星の里投資顧問 2007/08/20(月) 21:42:54 |
| ひさしぶりに、不比等さんのリンク集「商品先物諸行無常」をたどってみた。するとあの「星の里」さんがまだ現役でいることを発見した。星の里さんは、なぜか一時期一人の粘着によってたたかれ、いくらか宗教がかっていることもあって、私もその売買譜は作り物なんじゃないかと思ってしまったが、今から考えると、この人は相当の技量の持ち主だったのだろう。しかしこの人、実名はじめなんでもオープンにしすぎると感じるのは私だけか? |
(無題) 2007/08/18(土) 15:56:58 |
| 今から7,8年ほど前、商社系のIフューチャーズというところで、システム売買による「はじめは300」「ぼちぼち500」「いよいよ1000」というシリーズを売り出していた。私たちは当時これを、「とりあえず300」「そろそろ500」「欲張り1000」と呼んだ。一見商品ファンドの勧誘のようであるが、実はそうではなく、300万からの現金を差し入れて、Iフューチャーズご自慢のシステムによる売買指示を外務員を通して出し、それにしたがって運用するというものだった。過去の実績によると年利30%から50%が期待できるとの触れ込みであった。 ところが、いざこの欲張りファンドに参画してみると、「突如コンピュータが狂いだし」「とりあえず欲張りシステムは中止しまして、今コーンが絶好の買い場ですから、これに買いをかたむけましょう」とか外務員から言われて、おなじみのコースをたどってドタバタ売買を繰り返した挙句、1000万をほとんど失ってしまうという客が続出した。その後、Iフューチャーズは「商品ファンドと紛らわしい広告を出して客を違法に勧誘し、損害を出させた」として訴訟沙汰になったのである。 私はこの裁判結果を知らないけれども、私自身当時この広告を見て、商品版投資信託のようなものだと思ったし、信用できる商社の運用で30%以上の利回りが期待できるならおいしいじゃんと欲張りにも思った口である。おそらくシステムはシミュレーションの段階ではよく機能していたのであろう。しかしいざ客を集めて実践に投入するや、とたんに逆行を始めたのだからさえない話であるが、ありがちのことではある。ある手法がしばらくの間成績を上げていたとしても、それはたまたまその時期に発生していた相場のクセとの相性がよかったというにすぎないのであって、未来永劫通用するシステムは存在しないのであろう。 |
(無題) 2007/08/17(金) 20:37:53 |
| こんなとき2ちゃんねる為替板を見ることが出来ないのは残念であるが(笑)、今回の下げは「東京の主婦殺し」とよばれているそうである。実際主婦に限らず、スワップで不労所得を目指すスレなどもあって、オリックスから金を借りてきて為替取引してる人間もいて驚いた。こういう人の中には致命的打撃をこうむった人もいるだろう。為替は損きりをしないで済ませることができるので一見入りやすいが、商品に比べこれといった裁定機会もないし工夫の余地も小さいので、あまり深入りしないほうがよいかもしれない。 |
(無題) 2007/08/16(木) 20:23:54 |
| 昨日今日と40℃超えを観測する猛暑である。いったいこの日本で40度を超える暑さは、原則としてありえないというのが多くの人の常識と思うが、もしかするとこれからは毎年のように観測されるかもしれない。大きな目で見ればやはり温暖化の影響であろう。官庁でもクールビズがすっかり定着したが、その仕事場を白黒写真にとって1950年にタイムスリップしてその時代の日本人に見せることが出来たなら、そこで働く人たちはきっとインドネシアあたりのテクノクラートかと思うに違いない。まあ、日本が南緯20度当たりに引っ越したようなものであろう。 さて、為替のほうは連日の強烈な巻き戻しである。こんなとき、2ちゃんねるの為替板はどんな光景かと思うのであるが、私のパソコンからはずっと人大杉が続いて満足に見ることが出来ない。2ちゃんはレベルが高いとはいえないが、為替板は特にNZDやZARなどいわゆる高金利通貨をひたすらホールドする人が多いから、現状はかなり厳しいところであろうと思われる。 |
(無題) 2007/08/15(水) 20:40:36 |
| 円キャリートレードが激しく巻き戻している。為替をやっている方ならご存知だろうが、こういうときはどのような通貨間であっても多かれ少なかれ巻き戻しが起きており、したがってスワップに有利なポジションを取る限り、為替取引では案外分散投資が効果が出ない。FXをはじめて9ヶ月近くたつが、スワップ狙いという戦法にも、いささか懐疑的になってきた。 |
(無題) 2007/08/14(火) 21:10:19 |
| 日本の商品先物の将来は、世界における「函館するめ」になってしまうと、面白いことを言っている人がいた。今はなき海産物取引所のことであるが、するめのように干からびてしまうとも言える。今の商品市場の規模だと、効率のよい資産運用は大体数千万くらいが限度で、億単位だとかなり難しくなるかもしれない。そう考えると、相場で思いっきり成功するには、やはり株に転向するしかないのだろうか。なにしろ村上世彰氏は200億を稼いだそうであるから。しかし商品が純粋に相場のテクニックを極めることで成績を上げることができるのに、株の世界で偶然の僥倖によらずに圧倒的に成功するには、結局インサイダーになるか、アクティビスト(つまり相場操縦者である)になる必要がある。もっともこれは一歩間違えれば壁の中の住民となる危険があるが。 |
板寄せの賛否 2007/08/13(月) 21:46:30 |
| 板寄せについて、賛否両論がある。概して日本の商品市場の国際化を叫ぶ人は、板寄せをローカルな仕法として否定的に見ることが多い。住商エレクトレードの社長さんも否定的なようである。いわゆるバイカイ付け出しなどが、アンフェアな手法として槍玉に挙げられたりする。だが私の見るところ、バイカイなどをあげるのは単なる煙幕であって、彼らが板寄せに反対するの本当の理由は、別のところにあるように思われる。ざら場取引は、場にへばりつける人のほうが、圧倒的に有利であろう。最近のプロのシステムトレードは、ミリセコンドの動きに対応できるそうであるから、その有利さを最大限に利用できる。ところが板寄せは、決まった時間に、全ての注文を集中させて、一本値とするし、その後の売買の機会も、プロとアマチュアで、全く同じだけしか与えられない。これではシステムの有利さを生かせないことになる。おそらくこれこそが、彼らのホンネなのであろう。そう考えると、流動性の問題も含め、何でもかんでもざら場化するのは、大衆投機家にとっては、有利になる要素は少ないと思われる |
アストロ 2007/08/11(土) 09:04:06 |
| 欧米ではアストロで相場を分析する人が多いようである。以前「南風」さんのサイトでは、それで相場を占っていた。たしか落山風さんも常連だったと思う。日本ではアストロは不人気であるが、見たところ、日本で信奉者の多いエリオット波動にもとづく予測と大して代わりがないのが面白い。南風さんも落山風さんも今は見かけなくなったが、もし今もどこかにおられるのなら、最近の冥王星降格問題がアストロに与える影響について、聞いてみたい気がする。音楽鑑賞の分野では影響がある。冥王星発見前に作曲され、海王星までの楽章しかないグスタフ・ホルスト「惑星」が、「完全」なものとなるからである。これはすでにあちこちでいわれていることだろう(笑) |
競争激化の時代 2007/08/09(木) 20:11:26 |
| 最近、芳名録の方々でも、苦戦されている方が目立つようになった気がする。特に、システムトレードの寿命が短くなったという感想が多くなった。それだけ競争が厳しくなったということであろうか。『エコノミスト』の14・20日合併号では、住商エレクトレードが、自動売買システムを導入したという記事が載っている。これからは、海外のヘッジファンドとミリセカンドを争う時代が来るとのことである。われわれはこういうのを相手に戦わなければならないのである。この会社はもっぱら東京の2市場を舞台にするらしく、ここの社長さんは中部関西の取引所には非常に厳しいから、住商と戦いたくない人は中部関西に逃げるべきか。しかし出来高は絶望的に小さいが(笑) |
旧漢字旧かな 2007/08/07(火) 20:51:32 |
| 最近、旧漢字旧かながはやっているようである。この芳名録でも、旧かなで書かれている方もいらっしゃる。実は私も、中学の頃旧かなに凝っていて、私的なノートはみな旧かなづかいで書いていたことがある。近頃は、それようのソフトもあるようだ。旧かなで一番特殊な読み方をあげるとするなら、「ゑふ」であろうか。すなわち「酔う」である。いろは歌の「あさきゆめみしゑひもせす」を今様として読むなら、「アサキユメミジヨイモセズ」と発音せねばならぬ。もちろん、平安時代はそのような発音ではなかったはずだが。もし敗戦後、国語国字改革がなされなかったならば、今もなお、われわれは複雑な字に悩まされたことであろう。やはり、あの時やっておいてよかったのではないかと思う。こんなことを書くと、お前は国語の伝統をなんと心得るとお叱りを受けそうだが、実は戦前行われたかなづかいは、本居宣長など国学者が理論上作り出したものであって(漢字の音のかな表現、いわゆる字音かなづかいなどことにそうだ)それ以前は、定家かなづかい、契沖かなづかいなど、それとは厳密にはことなるものが行われたのだから、旧かな支持者が言うほど伝統に裏打ちされているわけではない。趣味で楽しむにはもちろん結構であるが。 |
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