株で市場平均を上回る成績を上げる法 2007/02/20(火) 23:04:55 |
| 近頃は中学校でも株式投資の何たるかを教えるようで、私の世代ならばそんなことに関心を持っているとは思えないキャバクラの姉ちゃんのような人たちでさえ、何がしかの知識を持っているのも珍しくはない。しかし、まさか罫線の見方とかを学校で教えることは、未来にわたってあるまい。ご承知のとおり、罫線で株価の将来がわかるなどという考え方は、学問上はなはだ評判が悪いのである。そうは言っても、現実にBNF氏のような人がいるではないかといえば、ランダムウォーク信奉者の人も沈黙せざるを得ない。かれがジェイコムで20億稼いだだけでなく、現実に数年の取引で180億もの利益を積み上げているのであるから、これが単に運がいいのであればキリストの再臨もありそうである。つまりDTなど短期売買に徹すれば、うまい人であれば値動きの癖を読み取ることができるのだ。これは為替でも商品でもいえることで、つまるところいかに市場は全ての情報を織り込むとはいえ、そんなミクロレベルでまでランダムな動きをしているわけではないということなのである。 とはいえ、大多数の人はもっとまっとうに働いたほうが確実に稼げるし、やはりある程度の運動神経というか、動体視力や度胸の類も必要であろう。とくに最近はDTも主要敵は機械であるから、人間の行う裁量売買がはたしていつまで有効性を持つのが、疑問の余地もなしとはしない。ではほかに方法があるか。次の二つがあろう。1、相場操縦。2、だらけた経営者に気合を入れる。 1はいわゆる仕手戦である。関西に元公務員のNという人がいる。彼は公務員をやっていた頃から、株に出を出していたが、彼の株は当たると地場証券筋では有名だったそうだ。退職後はいよいよ専業相場師としてデビューしているが、古典的なねずみ講方式の買い煽りのほか、MSCBを使った錬金術にも手を出していたという。これだけ徹底してやれば市場平均を大幅に上回りひと財産築くのも不思議ではない。 2は村上ファンドである。村上ファンドに狙われた、某食品会社の社長だったか、村上を指して、「まあ、暴力団」といったのもむべなるかな。よほど気合を入れられたのであろう。昔から、グリーンメーラーに狙われるのは、狙われるだけの理由があるというのが定説である。村上が引っ掻き回した会社が、結果的に資本が効率化したのかどうか、誰かがそのうち研究すれば面白いと思うが、私には村上は大局的に見て、それほど悪いことをしたとは思えない。ホリエモンのほうがワルだろう。ライブドアスキャンダルは、要するに増資して調達した資金を利益計上したということにつきるのだから、これは文句なくワルイ。 |
鞘取り初挑戦 2007/02/19(月) 20:51:20 |
| 今日、鞘取りというものに再開後初挑戦してみた。とりあえず、中部大阪RSS3号の期先を売り、TSR20号期先を買ってみた。片張もあるが、できでば先物はその特性を生かして鞘取り主体で考えてみたいと思う。さてどうなることやら。 『アエラ』最新号によると、巷ではエタノールブームである。最近とうもろこしが高いのも原因のひとつにそれがあるという。わが日本でもアベ首相の音頭で国産バイオ燃料大増産計画がぶち上げられ、マツオカさん率いる農水省では早速計画の実現に向けて走り出しているとか。いわく「米からのエタノール 企業化を考える」「600万キロリットルを実現するには、稲わらをふくめたら稲しかない」うんぬん。 私はこれを読んで、イヤーな感じがした。地球レベルで見たとき、エタノールを製造するのに、わらや米は最適な作物なりや? 常識的にはサトウキビが圧倒的にいいに決まっている。もちろん経済的に好ましいことと、地球環境に好ましいこととは必ずしも一致しないが、米からエタノールを採るのは、とうもろこしやサトウキビから作るより、かなり産業的にも資源的にも負担になるはずで、サトウキビを熱帯の国々にたくさん作ってもらって(ブラジル一国ではリスクがある)そこから作られたエタノールを輸入するのが、たぶん地球に最も優しいのである。 アベちゃんは大好きな安全保障のことを考えて、エタノール大増産を号令したのだろうけれど、日本が世界を敵に回すつもりであるならともかく、合理的に考えるなら、エタノール輸入先を複数確保することが最も安くつくリスクヘッジである。ニューヨーク先物でエタノールを買い建てるのもよい(笑)。何が何でも国産、稲わらからエタノールというのでは、北朝鮮と変わらない。 私がもっともイヤーな感じを受けるのは、この話に農水官僚と農水政治屋の利権のにおいを感じるからである。そもそも自由経済の下では無に等しかった国産エタノール産業を作り上げるには、「計画経済的」補助金のバラまきがなければできるわけがない。じっさい、農家に言わせると「補助などの条件が満たされるならチャレンジしてもよい」などと、最初から補助金をアテにしている始末である。これはどう見てもマトモな産業ではない。国民はバカ高いエタノールを買わされ、農水族議員と官僚だけが肥え太る構図が眼に浮かぶ。 |
為替取引の脱税摘発続出 2007/02/19(月) 00:02:21 |
| 読売によると、FXの利益を申告しないで税務署から呼び出し食らってる人が続出してるらしいですねえ。リーマンは自分で申告したことないから、やっぱり税務署を甘く見てるんですな。でもここの芳名録に書いてる人は、自ら開示してる人が多いから多分大丈夫なのでしょう笑 |
スワップ狙いの是非 2007/02/16(金) 21:56:11 |
| 私みたいに、毎日毎日、強烈な意見表明の文章ばかり書いていると、やがてネタが尽きてしまって困ってしまう。かといって、ほかの人のように、身辺雑記みたいなことがかけるかというと、仕事以外はほとんど社会的引きこもり?に近い暮らしている小生に、たいした内容のものが記述できるはずもない。さりとて相場はというと、近頃為替は曲がり気味で、為替は商品以上にランダムウォークの世界で、上下を読みにくいのではないかと思うようになった。とすると、自然スワップ狙いの戦法になってゆく。 さて、為替についての議論を読んでいると、スワップ狙いというのは、戦法としては成り立たないのではないかという人もいる。つまり、高金利通貨は、ある意味、その通貨が将来的に下がることを見込んでいるのではないかという説である。金利というのは、おのずからインフレ期待をその数値の中に含んでいるから、言われてみればそんな感じもする。とはいえ、期待インフレ率だけで金利が決まるわけではないから、高金利通貨が平均的にその金利の分だけ下がるとは、いえないのではないか? 金利は(いささか教科書的にはなるが)やはり資金需要と資金供給の均衡点で定まると見るのが自然だろう。豪州やニュージーランドが高金利なのは、インフレ率が高いというより、その国がまだまだ投資機会に恵まれているためではなかろうか?だから高金利で金を借りてもなおペイする儲けがあるのだろう。 |
商品系証券会社の悲哀 2007/02/15(木) 21:14:11 |
| 私の好きな雑誌のひとつに『財界展望』がある。辛口の外人評論家ベンジャミン・フルフォードもこの雑誌が性に合うらしく、連載を持っている(彼の言っていることは眉唾も多いが)。この3月号に、ユニコムの配下に入った日産センチュリー証券についての記事が載っていた。日産センチュリーといえば、あの「社員は悪くありません!!」の山一證券の野沢正平さんが社長を勤めているところだが、ここの社員が先物流の強引なノルマ営業を課せられて、苦しんでいるというのだ。われわれからすると、「えっ?あのユニコムが?」という印象を受けるであろう。ユニコムといえば、業界の中では、比較的マシなほうというイメージがあるからだ。そのユニコムにしてこれでは、往年のグローバリーとかはいったい何だったんだという話になる(笑) ところで、きのうの「証券と商品の垣根がなくなる話」で、商品業界が証券業に進出してくると、(商品から見て)のんびりしている地場系の証券会社はひとたまりもないのであろうか?おそらくそうではあるまい。ネット取引が一般化している現在、強引な営業が幅を聞かせる余地は減る一方であろう。むしろ商品の営業が証券並み(あるいは近年の為替会社なみ)になってくるであろうと予想する。真っ先になくなる制度は商品の「登録外務員制度」だろう。先物の基本的な仕組みはまったく簡単なもので、こんなものを単独でわざわざ資格制度にする必要さえないからだ。生保レディのほうが断然複雑な知識を必要とする。というわけで、「登録外務員」は証券外務員の資格に包摂されてよかろう。 ひっきょう、商品先物の登録外務員制度は、悪徳営業に対する一種の言い訳のために作られたのかとさえ思える。「わが社は準国家資格(?)である登録外務員資格を持っている専門知識を持った人間に勧誘させており、決して無茶なことや詐欺行為などするはずはありません」といいたいがために。しかしこんなナンチャッテ資格に専門的知識のかけらも保証されないし(平均的害務員はwikipediaに取引の仕組みをきちん自分の言葉で表現する能力すらないレベルであることからもわかろう)、トラブルを減らす力もない。実際為替取引の会社では、営業マンに何の資格も要らないけれど、トラブルは激減している。紛議を減らしたのは、ひとえにHTと、財務に対する金融庁の監督である。 というわけで、取引の大多数がHTになり、将来的に無差別勧誘が禁止されると、大勢の先物営業部隊はそもそも社会的にも不要であり、一握りの本当に相場好きのコミッション以外は生き残らないであろう。 |
あったら便利な先物 2007/02/14(水) 23:08:30 |
| 近頃の商品先物は、上場する商品がことごとく失敗続きであるが、目を金融先物に転じてみると、あって当然なのにないものがいくつもある。たとえばREIT指数先物って、どうしてないんだろう?もしこのようなものがあれば、REITのヘッジになるのはもちろん、現物の不動産のヘッジとしてもある程度使えるのにと思う。ほかにもジャスダック平均とか、新興市場用の先物があってもいい。商品?う〜ん。現状だとどんな商品を新規上場しても、結局失敗するんだろうなあ。ニッケルなど、どうしてあんなにはやらないのか、不思議でならんし。やっぱり証券市場・金融先物取引所と合併して、統一口座で取引できるようにしないと、商品先物単独ではジリ貧かもしれん。 |
頭の整理 2007/02/13(火) 21:46:10 |
| 私は、芳名録に書かれている皆さんの中の多くが、自己のポジションを書き込み、またそれを結構興味を持って呼んでいる人も多いの理由が、今ひとつわからなかった。ひとつには、勝ち組らしい人たちの自信の表れと、うまい人のポジを参考にして自分も張ろうとする読み手の需要とがマッチしているためだろうかと思っていたが、もうひとつ、たぶん頭の整理のためだろうと思い至った。というのは、最近先物も再開して、自己のポジが全部あわせ15種類にもなったからである。さすがにこうなると、頭の中が混乱して、わけがわからない。そういう時、日記帳に書いていれば、だいぶ冷静に分析もできようというものだろうか。最近巷では、円キャリートレードに対する非難の声が喧しいようである。韓国に半分以上のところまで迫られてきた、一人当たりGDPも、それが原因のひとつである。もしかしたら、円キャーリートレードの引き上げをもたらすような、大きな政策転換があるのかも知れぬけれど、幸か不幸か、クロス円のポジは少ないので、影響のほどは不明である。しかし、キャリートレードは、全通貨レベルで、いっせいにポジがとられたり、引き上げられたりするようなので、そういう意味での怖さはある。 |
wikipediaをさらに大胆に修正 2007/02/11(日) 11:40:45 |
| 『商品先物取引』の項、よく考えてみると肝心な取引の仕組みそのものについては何の説明もないじゃん。登録外務員の試験(準国家試験?笑)だのぼうずがどうしただのしょーもないことをあーだこーだと書いてる割に、肝心なことが全く書いてないのはふざけてる。どうせ低レベル害務員が書いたものだから身内ねたしか書けんのだろう。そんなのは全部削除して、断固取引の仕組みについて書き込んでおくことにした。皆さん訂正してください。 |
wikipediaの修正 2007/02/11(日) 09:54:24 |
| wikipediaの、『商品先物取引』の項を見たら、登録外務員について長々と説明してあったので、全て削除した。こんなことを長々と書かなくてはいけないのであれば、証券会社や生命保険の項でも外務員についてその資格や試験内容について長大に説明せねばならぬ。書きたければ、別に新しく項目を立てて、そこで書くべきだろう。つか、登録外務員って、wikiで触れなくてはならぬほど、大事な存在か? |
銀とアメリカ 2007/02/08(木) 21:01:41 |
| 貴金属の需要を語るとき、中国の旧正月に向けての金需要とか、インドの銀の退蔵需要などがよく語られる。金融システムがそれほど発達しない発展途上国では、金銀が依然有力な価値保存手段であるからだ。しかし一方、世界一の超大国アメリカも、貴金属、なかんずく銀へのこだわりが際立っているのが面白い。この国は1853年に事実上の金本位制が実施されたが、その後も西部の産銀業者を中心に金銀複本位制への復帰運動が根強く、法律で正式に金本位制を採用するのは、主要国のほとんどが金本位移行を済ませた後の1902年だった。その後も金とともに銀に金融上特別の地位が与えられ、金と同様民間所有が許されず、1ドル銀貨は、純銀24.0566グラムを含む、かつてのメキシコ銀や円銀、中国元などと同じ規格で長く流通し続けた。この銀含有量は、かつて複本位時代の金銀比価が1:15だったときのままで、20世紀初めには銀は金ドルに対しちょうど半分の価値となったが、その頃銀貨は補助貨幣の地位に落ちていたから、問題なく流通したのだった。この銀貨を引き当てに発行されたのが、銀証券と呼ばれる紙幣で、実に1963年に至るまで、銀を裏づけにした紙幣が流通し続けたのである。この年、銀の値段が溶解点1トロイオンス1ドル29セント近くまで上がり、このままでは銀貨が溶かされてしまうというので、時のケネディ政権は銀貨、銀証券を廃止し、現在の1ドル連邦準備券に切り替えたのであった。 ところで、現在、アルミ価格は1キロ330円くらい、1グラム33銭であるから、まだまだ溶解点には達しないようである。しかし物の値段はわからない。この先アルミ1グラム1円を超えたら、1円玉はどうなってしまうのだろうか。たぶん人々の目から消え去るのだろうか? それともアルミ本位制になってしまうのだろうか? |
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