季節 さんの日記

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為替でどれくらい儲けられるのか?  2007/01/27(土) 00:25:06
  以前掲示板の書き込みで、為替取引をやっている人のアンケートを見たところ、先物でかなり実績を上げている人で、為替の収益を見ると、およそ半分はスワップポイントによるものだという人が多かった。為替の場合は、基本的に片建てしかないから、相場の方向感の読みで収益をあげることは、先物で生計を立てているプロにとっても、相当難しいことが伺われる。為替専門にやっている人はどんなものなのか、私は知りたいのだけれど、為替が隆盛を誇ってきたのはここ数年のことで、コテハン掲示板が急激に衰退していった時期と一致するから、ここの「秋山さん」の掲示板に相当するような、ある程度栄えている情報交換の場がない。(というか私は知らない)。ブログは数多いが、私はどうも特定の人をひたすら追うというのは、なじめないたちである。掲示板からブログへという転換は、どうしておきたのだろうか?これもまた、私にとってはひとつのなぞである。そういえばここのHPも、掲示板より芳名録のほうがはるかに栄えているような。みんな他人の日記を見るのって、おもしろいのかなあ?あ、でも日本の伝統に日記文学って言うのがあったっけ。ブログこそは日本の新しい伝統なのか知らん。

万損  2007/01/24(水) 22:10:55
 近頃、職場にも自宅にも、ワンルーマンション投資の勧誘電話がよくかかってくる。先物や為替の悪がどうやら一段落したので、現在最もポピュラーなな悪徳投資商法というべきであろう。大手の中には上場している会社があるのも、先物と同様である。何百何千とテレコールして、たまたま引っかかった世間知らずのカモに、ローン組ませて年々減価してゆくコンクリートの物体をバカ高値で買わせるのである。ネットには痛々しい事例がわんさと載っている。しかも多くはどうやら本人は損害に気づいてないらしい。店子が入らなくなったときに突如ローンの重圧にさらされるというのに、気楽なものである。もっとも気づいたところで、いまさら抜け出ることも容易ではないのだが。こうなるとかつての先物より悪質かもしれない。
 それにしても、こういう商法が存在するゆえに過剰供給されてそそりたつワンルームマンションは、数十年後にはどうなっているんだろうか? 日本的非効率の象徴として、空家だらけのゴーストタウンと化しているのではなかろうか?困ったことである。

そういえば宮崎県知事選があったんですね(笑)  2007/01/23(火) 21:46:52
  いやあ、ノッククラスのだめ知事でも、議院内閣制国家くらいの堕落で済むといったあたり、追い風になったかしら? そのまんま東も、ノックよりはマシだと思うし、早稲田でもかなりまじめに勉強したから、そう悪いことはせんのじゃないでしょうか? だめならまた落とせばいいわけで。
 まあ、県庁の役人をうまく使い、信頼できるブレーンをどっからか捕まえてくれば行政なんて何とか勤まるし、土建業者等へのしがらみのなさが案外吉と出ると思う。シュワちゃんもカリフォルニアの知事だっけ。
 ところで、先物やってる人って、九州など地方の人が多い。ネット取引が一般化する近年では、相場における首都圏と地方の格差はほぼ皆無だし、一極集中化の中で、地方の人が平等な立場で経済に参加できる数少ない機会のように思われる。ネット専業のFX会社は、あいかわらず東京に本社をおいてるのが大多数だが、あれはいったいなぜなのだろう? どっか家賃の低い片田舎にひっそり事務所を置いて全国のお客さんを集めたほうが、コストがずっとかからないと思うのだが・・・

今日の新聞  2007/01/20(土) 17:38:35
  今日の新聞を読んでいたら、シャープ誘致に成功した亀山式のことが記事になっていた。誘致に当たっては、県・市の巨額の補助金があったのは事実だが、それは決め手ではないという。何よりも行政機関の意思決定の早さが決定打になったという。蓋し当然のことである。この点基本的に「大統領制」をとる地方自治体はいくらか救いがある。特に優れた首長が選ばれると、目だって行政が改善する。一方ノッククラスのだめ知事が選ばれても、せいぜい「議院内閣制国家」程度の堕落で済むようにヘッジされているといったら、いいすぎだろうか?もちろん、多選は法律で禁ずるのが望ましいが。
 ひるがえって、わが日本国の行政である(笑)。同じ日の投書欄に「いいかげん国民体育大会はやめよう」という趣旨の主張があった。誠にそのとおり。世界一流の競技が容易に観戦できる様になった現在、国体の注目度は、もはや皆無に近い。出場する選手レベルですら、日本の一線級とはいえない。各競技団体が自主的にやっている日本選手権のほうが、まだ権威を保っているようである。(そもそも日本選手権がある以上国体は不要である)このようなイベントは都道府県を一巡したときにやめるべきであったのである。
 国体を開催するために垂れ流される費用は、軽く100億であるw。まず、これがために専従の公務員が県と市町村で100人くらい、およそ8年張り付く。そして問題なのは、大会開催のために道路が整備されハコモノが新調される。これにばらまかれるウン十億あるいはウン百億が利権になっているから、やめないのである。日本の政府がもう少し民意を的確に集約できるようなシステム(たとえば首相公選制)になっていれば、優れた一人の指導者の決断だけでこんなバカバカしいことは速攻廃絶されると思うが、何しろこの国の政府は事実上両院の700人の政治屋の信認が常時なければ明日にでも転覆されるのであるから、このような百億の利権が絡むイベントをやめることはできるはずがないのである。小泉前首相は日本の政治家として稀有の性質を持っていたが、その彼をしてもせいぜい郵政民営化が精一杯だったのであった。
 かくて日本の経済システムは、まともな市場経済の国に比べ、常に非効率が温存される性質を持っている。21世紀の日本が坂道を転げ落ちるように衰退して行くのを、暴力革命ひとつ起こしたことのない貧困な歴史を持つ日本国民は、ただ愉快に眺めるしかないのである。

新規上場商品「研究」  2007/01/18(木) 20:06:12
  数年前まで、商品取引所のHPを見ると、よく、現在「検討中」の商品というものが紹介されていた。先物市場に新規上場するためには、数年来にわたる長い「研究」と、お役所による慎重の上に慎重を重ねた「検討」のうえに、やっとこさ認可されるというのが常識であった。さて、それほどまでに東大卒キャリア始め多くのヒトビトが考えに考えた末に新規上昇した商品の結果は、昨日述べたとおり「石油三品のほかことごとく失敗」という現実である。ことに解せないのは、ガソ、灯油が何とか成功したといえるのに、軽油は、東京・中部とも「大失敗」に終わっているという事実である。この原因について明確に分析し論証した文章を、私は知らない。もしかしたら軽油引取税がらみの問題なのかも知れぬし、当業者にとっては、いわば語られぬ常識なのかも知れぬが、少なくとも管見の限りでは見当たらない。一方、「慎重に検討を重ねた結果」上場したはずのブロイラーやジャガイモは、ありえないスッ高値や、鹿沼土でも入っているのかと思わせるような安値(ジャガイモ10キロ65円などという納会もあった)を連発させて、不適格ぶりをさらしている(正直面白かったが)。
 かくして、これらの出来事から言えるひとつの結論は

  新規上場商品について、事前に何年も慎重に検討を重ねることは、ほぼ無意味

ということである。今後取引所は、新規上場商品を思いついたら、6ヶ月以内にやるかやらぬか結論を出すべきだし、官庁は申請を受けたら2週間で認可するか否かを決断すべきであろう。もちろん、よほど不合理なものでない限り、認可すべきである。シカゴでもニューヨークでも、上場商品のスクラップアンドビルトは、日常茶飯事である。無意味に時間を浪費することは、全く意味のないことというべきだろう

先物を再開してもよいが・・・  2007/01/16(火) 23:12:25
  近頃の先物相場を見ると、ずいぶん出来高が減っているのに驚く。というか、ここ10年ばかりのうちに上場した品目で成功したといえるのは、石油3品だけだ。こうなると、あの岩井俊弥さんがいっていたように、日本に先物市場など要らないというのも、なんだか説得力があるような気がして、なんともさびしい限りである。確かに先物は為替と違い、鞘取りという手法があるから、その分収益の安定性を図れる利点はある。(もっとも私は以前はぷらの限月間鞘とりしかやっていないのだが)この点本質的に片張りしかできない為替取引は、手法的に確かに狭いといえる。しかし時代は、為替取引のほうにはるかに追い風であるようで、預かり資産が商品先物を上回るのも時間の問題であろう。

振り向けば韓国(笑)  2007/01/14(日) 16:06:46
  内閣府の発表によると、2005年の日本の一人当たりGDPはOECD30国中14位だそうである。もちろん近年の円安傾向のせいもあり、また上位はごく小規模な国家も含まれているから、そう悲観する必要はないという考えもある。それでも93年には世界一、世界のGDPの2割を占めた頃に比べれば、世界経済に占める日本の比重が軽くなったのは疑いがない。新聞では、構造改革の遅れが原因というのがその分析であるが、私は日本の行政システムが民主国家で世界でもっとも非効率なるがゆえに衰退してゆくのだと考える。すなわち日本のガンは、「議院内閣制と両院制」という世界最悪の取り合わせである。
 こんなことを書くと、同じ制度の下で日本は高度成長を遂げたではないかという反論が出てくるに違いない。しかし日本の高度成長は、周辺諸国の教育水準が低く、民主主義体制を採用する国もなく、なかんずく計画経済という誤った政策を採ったことによる敵失に助けられた要素が強い。(独裁国家は誤った政策をとるとなかなか修正がきかないものである)実際、冷戦構造の終了後に日本の停滞は始まっているのである。
 議院内閣制・両院制に比べ、大統領制(首相公選制)・一院制は、民主主義社会における能率的な行政意思の決定において優れていることは、議論の余地がない。(さらに、都道府県知事と首相の新制大学の学歴を比べてみると、国民が直接選んだほうが、平均的にはより優秀な人間を選ぶようである)欧州では議院内閣制の採用する国は多いが、GDPの高い北欧は一院制だし、他の国でも日本のような、ほぼ対等な両院を設置している国は皆無である。そのため首相の在任期間は日本に比べはるかに長い。日本の周囲に目を転じてみると、韓国・台湾は大統領制であり、中国なども将来民主化すれば大統領制を採用する公算が強い。議院内閣制と、ほとんど対等な両院制をともに採用している国はひとり日本だけである。これが世界最悪の足かせとなっている。
 いま、安部政権は憲法改正を政策の目標においている。わたしは別段「9条教徒」ではないが、彼らの提案する憲法改正には反対である。なぜなら、新憲法案は議院内閣制・両院制を温存しているからである。私に言わせれば9条改正など国防には何の役にも立たない。はっきり言って開戦すなわち北朝鮮の終わりであり、金正日が、おれはフセインみたいに処刑されネットでさらされると思えば、日本の憲法がどうであれ東京にテポドンを乱れうちするのは確実だからである(笑)。そんなどうでもいい9条改正にこだわり、首相公選制・一院制という明らかに優れたシステムを採用しない日本は、長期的には衰退するであろう。

日本の納税者は舐められている?  2007/01/12(金) 22:43:39
  あるFX会社では、金銀をXAU,XAGと称して、通貨と同じように取引できたそうである。ところが、金融庁から横槍が入り、取り扱いをとめてしまった。金銀が通貨として取引されるのは、昔この2つの貴金属が通貨そのものだった頃の名残であろうが、実際の取引では、金利のほかリースレートを反映したスワップポイントになったであろう。金銀が銘柄の中に含まれれば、ドル建て金銀のほか、金銀比価なども取引できたはずで、取り扱い中止は残念なことである。
 金融庁が難癖をつけたのは、金銀はモノであるから、管轄外であって金融商品にはなじまないということであろうが、私などむしろ、商品先物を含めこういう取引はすべて、金融庁の管轄下においてほしいとさえ思っている。実際為替取引は、金融庁の監督下に入ることで、急激に「お悪」が淘汰され、信用リスクは残るもののさしあたり目に余る詐欺商法は影を潜めた。
 それに引き換え通産農林管轄下の商品先物は、電話注文が始まってから、つい先ごろに至るまで、両建てなどというナンセンスな行為まで横行し、そういう不正を見て見ぬふりをしてきたのがこの両官庁なのである。もちろんそれは見かけ上の取引を維持し業界を保護して、彼らが7つある商品取引所に天下りをするためである。ちなみに、商品先物業界は、電話取引が始まる前は、投資家が店に出向いて伝票を書くことで注文が成り立っていたので、ここまで悪くなかったそうである。つまり、時代が新しくなるにつれて悪くなったのである。通産農林の無能、ここに見るべし。
 要するに日本は規制天国だというが、業界保護と天下り保全ににつながることであるなら、どれだけ国民が詐欺に会おうと一切の規制をしないのが日本の行政である。逆に、金銀はモノであるから為替会社が扱っちゃいかんという。納税者たるもの、政府に舐められたくはないものである。

両建て  2007/01/11(木) 19:29:32
  先物における悪手のひとつに、両建てがある。悪徳取引員が跋扈していた時代には、損切りを嫌う初心者の心理に乗じて決まって両建てに持ち込ませ、にっちもさっちも行かなくさせて証拠金を巻き上げるという商法が続出していた。そのことが掲示板で話題になっていたとき、海外の事情に詳しいある人が、「両建てなんて概念は海外に存在しない。そんなナンセンスなことをする人間もいない」と書き込んでいたのが印象に残ったが、実際、為替取引は両建てができないところが多い。現在私が取引しているところでは、新規たて玉も決済も全く同じ方法で注文を出す。すなわち新規の買いに、新規の売りを出せば、すなわちそれが決済なのである。ちなみにスワップポイントの受払いも、ポジションを上げ下げすることで調整する。だから自分で記録をとっていないと、そもそも自分がどの値段で建玉し、スワップがいくらついたのかがわからなくなってしまう。しかし国際的には、こちらのほうが標準なのだそうである。なるほど慣れれば合理的には違いない。
 このようにせっかく両建てなどという(税金関係を除いては)無意味なやり方から決別できるのが為替取引の特徴なのに、それでも両建てをやりたがる御仁がいるようで、FX会社の中には両建てができるのを売りにしているところもあり、また2ちゃんスレなどで「通にとっての」両建ての意義についてとくとくと述べるベテランさんもいる。しかし文章に書いてある主張を煎じ詰めれば要するに損きり回避という心理に尽きる。こういう人が長年生き残ったのはめでたいことである。

『本能はどこまで本能か』  2007/01/09(火) 22:19:43
  マーク・S・ブラインバーク著、早川書房からでた表題の本を読む。近年、発達心理学の分野ではかつでの「空白の石版」説が批判され、生まれながらの本能が強調されるようになって来た。代表的なのはスティーブン・ピンカーで、彼の『人間の本性を考える』は、発達における生得的役割の強調という点で、興味深い本であるが、いささか話がうまく行き過ぎている嫌いがある。表題作はそのピンカーの議論は細部において、科学的厳密さから見て問題があるとするものである。ピンカーは『人間の本性』で、論敵のうち最も組みしやすい相手のもっともくだらない主張をコテンパに論破することで、自分たちの陣営の知性と科学性を読者にアピールすることに成功したが、『本能』の中では、そのピンカーがミネソタプロジェクトの一卵性双生児に関する与太話を真に受けていることが暴露されていて、このハーバードの俊才も案外神秘主義的な怪しいところがあることを物語っている。
 神秘主義といえば、自然人類学において、言語の発生に関し、非常に神秘主義的な主張がまかり通っているのも最近の傾向である。彼らによると、文法的な言語は、ある日突然変異によって少数の人類集団によって生まれ、それが全人類によって広がったのだそうである。その時期はせいぜい5万年前だという。ピンカーの師ノームチョムスキーは全人類の基礎となる普遍文法は自然淘汰の結果として生まれたのではないといっているが、であれば神の啓示で生まれたのか?このような西洋人の議論を見ると、どうも彼らはヒトと動物の間に越えがたい一線が引けるはずで、そこに神の恩寵をみいだすというキリスト教の思考様式を感じてしまう。ボノボのアイちゃんやカンジ君も、しゃべりこそできないが結構文法的に記号を使いこなしているらしいから、そのような越えがたい一線を考える必要はないのではないかと思うが、いかがだろう?

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