季節 さんの日記

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ルーブル登場  2007/02/28(水) 23:10:29
  私の取引しているFX会社では、このほどロシアルーブルの取引が可能となった。一口にBRICSというけれど、今までは中国元がごく一部で取引できるほかは、いずれの会社でも扱っていなかったのである。ルーブルといえば、古き昔は「ソフトカレンシー」の代表格で、公式レートのほか、旅行者レート、貿易レート、闇レートと各種さまざまの交換レートがあったのであるから、その頃から比べれば、出世したというべきであろう。そういえばかつての共産圏では、外貨兌換券などもあって、表面上は元だのルーブルだのの額面になっているが、実際にはその何倍もの闇レートで取引されていたものである。今はこういう種類のお金もすっかり見かけなくなったが。

神話の合理的解釈  2007/02/28(水) 00:05:58
  なにやら安本さんは、「問題点」の書き込みが科学的にも統計学的にも疑問があるといいたいようである。しかし正直言って、科学的にも統計学的にも奇妙なのでは安本説ではなかろうか。王朝の歴代が正しくなければ、数理統計学など使用不能であるし、まして「天照大神の活躍年代」が230〜250年などと推計でき、それが蓋然性の高い説であるとは、統計学では絶対にいえないはずである。安本は自分の方法で、そのわずか20年の幅に「活躍年代」が入る蓋然性を計算してみるべきであろう。そもそもこういう書き方をするところを見ると、安本は統計学の結果を誠実に利用する気もないし、表現するつもりもないのだろう。かれは「数理統計学」に基づく「科学的方法」とかいうのを、読者をミスリードするためのからくりに使っているとしかいいようがない。いわば「文章心理学」の応用である。
 安本の説を、そのからくりの部分をとりのぞくと、いわゆる「神話の合理的解釈」ということに尽きる。安本は日本神話の「大筋」を事実の反映とみる自己の立場を弁護するために、トロイヤ戦争の例を上げるけれども、これもいかにもご都合主義的ではなかろうか。なぜならトロイヤ戦争の例を理由に、ギリシャ神話のほとんど全てが歴史的事実の反映などといっている人は、少なくともまともな学者では聞いたことがないからである。それに、すくなくともトロイヤの伝説の場合は、ギリシャ世界に昔あった戦争を、実際にそのとおりギリシャ世界のの戦争として伝えているのである。ところが安本流日本神話の解釈によると、邪馬台国と狗奴国の九州における戦争が、天上界における姉弟のきょうだい喧嘩に転化したというのであるから恐れ入る。トロイヤの場合とは比較にならない度外れた「神話化」である。こんなことが高い蓋然性でじっさいありうるのか?こんな解釈を認めれば、もはや「なんでもあり」ではなかろうか。
 ことほどさように「神話の合理的解釈」は、昔から有名な「禁じ手」のひとつとなっている。相手が「神話」であるだけに、どんな不合理な点を指摘されても、適当な解釈をでっち上げれば、批判をかわせてしまうからである。ポパーの言う反証可能性がないのだ。しかしよく注意すれば、神話がほんとうに歴史的事実の反映であるという証拠は、何一つ提出されていないのである。安本は高天原を北九州の邪馬台国とし、おおむね3世紀の出来事と考えているが、お望みなら、もっと古い時代や新しい時代の、ヤマトや淡路島や朝鮮の出来事と考えることもできるだろう。なぜなら、戦争が兄弟げんかに変わってしまうほどの神話化を受けているのであるから、他の説話部分もどのような変化があるか、わかったものではないからだ。

降臨  2007/02/26(月) 20:10:31
  最近はあまり見かけなくなったが、ネットが始まって間もない2000年ごろの2ちゃんねるでは、しばしば明らに有名人その人と思われる書き込みがあった。自分が知っている例では、「経済板」で浅田彰が延々中傷されるという事件があった。国家公務員(当時)・京都大学経済研究所助教授たる浅田が、経済学の研究はもちろん、授業さえろくすっぽおこなわずにただメシを食っているという非難であった。もちろん浅田を弁護する書き込みもあったけれど、そのなかに、妙に文章が整って書きなれており、一般知能の高そうな人の書き込みがあった。やがてその書き込みは、「あなたはどうやら私の周辺にいる人のようですね」「そんなに悔しかったら、あなたも本を書いて有名になったらどうですか?」などという内容になった。非難する相手方は、当の浅田だとは夢にも思わず、浅田を装うふざけたファンだろうと決め付けていたが、私には、おそらくこれは浅田本人の書き込みだろうと思えた。概してひとかどの有名人とか、大学教授とか言われている人の文章は、ネットに書き込むときも、一般の人の書くそれよりも、句読点の打ち方ひとつとってみてもかなり整っている。口汚いののしり言葉も少ないものだ。
 ただしこれには例外がある。同じく2チャンネルの「数学板」に、今もあるのか知らないが、「山口人生シリーズ」のスレがある。私は偶然にも遠い昔、『科学基礎論研究』という雑誌で、当時富士通の研究員だった彼の論文を読んだことがあり、名前が特徴的だったので記憶していた。へえ、あの人生さんがどうかしたのかなと思ってスレを読んでみると、彼はP=NPを証明したと主張しているのだという。(なおこれは数学基礎論・計算論における有名な未解決問題である)しかしその証明内容はどうみてもトンデモの域に入っているらしい。しかもスレのところどころに本人らしき人物が降臨して、批判しからかっている連中を、猿!猿!と連呼しているのであった。(ちなみにスレのタイトルは「P=NP証明猿」であった。「猿にもわかるP=NPの証明」なんてのもあった)私はしかしスレを一読して、東京大学を卒業しイリノイ大学で竹内外史先生のもとでPhDを取得した人生さんは、失礼ながら××になられたのだろうと思った。そうであるなら、いわば××××の状態にある人生さんが有名人に似合わず罵倒に走られるのも、またやむをえないことのように思われる。

wikipediaの修正  2007/02/25(日) 23:44:34
  wikipediaの安本美典という著名なアマチュア歴史研究家の項目に、「問題点」を書き込んだら、どうやら本人から反論の書き込みが来てしまった。(笑)しかし問題点を書き込むことで、通常の歴史学の考え方や、なぜ安本の考え方が学界に影響を与えないかの理由がわかるので、記入する意義はあるだろう。安本の反論も、最後は哲学論争を持ち込む始末で、有効な反論とはみなしえないものである。

先物掲示板の盛衰  2007/02/23(金) 21:07:11
 自分の記憶する限りの先物掲示板の盛衰を書いてみる。
99年5月〜00年3月「ひまじんの先物掲示板」
00年3月〜00年8月ごろ「PAEKさん掲示板」
00年8月ごろ〜不明「青天丼」
00年8月ごろ〜2002年ごろ?「商はな」
以後、2ちゃんねるに「先物」ができて、他を圧倒してしまった。
paekさんと商はなは、突如閉鎖されたし、「ひまじん」さんのところも先日ついに閉鎖した。青天丼は荒れ放題である。
チャットでも事情は同じで、古いログが残っているフューチャーズパイレーツのチャットを覗いてみたら、半年以上も何の書き込みもなかったようだ。
あの「ムトウ」さんはどこにいったんだろう?
秋山さんのところだけは、コテハンの新陳代謝が行われている。不思議なことである。

「国会質問に圧力、逮捕」  2007/02/22(木) 21:45:39
  今日の朝日の夕刊の記事である。1年ほど前、毎日新聞が、外資系ファンド「サーベラスグループ」が絡んだ南青山の土地取引で、山口組系の企業に資金が流れたと報じ、怒ったサーベラスが毎日に1億ドルの損害賠償を求めてニューヨーク連邦地裁に提訴するという騒ぎがあった。1億ドルという巨額は会社の経営を傾かせかねないほどで、これは一種の××かと思ったが、案の定他の新聞は問題の取引について詳しく報じなかった。それどころか、これについて国会質問があった事実も、『財界展望』2月号で記事を読む前は私は知らなかった。報道したとしても、よほど小さく報じたのであろう。つまり大手マスコミは、サーベラスの訴訟戦術にすっかりちびってしまったのだ。
 その『財界展望』の記事では、問題の国会質問をした国民新党の糸川正晃代議士に銃弾入り脅迫状が届いたことを伝え、糸川氏はのんきそうだが「一等地地上げの裏側がどんなにすごいのか、垣間見たことだろう」と、面白おかしく結んでいる。
 今日の朝日の記事は、糸川氏が国会質問をした直後から、ブローカーと元草津市長に、暴力団の列席する喫茶店に呼びつけられ、「僕らが納得しても東京の仲間は金をいっぱい入れているから許さないと思うよ。これはうちと組が絡んでいることだから、肝に応じてほしい」といわれたそうである。さぞかしちびったであろう。サーベラスが急遽毎日との和解に応じたのもうなずけるのである(笑)

マーフィーの法則。  2007/02/21(水) 23:24:34
  久々に、うちにあるマーフィーの法則を読んでみた。「失敗する可能性のあるものは、失敗する」に始まるシニカルな警句は、ビアスの『悪魔の辞書』に匹敵するユーモアを感じさせる。「危機に臨んで泰然としている人は、たぶん事態の深刻さがわかっていない」「いい事考えたという人は、悪いことを考えている」
立て続けに呼んでいると、思わずニヤリとさせられる。「建て玉を建てると、曲がりだす」のは、誰もが経験する不滅の法則である。

株で市場平均を上回る成績を上げる法  2007/02/20(火) 23:04:55
  近頃は中学校でも株式投資の何たるかを教えるようで、私の世代ならばそんなことに関心を持っているとは思えないキャバクラの姉ちゃんのような人たちでさえ、何がしかの知識を持っているのも珍しくはない。しかし、まさか罫線の見方とかを学校で教えることは、未来にわたってあるまい。ご承知のとおり、罫線で株価の将来がわかるなどという考え方は、学問上はなはだ評判が悪いのである。そうは言っても、現実にBNF氏のような人がいるではないかといえば、ランダムウォーク信奉者の人も沈黙せざるを得ない。かれがジェイコムで20億稼いだだけでなく、現実に数年の取引で180億もの利益を積み上げているのであるから、これが単に運がいいのであればキリストの再臨もありそうである。つまりDTなど短期売買に徹すれば、うまい人であれば値動きの癖を読み取ることができるのだ。これは為替でも商品でもいえることで、つまるところいかに市場は全ての情報を織り込むとはいえ、そんなミクロレベルでまでランダムな動きをしているわけではないということなのである。
 とはいえ、大多数の人はもっとまっとうに働いたほうが確実に稼げるし、やはりある程度の運動神経というか、動体視力や度胸の類も必要であろう。とくに最近はDTも主要敵は機械であるから、人間の行う裁量売買がはたしていつまで有効性を持つのが、疑問の余地もなしとはしない。ではほかに方法があるか。次の二つがあろう。1、相場操縦。2、だらけた経営者に気合を入れる。
 1はいわゆる仕手戦である。関西に元公務員のNという人がいる。彼は公務員をやっていた頃から、株に出を出していたが、彼の株は当たると地場証券筋では有名だったそうだ。退職後はいよいよ専業相場師としてデビューしているが、古典的なねずみ講方式の買い煽りのほか、MSCBを使った錬金術にも手を出していたという。これだけ徹底してやれば市場平均を大幅に上回りひと財産築くのも不思議ではない。
 2は村上ファンドである。村上ファンドに狙われた、某食品会社の社長だったか、村上を指して、「まあ、暴力団」といったのもむべなるかな。よほど気合を入れられたのであろう。昔から、グリーンメーラーに狙われるのは、狙われるだけの理由があるというのが定説である。村上が引っ掻き回した会社が、結果的に資本が効率化したのかどうか、誰かがそのうち研究すれば面白いと思うが、私には村上は大局的に見て、それほど悪いことをしたとは思えない。ホリエモンのほうがワルだろう。ライブドアスキャンダルは、要するに増資して調達した資金を利益計上したということにつきるのだから、これは文句なくワルイ。

鞘取り初挑戦  2007/02/19(月) 20:51:20
  今日、鞘取りというものに再開後初挑戦してみた。とりあえず、中部大阪RSS3号の期先を売り、TSR20号期先を買ってみた。片張もあるが、できでば先物はその特性を生かして鞘取り主体で考えてみたいと思う。さてどうなることやら。
 『アエラ』最新号によると、巷ではエタノールブームである。最近とうもろこしが高いのも原因のひとつにそれがあるという。わが日本でもアベ首相の音頭で国産バイオ燃料大増産計画がぶち上げられ、マツオカさん率いる農水省では早速計画の実現に向けて走り出しているとか。いわく「米からのエタノール 企業化を考える」「600万キロリットルを実現するには、稲わらをふくめたら稲しかない」うんぬん。
 私はこれを読んで、イヤーな感じがした。地球レベルで見たとき、エタノールを製造するのに、わらや米は最適な作物なりや? 常識的にはサトウキビが圧倒的にいいに決まっている。もちろん経済的に好ましいことと、地球環境に好ましいこととは必ずしも一致しないが、米からエタノールを採るのは、とうもろこしやサトウキビから作るより、かなり産業的にも資源的にも負担になるはずで、サトウキビを熱帯の国々にたくさん作ってもらって(ブラジル一国ではリスクがある)そこから作られたエタノールを輸入するのが、たぶん地球に最も優しいのである。
 アベちゃんは大好きな安全保障のことを考えて、エタノール大増産を号令したのだろうけれど、日本が世界を敵に回すつもりであるならともかく、合理的に考えるなら、エタノール輸入先を複数確保することが最も安くつくリスクヘッジである。ニューヨーク先物でエタノールを買い建てるのもよい(笑)。何が何でも国産、稲わらからエタノールというのでは、北朝鮮と変わらない。
 私がもっともイヤーな感じを受けるのは、この話に農水官僚と農水政治屋の利権のにおいを感じるからである。そもそも自由経済の下では無に等しかった国産エタノール産業を作り上げるには、「計画経済的」補助金のバラまきがなければできるわけがない。じっさい、農家に言わせると「補助などの条件が満たされるならチャレンジしてもよい」などと、最初から補助金をアテにしている始末である。これはどう見てもマトモな産業ではない。国民はバカ高いエタノールを買わされ、農水族議員と官僚だけが肥え太る構図が眼に浮かぶ。

為替取引の脱税摘発続出  2007/02/19(月) 00:02:21
  読売によると、FXの利益を申告しないで税務署から呼び出し食らってる人が続出してるらしいですねえ。リーマンは自分で申告したことないから、やっぱり税務署を甘く見てるんですな。でもここの芳名録に書いてる人は、自ら開示してる人が多いから多分大丈夫なのでしょう笑

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