季節 さんの日記

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降臨  2007/02/26(月) 20:10:31
  最近はあまり見かけなくなったが、ネットが始まって間もない2000年ごろの2ちゃんねるでは、しばしば明らに有名人その人と思われる書き込みがあった。自分が知っている例では、「経済板」で浅田彰が延々中傷されるという事件があった。国家公務員(当時)・京都大学経済研究所助教授たる浅田が、経済学の研究はもちろん、授業さえろくすっぽおこなわずにただメシを食っているという非難であった。もちろん浅田を弁護する書き込みもあったけれど、そのなかに、妙に文章が整って書きなれており、一般知能の高そうな人の書き込みがあった。やがてその書き込みは、「あなたはどうやら私の周辺にいる人のようですね」「そんなに悔しかったら、あなたも本を書いて有名になったらどうですか?」などという内容になった。非難する相手方は、当の浅田だとは夢にも思わず、浅田を装うふざけたファンだろうと決め付けていたが、私には、おそらくこれは浅田本人の書き込みだろうと思えた。概してひとかどの有名人とか、大学教授とか言われている人の文章は、ネットに書き込むときも、一般の人の書くそれよりも、句読点の打ち方ひとつとってみてもかなり整っている。口汚いののしり言葉も少ないものだ。
 ただしこれには例外がある。同じく2チャンネルの「数学板」に、今もあるのか知らないが、「山口人生シリーズ」のスレがある。私は偶然にも遠い昔、『科学基礎論研究』という雑誌で、当時富士通の研究員だった彼の論文を読んだことがあり、名前が特徴的だったので記憶していた。へえ、あの人生さんがどうかしたのかなと思ってスレを読んでみると、彼はP=NPを証明したと主張しているのだという。(なおこれは数学基礎論・計算論における有名な未解決問題である)しかしその証明内容はどうみてもトンデモの域に入っているらしい。しかもスレのところどころに本人らしき人物が降臨して、批判しからかっている連中を、猿!猿!と連呼しているのであった。(ちなみにスレのタイトルは「P=NP証明猿」であった。「猿にもわかるP=NPの証明」なんてのもあった)私はしかしスレを一読して、東京大学を卒業しイリノイ大学で竹内外史先生のもとでPhDを取得した人生さんは、失礼ながら××になられたのだろうと思った。そうであるなら、いわば××××の状態にある人生さんが有名人に似合わず罵倒に走られるのも、またやむをえないことのように思われる。

wikipediaの修正  2007/02/25(日) 23:44:34
  wikipediaの安本美典という著名なアマチュア歴史研究家の項目に、「問題点」を書き込んだら、どうやら本人から反論の書き込みが来てしまった。(笑)しかし問題点を書き込むことで、通常の歴史学の考え方や、なぜ安本の考え方が学界に影響を与えないかの理由がわかるので、記入する意義はあるだろう。安本の反論も、最後は哲学論争を持ち込む始末で、有効な反論とはみなしえないものである。

先物掲示板の盛衰  2007/02/23(金) 21:07:11
 自分の記憶する限りの先物掲示板の盛衰を書いてみる。
99年5月〜00年3月「ひまじんの先物掲示板」
00年3月〜00年8月ごろ「PAEKさん掲示板」
00年8月ごろ〜不明「青天丼」
00年8月ごろ〜2002年ごろ?「商はな」
以後、2ちゃんねるに「先物」ができて、他を圧倒してしまった。
paekさんと商はなは、突如閉鎖されたし、「ひまじん」さんのところも先日ついに閉鎖した。青天丼は荒れ放題である。
チャットでも事情は同じで、古いログが残っているフューチャーズパイレーツのチャットを覗いてみたら、半年以上も何の書き込みもなかったようだ。
あの「ムトウ」さんはどこにいったんだろう?
秋山さんのところだけは、コテハンの新陳代謝が行われている。不思議なことである。

「国会質問に圧力、逮捕」  2007/02/22(木) 21:45:39
  今日の朝日の夕刊の記事である。1年ほど前、毎日新聞が、外資系ファンド「サーベラスグループ」が絡んだ南青山の土地取引で、山口組系の企業に資金が流れたと報じ、怒ったサーベラスが毎日に1億ドルの損害賠償を求めてニューヨーク連邦地裁に提訴するという騒ぎがあった。1億ドルという巨額は会社の経営を傾かせかねないほどで、これは一種の××かと思ったが、案の定他の新聞は問題の取引について詳しく報じなかった。それどころか、これについて国会質問があった事実も、『財界展望』2月号で記事を読む前は私は知らなかった。報道したとしても、よほど小さく報じたのであろう。つまり大手マスコミは、サーベラスの訴訟戦術にすっかりちびってしまったのだ。
 その『財界展望』の記事では、問題の国会質問をした国民新党の糸川正晃代議士に銃弾入り脅迫状が届いたことを伝え、糸川氏はのんきそうだが「一等地地上げの裏側がどんなにすごいのか、垣間見たことだろう」と、面白おかしく結んでいる。
 今日の朝日の記事は、糸川氏が国会質問をした直後から、ブローカーと元草津市長に、暴力団の列席する喫茶店に呼びつけられ、「僕らが納得しても東京の仲間は金をいっぱい入れているから許さないと思うよ。これはうちと組が絡んでいることだから、肝に応じてほしい」といわれたそうである。さぞかしちびったであろう。サーベラスが急遽毎日との和解に応じたのもうなずけるのである(笑)

マーフィーの法則。  2007/02/21(水) 23:24:34
  久々に、うちにあるマーフィーの法則を読んでみた。「失敗する可能性のあるものは、失敗する」に始まるシニカルな警句は、ビアスの『悪魔の辞書』に匹敵するユーモアを感じさせる。「危機に臨んで泰然としている人は、たぶん事態の深刻さがわかっていない」「いい事考えたという人は、悪いことを考えている」
立て続けに呼んでいると、思わずニヤリとさせられる。「建て玉を建てると、曲がりだす」のは、誰もが経験する不滅の法則である。

株で市場平均を上回る成績を上げる法  2007/02/20(火) 23:04:55
  近頃は中学校でも株式投資の何たるかを教えるようで、私の世代ならばそんなことに関心を持っているとは思えないキャバクラの姉ちゃんのような人たちでさえ、何がしかの知識を持っているのも珍しくはない。しかし、まさか罫線の見方とかを学校で教えることは、未来にわたってあるまい。ご承知のとおり、罫線で株価の将来がわかるなどという考え方は、学問上はなはだ評判が悪いのである。そうは言っても、現実にBNF氏のような人がいるではないかといえば、ランダムウォーク信奉者の人も沈黙せざるを得ない。かれがジェイコムで20億稼いだだけでなく、現実に数年の取引で180億もの利益を積み上げているのであるから、これが単に運がいいのであればキリストの再臨もありそうである。つまりDTなど短期売買に徹すれば、うまい人であれば値動きの癖を読み取ることができるのだ。これは為替でも商品でもいえることで、つまるところいかに市場は全ての情報を織り込むとはいえ、そんなミクロレベルでまでランダムな動きをしているわけではないということなのである。
 とはいえ、大多数の人はもっとまっとうに働いたほうが確実に稼げるし、やはりある程度の運動神経というか、動体視力や度胸の類も必要であろう。とくに最近はDTも主要敵は機械であるから、人間の行う裁量売買がはたしていつまで有効性を持つのが、疑問の余地もなしとはしない。ではほかに方法があるか。次の二つがあろう。1、相場操縦。2、だらけた経営者に気合を入れる。
 1はいわゆる仕手戦である。関西に元公務員のNという人がいる。彼は公務員をやっていた頃から、株に出を出していたが、彼の株は当たると地場証券筋では有名だったそうだ。退職後はいよいよ専業相場師としてデビューしているが、古典的なねずみ講方式の買い煽りのほか、MSCBを使った錬金術にも手を出していたという。これだけ徹底してやれば市場平均を大幅に上回りひと財産築くのも不思議ではない。
 2は村上ファンドである。村上ファンドに狙われた、某食品会社の社長だったか、村上を指して、「まあ、暴力団」といったのもむべなるかな。よほど気合を入れられたのであろう。昔から、グリーンメーラーに狙われるのは、狙われるだけの理由があるというのが定説である。村上が引っ掻き回した会社が、結果的に資本が効率化したのかどうか、誰かがそのうち研究すれば面白いと思うが、私には村上は大局的に見て、それほど悪いことをしたとは思えない。ホリエモンのほうがワルだろう。ライブドアスキャンダルは、要するに増資して調達した資金を利益計上したということにつきるのだから、これは文句なくワルイ。

鞘取り初挑戦  2007/02/19(月) 20:51:20
  今日、鞘取りというものに再開後初挑戦してみた。とりあえず、中部大阪RSS3号の期先を売り、TSR20号期先を買ってみた。片張もあるが、できでば先物はその特性を生かして鞘取り主体で考えてみたいと思う。さてどうなることやら。
 『アエラ』最新号によると、巷ではエタノールブームである。最近とうもろこしが高いのも原因のひとつにそれがあるという。わが日本でもアベ首相の音頭で国産バイオ燃料大増産計画がぶち上げられ、マツオカさん率いる農水省では早速計画の実現に向けて走り出しているとか。いわく「米からのエタノール 企業化を考える」「600万キロリットルを実現するには、稲わらをふくめたら稲しかない」うんぬん。
 私はこれを読んで、イヤーな感じがした。地球レベルで見たとき、エタノールを製造するのに、わらや米は最適な作物なりや? 常識的にはサトウキビが圧倒的にいいに決まっている。もちろん経済的に好ましいことと、地球環境に好ましいこととは必ずしも一致しないが、米からエタノールを採るのは、とうもろこしやサトウキビから作るより、かなり産業的にも資源的にも負担になるはずで、サトウキビを熱帯の国々にたくさん作ってもらって(ブラジル一国ではリスクがある)そこから作られたエタノールを輸入するのが、たぶん地球に最も優しいのである。
 アベちゃんは大好きな安全保障のことを考えて、エタノール大増産を号令したのだろうけれど、日本が世界を敵に回すつもりであるならともかく、合理的に考えるなら、エタノール輸入先を複数確保することが最も安くつくリスクヘッジである。ニューヨーク先物でエタノールを買い建てるのもよい(笑)。何が何でも国産、稲わらからエタノールというのでは、北朝鮮と変わらない。
 私がもっともイヤーな感じを受けるのは、この話に農水官僚と農水政治屋の利権のにおいを感じるからである。そもそも自由経済の下では無に等しかった国産エタノール産業を作り上げるには、「計画経済的」補助金のバラまきがなければできるわけがない。じっさい、農家に言わせると「補助などの条件が満たされるならチャレンジしてもよい」などと、最初から補助金をアテにしている始末である。これはどう見てもマトモな産業ではない。国民はバカ高いエタノールを買わされ、農水族議員と官僚だけが肥え太る構図が眼に浮かぶ。

為替取引の脱税摘発続出  2007/02/19(月) 00:02:21
  読売によると、FXの利益を申告しないで税務署から呼び出し食らってる人が続出してるらしいですねえ。リーマンは自分で申告したことないから、やっぱり税務署を甘く見てるんですな。でもここの芳名録に書いてる人は、自ら開示してる人が多いから多分大丈夫なのでしょう笑

スワップ狙いの是非  2007/02/16(金) 21:56:11
  私みたいに、毎日毎日、強烈な意見表明の文章ばかり書いていると、やがてネタが尽きてしまって困ってしまう。かといって、ほかの人のように、身辺雑記みたいなことがかけるかというと、仕事以外はほとんど社会的引きこもり?に近い暮らしている小生に、たいした内容のものが記述できるはずもない。さりとて相場はというと、近頃為替は曲がり気味で、為替は商品以上にランダムウォークの世界で、上下を読みにくいのではないかと思うようになった。とすると、自然スワップ狙いの戦法になってゆく。
 さて、為替についての議論を読んでいると、スワップ狙いというのは、戦法としては成り立たないのではないかという人もいる。つまり、高金利通貨は、ある意味、その通貨が将来的に下がることを見込んでいるのではないかという説である。金利というのは、おのずからインフレ期待をその数値の中に含んでいるから、言われてみればそんな感じもする。とはいえ、期待インフレ率だけで金利が決まるわけではないから、高金利通貨が平均的にその金利の分だけ下がるとは、いえないのではないか? 金利は(いささか教科書的にはなるが)やはり資金需要と資金供給の均衡点で定まると見るのが自然だろう。豪州やニュージーランドが高金利なのは、インフレ率が高いというより、その国がまだまだ投資機会に恵まれているためではなかろうか?だから高金利で金を借りてもなおペイする儲けがあるのだろう。

商品系証券会社の悲哀  2007/02/15(木) 21:14:11
  私の好きな雑誌のひとつに『財界展望』がある。辛口の外人評論家ベンジャミン・フルフォードもこの雑誌が性に合うらしく、連載を持っている(彼の言っていることは眉唾も多いが)。この3月号に、ユニコムの配下に入った日産センチュリー証券についての記事が載っていた。日産センチュリーといえば、あの「社員は悪くありません!!」の山一證券の野沢正平さんが社長を勤めているところだが、ここの社員が先物流の強引なノルマ営業を課せられて、苦しんでいるというのだ。われわれからすると、「えっ?あのユニコムが?」という印象を受けるであろう。ユニコムといえば、業界の中では、比較的マシなほうというイメージがあるからだ。そのユニコムにしてこれでは、往年のグローバリーとかはいったい何だったんだという話になる(笑)
 ところで、きのうの「証券と商品の垣根がなくなる話」で、商品業界が証券業に進出してくると、(商品から見て)のんびりしている地場系の証券会社はひとたまりもないのであろうか?おそらくそうではあるまい。ネット取引が一般化している現在、強引な営業が幅を聞かせる余地は減る一方であろう。むしろ商品の営業が証券並み(あるいは近年の為替会社なみ)になってくるであろうと予想する。真っ先になくなる制度は商品の「登録外務員制度」だろう。先物の基本的な仕組みはまったく簡単なもので、こんなものを単独でわざわざ資格制度にする必要さえないからだ。生保レディのほうが断然複雑な知識を必要とする。というわけで、「登録外務員」は証券外務員の資格に包摂されてよかろう。
 ひっきょう、商品先物の登録外務員制度は、悪徳営業に対する一種の言い訳のために作られたのかとさえ思える。「わが社は準国家資格(?)である登録外務員資格を持っている専門知識を持った人間に勧誘させており、決して無茶なことや詐欺行為などするはずはありません」といいたいがために。しかしこんなナンチャッテ資格に専門的知識のかけらも保証されないし(平均的害務員はwikipediaに取引の仕組みをきちん自分の言葉で表現する能力すらないレベルであることからもわかろう)、トラブルを減らす力もない。実際為替取引の会社では、営業マンに何の資格も要らないけれど、トラブルは激減している。紛議を減らしたのは、ひとえにHTと、財務に対する金融庁の監督である。
 というわけで、取引の大多数がHTになり、将来的に無差別勧誘が禁止されると、大勢の先物営業部隊はそもそも社会的にも不要であり、一握りの本当に相場好きのコミッション以外は生き残らないであろう。

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