季節 さんの日記

新しい10 昔の10  100新しい方へ移動 100昔へ移動

ニッケル期近以外の限月、市場価格に追いつかず。  2007/06/13(水) 22:12:01
 だからいわんこっちゃないw

得意銘柄をつくるべきか  2007/06/12(火) 23:28:21
  相場の本を読むと、各自がそれぞれ得意とする銘柄を作るべきだと書いてあるものがある。実際、プロのトレーダーでもドル円を得意とする人はドル円ばかり、債券をやる人は債券ばかりという傾向がある。商品の世界では、やはり石油三品を主戦場とする人が多い。もちろんそれぞれの銘柄を極めることで、収益率も上がっていくから、この考えには一理ある。しかし、最近のように出来高が少なくなってくると、自分の得意とする銘柄が廃れてしまうというリスクがある。たとえば大阪のゴム指数やTSR20号など、かつてはRSS3号との鞘取りの定番であったのだが、これほどまで取り組みが少なくなると、とても「飯の種」にはなるまい。そんなわけである程度はいろいろな銘柄、いろいろな手法になじんだほうが、「廃れるリスク」に対処できると思う。こんなことを書いたのも、近頃どうも仕掛けどころが見当たらなくて困っているからなのだ。

『談合業務課』がひら積みになってた。  2007/06/11(月) 20:59:57
  今日新宿の本屋に行ったら、数日前言及した『談合業務課』がヒラ積みになってた。まさかこのスレの影響でもあるまいが、ちょっとばかし予見能力があるようでうれしい。この能力が相場にも生かせればよいのだけれど。

コムソンの処分逃れ問題  2007/06/09(土) 10:43:46
  コムソンの処分逃れ問題について、グッドウィルの折口雅博氏がたたかれている。バブル時代のジュリアナ東京の仕掛け人として世に現れて以来、最大のピンチといえよう。それにしても、グループ企業に事業を譲渡することによって、処分を逃れようとする発想は、どこからきたのか。もしかして、グッドウィルが昨年10月に買収した「異形の帝国」クリスタルグループから学んだものなのだろうか。クリスタルは、人材派遣の隠れた大手であったが、その実体はなぞに包まれていた。私は数年前の『東洋経済』で初めててこの企業グループを知ったのであるが、総帥の林純一氏は、処分を受けると廃業届けを出して新規に会社を設立するなどして、法律を巧妙にすり抜ける、あっちの世界の人というべき人物であった。グッドウィルは、ここの2代目名跡を継いだわけであるが、さすがに上場企業ですからねえ。たたかれるわな。

年金記録消失問題  2007/06/08(金) 21:20:24
  世間では年金記録のずさん管理について大変なことになっている。問題は40年も前から認識されており、今に至るまで何の解決策もなくただ塩漬けにされていたのだから、民間では考えられないなどと轟々たる非難である。しかし役人の世界では、塩漬け問題を内部から指摘し解決にむけてうごきだすことは、煙たがられこそすれ本人の立身出世には何一つ役に立たないのだから、このような帰結はむしろ当然のことであった。国家公務員においては、キャリアとノンキャリで画然とした待遇差があるのは周知のことだが、その実キャリアもスペシャリストとしての能力はなく、あっちこっちのポストで威張るのが関の山である。戦前は勅任官自由任用制というものがあって、高級官僚は外部から自由に招聘してよいということになっていたが、正直制度疲労のキャリアなど廃止して、国の局長級や、社会保険庁の中枢幹部などに、大臣の信任する専門家を自由任用して腕を振るわせたほうが、役所の効率が上がるかもしれぬ。

先物業界の将来  2007/06/08(金) 00:20:40
  掲示板では先物業界が今後どうあるべきかについて、こもごも議論が交わされている。これに関して、『ダイアモンド』5月19日号に、「個人マネー大流入で業界騒然、FXバブルの熱気とゆがみ」という記事で為替業界の現状についてのレポートがあった。それによると、FX業界は「装置産業に徹することで変動費を低く抑え、損益分岐点を非常に低く設定している」それゆえ、非常な高収益率が達成可能であるというのだ。前に、現状の商品先物業界の規模なら、FX業界の比率なら従業員1000人もいれば足りるということを書いたが、実際、それくらいスリム化して、装置産業に徹しない限り、先物業界は成り立たないのではないか?となると、旧来の、外務員を大量に抱えた専業商品取引員はほとんどだめで、生き残るとしたら、一部の中堅証券会社がやっているような、他社との差別化を図るために、オンラインで商品先物もやってますよという形態のものぐらいではなかろうか。ちまたでは、かつての外務員の放出が続いているが、その吸収先は、未公開株やワンルームマンション販売などと聞く。これらはやっぱり、社会的に不要な存在なんですかねえ。

ニッケルのストップ幅は狭すぎる  2007/06/06(水) 19:40:02
  以前から、ニッケルは毎日のようにストップを付けていて、これは相場が荒れているというより90円というストップ幅が狭すぎるためだと思っていたが、今日見てみると60円幅になっている。いくら証拠金が安いとはいえ、これはやりすぎではないか?この値段ならば、本来300円幅あってもおかしくないと思うのだが。まえにニッケルの限月間鞘取りをやろうとして、片方だけ成立してしまい、あわてて仕切ったことがあるだけに、現状のニッケルは到底手が出せない状況である。

金の延べ棒偽造犯つかまる。  2007/06/05(火) 20:31:12
  東京で、金の延べ棒を偽造していたグループがつかまった。金の比重に近いタングステンに金を覆うという単純なつくりであるという。それでも10数件の被害が出たといい、被害者は当然専門の貴金属商であろうから、こんな単純なしかけでも、ちょっと見には見分けのつかないものであるらしい。実際、エックス線鑑定機でも、本物の金であると鑑定されたという。この事件で思い出すのは、経済混乱があった旧ソ連やアルゼンチンでの出来事である。いずれも、経済パニックで通貨の信用が急激に失われたが、では、金は代わりになったかというと、実はぜんぜん役に立たなかったというのだ。とにかく、金の延べ棒や金貨は、偽モノとの区別がつかないので、受け取ってもらえないのだという。まあ、タングステンに金をまきつけたくらいで、専門商も容易にだませる出来のものが出回るくらいであるから、それもむべなるかなと思われる。ところで、以前ブロイラーが華やかなりし頃、受け渡し品に、規定とあわないニセモノが渡されたとして、問題になったことがある。なんでも、中国産だったらしい。では、東工取の金は大丈夫なのか?近々ミニ金が上場するそうであるが、そろそろニセモノをつかまされる人も出てくるかもしれない。

(無題)  2007/06/01(金) 20:36:05
  ここのところ続けて談合批判を展開したが、結局のところ、談合がはびこるのは、価格を高値どまりさせるほかに、受注を確実にして収益を安定させるためであろう。となると、これも一種のヘッジということになるが、市場を通じたヘッジのほうが、経済的に公正で合理的であろう。

5月の結果 商品64,370円 為替129,019円(sw41,907円)

『談合業務課 現場から見た官民癒着』  2007/05/31(木) 22:44:07
  2年ほど前、光文社から出た本である。著者鬼島紘一氏は東大を卒業後、大手製鉄会社を経て大林組に転職し、現在会社経営の傍ら文筆業に従事している。通常、談合といえば、官発注の時に起こるものであると考えられていたが、この本を読むと、土地の売却でも、あからさまな不正が行われていることが、赤裸々に語られている。実際この本では、大林組は、土地を買いたい人間にとって、競争相手の入札価格を聞き出すための有力アドバイザーとしての役割を果たしている。なぜこんなことが可能になるかというと、それぞれがさしいれる入札保証金(これは入札額に対する一定のパーセンテージ以上とされる)が、なぜか事前に漏れるからである。要するに、売り手たる官から、大林組などゼネコンに天下りした元役人に、情報が漏れているのである。もれなくなれば、官僚たちは天下りのポストを失うのだ。
 この本の中では、不正な情報を元に入札価格を入れることを拒否した富士ソフトがスッ高値で両国の土地を落札したり、八重洲の土地の入札に参加した香港の企業が、情報が漏れているのを怪しんであえて入札保証金を多めに入れて、ライバル企業に高値掴みさせたり、非常にスリリングで推理小説よりも読ませる出来である。これほどの本がほとんど話題にもならず、程なく絶版になったのは、日本の社会において、マスコミを含め触れてはいけないという暗黙の了解があったとしか思えない。こういう本を読むと、日本はどうみても「シナを哂う」資格などありはしない。香港の企業はさぞかしあきれていたことだろう。

新しい10 昔の10  100新しい方へ移動 100昔へ移動

一覧へ戻る