季節 さんの日記

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スワップ狙いの是非  2007/02/16(金) 21:56:11
  私みたいに、毎日毎日、強烈な意見表明の文章ばかり書いていると、やがてネタが尽きてしまって困ってしまう。かといって、ほかの人のように、身辺雑記みたいなことがかけるかというと、仕事以外はほとんど社会的引きこもり?に近い暮らしている小生に、たいした内容のものが記述できるはずもない。さりとて相場はというと、近頃為替は曲がり気味で、為替は商品以上にランダムウォークの世界で、上下を読みにくいのではないかと思うようになった。とすると、自然スワップ狙いの戦法になってゆく。
 さて、為替についての議論を読んでいると、スワップ狙いというのは、戦法としては成り立たないのではないかという人もいる。つまり、高金利通貨は、ある意味、その通貨が将来的に下がることを見込んでいるのではないかという説である。金利というのは、おのずからインフレ期待をその数値の中に含んでいるから、言われてみればそんな感じもする。とはいえ、期待インフレ率だけで金利が決まるわけではないから、高金利通貨が平均的にその金利の分だけ下がるとは、いえないのではないか? 金利は(いささか教科書的にはなるが)やはり資金需要と資金供給の均衡点で定まると見るのが自然だろう。豪州やニュージーランドが高金利なのは、インフレ率が高いというより、その国がまだまだ投資機会に恵まれているためではなかろうか?だから高金利で金を借りてもなおペイする儲けがあるのだろう。

商品系証券会社の悲哀  2007/02/15(木) 21:14:11
  私の好きな雑誌のひとつに『財界展望』がある。辛口の外人評論家ベンジャミン・フルフォードもこの雑誌が性に合うらしく、連載を持っている(彼の言っていることは眉唾も多いが)。この3月号に、ユニコムの配下に入った日産センチュリー証券についての記事が載っていた。日産センチュリーといえば、あの「社員は悪くありません!!」の山一證券の野沢正平さんが社長を勤めているところだが、ここの社員が先物流の強引なノルマ営業を課せられて、苦しんでいるというのだ。われわれからすると、「えっ?あのユニコムが?」という印象を受けるであろう。ユニコムといえば、業界の中では、比較的マシなほうというイメージがあるからだ。そのユニコムにしてこれでは、往年のグローバリーとかはいったい何だったんだという話になる(笑)
 ところで、きのうの「証券と商品の垣根がなくなる話」で、商品業界が証券業に進出してくると、(商品から見て)のんびりしている地場系の証券会社はひとたまりもないのであろうか?おそらくそうではあるまい。ネット取引が一般化している現在、強引な営業が幅を聞かせる余地は減る一方であろう。むしろ商品の営業が証券並み(あるいは近年の為替会社なみ)になってくるであろうと予想する。真っ先になくなる制度は商品の「登録外務員制度」だろう。先物の基本的な仕組みはまったく簡単なもので、こんなものを単独でわざわざ資格制度にする必要さえないからだ。生保レディのほうが断然複雑な知識を必要とする。というわけで、「登録外務員」は証券外務員の資格に包摂されてよかろう。
 ひっきょう、商品先物の登録外務員制度は、悪徳営業に対する一種の言い訳のために作られたのかとさえ思える。「わが社は準国家資格(?)である登録外務員資格を持っている専門知識を持った人間に勧誘させており、決して無茶なことや詐欺行為などするはずはありません」といいたいがために。しかしこんなナンチャッテ資格に専門的知識のかけらも保証されないし(平均的害務員はwikipediaに取引の仕組みをきちん自分の言葉で表現する能力すらないレベルであることからもわかろう)、トラブルを減らす力もない。実際為替取引の会社では、営業マンに何の資格も要らないけれど、トラブルは激減している。紛議を減らしたのは、ひとえにHTと、財務に対する金融庁の監督である。
 というわけで、取引の大多数がHTになり、将来的に無差別勧誘が禁止されると、大勢の先物営業部隊はそもそも社会的にも不要であり、一握りの本当に相場好きのコミッション以外は生き残らないであろう。

あったら便利な先物  2007/02/14(水) 23:08:30
  近頃の商品先物は、上場する商品がことごとく失敗続きであるが、目を金融先物に転じてみると、あって当然なのにないものがいくつもある。たとえばREIT指数先物って、どうしてないんだろう?もしこのようなものがあれば、REITのヘッジになるのはもちろん、現物の不動産のヘッジとしてもある程度使えるのにと思う。ほかにもジャスダック平均とか、新興市場用の先物があってもいい。商品?う〜ん。現状だとどんな商品を新規上場しても、結局失敗するんだろうなあ。ニッケルなど、どうしてあんなにはやらないのか、不思議でならんし。やっぱり証券市場・金融先物取引所と合併して、統一口座で取引できるようにしないと、商品先物単独ではジリ貧かもしれん。

頭の整理  2007/02/13(火) 21:46:10
  私は、芳名録に書かれている皆さんの中の多くが、自己のポジションを書き込み、またそれを結構興味を持って呼んでいる人も多いの理由が、今ひとつわからなかった。ひとつには、勝ち組らしい人たちの自信の表れと、うまい人のポジを参考にして自分も張ろうとする読み手の需要とがマッチしているためだろうかと思っていたが、もうひとつ、たぶん頭の整理のためだろうと思い至った。というのは、最近先物も再開して、自己のポジが全部あわせ15種類にもなったからである。さすがにこうなると、頭の中が混乱して、わけがわからない。そういう時、日記帳に書いていれば、だいぶ冷静に分析もできようというものだろうか。最近巷では、円キャリートレードに対する非難の声が喧しいようである。韓国に半分以上のところまで迫られてきた、一人当たりGDPも、それが原因のひとつである。もしかしたら、円キャーリートレードの引き上げをもたらすような、大きな政策転換があるのかも知れぬけれど、幸か不幸か、クロス円のポジは少ないので、影響のほどは不明である。しかし、キャリートレードは、全通貨レベルで、いっせいにポジがとられたり、引き上げられたりするようなので、そういう意味での怖さはある。

wikipediaをさらに大胆に修正  2007/02/11(日) 11:40:45
  『商品先物取引』の項、よく考えてみると肝心な取引の仕組みそのものについては何の説明もないじゃん。登録外務員の試験(準国家試験?笑)だのぼうずがどうしただのしょーもないことをあーだこーだと書いてる割に、肝心なことが全く書いてないのはふざけてる。どうせ低レベル害務員が書いたものだから身内ねたしか書けんのだろう。そんなのは全部削除して、断固取引の仕組みについて書き込んでおくことにした。皆さん訂正してください。

wikipediaの修正  2007/02/11(日) 09:54:24
  wikipediaの、『商品先物取引』の項を見たら、登録外務員について長々と説明してあったので、全て削除した。こんなことを長々と書かなくてはいけないのであれば、証券会社や生命保険の項でも外務員についてその資格や試験内容について長大に説明せねばならぬ。書きたければ、別に新しく項目を立てて、そこで書くべきだろう。つか、登録外務員って、wikiで触れなくてはならぬほど、大事な存在か?

銀とアメリカ  2007/02/08(木) 21:01:41
  貴金属の需要を語るとき、中国の旧正月に向けての金需要とか、インドの銀の退蔵需要などがよく語られる。金融システムがそれほど発達しない発展途上国では、金銀が依然有力な価値保存手段であるからだ。しかし一方、世界一の超大国アメリカも、貴金属、なかんずく銀へのこだわりが際立っているのが面白い。この国は1853年に事実上の金本位制が実施されたが、その後も西部の産銀業者を中心に金銀複本位制への復帰運動が根強く、法律で正式に金本位制を採用するのは、主要国のほとんどが金本位移行を済ませた後の1902年だった。その後も金とともに銀に金融上特別の地位が与えられ、金と同様民間所有が許されず、1ドル銀貨は、純銀24.0566グラムを含む、かつてのメキシコ銀や円銀、中国元などと同じ規格で長く流通し続けた。この銀含有量は、かつて複本位時代の金銀比価が1:15だったときのままで、20世紀初めには銀は金ドルに対しちょうど半分の価値となったが、その頃銀貨は補助貨幣の地位に落ちていたから、問題なく流通したのだった。この銀貨を引き当てに発行されたのが、銀証券と呼ばれる紙幣で、実に1963年に至るまで、銀を裏づけにした紙幣が流通し続けたのである。この年、銀の値段が溶解点1トロイオンス1ドル29セント近くまで上がり、このままでは銀貨が溶かされてしまうというので、時のケネディ政権は銀貨、銀証券を廃止し、現在の1ドル連邦準備券に切り替えたのであった。
 ところで、現在、アルミ価格は1キロ330円くらい、1グラム33銭であるから、まだまだ溶解点には達しないようである。しかし物の値段はわからない。この先アルミ1グラム1円を超えたら、1円玉はどうなってしまうのだろうか。たぶん人々の目から消え去るのだろうか? それともアルミ本位制になってしまうのだろうか?

高円宮承子さんご乱行  2007/02/07(水) 23:09:04
  これも数日前の文芸春秋であるが、高円宮の長女、承子さんが、留学先のイギリスで、とんでもないアバズレぶりを発揮していることが明らかになった。というか、ご自分で暴露されていた。実際その内容は、雑誌に書かれている以上のもので、××撮り写真も流出するのではないかと言われる始末である。こうなると税金で皇室制度を維持する意義というものも問われそうである。正直、皇室の生活費は、皇居の一部を開発して、その地代でも当てたらよかろうと思う。あるいは売却もありだ。100億もあれば、リートに放り込んでおくだけで4億は入る。
 それにしても、本物の皇族が、ここまでの醜聞をご自分で広げてしまうのであるから、わが皇室も、ついにイギリスの上を行くようになったと思われる。昨今、皇室典範の改正談義で、愛子さんの継承を主張する勢力は、何十年も前から平民になった旧皇族が位を継げば、国民は納得しないと主張するが、男系女系かまわず直系相続を続けても、いずれ国民が到底納得できないスキャンダラスな出来事が連発するであろう。だから逆説的なことを言えば、皇室制度のあり方については、普通の国民の「納得感」に、必ずしも振り回される必要はなく、歴史的に価値あることを続けるべきであろうと思う。日本の皇室が、昔から易姓革命のない、父系社会においては驚異的な「神武以来」万世一系の王朝を続けてきたことをかげがえのないこととしてきたのであるから、一時の国民の意見に惑わされず、より遠い男系の皇胤が皇位を継承すべきだろう。

先物再開  2007/02/06(火) 19:41:46
  実は昨日より先物を再開している。で、為替が片張り専門なので、商品ではひとつ鞘取りでいこうと思い、やってみたのであるが、家に帰ってみると片方しか成立していないという重大な事態となっていた(笑)。正直勤め人が鞘取りなどというきめ細かい玉操作ができるのか不思議である。私には自信がない。職場で不審がられるとおもう。どうしたらよいだろう?

wikipediaの修正  2007/02/01(木) 23:50:13
  最近、ネットの百科事典である、wikipediaの修正に凝っている。とくに日本古代史は、自分も少しかじったことがあるし、素人の珍説が堂々と説明に載せてあったりするので、修正のしがいがある。たとえば、「邪馬台国」の項では、自分が初めてみたときは、畿内説の根拠として、「卑弥呼の墓の候補である箸墓があること」などと、唐突に書かれてあって驚いた。そのくせ最近の年輪年代学による古墳時代の繰上げについては全く触れていない。これでは、古墳時代は4世紀から始まるとの旧説になじんだ人には、いかにも畿内説が強引な印象を受けてしまう。邪馬台国論争では、最近の年輪年代学により、古墳時代が3世紀に繰り上げられるべきであること、それにより卑弥呼の遣使時の年号が書かれている三角縁神獣鏡はじめ、10枚以上発掘されている3世紀の紀年鏡も、まず真実3世紀のものと見て間違いないこと、それによりアカデミズムではかなりヤマト説のほうが有力であることを、段階を追って説明しないと、現在の学問の到達点を正しく説明したことにはなるまい。それで、その点の経緯について、きちんと書き込んでおいた。
 ここまで読んで、オヤっと思った人もいるだろう。あれえ、邪馬台国って、九州説のほうが有力なんじゃないの? さよう。アマチュアの世界では九州説のほうが圧倒的に人気がある。九州説のほうが謎解きの面白さが深まるし、記紀神話を自由に解釈する楽しさもあるから、出版受けがよいのだ。
 しかし、学界では、九州説を唱えた人たち(主として東大系の文献史学者)はあらかた鬼籍に入り、後に続く文献史学者はもはやこの時代をもっぱら考古学の守備範囲として、発言しなくなっているから、実は現役の学者で九州説を唱える人はほとんどいなくなっているのである。だが比較的最近まで古墳時代の開始が根拠は不明ながら漠然と4世紀と思われていたから、「三角縁神獣鏡は邪馬台国の時代とあわず、後世の偽作だ」という意見も、一定の説得力を持っていた。ところが、新しい年代測定法である、年輪による年代測定は1年単位で時代を測定するもので、強力な証明力を持っており、事例が増えるにつれこれまでの古墳前期以前の編年が新しすぎることはほぼ確実な情勢であるから、前述のように一気にヤマト説が有力となったのである。(三角縁神獣鏡が仮に国産だとしても、当時の畿内で卑弥呼の遣使を記念して鏡を作ったということになるから、ヤマト説は動かない)こんなふうに、アマチュアと学界で、しばしば大きく意見が食い違うのが古代史の面白いところである。

 なお、1月の損益は-62,564(スワップ24,674)であった。

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