中達 さんの日記

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失業率の意味するもの  2009/08/09(日) 09:49:59
  米国の1%の失業率はどれ位の影響を持つのであろう。労働人口が日本の3倍として、2億人位で、1%は200万人位か?。200万人の平均年収が500万円として、10兆円の収入かな?。10%ということは、100兆円の収入が無くなり、購買力が減り、納税金額も減る。
 仮に景気が良くなったとして、失業率が回復しても当座は年収200万円のマクドナルド(パート)が職業になりえる。失業率が戻っても、数十兆円の購買力は消滅したままになる。これでは、車は買えないし、増して、住宅も買えない。
 逆に失業率が上がれば、もっと厳しい状況に追い込まれる。

 できることといえば、ドルを印刷してジャブジャブの金融政策を行うことしかできないのか?。でも、これを行ったからサブプライム問題が出たんじゃないのかな?。サブプライム問題を解決するために、金融をより緩める。
 ということは、次のクラッシュは昨年の数倍の威力を発揮するということか?。

米国国債入札  2009/08/08(土) 12:04:57
  するために、オイル高と株高を演出している。

 但し、オイル1$/バーレルの実態経済への影響は?。アメリカの一日のオイル消費は1000万バーレルとすると、1日1000万ドル、1$100円として10億円、365日で3650億円、概算で0.3兆円の影響をもたらす。30〜40$/バーレルから70$へ推移したということは、10兆円前後の増税になったと考えるべきだろう。100兆円の大盤振る舞いの財政支出をして、金融機関を助け、100兆円の国債入札のために10兆円近い購買力を奪い取っている。GM、クライスラーが破綻した上で、フォードの破綻も考えるべきなのだろうか?。
 株価を上げるために臨時職員の公務員を数万人採用して株価を上げ、国債入札を助ける。21世紀はアメリカと中国で担って行こうとリップサービスを行い、国債入札、投資を呼びかける。

 背に腹は代えられないというか、貧すれば貪すというべきか、かつての栄光を失った米国の悪あがきは哀しみを感じる。

失業率の改善  2009/07/31(金) 23:39:53
  したとしても、問題が残る。
 どうなるのか?。
 単純に銀行の年収1000万円〜2000万円稼いでいた人が再就職した。マクドナルドに!。年収200万円に。
 ’95年当時、リチャード・クー氏が話題にしていた。「失業率が改善しても・・・」と。

 購買力はどの程度戻るのか?。

アメリカの戦略は?  2009/07/31(金) 22:33:52
 古い書き込みを2つ。
GMとクライスラーが破綻した今では意味合いが変る。
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アメリカの賭け  2007/06/17(日) 13:26:06
   多分、アメリカは大きな賭けに出ているような気がする。
・賃金が上昇している。
・失業率が低下している。
なのに、車が売れない。GMはダンピングして車を売って数量を稼ごうとしている。人気のある日本車が売れずに日本の車メーカーの収益がダウンしている。そして、家が売れない・・・。

 ここでガソリンの高値がアメリカ景気の首を絞めてしまいかねない。

 だが、オイルメジャーはこの夏はガソリンで稼ぎたい。原油が60〜65$でもガソリンが3$以上であれば、収益は確実に上がる。そのために製油所は増やしてこなかった。

 景気を回復させるには金利を下げて株価を上げたり、消費喚起したいが、外国からの投資が途絶えると悶絶状態になるので、不用意に金利は下げられない。

 では、どうするか?

 答えの一つは円安。日本からの投機資金等々の呼び込みで弾みをつけたい。ここ数週間の動きをみれば、株価の調整直後に円安になり、株価(ニューヨークダウ)が上昇している。
 もう一つの答えがFRBに拠る銀行券の増刷で流動性を確保している。意図的なバブル造成で株価を押し上げ、これに実需が追随するようにして上昇軌道に載せたいところ。ITバブル時も同様の動きがあったので、これを意図的に造っているようだ。但し、これはドル安の原因になるので、信用収縮時激烈に自分自身に跳ね返るので注意が必要となる。

 これに次の予想が加わる。

 アラブの王様の登場。昨年も指摘したが、産油国とオイルメジャー、ウォール街の利害は一致している。しからば、この局面で株価を上げるために資金調達はどうするかだ。オイルの値段を上げる訳にはいくまい。オイル上げでウォール街が沈没する危険性を秘めている。筆者がアメリカの奥の院(黒幕)だったら、アラブの王様に金を売って株を買う様に薦める。短期的に資金調達して株価を上げ、ドル暴落回避にはこの手段が絶妙な塩加減となる。ドルと株価は相関関係になりえるが、金とドル、株価は逆相関関係に動いてもおかしくない。

 ここで個人的に株を買って、金を売れるかというと無理がありすぎる。
 やっぱ、現実は厳しい。

 アメリカの一世一代の賭けを眺めてみるか!。
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拡大均衡  2006/02/18(土) 11:50:48
   日高義樹氏のワシントンリポート等でアメリカ当局者の意識をリポートしている。この中で財政赤字に関しての記述があったので読んでみた。内容は「アメリカの財政赤字は経済規模が拡大しているので相対的に小さくなり問題は少ない」とのことだった。俗にいう拡大均衡のこと。
 どこかで聞いたな〜。
 ダイエーって会社もこの拡大均衡政策を取っていたように思う。ダイエーは中内氏に率いられ不動産価格の上昇とともに急速に拡大していった。錬金術のように駅前の不動産を店舗必要面積の倍を購入して不動産の値上がりで担保価値を高め一層の拡大を行った。消費の拡大と中内氏のカリスマ性も加味されて一世を風靡した。力が強くなって銀行に対してもメインバンクを持たずに借入金の競争入札をさせてバランスを取っていた。
 バブルの崩壊と共にこの戦略は完全に裏目に出てしまった。不動産価値が下落して不良債権が増大したがメインバンクを持たないために何処も本腰を入れて支える気が無かった。中内氏が鬼籍に入る頃に再生機構入りでダイエーの名前だけを残し命脈を保つ結果となった。
 アメリカの財政構造、経済構造も同じとは言わないが似ている部分があるとは思わないのだろうか。もし、似ているのであればニューヨークダウが下げトレンドになった時は要注意と思う。

中国の内需拡大策  2009/07/30(木) 13:26:03
  世の経済評論家諸氏は高く評価している。経済背長著しく、財政赤字など無く、数十兆円の内需拡大策を実施し、明るい未来ばかりと。GDPも日本に肉薄し、後少しで日本を追い抜く。米中は手を結び、心配事は無い。
 か?。
 確かに、GDPで見ると500兆円近くで競り合っているように見える。但し、数字の中身を見ないと、的外れな論議になってしまう。中国のGDPは400兆円を越えているが、貿易依存率は6割くらいだったと思う。しかも、対米の貿易比率がダントツで高い。こうすると、貿易によるGDPの寄与は200兆円前後と考えるべきだろう。この200兆円の貿易がガタ減りなのである。GMが破綻した位だから、購買力が極端に落ちているので、考えるまでも無い。ここで、数十兆円の内需拡大策を行っても、下落を止める下痢止めくらいの意味しか持たなくなってくる。
 貿易で溜め込んだ利益はドル預金、アメリカ国債が大半を占めている。アメリカへの投資額は、官民合わせて、日本も中国も500兆円から600兆円である。二カ国で1000兆円もの投資を行っている。
 ここで質問。
 相場を扱っている人なら、アメリカの不況が深刻になると、アメリカの国債を持っているに2カ国がダメージを受けることが分かるし、下落し始めると、投売りとなり、100円の債権が10円になることは身を持って知っているに違いない。債権が売られると、ドルも合わせて売られる。ドルが1/10になり、債権が1/10になるとどうなりますか?。ひと頃のNONーG大豆のようになりませんか?。
 貿易が無くなり、財産も無くなる。そうなる前に逃げようとしても、相場の下落スピードを上げるだけになる。
 力強い中国は、一瞬にして文無しになる可能性すら秘めている。増して、バクチ好きな中国人である。我勝ちに債権を売りまくる。他人を意識しない国民性は太古の昔から変らない。

 あくまでも、IF・・・なのだが。

どうやら、自民党の勝ちが薄くなった。  2009/07/23(木) 11:29:31
  てことは、日経平均3000円や4000円は有りということか?。
 日本新党の細川政権の時に気がついた。野党の経済、相場音痴は骨身に染み込んでいる。現実の経済は生ものだから、口を動かしている内に沈没してしまう。
 アメリカは失業率10%に載せようとしている。大恐慌時は25%だったから、近年稀に見る不況状態である。ブッシュ政権が再選を果たしたのも、失業率を改善したからに他ならない。この時は、小泉郵政選挙と重なっていたから、日米、表裏一体となって経済改善したもんだ。これでようやっと改善したところだから、今から好転するには、想像を絶する力が要る。
 ここで、民主党政権では、推して知るべし。

 買いポジションは縮小し、場合のよっては売りポジションにすべきか?。

イランの騒乱とイラク撤兵  2009/07/12(日) 18:47:36
  同じ時期に起きているので、根は一緒ということか?。

 やはり、第一変数はアメリカ。

ズッコケちゃった。  2009/06/23(火) 23:51:20
 GMが・・・

古い書き込みですが・・・  2009/03/05(木) 02:37:30
  ヤナセの売り上げで  2006/08/08(火) 12:20:58
   GMの売り上げが全盛期に40%あったのが昨年には5%になっていた。代わりに主力になっているのがベンツで、これが40%を占める稼ぎ頭になっている。8月7日のWBSの報道で。

 20年後、アメリカのビッグスリーは「トヨタ」「ホンダ」「ニッサン」となっていた。かつてのGMは輝きを失い、「スズキ」の資本参加を受けて小型車市場に参入していた。一方、「スズキ」はGMを傘下に治め、念願の普通車、大型車に参入した。

 と、報道されるのかな?。
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何か、現実になってきた。

パンデミックは来るか  2009/06/06(土) 17:12:04
  来るとすれば、秋口以降。メキシコで発生したブタインフルは冬に入る南半球で広がり始めている。インフルエンザは冬場の乾燥した気候で流行り易いようで、WHOがフェーズ5を保留したままでいる。半年間経過したあとで、冬に入る北半球で流行すると考える。
 ただ、5月末でワクチンが生成でき、大量に準備し、冬本番を待ち構えている。タミフルも効くことが分かっている。だから、秋口以降のパンデミックは勢いが殺せるのだろう。逆に考えれば、準備ができているのであれば、早めに罹って抗体ができてしまえば怖くなくなってしまう。罹ってしまって48時間内にタミフルを投与すれば、1日位で熱が下がり、ワクチンでも投与すれば、短期間で直ってしまう。感染性が強くて弱毒性なので、こんな手も有りか?と考えてしまう。
 これはこれで良いのだが、今回の騒ぎで日本人の行動パターンが変ってしまったのでは無いかと考える。インフルエンザとなれば、大量のマスクが消費され、マスクをしていないのは『非国民』的な目で見られてしまう。完璧を求める民族性は滅びる(忘れる?)まで変らない。
 おかげで、繊維会社は不織布を大量に生産することになる・・?。

 やっぱり、買い持ちするなら繊維株だね。ここ2〜3年は安いところを拾うべきなのだろう。安いから、小遣い溜めて買おう。

繊維の誤算と僥倖  2009/06/01(月) 13:14:16
  不思議なもので、繊維産業は衰退産業に位置付けされていたが、昨今のブタインフルで活況を呈している。
 苦境から脱出すべく自動車産業に擦り寄り、車のシートの量産などを手掛けて、そちらにシフトした瞬間にリーマンショックに出会ったのだから堪らない。対米輸出が半分以下に落ち込んだ自動車産業のあおりを受けて工場のラインは止まったきりになっている。「ガイヤの夜明け」でセーレンの工場風景を映し出し、新入社員の自宅待機者の研修会風景も合わせて映していた。
 繊維各社は同じことかと思いきや、降って湧いたようなマスク需要。飛ぶように売れ始めた不織布のマスク。あっと言う間に店頭の在庫が払底してしまった。スギ薬局のマスク売り場は、6月に入っても入荷待ち状態である。安手のマスクだけでなく、高級品すら無くなり、果てはガーゼのマスクでさえ、品薄になっている。梅雨に入り、下火になるのだが、各企業の担当者は第2波、第3波の流行に備えて、手当てし始める。マスクは有効性が少ないだの、流行が終わっただのと言って手当てを怠れば、再燃した時は辞表物になってしまう。こんなの嫌だから、手当てして不良在庫になっても、給料の査定減で済むのであれば、という思惑でジワジワと手当てが始まる。
 お陰でメーカーの決算数字は日に日に良くなっていく。今の需要が秋口位まででも、秋口に入っても受注が引きも切らない状態が続く。売り上げ総額が減額でも、しみったれた経営をしている繊維産業にとっては、増益という事態になってしまい、年末頃には利益の上方修正になってしまう。
 片や、GMの破綻に見るように、産業界を引っ張ってきた自動車、電機は青色吐息の状態になって、戻り売りの絶好のターゲットになってしまう。

 だから、人生辞められない。何が起こるか分からない世の中が面白くて堪らない。絶対勝ちと思われていた産業が沈みに沈み、もう明日が無いと思われていた産業が息を吹き返す。

 神様も粋なことをするものだ。

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