季節 さんの日記

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ホリエモン有罪  2007/03/16(金) 20:07:18
  2月20日の書き込みで、ホリエモンについて、増資で得た資金を利益計上したのだから、文句なくワルイと書いておいたが、予想通り、懲役2年6ヶ月の有罪判決となった。正直言って、ホリエモンの悪さ加減は、簿記の勉強している、そこらの商業高校の茶髪のお姉ちゃんだって、十分理解できるはずである。たとえて言えば、ここの芳名録で自分の利益を公開している人が多いが、追加資金そのものを利益計上するようなものである。ナンセンス以外の何者でもないし、こういう行為によって会社の業績を見誤らせ、不当に株価を吊り上げたのだから、一種の詐欺なのである。(念のため言っておくが、自社株売買益とは本質的に増資による資金調達と変わらない。もうひとつ念のため言っておくが、私はライブドア株には触ったこともないので、お間違えのなきよう笑)
 もちろん、商業高校のお姉ちゃんにもわかることであるから、東大文V入試を突破し(堀江のころはまだ18才人口が200万人を超えていたはずで、いまの文Tくらいの難易度があったとおもう)、弥生の会計ソフトに感動していた彼に問題点がわからぬはずがないのである。にもかかわらず、彼は無罪を確信しているようである。思うに、法律の瑣末な言葉尻をすり抜けることで、脱法行為を合法的と勘違いしたのであろう。しかし法を解釈するときは、その法が本質的には何を目指し、何を禁じているかについての、一定レベルの洞察が必要なのである。「外部からの調達資金を利益計上してはいけない」といえば誰だって理解できるのに、匿名組合を組成してなにやら複雑なスキームをでっちあげれば、合法化できると考えるのは、やはり思慮が浅かったと思う。もちろん堀江は素人だからスキームや言葉の目くらましに幻惑されることもあるだろうが、公認会計士がその不当性を直言していたのをあえて無視したのだから、弁解の余地はないであろう

東京精糖  2007/03/15(木) 22:05:43
  私が先物を始めたのは、99年の夏ごろのことであったが、その後も長い間、上場していることを知らなかった商品がある。それは(察しがつくだろうが)精糖である。当時は東京・中部・関門の3市場に上場していた。いまでも東京と関西に存在することになっている。古い新聞を読むと、精糖がやたらたくさんの限月がたっていて、盛んに取引された時代もあったようである。繊維商品が衰退したのはわかるが、軽油やら精糖やらは、なぜ取引されないのだろうか。こうかんがえると、先物の市場が成り立つかどうかは、はなはだきまぐれに思える。最近はもっぱら各種鞘取りに専念しているので、もし精糖がさかんであったなら、粗糖とのストラドルなんかができるのにと思ってしまう。ここ芳名録のみなさんで、激しく売買してみませんかね。

パン・ローリングのオプション掲示板  2007/03/14(水) 22:35:53
  久しぶりにパン・ローリングの先物オプション掲示板を覗いてみた。ふと気がつくと、今までの過去ログがほとんど見られるようになっている。そこでクリックしてみると、1番からとは行かないが、99年3月のレスから参照できるようになっていた。かつてこの掲示板は、先物系掲示板の中でも最もレベルの高いところで(かならずしも書き手が儲かっているというわけではない)、私などは畏敬の念を持って眺めていたものだった。私が別のHNで書いた情けない書き込みも見つけることができた。ここの常連さんは、ほかの掲示板に現れることはなかったし、またほかの掲示板によく出ている方で、ここに書き込む人もまれだった。当時の私は、相場巧者というのは、オプションのバタフライなんとかに先物のストラドルか何かを巧みに絡ませて、見るも複雑なポジションを取っているのだろうかと思っていたものだった。しかし今は違う。「簡単なところを簡単に取るのがプロの相場師だ。難しいところは、プロは手を出さない」パン・ローリングの後藤康徳氏の言葉である。おそらくこれが真実だろう。

石原を事実上応援する共産党  2007/03/13(火) 22:30:20
  東京都知事選は、当初石原の圧勝と予想されたが、浅野前宮城県知事の出馬で、ここにきて両者伯仲だと報じられている。私は、皇統に関しては男系護持の、世間で言う超保守派なのかもしれないが、これは文化的な価値を擁護したいがためであり、政治一般についてはむしろリベラルである。つまり浅野を応援する立場である。石原はここに来て、四男をを都の文化事業に参画させたりして、思い上がりがますます激しくなっているから、ここらで知事を交代せしめるのは、都政のためになると信ずる。
 ただ、どうも目障りなのは、例によって「共産党候補」の存在である。共産党は、どこの選挙区にもアホみたいに候補者を立てるが、正直言って、だいたいの地区で当選の可能性などほとんどないのである。共産党に入れるような人が、自民や石原のような極右に一票を投ずる可能性はまずないから、当選可能性のない共産候補の存在によって主に割を食うのはリベラル勢力である。今回も浅野は最初からハンディを負っているといわざるを得ない。
 いわゆる「保守」の人は、単純に強者が大好きで、勝ち馬に乗る性質があるから、選挙はすこぶる強い。「巨人・大鵬・玉子焼き」の世界である。これにたいし、リベラルの人は、よく言えば判官びいき、悪く言うと、個性派過ぎてまとまりがなく、どうしても選挙では票が割れてしまう。先物なんぞやっている偏屈者が多いのである(笑)
 しかし、選挙で「石原」を倒すというのは、近頃調子に乗っている保守陣営に大きな衝撃を与えることは間違いないのであり、正直、こんな大事な戦いでは、共産党には遠慮してもらうことが、共産党自身のためにもなるのではなかろうか。こんなところで共産が相変わらず独善的な態度を改めないのなら、「護憲のための広範な勢力の結集」など夢のまた夢である。

知られざる名曲 その3  2007/03/12(月) 20:48:51
  今日は、クザイヴァー・シャルヴェンカ(ポーランド1850〜1924)を取り上げよう。彼にはピアノ協奏曲が4つのほか、手元にはコリンズレーベルでピアノ三重奏曲2曲、ピアノ四重奏曲1曲、ヴァイオリンソナタ、チェロソナタがある。そのほかピアノ曲が多数あるようである。どの作品も後期ロマン派ふうではずれが少ない。ショパンが19世紀後半に生まれたら、作ったであろう様な曲調である。もっともショパンはピアノ曲以外はあまり上できの曲とはいえないから、それについてはシャルヴェンカのほうが安心して聞ける。彼はもう少し知られてもよいのではないだろうかと思う。

『日本人になった祖先たち』  2007/03/11(日) 12:00:21
  ここ20年ばかりの自然人類学の進歩はすさまじい。特に分子生物学によってDNAを直接調べることによって、系統を明らかにするということが可能となった。実際、ネアンデルタール人のDNAが抽出されるなどとは、20年前には予想もしなかったことである。
 さて表題の本(篠田謙一著 NHK出版)は、ミトコンドリアDNAをもとに、日本人の系統を論じた本である。ミトコンドリアDNAは女系を通じて子孫に伝達されるもので、男系を通じて伝達されるY染色体とともに、網の目にならない一本の整然とした系統図をたどることができるという利点がある。もちろんこれは利点であるとともに、それ以外の遺伝的な系統を捨象してしまうという欠点もあるが、網の目よりも樹状の系統図のほうが素人目にもロマンを感じさせるのは否めない。
 ロマンといえば、われわれが絶大な関心を抱くのはY染色体のほうであろう(笑)。およそ父系社会では、血筋=男系の血筋だからである。Y染色体の系統は、理論上は実系の系図と一致するはずである。イギリスの研究では、同じ苗字を持つ人は60%が互いに同じY染色体を持っているらしい。イギリスの苗字の起こりは1000年前であるので、これによると不義密通の子(や養子)は一世代にせいぜい1%位だったという計算もある。日本では残念ながら、諸外国にはない婿養子という制度が古くからあり、苗字が女系で継承されることがしばしばあるので、このような苗字とY染色体の一致はありそうにない。中国や韓国では苗字を変えるというのは親不孝であり、タブーとされてきたから(養子でさえ父系の同族から取るべきであるとされた)、イギリスと同じような結果が得られるかもしれない。
 ところで、皇室のY染色体は、どのようなものであろうか。これは永遠のタブーかな(笑)

ネット先物界のレベル  2007/03/09(金) 21:36:16
  たまに、あちらこちらに残っている、6、7年ほど前のふるいログを見てみる。するとときどき、あきれるほどレベルの低い自分の書き込みを見つけて恥ずかしい限りである。(今も別段レベルの高い書き込みをしているわけではないが)正直、何でアノ程度のことであれほど思い上がってたのかと考えると、やはり、周りのレベルが格段に上がっているのではないかと思われる。7年ほど前の先物掲示板というと、毎度おなじみの被害者たちの絶叫とそれに対する説諭の繰り返し、悪徳商法マニアックスといくらも変わらない雰囲気だった。上手そうな人も何人かいたけれども、この芳名録の歴々とくらべると多分普通くらいではないかと思う。その「うまいひと」も多くはいつの間にか消えてしまった。先物に飽きたのだろう。

取引所通貨取引の拡充  2007/03/08(木) 22:28:21
  ここ数日為替は急変したが、相変わらず為替取引は盛んのようである。とくに東京金融先物取引所のくりっく365はでだしは思ったほど出なかったが近年は出来高も急増している。しかしいかんせんクロス円に偏っているのが難点である。ここは通貨ペアのいっそうの充実に期待したいところであるが、あるいは、東京一極集中を打破する観点から、大阪証券取引所に期待してもよいのではなかろうか。たとえばトルコ円、アイスランドクローネ円といった、高金利通貨の取引所為替取引など始めれば、人気が出るだろうと思う。
私は首都圏在住だが、もともと血統は関西であり、あまりにも東京一極集中は日本のためにもよくないと思うのである。

金属泥棒  2007/03/07(水) 21:27:37
  近頃金属泥棒があっちこっちで頻発しているようである。私の職場の同僚に、ローカル線の廃線跡を歩くのがシュミという人がいるが、見慣れぬ人物が怪しげな風体でうろついていると、さては昼間のうちにレールの下見でもしに来たのかと、地元の人に通報されるのではないかと心配である。とはいえ、うっかり公共物に金属が使えなくなるレベルまで金属が高騰したということは、そろそろこの相場も終わりかなと思うのである。あ、でも私は近頃商品は鞘取りしかしていないので、これはポジショントークではありませんよ。

知られざる名曲 その2  2007/03/06(火) 21:09:52
  今日は、カミーユ・サン=サーンス(仏 1835〜1921)の『ミューズと詩人』作品132を紹介する。
 サン=サーンスといえば、すこぶるメジャーな作曲家で、クラシックに関心のない人であっても「白鳥」(『動物の謝肉祭』から)ならば、必ず聞いたことがあるであろう。しかしドイツ音楽重視の日本の風潮からは、かなり軽視されている作曲家の一人であろうと思う。ベートーヴェンやブラームスに比べ、深刻味がなくて詰まらんというのであろう。しかしたしか片山杜秀だったか(記憶が定かでない)、サンサーンスを詰まらんというのは、「ケーキは栄養にならないからつまらない」というような無粋な話だと、いっていたような気がする。
 さて、『ミューズと詩人』は、そのサンサーンスの作品の中でも、あまり知られているとはいえない曲である。ヴァイオリン、チェロに管弦楽という取り合わせは、普通の協奏曲と違いソロを二人も要するので、演奏の機会にも恵まれないようだが、甘美な旋律はいかにも職人芸だし、2つの楽器でミューズと詩人をあらわす、安易といえば安易だが、それだけにわかりやすさは安心して聞けるものである。手元にある盤はEMIレーベル、ウルフ・ヘルシャーのヴァイオリン、ラルフ・キッシュバーンのチェロ、ピエールデルヴォー指揮ニューフィルハーモニア管弦楽団の演奏である。

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