マンション@ 2005/05/03(火) 13:21:51 |
| @ では 2005.5.1 の掲示板(マンションの件)の続きです。ただ、さすが相場をおやりになる皆様だけあって、皆様の投稿によってすでに説明し尽くされていますので、私のヘタな解説は蛇足にしかならないでしょう。また、相場をおやりになる皆様が相手ですから、「オプションを売ると何が起こるか」などのあまりに基本的な説明は省きます。
●●戦争は殺人か?●● という論争は不毛でしょう。確かに法律や制度の上では戦争で敵の生命を奪うことは殺人罪にはなりませんから、戦争は殺人ではないのでしょう。しかし被害者から見れば死んでしまった事実は同じです。「戦争は殺人か否か」を論じる際には、「殺人」という用語の法律的な定義を求めるのではなく、「攻撃者の行為によって実際に人が死んだか否か」という実質で考えるべきでしょう。
自分が住むためにマンションを買ったのを「相場に参加した」と呼ぶか否かも、単に「相場」という用語の定義を厳密に決めようとするのではなく、「リスクを伴い、損や得をする取引に参加したか否か」という実質で考えるべきでしょう。 というのも、相場と相場でないものを区別するのは、以下に述べるように簡単ではなく、本人が相場をやっている意識がなくてもやっていることは相場そのものだ、という場合が多々あるからです。 |
マンションA 2005/05/03(火) 13:21:17 |
| A●●実需は相場ではないか?●● ところで、太い尾っぽさんがマンション買いは実需なのだから相場ではないという趣旨をおっしゃっていますが、「実需 = non相場」ではありません。相場の一種である先物市場は、そもそも農家や精米業者等の実需筋が自分の実需をヘッジするための場所です。 たとえば豆腐製造業者のA社が大豆の当限の納会で先物の買いを1枚建てて荷受けした場合、A社はまちがいなく相場に参加しています。 では市場ではなく農家から現物を買った場合はどうでしょうか?これも相場に参加したのと同じです。ほぼ同じ値がつきますから。 このA社が農家から買った大豆を倉庫にしまっておいて、半年後に豆腐を作ったとします。そのころ大豆の期近相場が下がって納会していたとすると、A社の豆腐はさっぱり売れないでしょう。他の豆腐業者は期近で受けることにより、A社より安く仕入れた大豆で豆腐を作っているからです。 「オレは相場には参加していないんだ、オレの豆腐を買えよ!」と叫んでみても誰も相手にしません。A社は6ヶ月後の限月を売り建てておかなかったことにより、立派に「相場に参加している」のです。 |
マンションB 2005/05/03(火) 13:20:49 |
| B●●市場取引以外は相場ではないか?●● では公設市場が開設されていない取引は相場ではないかというと、そんなことはありません。たとえば外国為替「市場」には何の建物もありません。世界各地で各自がてんでんバラバラに電話で1対1の取引をしているのを称して「市場」と呼んでいるだけです。 また、他社転換社債も、ゴールドマンサックスの私設ワラントも、参加すれば株式相場に参加したのと同じリスクとリターンがあります。これらは公設市場がなくても立派な「相場」です。
●●不動産は相場か?●● そして不動産市場はまちがいなく非常に相場性の強い取引です。プロの不動産売買業者の間では、相手にババを引かせて自分だけが儲けるべく、苛烈な値付け争いが繰り広げられているといいます。そして不動産の値段は大きく変動します。 不動産には公設市場がありません。これは不動産に相場性がないからではなく、土地や家屋は1件1件品質が異なるため、先物にならないからです。(たとえば自宅用不動産を先物で買っておいて荷受けしてみたらピンサロの目の前だった、では誰も参加しないから、不動産先物市場は開設されない。) ですからたとえ「自宅用に」、「実需で」、「先物ではなく現物で」マンションを買ったとしても、立派に不動産市場という相場に参加しています。 「自宅用だから(実需だから/現物だから)不動産相場に参加していない」という考えこそ、大きな幻想です。言葉のうえで勝って「マンション買いは相場ではない」と認定されたとしても、相場につきものの利益(や損失)が失われるわけでもありませんし、リスクを免れるわけでもありません。 |
マンションC 2005/05/03(火) 13:20:20 |
| C●●公団マンションのその後●● 幻想の最たるものが、バカボンさんの指摘する府中(か、八王子?)の公団マンション住人の訴えです。自分が買った後で公団が売れ残りを安く売るのはけしからん、差額を返せ、というわけです。 彼らは確かに「自宅用に」、「実需の現物で」買ったのですが、「10年前や10年後ではなく」、「その時に」買っています。その時点で、本人の意識とは関係なく、不動産市場にどっぷりと参加しています。(というか、不動産市場に参加せずに不動産を買うことはできません。それは直近の値段とは大きくかけ離れた安値/高値で物件を買うことを意味するからです。) ですからその後マンションの相場が下がっても、それは彼らが不動産相場に敗れただけのことです。「マンションを買うという事が相場に参加するという事だとは知らなかった」といっても言い訳にはなりません。こと金銭、法律問題に関するかぎり、「知らなかった」を認めないのは社会の大原則ですからね。 逆にその後、土地相場が上がって高値でマンションが売れても、彼らは「いやあ、私は相場に参加したつもりはないから、この儲けはお返ししますよ」と言って公団にカネを返す必要もありません。相場に勝ったのですから。 |
マンションD 2005/05/03(火) 13:19:51 |
| D●●転売不能リスクの保障●● マンションを買うという形で相場に参加した場合、リスクは「値下がりリスク」だけではなく、掲示板に書いたような多数のリスクがあります。今回はそのうちの「マンションが壊れるリスク」が顕在化したわけです。それと同時に彼らは「転売できないリスク」の顕在化も恐れ始めました。転売できなければ当然「引っ越すことができない」リスクも顔を現わします。彼らはこれら3つをひっくるめてJRに保障しろと言っているわけです。
●●リスクのヘッジ●● マンションが壊れたのは100%、JRの責任ですから、秋山さんがおっしゃるように、当然法律にのっとって賠償がなされるべきですし、じっさい賠償されるでしょう。(減価償却ぶんを差し引いて。) しかし転売不能については、JRのラチ外のことです。なぜなら彼ら住民は不動産市場を用いて、「転売できないリスク」と「引っ越せないリスク」をヘッジする手段があったのに、ヘッジしていなかったからです。(「転売できないのもJRの責任だ」という議論もありましょう。それが正しかったとしても、住民は長きにわたる裁判に耐えなけばならず、精神的苦痛はさして減りません。ヘッジしておいた方が利口でした。) |
マンションE 2005/05/03(火) 13:19:09 |
| E●●ヘッジの手段●● ヘッジする手段とは、バカボンさんが指摘した「買わずに、賃貸マンションを借りて住む」ということです。賃借りする人は、「値下がりリスク」や「売却不能リスク」が自分に降りかかったときに備えて保険をかけていることになります。(たとえ貸した方にも借りた方にも保険をかけた意識がなくても、機能的にはそのようになっている。)つまりは「おす」さんがおっしゃるように間借り人はオプションを買って、プレミアムを払っているわけです。 ヘッジにはコストがかかりますから、マンションを買うのに比べて一生賃借りで住むほうがたくさんのお金が消えて行くのは当然のことです。賃貸のほうが安いなどというのは、バカボンさんのおっしゃるように、まったくのまやかしです。 逆にマンションを(べつに線路わきではなくても)買った人はオプションを売っているのと同じです。プレミアムをもらう(もっと正確にはプレミアムを払わなくてすむ)代わりに「マンション買い」に特有のリスクをすべて引き受けているからこそ、「マンション借り」よりも少ない金額で住めるわけです。
●●最後に私自身は●● 実は私自身、線路脇のマンションに住んでいます。山手線が突っ込んでくれば尼ケ崎の方々と同じ境遇になります。ただし「借り」ですから、今回のような事故が起こっても起こらなくても、引っ越したいと思ったら契約に従って1ヶ月ぶんだけ余計に家賃を払ってサヨナラするだけです。 買うカネがないから借りているのではありません。相場でたったの10万かそこらを損するだけでどんなに痛いかは常々味わっていますから、数千万円を失うかもしれないような市場に参入する気にはまったくならなくて、意識的にそうしているのです。
なお、都市部ではない所に住んでいらっしゃる方にとっては、「一軒家を建てる」以外に、住居に住む方法はないかもしれません。ヘッジの手段がないわけです。そのような非常に同情に値する方々でさえも、リスクが顕在化したらその損失を甘んじて受け入れなければならないのは、新潟の地震が示す通りです。これを相場と呼んでも呼ばなくても、その非情さは社会の隅々にまで浸透していると言えるでしょう。 |
みんな他人のせい 2005/05/01(日) 08:26:36 |
| 電車が脱線した。誰も指摘しようとしないんだけど、あのマンションの住人の方々、もう住めないからJRが買い取れっていうのはちょっとね。
兵庫県っていうことは、自分の目の前で大震災が起こってマンションがつぶれてるはずなのに、こりずにまたマンションを買うのはなぜなんだろ。
賃借りするのに比べて少しばかりトクだからといって、5000万円もの借金をしてすべてのリスクをしょいこむという感覚が、私には無謀としか思えない。ちょっと考えても…
@金利上昇リスク、 Aリストラによるローン返済不能リスク、 Bマンションが壊れるリスク、 C老朽化したが建てかえられないリスク、 D奈良のような隣人から引っ越して逃げられないリスク、
と、簡単に片手が埋まるぐらいのリスクを、そしてどの1つでも起これば致命的となるリスクを負って、得られるものといったら月々たったの2〜3万円。
言い換えれば、上の5つをすべてクリアしなければ勝てないような不利な相場をはっておいて、1つハズしたからといって人のせいにする。どこまで甘ったれてるんだろうな、と思いますね。
マンションの方々に申し上げます。ご自分の責任で相場を張って敗れたのですから、素直に負けをお認めなさい。そして残った5000万の借金は一生働いてでも返すことです。私たち相場をやる人間は、敗れたらみんなそうしているのです。 |
犯罪者・堀江某 2005/04/13(水) 01:04:41 |
| 私のブログに犯罪者・堀江某のことを書きました。まあ、ライブドアブログなのが弱いが。
http://blog.livedoor.jp/koikeco/ |
買い出動 2005/04/01(金) 01:34:11 |
| 前場の日経平均の上げを見て買い出動しました。だって、2日続けての上げですから、暴落とは様相が違いますから。
●3月22日に建てた【コール売り・プット買い】は全て切って、プラス2万円ぐらい。 ●現物株を1万6000株、買い。おっかなびっくりなのでキャッシュは充分あまらせてます。 ●商品先物の方では、【大豆売り−コーン買い】。きのうまで20数万円の値洗い益があったのに、今日はそれが6万円ぐらい。切りました。ああ、つまらない利喰い。 |
2005年3月29日 2005/03/30(水) 01:44:46 |
| そのガラがやってきたようです。200円安ですね、日経平均。 私はすでに持ち株ゼロ、3月22日に仕掛けたオプションも値洗いプラス8万円。うまく利喰いたいものです。これほどビシっときまることは数年に1度しかないでしょうからね。 もっとも、リンダ先生やラリー・ウイリアムズ先生によればこういう時こそウップスの上げがあるのか…。 |
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