中大アルミ当限暴落 2007/07/26(木) 20:39:22 |
| 中大アルミの当限が暴落して納会した。LMEの相場よりもさらに1割近く安いのだから、金属泥棒などしないで現引きすれば十分儲けられるわけだが、受け腰ははなはだ弱かったようである。今回は例外として、日本のアルミもニッケルも、世界の指標であるLMEよりいくらか高いのが通例であるが、もし銅が上場したらどうなるだろうか。銅の市中相場を業界紙で見てみると、1キロ当たりロンドンの相場より20円から50円ほど高いようだ。これはあくまで市中相場であるから、実際先物市場で取引されれば、ほとんどロンドンの相場と同じか、あるいはもっと安いのではないか。これはある意味、日本の銅相場が世界の指標としてアピールしうることを意味するのではないだろうか。日本でも銅を上場して、そのドル建て相場を世界に発信すれば、日本の商品相場もすこしは景気が上がるかもしれない。何しろ日本はかつて世界一の産銅国だったし。 |
ワロタ 2007/07/25(水) 22:47:42 |
| なおちゃんさんの今日の書き込みのオチがいいです。 |
ホワイトカラーの仕事術 2007/07/24(火) 21:38:17 |
| 日本のホワイトカラーは、昔から生産性が高くないといわれている。確かにだらだらとサービス残業を続けてぐったりする割には、同じ程度の先進工業国に比べて、単位時間当たりの生産性はよくないという話も聞かれる。このことについて、、外資系会社の人事部長として、多数の首切りを実行した、クビキラーこと梅森浩一氏が面白いことを言っていた。すなわち「必要以上の丁寧さより、スピードを重んじよ」というのである。私も同感である。職員の中には、こぎれいな文書作りにやたら時間をかけているものも多いが、こんなことが本当に必要なのであろうか?もし必要だというのなら、それこそ、こういうことに特化した、バイトさんでも雇えばいいと思う。ホワイトカラーの本質的な部分は文書作りではなく、「意思決定」につきる。正しくすばやい意思決定が出来るようになるためには、物事の本質を瞬時に捉え、見通しを立てて事務を処理してゆく能力が必須であるが、日本の文化、ことに地方公務員の世界などは「客観主義」の名のもとに、きわめてばかばかしい丸暗記による評価に偏向しており、このような能力は全く評価しない。だから上層部にしばしば足りない人がを見るのである。(皮肉なことにキャリア官僚はもう少し幅の広いテストで選抜されているので、この点についてはいくらかましである)地方分権といっても上層部がこれでは日本が傾いてゆくのも仕方のないことである。 |
中国元と韓国ウォン 2007/07/23(月) 21:47:25 |
| 為替取引も最近はさまざまな通貨が出来るようになっているが、アジア通貨については、比較的手薄である。中国元などは、どうしたわけかスワップが売り買いともにマイナスなので、心情的に手が出ない。韓国ウォンも、私がやっているところでは同様である。フィリピンペソやベトナムドンは、取り扱っているところはないと思う。これらの通貨も、もしスワップがつくのであれば、是非やってみたいところだ。 元ドル相場については、1ドル=5元ぐらいまでは順調に行くような気がするし、1ウォン=0.15円くらいは今年中に達成するかもしれない。近頃日本の経済はこれら元マネー、ウォンマネーに助けられている面もかなりある。少なくとも私にとっては、喜ばしいことである。偏狭なナショナリズムは、自由経済にとっては有害無益であろう。 |
下流社会が遺伝する。 2007/07/20(金) 23:51:42 |
| 巷では格差社会が問題となっている。しかし、ことに経済学者の中には、格差があって何が悪いのかと開き直る向きも多い。格差社会を問題視するのは、実は必ずしも自明ではなく、ある程度理論武装する必要がある。私は、格差社会が最も弊害を与えるのは、主として教育の分野だと思う。すなわち、下流に生まれた人間は、その故にまともな教育を受ける機会が極めて限られてしまうのだ。そうすると、真に素質あるものが埋もれてしまう。ガウスは、石工の息子として生まれたが、もしさる公爵の引きがなかったなら、ちょっと頭のまわる石工として一生を終えたであろう。同じようなことが、日本全体で起こることが予想される。 こういうことを言うと、いや、上流階級に生まれた子供はもともと素質が高く、下流の人は素質が低いのだから、仕方がないという人が現れるに違いない。しかし知能指数(もちろんひとつの指標に過ぎない)の研究によれば、親と子の相関はせいぜい0.5くらいであるから、賢い親から必ず賢い子が出来るとはいえないし、また逆も真なりである。それゆえ、アメリカもヨーロッパも、案外教育に金をかけずに大学教育を受けさせる機会が、十分に与えられている。もちろん欧米にも大学の序列というのはあるが、たとえばアメリカならば、アイビーリーグに行かなければエリートになれぬなどということは全然なく、州立大学生でも、優秀であれば高度にアカデミックな訓練を受けることが出来るし、また名門大学院への道も十分に開かれている。 翻って、日本ほど教育に金のかかる国はないし、18歳人口は減っているとはいえ、しかるべき私立の一貫校で受験テクニックを身に着けなければ、名のある大学へ行くのは困難になっているようである。こうなると、子供がよい大学へ行くのは、本人の素質より親の財力が決定的であるとさえいえる。つまり、日本は一見実力主義の国のように見えながら、実はだんだん世襲制の社会に変わりつつあるのではないだろうか。そのような国の行く末は、いったいどうなるのであろうか? 空恐ろしいことである。 |
村上世彰被告に実刑 2007/07/19(木) 22:50:00 |
| シアンさん。応援ありがとうございます。これからも生き残りを目指してがんばりましょう。 さて今日は、村上ファンド事件の判決があったので、これについて書くことにしよう。判決は、2年の実刑であった。私は、南海泡沫事件を髣髴とさせる集金マシーンの堀江の行為を「詐欺に等しい」と評したのは当然のことのように思っているが、村上については、もうちょっと言い訳が成り立つと考えていただけに、かなり厳しい判決であったといわざるを得ない。率直に言って、判決文の中で、「安ければ買うし、高ければ売るのは当たり前と被告はいうが、このような徹底した利益至上主義には慄然とせざるを得ない」だの「フジテレビとライブドアを両天秤」にかけたといって論難するのは、かなり違和感を感ずる。村上がライブドアまたはフジテレビに不義理をしたというのなら、ライブドアなりフジテレビが村上を訴えれば済むことで、高麗裁判長が村上の罪状を重くする心証とするのは、いささか筋が違うように感じられる。私など品格低劣なせいか、株の世界で出し抜き裏切りがあるのは、法的担保でもない限り仕方のないことのように思ってしまう。 朝日新聞に出たコメントでは、村上と親交があったという外資系金融機関幹部の言に最も共感した。いわく「市場の健全性のために厳しい規制は大原則」だが「日本の古い体質には当局が手をつけず、村上氏のような人だけが狙われたことに違和感がある」と。事実そういう例が岩波の『世界』に載っていた。前に紹介した、『談合業務課』の鬼島紘一氏が、大林組を相手取って、「約束した賃金を与えられず、不当に談合行為に従事させられた」として損害賠償を求めて裁判を起こしている。もちろん動機には鬼島氏の私欲私怨もないとは言わないが、裁判所は、本に書かれたような大林組の不法行為を、一切問題としないのだ。司法を含めた日本の当局が、既得権を持つ守旧的勢力には極度に甘く、それを脅かそうとするものに対してはわずかな法的瑕疵をついてまで叩き潰そうとすると見えるのは、決してひが目ではあるまい。 |
不思議な台湾人 2007/07/18(水) 21:23:22 |
| 右翼出版界によく寄稿する台湾人に、金美齢、黄文雄という人物がいる。顔写真も載っているから、たぶん本当に台湾人なのであろう。ただ現在はもっぱら日本で活動しているようである。台湾人には親日的な人が多いと聞くが、この二人はそういうものではなく、露骨に日本の右翼の太鼓もちに徹し、返す刀で中韓と「反日日本人」を罵倒するという、はなはだ党派的なものであるから、少なくとも日本人の半分にとっては、彼らの言動は面白くもなんともない。しかしある意味ここまで徹底して、日本の右翼のケツの穴をなめられるのは、たいしたものではある。ここまでくれば、いっそのことこの二人には、「日台合邦」を主張してもらおうではないか(笑) おそらくこの主張ならば全日本人が歓迎してくれるであろう。日本でばかり発言するのではなく、是非祖国台湾でも活躍して、かの地の世論をこの線で誘導してもらいたいのである。無事を祈る(爆) |
金ミニ取引発会 2007/07/17(火) 21:15:33 |
| 今日から金のミニ取引が始まったようだ。あまり関心がなかったので、取引要綱を見ていなかったが、改めて読んでみると、3限月制で、受け渡しはなく、最終決済は標準取引の納会帳入れ値段で行うとの事。ということは、標準とミニの間に、本来値段が開くことはないはずである。これで鞘取りする人いますかねえ。いたとしても専業だろうなあ。 |
『反転』の映画化を希望 2007/07/16(月) 09:38:03 |
| 前に紹介した田中森一『反転』が売れているようである。連日見かける広告では14万5千部突破と書いてある。これは、映画化しても結構いけるんじゃないだろうか。心血をそそいで悪の構図を描き、完全犯罪に酔っていたところを、彼の逮捕に執念を燃やす刑事コロンボ風の検事に、あっさりどんでん返しを食らうという結末である。そもそも、バブル時代については、いまだ映画化の対象になったことはないのではないか。そろそろ歴史として振り返ってみてもよい時期にあるように思われる。配役は・・・・、残念ながら私は芸能系に疎いので、この辺は全く考え付きません。 |
円安ウォン高 2007/07/15(日) 00:59:16 |
| 朝日新聞に円安ウォン高が進んで、韓国の輸出産業が打撃を受けているという記事が載っていた。欧米では、いまや日本製品と韓国製品は、値段に差がないという。しかしこれはある意味、韓国製品もいまや日本並みの値段に評価されているともいえるだろう。韓国の経済水準は年々日本のそれに肉薄しつつあることは認めざるを得ない。ウヨが愛読する『sapio』には、ゴールドマンサックスによる2050年の一人当たりGDPの予測というものが載っており、それによるとこの頃、韓国はついに日本を抜き去るというのである。いまのところウヨは2ちゃんでもスルーしているが、ひょっとすると来月号には読者からの苦情が来るんじゃないかと思っている(笑)。このようなあせりに乗じてか、「本当はヤバイ! 韓国経済」なる本(正確な題名失念)も出ていて、けっこう売れているようである。しかし少なくとも私には中嶋嶺雄や宮崎正弘やこういう本を読んでも、あんまりためになるとは思わんなあ。 |
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