季節 さんの日記

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(無題)  2007/08/14(火) 21:10:19
  日本の商品先物の将来は、世界における「函館するめ」になってしまうと、面白いことを言っている人がいた。今はなき海産物取引所のことであるが、するめのように干からびてしまうとも言える。今の商品市場の規模だと、効率のよい資産運用は大体数千万くらいが限度で、億単位だとかなり難しくなるかもしれない。そう考えると、相場で思いっきり成功するには、やはり株に転向するしかないのだろうか。なにしろ村上世彰氏は200億を稼いだそうであるから。しかし商品が純粋に相場のテクニックを極めることで成績を上げることができるのに、株の世界で偶然の僥倖によらずに圧倒的に成功するには、結局インサイダーになるか、アクティビスト(つまり相場操縦者である)になる必要がある。もっともこれは一歩間違えれば壁の中の住民となる危険があるが。

板寄せの賛否  2007/08/13(月) 21:46:30
 板寄せについて、賛否両論がある。概して日本の商品市場の国際化を叫ぶ人は、板寄せをローカルな仕法として否定的に見ることが多い。住商エレクトレードの社長さんも否定的なようである。いわゆるバイカイ付け出しなどが、アンフェアな手法として槍玉に挙げられたりする。だが私の見るところ、バイカイなどをあげるのは単なる煙幕であって、彼らが板寄せに反対するの本当の理由は、別のところにあるように思われる。ざら場取引は、場にへばりつける人のほうが、圧倒的に有利であろう。最近のプロのシステムトレードは、ミリセコンドの動きに対応できるそうであるから、その有利さを最大限に利用できる。ところが板寄せは、決まった時間に、全ての注文を集中させて、一本値とするし、その後の売買の機会も、プロとアマチュアで、全く同じだけしか与えられない。これではシステムの有利さを生かせないことになる。おそらくこれこそが、彼らのホンネなのであろう。そう考えると、流動性の問題も含め、何でもかんでもざら場化するのは、大衆投機家にとっては、有利になる要素は少ないと思われる

アストロ  2007/08/11(土) 09:04:06
  欧米ではアストロで相場を分析する人が多いようである。以前「南風」さんのサイトでは、それで相場を占っていた。たしか落山風さんも常連だったと思う。日本ではアストロは不人気であるが、見たところ、日本で信奉者の多いエリオット波動にもとづく予測と大して代わりがないのが面白い。南風さんも落山風さんも今は見かけなくなったが、もし今もどこかにおられるのなら、最近の冥王星降格問題がアストロに与える影響について、聞いてみたい気がする。音楽鑑賞の分野では影響がある。冥王星発見前に作曲され、海王星までの楽章しかないグスタフ・ホルスト「惑星」が、「完全」なものとなるからである。これはすでにあちこちでいわれていることだろう(笑)

競争激化の時代  2007/08/09(木) 20:11:26
  最近、芳名録の方々でも、苦戦されている方が目立つようになった気がする。特に、システムトレードの寿命が短くなったという感想が多くなった。それだけ競争が厳しくなったということであろうか。『エコノミスト』の14・20日合併号では、住商エレクトレードが、自動売買システムを導入したという記事が載っている。これからは、海外のヘッジファンドとミリセカンドを争う時代が来るとのことである。われわれはこういうのを相手に戦わなければならないのである。この会社はもっぱら東京の2市場を舞台にするらしく、ここの社長さんは中部関西の取引所には非常に厳しいから、住商と戦いたくない人は中部関西に逃げるべきか。しかし出来高は絶望的に小さいが(笑)

旧漢字旧かな  2007/08/07(火) 20:51:32
 最近、旧漢字旧かながはやっているようである。この芳名録でも、旧かなで書かれている方もいらっしゃる。実は私も、中学の頃旧かなに凝っていて、私的なノートはみな旧かなづかいで書いていたことがある。近頃は、それようのソフトもあるようだ。旧かなで一番特殊な読み方をあげるとするなら、「ゑふ」であろうか。すなわち「酔う」である。いろは歌の「あさきゆめみしゑひもせす」を今様として読むなら、「アサキユメミジヨイモセズ」と発音せねばならぬ。もちろん、平安時代はそのような発音ではなかったはずだが。もし敗戦後、国語国字改革がなされなかったならば、今もなお、われわれは複雑な字に悩まされたことであろう。やはり、あの時やっておいてよかったのではないかと思う。こんなことを書くと、お前は国語の伝統をなんと心得るとお叱りを受けそうだが、実は戦前行われたかなづかいは、本居宣長など国学者が理論上作り出したものであって(漢字の音のかな表現、いわゆる字音かなづかいなどことにそうだ)それ以前は、定家かなづかい、契沖かなづかいなど、それとは厳密にはことなるものが行われたのだから、旧かな支持者が言うほど伝統に裏打ちされているわけではない。趣味で楽しむにはもちろん結構であるが。

森林オーナー制度元本われ  2007/08/06(月) 22:44:08
  林野庁が推進していた、森林オーナー制度が98%元本われとの事。いわば林野庁版和牛商法というべきだが、こういう、自然保護に尽くしている気がして、なおかつ投資にもなるという、「趣味と実益を兼ねた」取り組みというのは、大体儲からないものだ。やはり趣味は趣味、楽しみを消費しているのだから、お金は出て行って当然なのである。先物取引も「趣味と実益を兼ねよう」とは思わないほうがよいかもしれない。

ミニ金改革論  2007/08/04(土) 21:47:22
 上場前から盛り上がりに欠けていたミニ金が、案の定ジリ貧である。いくら素人を当て込んだとはいえ、単純に現存の金を10分の1にしただけでは、手数料をぼるのは見え見えで、とても参加する気にはなれぬというのが現実であろう。どうせ小サイズの商品を上場するのなら、現状の金とは少しでも違うものにしたらよかったのにと思う。たとえば「1トロイオンス金貨」を上場したらどうだろうか。受け渡し供用品としては、メープルリーフ、イーグル、パンダ、クルーガーランドなど、主要金貨であれば全て可とする。現状の相場では、イーグルあるいはクルーガーランドが価値の基準となるであろう。受け渡し単位は10枚とする。金貨を取引するのなら、素人にもわかりやすく、鞘取りの妙も出てきて、面白いかもしれない。また世界的に金は1トロイオンスで価格表示をされるので、それとの比較もできる。もちろん、ニセもの対策も必要だが。

目が点になる『ざいてん』9月号  2007/08/01(水) 22:41:37
  今日発売された『財界展望』の内容は「聖域10兆円産業に乗れ! 争奪 教育マネー」「OHT株取引株価暴落後に消息を絶った弁護士の素顔」「談合事件でも創業家温存 大林組同族経営の呪縛」「商品先物業界へ当局の行政処分 老兵は消え去るのみ(内容は小林洋行の件)」「本当はヤバイ韓国経済」「近未来 カジノ天国」である。

『財界展望』と私は比較的スタンスも似ていて、好きな雑誌ではあるが、う〜む。

7月の成績 商品10,080円 為替115,073円(sp14,449円)

参議院選挙の結果  2007/07/31(火) 23:38:06
  参議選の結果は、自民党の大敗北で終わった。40以下では辞任確実とまで言われた安倍首相は、然るに、続投するという。議会運営の多難を予想させるが、考えようによっては、将来の憲法発議に向けた、自民民主大連立への布石とも取れる。つまりここは妥協できるものを妥協して、新憲法へのすり合わせをしようという考えである。そういう意味では、今回の選挙結果でリベラル派があまり有頂天になるのは、考えものである。もっとも私は憲法を一言一句変えてはならないという立場ではないし、現行憲法には二院制など、大きな欠陥があると思っているので、新憲法を考えるのは悪いことではないことではない。しかし右翼勢力の改憲の目的が9条にあるのは明らかであり、リベラリストをはじめ9条を擁護したいと思っている多くの市民にとっては、決して国民の敵に油断してはいけない政治の季節が来たように思われる。
 そう考える理由は、民主党は新憲法案において、現行の自民党案よりも「一見」国民に受け入れられやすい9条改正案を提案すると思われるからである。現在の自民党案によると、現行の9条改正案として、自衛軍の保持とともに、他の条文で「軍事裁判所」の創設を明言している。新憲法の国民投票では、関連する内容ごとの投票をするのであるから、9条改正案は、軍事裁判所設置と抱き合わせで提案されるのである。現在単純なアンケートでも5対3で9条維持派が勝っているのに、「軍事裁判所」などというおどろおどろしいものが、「国民投票」で受け入れられるであろうか? ほとんど、8対2ぐらいの大差で、9条改正案は否決されるであろう。これだと9条改憲を叫んだ人たちは、国民投票後の亡命を考えたほうがよさそうである(笑) となると、民主の役割は、いかにして9条を自民案より「受け入れやすい案」に修正するかということになるに違いない。今の小沢自民ならますますそうである。おそらく「良心的兵役拒否の権利」などというものを盛り込むのだろう。しかし、リベラルな国民はこんなことでだまされてはいけない。いったん普通の国となった以上、徴兵制も当然あるものと考えねばならない。(民主の一部はあるいは憲法に徴兵制の禁止を盛り込むことを要求するかもしれぬが、これは自民によって拒否されるであろう。いったん戦争のありうる憲法体制になる以上、戦時には総力を挙げて戦う体制を作るのが当然であり、徴兵制の禁止は自己矛盾だからである)いずれにせよ平和を愛好する市民は、断固国民投票による改正案否決に向けて、警戒を怠ってはならぬのである。

カジノ解禁論  2007/07/27(金) 21:54:15
  石原都知事をはじめ、近頃政治家の中に、カジノ解禁を唱えるものが多い。先進国のハイソな人たちの間で、日本でカジノが合法的に楽しめないのは不自由だという不満があるそうで、東京や沖縄あたりに、カジノ特区をつくろうとの話もあるようである。しかし、日本にはパチンコ産業があり、これを含めれば、国民一人当たりの賭博に費やす金は、アメリカの2倍くらいで、世界最高なのである。この上さらに賭博産業を振興させることが国民のために好ましいことなのか、いささか疑問の余地なしとしない。どうせカジノを作るのなら、ラスベガスのような、産業のない田舎に作るべきで、東京の歌舞伎町などに作るのは、やめたほうがいいと思う。石原は歌舞伎町浄化作戦と称して、風俗店などを厳しく取り締まり、教育面では健全な家族制度の重要性について訓辞をたれているが、その彼に、水商売の女性との間に隠し子がいるのは、鼻白む話である。この事実から判断すれば、別段彼は本心から風俗産業を道義的に憎んでいるのではなく、ただ警察権力を振り回してみたかったのと、新しいカジノ利権を息子に継がせたい思惑なのであろう。それはさておき、日本の金持ちのかたがたは、カジノなんぞに金を突っ込むくらいなら、むしろ商品に熱を上げてもらいたいと思うのであるが、いかがであろうか?

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