがわかって面白い。1冊目、住専問題で誰も責任を取らないから自分がやめると、わけのわからない理由で国会議員を辞職したI山が、実は学歴詐称で右翼から街宣をかけられていたというのは実に驚くし、おそらく当該大学の通信に在籍した事実もないというのは、大学の事務局職員も認めているから真実であろう。しかし2冊目、日本最大の宗教団体の名誉会長I田が「帰化した在日」というのは、さすがに眉唾であろう。I田は昭和20年代からすでに世に現れており、当然敵も多かったから、昭和40年代まで基本的に戸籍が公開されていたことを考え合わせると、I田が在日なんてことが真実なら、2002年までどこも報じないなんてことはありえず、むしろとっくの大昔に「世間の常識」になっていただろうと思うからである。右翼の言うことはやはり当てにならぬというのが率直な印象であった。

(無題)  2007/08/27(月) 22:50:58
 ホリエモンが立花隆を名誉毀損で訴えているそうである 。立花がNikaidou.comという情報サイトが編纂した本を引用して、堀江らが暴力団と関係があるように書いたらしい。Nikaidouを訴えずに立花を訴えるのは、両者では影響力がまるで違うということらしい。この情報サイトは一度ちらと見たことがあり、また彼らの編になる「ライブドアとの戦いの日々」と題する本も読んことがあるが、「某社長は脳内に発想する草を投入している」とかいう問題がありすぎる内容を、某氏の発言として責任逃れしつつ書くあたり、信用度の低い書籍に思われた。またスタンスもなんとも右翼的で、中国人韓国人その他外国人に対しきわめて閉鎖的であった。私の偏見かもしれないが、ジャーナリズムや学者のような、真実を追求する職業の人たちは、少なくともやや進歩的である人のほうが、平均的に職業的に優秀である。その点nikaidouはあまりに保守的で魅力に乏しい。私の見るところ、右翼「ジャーナリスト」は所詮、あることないこと取り混ぜ、金次第でどちらにも転ぶ事件屋レベル以上のものにはならないことが多い。Nikaidouごときを情報源として引用した立花は失敗であった。

(無題)  2007/08/25(土) 23:19:00
  警視庁の警官が、キャバレーホステスをストーカーした上殺害し、自殺したと報道された。被害者の勤めていたキャバレーは、「ハリウッド」といい、一昔前には人生評論家として有名で、絵画収集家としても著名な福富太郎が経営している店である。私はこの池袋店にいったことがあるが、確かに客に警察官が多いという話であった。また暴力団の客も多い。すぐ近くに極東会の本部があるので、そのせいもあるのだろうか。警察官は特別料金なんだそうである。経営者があの福富ならば「みかじめ」を払われるのは具合が悪い、その代わり警察が守ってやるということであろう。
 よく考えてみると、水商売と先物営業は、ずいぶん似ている点がある。免疫のない人が、うまく転がされてものすごい金をつぎ込まされるからである。報道によると、この警察官も貯金はほとんど底をついていたようである。そうしてたまに、逆上した客に営業が殺されるという点も。

客殺し営業  2007/08/24(金) 20:06:21
  どうやら某商品先物会社でホントの客殺し営業があったようである。おそらくこの男性外務員は客の金を市場に通さず使い込んでいたのであろう。いわば個人で懐玉をしていたわけである。しかしただでさえ客離れが深刻なのに、これでいっそう市場が干からびないか心配なことだ。

エースに向かえ  2007/08/23(木) 21:59:24
  掲示板のほうでも、閑散人さんの「電話の向こうの知らない世界」閉鎖が話題になっている。仕手筋が書き込んでいたというのは2000年の生糸相場でのことだが、その時分、他の掲示板でも「エースに向かえ」が合言葉となっていた。曲屋で有名なエース交易の榊原氏をからかったものだが、実際榊原が踏むまで上げると公然と宣言されたものである。特定の誰かに向かうというのは、相場技法としてははなはだ疑問であるが、負けん気の強い相場を楽しむタイプの仕手筋は時としてこういうことをするようである。その頃に比べ、ネットの影響力は激減したが、ここ最近のクラックを見ていると、誰かが向かわれているような気がしないでもない。ここまで損が出れば引退するなどとほのめかすと、ではそこまでクラックを狭めようと、×商エレクトレードあたりが考えないとも限らない。はたして新しい「エース」は向かわれているのだろうか? そんなことはあるまいか。

電力供給逼迫  2007/08/22(水) 20:41:55
  夏の電力供給が逼迫しているという。東電では、水力発電を緊急稼動した。電力供給といえば、数年前、カリフォルニアで大規模な停電が起きたことがある。このときは行き過ぎた電力自由化がその背景にあるとされたが、実際のところどうだろうか。アメリカではかつでNYMEXやCBOTで電力先物が上場していたが、エンロンショックの余波でどちらも上場を廃止し、現在はミネソタ穀物取引所で細々と取引されている。それでも上場市場があるだけまだましである。日本で電力が上場されれば石油なみに大きな市場が期待されるが、何かあれば米以上に社会的非難を受けるのは間違いないので(現代に起きるのは米騒動ではなく電力騒動である)、残念ながら上場はまだ遠い先のことであろう。

「電話の向こうの知らない世界」終了  2007/08/21(火) 20:15:37
 閑散人さんの『電話の向こうの知らない世界』が終了した。自分が初めて書き込みをしたのはここの掲示板であるだけに、感慨深いものがある。この芳名録におられる方では、らんらんさん、カモネギ君、珈琲相場師さんなどが99年ごろ登場して、ここの常連であった。らんらんさんの登場時のキャラクターは、「鞘取り専門の切れ者」であった。その時分のここのHPの存在感は、非常に大きいものがあったし、またみなよく掲示板に書き込んだ。99年五月から2000年3月ごろまでは、一日の切れ目もなく書き込みが続いている。今では考えられないことである。その頃はこの状態がいつまでも続くように思われたが、やがて掲示板からブログの時代へと移り変わり、カウントは回り続けても書き込む人は激減した。また先物の悪も一時期よりかなり減少してきて、いささかネタ切れの感もあった。ここらで一区切りついたということであろう。かくてそこに残された数多くの書き込みも永久に消えることになる。

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