2月4日 水曜日 2009/02/05(木) 02:11:02 |
| 日計りは金を前場買って薄利で退却。後場の急落は外出中のため手出しせず。欧州時間のドル円の急落はどうも豪ドル円において証券系が仕組債(デイリバティブの一種)がらみの売り(損切り)をおこなったとマーケットでは噂されているようです。欧州時間に見れないのは少し辛いです。
ポジションはゴムを新規に買い持ち越し、これでガソリン、ゴムの買い。 金は押しそうで押さないですね。中国も休み明け売ってきたみたいだし、インドもこの価格帯では需要が薄い。まだ在庫がだぶついてるみたいです。 上値は取りあえず2734円までと見てますが分かりません。 ゴムはファンダメンタルに関していろいろありますが、今日の内部要因をみると商社機関店、ファンドVS大衆委託店となってます。 三菱Fが買い戻しに入れば案外行きそうな気がします。だいたい40本くらいのトップサイクルで、1月7日の156.3円を早く抜いてくれればありがたいのですが。今日で19本経過してます。 現在は少し戻して円安気味ですがどうでしょう?まあ、そこそこで構いませんけども。
EIA在庫統計は予想よりも少しだけ強気の内容です。どっちにしても在庫はじゃぶじゃぶですけど。 クッシング地区の増減は分かりません。今の原油価格を見ててもそれほど影響はなさそうですが。。。
原油在庫+813万バレル +720万バレル ガソリン在庫+215万バレル + 30万バレル 留出油在庫−18万バレル −140万バレル
製油所稼働率83.5(+1.0)(%)
録画しておいたNHKの「アメリカ発世界自動車危機」を見ました。 見ごたえのある内容の濃い番組でした。 GMの金融子会社は自動車版サブプライムを作り出し、それだけではたらず住宅にも進出していたようで。とにかく酷い。 この番組を見てしまうと今後とてもではないがアメリカの車需要が正常に戻るとは思えない。
日経ネットより引用
米、公的支援受ける金融機関経営者の報酬を制限 4500万円に
オバマ米大統領とガイトナー財務長官は4日、公的支援を受ける金融機関経営者の年間報酬を50万ドル(約4500万円)までに制限すると発表した。支援の財源を負担する納税者が不況に苦しむなかで、一部金融機関だけを救済するねじれへの不満が強まっているためだ。報酬制限により政府の民間企業経営への関与は一段と強まる。公的支援の運用は手探りの状態が続きそうだ。
オバマ大統領は「公的資金が金融機関経営者の過分な報酬の補助金にならないようにしなくてはならない」と語った。一方、ガイトナー財務長官は「金融システムは信頼のうえになりたっている」と強調。報酬制限は信頼回復に向け「必要な措置」と指摘した。
報酬制限は、資本注入などの公的支援を受ける金融機関の経営者層が対象。50万ドルは大統領の俸給とほぼ同額レベル。50万ドル超の報酬は、公的資金の返済後に受け取れる株式に事実上限る。 (01:26) |
2月3日 火曜日 2009/02/04(水) 02:16:25 |
| 日計りはゴムの押し目買い(132円から指し値が入らず引け成り)にドル円(びびって薄利)の売りでプラス。 ポジションは金の残りを売却。押しを待つことに・・・ 現物の貴金属はそのまま変更なし。 金は今度はミニ取引でちまちま拾っていきたい。ゴムは引けで137円越えは持ち越しも考えたが結局だれた。 やっぱラストまで入ると疲れがどっと押し寄せるなあ。 今日、はじめてMRIを経験したが、きれいに歪んでいた腰骨を拝むことができた。ヘルニアの一歩手前で、今なら完治できるということでした。 しばらく通院してリハビリです。 明日から腹筋100回ノルマで。 |
(無題) 2009/02/03(火) 01:03:25 |
| 基本的な確認
ドル円 月足 論外
週足 転換線が抵抗になってる感じ、87円がW底になるのか。そうとも思えないが。124.15円から94.75円まで28.4円の下落。110.64円と半値戻して反落中。目標値は82.24円。あると思います。
日足 転換線がここ3日間サポートしてるように見えるが、かといって基準線90.85円、雲の90.73円は強烈な抵抗のようにも・・・
金 月足 先行スパンで跳ね返され1月は313円の下ひげ、基準線、転換線共に2734円、この辺がポイントか。3363円から2104円まで1259円の下落。2677円は45.5%戻ったところ。半値戻しで2734円、ん?ぴったり。。
週足 基準線を越えたところ
日足 ベアリッシュラインは越えている。100日線も突破中。10月の底からはだいだい350円くらい上昇すると80%くらいの押しで来ている。今回も1月15日の2319円からは358円上昇しておりそろそろか?仮に80%押すとして2390円。これはブリッシュラインあたりになるのか。そこまでは押さないと見てますが一応参考まで。 豊島さんのblogをみると今回の急騰はロンドン主導らしく欧州の投資家がETFを大量に購入してたみたいです。休みだった中国勢が900ドル越えを買い付けに来るかどうか。要チェックですね。
ガソリン 月足 遅行線が先行スパン下限で跳ね返され反発中。104000円から29650円まで74350円下落。1/3戻しでも54410円だが遠すぎる・・・
週足 転換線を越えたあたりでうろうろ。40050円を越えれるかどうか。 7月限一代高値 40050円 6月限一代高値 40900円 5月限一代高値 51960円
日足 21日線に沿って緩やかに上昇中、押しそうで押さない。雲に突入はしてるが越えるのは現状では難しそう。
ゴム 月足 遅行線が雲に突入したところ。356.9円から99.8円まで257.1円下落。1/3戻しで185.4円。半値は228.4円。
週足 転換線を越えたところ。
日足 転換線と基準線が再度デッドクロスしそうな勢い。21日線も1/30日に割れている。遅行線が実線に当たっているので反発できるかどうか・・・
ゴムはやっぱ難しそうかなあ。ユーロ系のファンドがまだ買い越し状態なので商社機関店は投げを誘うのでしょうか?産地は強気のようですが。これまた中国からの買いが入ってくるかどうかでしょうね。 |
2009年2月2日 月曜日 2009/02/02(月) 23:50:42 |
| 日計りはドル円売り、利食いが早く夕方の急落は取れず。現在は88.8円前後を底にして戻してますがなんか毎日毎日似たような動きです。まあ、ボックス圏内ですかね。買おうと思いましたがやめてます。戻ったところで売りでいんでしょう。 ポジションは金を半分寄り付きで利食いです。夕方買い直そうと思いましたがこれもやめました。証拠金が上がってこれで資金効率がまた悪くなりましたね。 ゴムが押してきたので、今日の高値を超えてくる日がくれば買い狙いです。 NY原油は朝起きて42$近辺で利食いです。 NY原油は期近3限月だけなので逆ザヤならいいのですが、ロングで行く場合今のように順ザヤの場合、ロールオーバーのコストも考えないといけないのでそのあたりも勉強ですね。 早く為替になれて日計りは為替に集中できる日がくればと思ってます。 まえまえから我慢してたのですが腰痛がひどくなり明日は整形外科です。やっぱ年かも・・・。 |
(無題) 2009/02/02(月) 01:22:37 |
| 週末思ったより時間がなくなにもできませんでした。 さて明日から2月の相場が始まるわけですが、ドル円は過去11勝22敗で円高傾向です。(1976年から) ガソリンは1999年の上場来で5勝4敗で陽線。 金はデータのある76年から17勝16敗、直近10年では7勝3敗で陽線確率が高くなってます。 ゴムは直近10年で6勝4敗の陽線確率、今年は1月が陰線となってますので若干ですが2月は陽線の確立が高くなります。
時間があればもう少し掘り下げて調べてみたいと思います。 |
(無題) 2009/01/31(土) 03:42:30 |
| あっさり損切りでした、しょぼ。 やっぱ引きつけて売るほうが効率が良さそうです。 |
(無題) 2009/01/31(土) 03:22:07 |
| 最近、風呂に入るとしゃきっとするので大変困る。 飲食店の営業中は悲惨なくらい眠気に襲われるというのに・・・ どこかで体勢を立て直さねば。。。 しかたないのでさきほど風呂上りに89.88円でロングしました。30分と60分の抵抗は抜けてますが、240分の抵抗に当たってます。今日中に突破できるかどうか。。。だめならあきらめましょうかね。 タイムリミットは録画しておいた20世紀少年を見終わるまで。 オカルトチックな話をすると水星の逆行が2月1日で終わり順行開始3日間は逆の傾向にあり円安方向に向かいやすいこともあります。 なのでしばらく(来週水曜日くらいまで)はドル円はロングで狙っていきたい。 |
1月30日 金曜日 2009/01/31(土) 01:50:18 |
| 日計りは前場ドル円の売りで少々、後場からドテン買いしたが仕事に出かけた後STに掛かり残念。どうも最近夕方にかけてだれてしまう傾向がありその後円安傾向にあるような気がする。仕事から戻った時には既に戻してるのでどうしようもない。 ポジションは変わらず、ガソリン、金とWTI原油ロング。 疲れたのでもろもろは週末にでも。 来月から証拠金も上がるし、商品はのんびりポジションだけにして日計りは少しずつ為替に取り組んでいこうと思います、もしくはNYの商品。というよりは早くCFDで早く国内商品も取引できるようになれば一番ありがたいのですが。。 |
1月29日 木曜日 2009/01/30(金) 00:59:03 |
| 日計りはマイナス、後場からゴムを144円から1円刻みで買い下がり、引けなりで決済。酷い目にあった。。。ファンドが買いを外してきたみたいでした。持ち越しも検討したがリスクがありすぎるのでやめた。 値洗いは微増、ポジション変更なし。 ファンダメンタルからは下値は限られてると思うのですが、ちょっとね。ゴムらしい動きと言えばゴムらしい動きですけど。 まあ、やらないほうがいいかもしれないですね。 156.3円を超えてくるとサイクル的にも持ち越し安心になってくるんですけどね。 ある理由からNY原油3月限を41$でロングしてみました。 |
億の近道メルマガより 2009/01/29(木) 02:02:01 |
| 面白い記事を見つけたので
◆コラム「個人の力量が向上すれば、同時にチームも強くなる」
株式投資の視点からは、 グローバル企業への投資を通して、 1)オフショア税制のメリットを株主の立場から享受できる 2)リストラ、派遣止めなどは企業の固定費の低減につながる 3)人口の大きな中国・インドなどの経済成長を享受できるので、勝ち組に乗るという意味で、グローバル投資をしておく必要があると感じています。
ただし、グローバル企業が目先の金儲けを優先すれば、ローカルな人々の経済 的苦境と引き換えになります。グローバルな株主にとっては、日本の構造問題も、単なるローカル問題のひとつです。 投資家は、「日本が独力で国力を向上させれば、日本への投資を検討する」という受け身の姿勢です。株主の立場とは、「企業は、インドでも中国でもロシアでも場所を問わず、儲けてくれればよい」とする立場です。 個人(日本)にとっては生死にかかわる問題も、他人(外国)にとっては単な る経済問題です。今回は、日本という国を野球チームに例えてみたいと思います。
◆補欠は試合に出るべきか?
野球チームですから、先発メンバーは9人です。 しかし、チームには、選手が30人いるとします。 補欠がたくさんいます。(格差社会)
選手には親がいて、親が選手のコーチをしています。コーチは30人です。 監督は野球をよく知る1人の長老がコーチの意見を参考にしながら、チーム運 営をします。 試合は国際試合で、アジア予選があり、世界大会があります。 チーム・ジャパンの目標は、当然、世界大会での優勝です。 以前、日本チームには、選手が60人いて、熾烈なレギュラー争いがありまし た。しかし、少子化の影響で、いまでは、人口が減り、30人になってしまいました。 (少子化問題)かつて、世界大会出場の常連だったチームが、いまでは、力をつけてきたアジア諸国に大差で負けることが多くなりました。 (日本企業の国際競争力の低下) 補欠の選手をたくさん試合に出せば、試合に勝てない可能性が高くなる。ベストメンバーを組めば、いつも、うまい選手だけに固定される。 (格差社会) レギュラーは試合で経験を積むため、益々、技量が上達します。しかし、補欠は、試合にでないため、経験が積めません。 みんなで楽しくやろうとすれば、すべての選手を試合に出すこともできます。(=ワークシェアリング)
その場合は、アジア予選も「参加した」だけの状態になります。大会を勝ち抜くことは難しくなります。 しかし、監督は「勝利しか目指さない」。 監督は勝つことが課せられている仕事です。みんなを出し、勝利にはこだわらないのであれば、日本はアジア予選で負けてしまいます。 レベルが低いと国際社会からみなされた日本のプレイヤーは世界で活躍するこ とができません。一方で、勝利にこだわりレギュラーを固定すれば、補欠という負け組が発生します。 レギュラーを固定すれば、ひとつのポジションしか守れない人材になります。 また、レギュラー固定になれば、レギュラーが満足してしまい、レギュラー陣 の技量向上のスピードが鈍化するかもしれません。 一方で、コーチの要望は、選手全員を試合に出してあげたい。 監督は板挟みです。この状態で、監督、コーチ、選手、誰もが納得できる解決策は、どのようなものでしょうか。 ひとつだけそれらしい答えがあります。 「すべての選手の技量を例外なく非連続的に大きく向上させる」ことです。 個々人が大変な努力して、技量を「格段に」向上させるのです。 監督の立場からすれば、コーチは、「自分の子どもを試合に出せ」という代わりに、「この選手は、これだけ技量が上達した。ちょっと見てあげてほしい」というべきです。どの子を使う、使わないで、コーチと監督が議論すれば、キリがありません。そんな議論は不毛です。 みんなにいい顔をしようとすれば、試合は負ける、出せなかった子が不平等だ と訴える・・・収拾もつきません。 誰を出す、どんな試合をする、これは監督に一任するしかありません。 コーチは意見は進言しても、監督が聞き入れないときに、文句や批判をしては いけません。 コーチの本来の仕事は、選手にやる気を持たせる手伝いをし、選手の技量を確実に向上させることです。ならば、そのことだけ(各自の技量アップ)にコーチも選手も集中しなければなりません。
◆信頼関係の構築 −話し合い、コミュニケーション、工夫、観察
監督と選手の間、コーチと選手との間、コーチ間、コーチと監督との間、選手間、すべて、人と人との関係は信頼がベースになっています。 練習の在り方、練習試合の考え方、リーグ戦の戦い方、トーナメントの戦い、選手の起用法、すべてにおいて、関係者全員で、一定以上のコンセンサスを形作ることが大切です。 信頼関係は構築していくものです。 お互いの努力がなければ信頼は相互に得られません。 関係者間におけるコミュニケーションの頻度を高めること、 監督の一貫した、ぶれない考えにコーチや選手が共感・共鳴・納得すること、 などにより、信頼は築かれます。
試合に全員を出すことは可能です。 練習で紅白戦を定期的に行う、強化試合(練習試合)を数多く行う、などで選手全員にチャンスを与えることができます。 コーチの仕事のルーティンは、選手の技量を正確に測ること、よく選手のこと を知ること、よく選手の動きを見てあげること、話し合いをすること、などです。 しかし、大事なことは、各コーチのこのようなルーティンを仕組みとして、組 織の制度に公正に組み入れることです。 「○○選手の走力が前回報告よりも10%向上しました。一塁駆け抜けタイム が4秒台になりました」というコーチの報告を、しっかりと監督に伝えるシステムをつくり、「どの選手であっても技量が向上した場合、監督はしっかり見ている」という安心感を組織に植え付けることが大切です。 どんな難問であっても、工夫すれば、全員が納得できる解決策が必ずあるはず です。民主主義とは「多数決」ではなく「話し合い」のプロセスなのです。
◆工夫ある、意味ある反復練習を継続する
技量を格段に向上させるためには、反復練習が必要です。 惰性の練習(=意味の薄い練習)ではダメです。 いつも、練習に意味を持たせ、絶えず、実戦を意識した練習をすることです。
意味のある反復練習に、様々な工夫を添えることです。 そして、意味を持たせた、工夫を凝らした反復練習を長く継続し、確実にステ ップアップしていく。その連続が、大きな技量の向上になるのです。 選手には、自分の欠点やチェックポイントを自分で客観的に分析することがで きません。コーチは、選手の意欲を引き出し、「なぜ、世界一を目指すのか」を動機づけをしていきます。 目標を持ち、意味のある努力を継続することで、チーム・ジャパンは強くなり ます。 どんなにお金をかけても、それだけでは強くなりません。 どんなに練習をしても、意味のない練習では強くなりません。
◆周到な計画と具体的なアクション
国家運営も企業経営も草野球運営もすべてやり方は同じです。 国民すべて、従業員すべて、選手すべての技量とモーチベーションを向上させ ることで、突破口が開けるのです。 みんなでたくさん努力し、努力しようとしても努力ができない人(故障者、障 害者、寝たきりの方々など)はみんなでカバーする。 突破口を開くには、日々の生活、日々の就業、日々の練習で、いままで出せな かった「よい結果」を出すことです。 たとえば、草野球で、どうしても、打球を怖がり、顔が背く癖のある選手がい たとします。これは癖ですから、構造問題です。(自然には治らない)構造問題に対しては、ひとつひとつの原因を調べ、周到な計画の下で、「計画的に」確実に克服しなければなりません。 この癖には、メンタルの強化、物理的な補習などが有効です。 たとえば、どんな強打者のバットスイングも草野球レベルでは、最高で時速1 20km程度。これは秒速で33m。打球はバットの初速(=物理的限界)で来るとしても、ミートから守備範囲に打球が届くまで、0.5秒程度のタイムラグがあります。そうであれば、0.5秒という時間でどれだけ沢山の動きができるかを体感させる。 3mの距離から、スポンジボールをたくさん投げる。 何度も何度も体からスポンジボールに向かっていく。 実戦でもボールをスポンジだと思いこむ。 実戦でもボールに向かっていく習性を身に着ける。 こうした、いろいろな工夫や解決策をコーチが選手と一緒に考える。 そして、工夫された、意味のある反復練習を創造し、練習が計画通りに長期的に、完全に身になるまで反復されて、問題がひとつひとつ克服されていく。 このパターンは、すべてにおいて通じる、勝利への方程式です。 国家レベルだろうが、企業経営レベルだろうが、現場レベルだろうが、オフィ スレベルだろうが、学校だろうが、スポーツだろうが、すべて同様です。 それを、野球の練習時に、「なぜボールから逃げるんだ!」「ボールを怖がる な」と怒ってばかりいるコーチもいます。 1年たっても2年たっても、同じことを言われ続けている選手もいます。 こうした不毛の状況を放置して、時間だけが経過する、そういうことがないように、本人も周りも、とにかく具体的な策を考えて実行することです。 不毛の環境、不毛の議論、惰性、これらは、構造問題を放置します。 個々のプレイヤーの技術的な構造問題の放置は、プレイヤーの上達を拒み、結 果として、チームの力を落とします。
◆強い国をつくるのではなく、よいプレイヤーを育てる
日本という国家を強くしようとするのではなくて、 日本を背負って立つ、個人の技量を格段に向上させることが重要です。 企業を背負って立つ、企業人の技量を向上させ、 地域社会を背負って立つ、人材を育てることです。 チーム・ジャパンの一員として、世界を相手に戦うとき、たとえ補欠であっても、確実な技量があれば、他国のチームでは、エースになれるかもしれません。 卓球の世界では、中国を代表する選手たちが、世界各国のエースとして活躍し ています。日本が世界一の分野があれば、世界中から日本で腕試しをしたいと思う若者が来日します。 技量や理解力の高い、考えたプレーができる選手を多く育てることで、世界に 貢献できるのです。 成功に近道はありません。 「工夫し、反復練習に意味を持たせる。そのような反復練習を多数、創造する。それらをメニューにし、毎日反復し、生活習慣とする。 長期にわたる、多くの反復練習により、技量が高まる。かつて、深く大きく、 解決不可能に思えた構造問題が克服される」。
これが、わたしが拠って立つこのコラムの哲学です。
コーチ(周りの人々)の教え方のうまい下手や置かれた環境ではなく、選手 (当事者)のやる気に物事の成否はかかっているのです。当事者が自ら考え、反復し、工夫し、継続しなければ、真に学ぶということはできないのです。 自らの考える、自分の足で稼ぐ、自分の手でつくる、自分の耳で聞き、自分の 目で見る、やるべきことを見出せば、目標を定め、工夫し、反復し、練習し、自分のものにする。トヨタのカイゼン活動にしろ、少年野球の練習にしろ、投資も、ピアノも、囲碁も、すべて同様です。 チェックポイントをつくる、測り、修正し、正確に見る、筋肉と意識を合わせ る、深く考える、先のことを予測し、備える。 いま、わたしたちが置かれている状況は、厳しく、世界恐慌の様相です。 同時に、各自に与えられた人生の時間も、何十年という「わずか」な期間です。 「意味のある反復」なしに、物事は極められない。 本当にやりたいことがあるのであれば、世界がどんな状況だろうが、やりたい ことを、ただ、やるだけです。わたしは、一人でも多くのgoodpayerを育てたいと思っていますし、わたし自身も、よいプレイヤーになれるように、毎日、多数の工夫された反復練習のメニューをこなすのみです。
結果は我々にはコントロールできません。 自分は他人をコントロールできません。 自分は自分しかコントロールできないのです。 同様に、結果はコントロールできないが、過程はコントロールできるのです。
自らが取り組むべき事柄を知り、それににどう取り組んだか?
「セカンド・ゴロでアウト」という失敗(結果はアウト)において、 全力で一塁に駆け抜けたときに、いままでで一番速かったとすれば、 それは失敗の中に、成功を見出すことになるのでしょう。 全力で走ったというだけで、そのアウトは0点ではなく、20点、30点とい う「部分点」はもらえるものです。 失敗に対しても、ひたむきさをもって取り組めば、 これを単に失敗と批判してはなりません。
一塁に駆け抜けた選手に、コーチが、「いままでで一番速かった!」といって くれたら、その選手はどう感じるでしょうか?コーチなら、そこまで見てあげてほしい。監督はそう思うはずです。
見てあげる、聞いてあげる、評価してあげる、育てる。 会社もかつては従業員を育てることに一生懸命でした。 いま、社員に結果だけを求める会社が多くなりました。 社員に結果を求めて会社が伸びるのであれば、簡単すぎます。 そんな世の中は成り立たないはずです。 「人を大切に育てることで、会社が伸びる」という信念がいまの経営者には足 りないのではと危惧します。
今回は、すべてを野球に例えてしまいました。 しかし、野球に限りません。 工夫をすれば、どんな悪い環境であっても、 すべての選手、すべての従業員、すべての国民にチャンスを与え、 全員がバッターボックスに立てるような環境が必ず整備できるはずです。
山本 潤
<筆者紹介> 日本株ロングショートのヘッジファンドマネージャー。 |
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