システムの利点 2005/06/14(火) 01:03:18 |
| ファンダメンタル分析により注文を繰り出す人ってカッコいい… 皆が思う姿でしょう。 でもそれはドラマなんかで見られるもので、実際注文する段に至っては「これが仕掛け時かなあ?」なんて自信なげに相場を張っている人が殆どだと思います。 プロでさえそうでしょう。 その証に為替ディーラーではその8割以上が利益を出せないそうです。 利益を出せるディーラーはほんの一握りだそうです。
つまり、プロであってもファンダメンタルのみでは利益を出し続けるのは難しいのです。
では翻ってシステムの利点はなんでしょうか?
まず第一に、建て玉する際の判断はいらない=建て玉の判断にかかる葛藤が無くなるという点です。 この躊躇、葛藤こそが逆に相場を面白くさせる要素ですが、これはそのままギャンブル嗜好そのものです。 この判断の排除ということにより淡々と冷静に相場に参加することができます。 |
2次関数 2005/06/09(木) 00:48:04 |
| によって利食いします。 損切りは証拠金の半分です。つまり追証がかからないところで、という事です。
利食いのときの二次関数ですが、これはとても簡単な、高校一年生レベルの2次関数です。 最大利益幅がYであるときの許容幅Xを相場が下回ったら利食いとするシステムです。 つまり、僕のシステムは最大の利益幅を下回って初めて利食いするものです。 ですが、ここに機会損失が発生します。 「得られたであろう利益の喪失」です。
前にも書きましたが、相場は貼り続けなければそのチャンスをつぶしてしまいます。 機会損失が発生しても仕切らないのは、次のターンの利益を得るためです。 さらには、いま貼っている玉の利益を伸ばすためでもあります。 このような考え方からトテン売買を繰り返していくのが僕の戦略です。 |
仕掛けよりもいつ手仕舞いするか 2005/06/04(土) 00:21:15 |
| が重要だと思っています。
仕掛けはいつだっていいんです。損切りさえきちんとできれば。 そして連続でトテン売買を繰り返します。 でもこれには反論があるかと思います。 「仕掛け時を誤れば連続で損切りになるんじゃないか?それならば仕掛け時は重要じゃないか!」 確かに連続で損切りすることはよくあります。というかかなりの頻度で連続損切りになります。 ですがこの反論には「損を出したくない」というあまりに常識的な感覚にとらわれたものです。
相場の基本的な考え方は前にも前にも書いた通りで、それは他のHPなどにあるものや、格言などから構築されたものです。 例えば「損は早目に切り、利益は伸ばす」だとか「まだはもうなり、もうはまだなり」とか…。 格言は禅問答のようなものばかりで実効性が無いように見えます。 ですがこの禅問答であることが、相場が常識的感覚や判断では成功しないことを物語っているように感じます。 他のHPでも人間の利益追求行動や危険回避行動とは逆の考え方でなければならないと言っています。 つまり、相場では一般生活の常識的考えでは成功できないということです。
そこで、損が出るのは当たり前であり、それは利益を上げるための布石であり、コストであるという考え方をしました。 仕掛けがいつでもいいというのは、損が出れば方向が間違っていると教えてくれる=利益の方向を教えてくれるという意味であると思いますし、利益が出ればそれはそれで万々歳です。 相場は貼り続けなければ利益を得るチャンスをつぶしてしまいます。 その利益を得るための布石をするということが重要であると思っています。 |
戦略の単一化 2005/05/28(土) 23:48:22 |
| 僕は商品ではこの戦略、つまり長期的なサヤとり、しか採りません。 したがって、この戦略が適用できる商品も限られてきます。 その商品ごとに市場の特性があるのですから。 ですが、適用できそうな戦略、手法を探し出し、個々の商品にそれぞれ違う戦略手法を採用しようとは思いません。
リスクの低減のためには、多くの商品の市場に投資したほうが良いといえます。 リスクの分散化による低減です。
ですが、人は同時進行で2つ以上の事をするのはなかなか難しいです。 それが単なる作業や処理ならばできますが、時間を要する思考計算や判断などはなかなか並列に処理できません。
もうひとつの理由としてイノベーションがあります。 複数の戦略を用いると、どうしてもドンブリ勘定になりやすく、個々の戦略の調整や適合性の再検討などがおろそかになります。 「計画のグレシャム」になりやすい傾向があるのです。 戦略、手法を一つにすると、随時の調整、適合しなくなった場合のイノベーションがなされやすくなります。 さらに、統一的な観点で投機行動をコントロールできます。 ここに重点をおきました。
人は技術力も思考力も処理能力も感情統制力も、それぞれ違います。 一個の戦略手法が優れているのではなく、自分にあった戦略を導き出すことが重要だと思っています。 |
両建てのメリット2 2005/05/24(火) 21:40:15 |
| 純粋な、もっと言えば古典的なサヤとりではなく、証拠金比率を考慮しないサヤとりのもうひとつのリットは、倍率の低下によるリスクの軽減です。 ここにリスクの低減と言っていますので、そこには片貼りのリターンにも配慮しているということです。
先物は他の投資と比べて証拠金に対する倍率が高く、資金を失うというリスクがこれに比例して高くなっています。
ではこの倍率をテクニックで低くすることはできないものか考えました。 それが異市場同銘柄の一枚対一枚のサヤとりに結びつきました。 倍率を建て玉数により技術的に操作するのです。 これにより倍率を希薄化させ、リスクをコントロールしようと考えました。
簡単には、サヤとりのリスク軽減と片貼りによるリターンのトレードオフを折衷したものが僕の手法です。 |
サヤグラフによると 2005/05/22(日) 02:07:42 |
| 何のメリットがあるんでしょう。
それは、個別(単独の)商品の価格動向を気にせずに済むということです。 これは大いなるメリットです。 もちろん、戦略や戦術として個別商品の売買で利益を得ようとするのならば、全く関係ないことです。
ですが、相場中に相場に張り付いて価格動向を見ていられる人は希です。 でもでも、相場中決まった時間に(または気になって)相場の価格を見てしまうことはあります。 見てしまうと、とても気になるものです。例え利益が出ていてもです。損になっていればなおさらです。
これらは、取次会社(=先物会社です)のサービスの一環ですが、この情報が余計に判断を狂わせるのです。 ここに迷いや躊躇が生まれます。 建て玉する前に決めたルールでも、刻々に変化する価格を見ると、「今だけだ」とか「趨勢からすると今の価格がおかしい」と、現実否認に偏ってしまいます。 |
そこで 2005/05/20(金) 22:25:03 |
| 今度は単独商品の終値による単純な折れ線グラフを見てみました。 余分な情報を削ったことで荒削りですが、ローソクグラフに内在する「当初は予想していなかった意図しないダマシ」を削ることはできました。
ですがこの終値グラフでは波が荒すぎて今度は分析に役立ちません。 ローソクより終値グラフがいいのはレンジを持たせないことによる視覚的なダマシを排除できること、および終値は市場で最終的に決定された価格であるので相場参加者の合理的な合意があるといえるということです。
ですがこれでもだめでした。 人間は弱い。 自分にとってより有利な情報を見ようとしてしまうのです。 チラチラ、ローソクグラフを見ながら判断…なんて冷静かつ自信を持ってできません。
では瞬間的な価格動向では判断しない投資スタイルはないものかと考えました。 そこで、個別商品の価格動向を極力排除した終値サヤグラフにいたったのです。 |
サヤグラフのメリット 2005/05/20(金) 22:08:06 |
| サヤグラフは特定の商品の価格動向を直接視覚的に表示するものでは無く、ペアにされた商品の価格差を視覚的に表示したものです。 ですから、ある特定の商品の価格が上がったか下がったかを直観的に示すものではなく、ペアにした2個の商品の価格差が上がったか下がったかを直観的に示すものです。 前者はよく見るガソリンなどのチャートですね。 後者はHP上ではなかなか見れません。エクセルなどで自分で作るのが安くて手軽です。
個別商品のチャートで相場の研究をしていた時には、刻々と変化する価格の上下に一喜一憂していました。 初心者の轍にどっぷりとハマリました。 この一喜一憂の感情こそが投機的行動を邪魔します。 まさにギャンブル嗜好になってしまうのです。
最初のころはローソクチャートを見ていました。 ですがある時ハッと気づきました。 「ローソクは並べて表示されているから、あたかもレンジ幅では滑らかに上下動して波を作っているように見える。ここに判断を誤導される要素があるんじゃないか?」と考えました。 |
実質的には 2005/05/20(金) 21:14:05 |
| 波乗りの投資スタイルです。 つまり、強気の上げ基調の時に買い方、弱気の時には売り方です。 ですが、これならわざわざ両建てして損を出し、これを利益と相殺する手法になんらのメリットも無いように思われます。
ですがこの両建てする、という事が建て玉、手仕舞いの判断および実行に大いに資するのです。
相場中で実際にできることは、建玉=新規注文と、手仕舞い=決済取引のみです。 心理的に我慢する、辛抱するというのは感情の問題で技術や判断ではありません。 実際の行動、つまり注文をするまでには、情報収集、分析、判断、決断実行というプロセスがあるはずです。 このプロセス中に外部から情報の変動がなければそのまま実行に移行できるでしょう。
ですが人間は感情の動物です。 このプロセス中に他の情報を見ては迷い、躊躇し、行動を遅らせてしまうのです。 そこでチャートを直接見ることをやめ、サヤにより間接的に見るようにしました。 |
ギャンブルとの違いは? 2005/05/19(木) 00:50:35 |
| またまたやっちゃいました(笑い)
「先物をやっています」とは、なかなか自信をもって言えない方も多いと思います。
でも「株やってます」と言うとなんだかカッコいい…。
この違いは、殊に先物取次会社の過去における手癖の悪さがあるんでしょうね。
ですが、株も先物(商品先物)も投機行動という面では一緒です。 そこにキャピタルゲインを得ようという意思があるのですから。
では、これがギャンブルと違う面とは、どこにあるのでしょうか?
差し引きでの利益を得ようとする点では一緒でしょう。
この事に関しては、いろいろ他のHPや本などで書かれていますが、端的には「精神的興奮」にあるんじゃないでしょうか。
つまり「熱くなれる」という事に集約されると思います。 「おもしろい」はとても端的にギャンブル嗜好を表す言葉だと思います。
この執着から脱却しなければ、相場では生き残れないと思っています。 |
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