相場界芳名録

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名前高久司郎更新日時2005/03/03(木) 19:56:14
メールshiroutakahisa◎hotmail.com
どんな人?相場には十数年関わってますが、取引経験は3年弱ぐらいしか無いヒヨッコです。
最近ちょっとトサカに色がついてきたかなと調子に乗っています。調子に乗って死んでしまった人をたくさん見て来ましたので自重しないととは思ってるんですが。
2005/03/03 更新
投資手法勘とかシステムとか。
基本的にチャートしか見ません。
デイトレードはほとんどやりませんが、1週間以上玉を持つこともあまり無いです。
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高久司郎 さんの日記

昔の10  100昔へ移動

浮いて沈んで少し浮いて。  2005/03/29(火) 18:43:46
 穀物の片玉追っかけはとりあえず昨日でおしまい。3月末までは持ってても良かったかもしれないんだけど。4月だってまだ買ってていい時期なんだけど。衝動的にアービトラージに移行しました。
種玉が、芽を出して枝を広げて幹を伸ばして花咲いて萎れるまで付き合った。って感じです。まだ萎れてないかもしんないけど。
大豆が2ヶ月以上かけて含み益1枚あたり約30万円まで育って、10万円以下まで落ちていくのは、素敵な思い出になりました。
岡地なんかどうでもいいです。勝手にしてくれ。


エネルギーのデイトレルールを作ったので昨日から実験。

昨日。
建ち玉後にストップオーダーを入れておいて昼頃見てみたら、ストップに届いてない筈なのに玉が無い。あれ?
順指しと逆指しを間違えて入れていた。慌てて再建玉。
引け成りで決済注文を入れておいて夕方口座を確認したら、思ったより利が少ない。あれ?
2枚建ててたのに1枚しか落としてなかった。

仕事しながらコソコソとデイトレなんかやるもんじゃない。

嫌なことはすぐ忘れる性質なので人生でいろんな大事なことを忘れてきましたが、さすがに夜中に思い立って寄り成りでオチ注文を入れた。イラン玉は持ってはイカン。イラン玉は損とか得とか考えてはイカン。ケッサイケッサイ。

本日寄り付きでオチ。見事に含み益全ぶっ飛び。

結局昨日は粛々とプラン実行していれば5万ぐらい利になったのではないかと思えるところ、たぶん2〜3万の損じゃなかったか。嫌なので真面目に計算していない。

今日はもうやめよう。期末で忙しいし。と、反省。


にもかかわらずデイトレ敢行。

今日は上手く行ってプラス約14万。
穀物が1ヶ月かけて育って半月かけて萎んだの額の8割が、たった一日で挽回できて、それもなんか嫌。
育っては1日で枯れるを繰り返す小豆を1枚とか買い持ちしてるんだけど、なんかなー。

本業、結局できず。イカン。失踪しようかな。。

アカン・・  2005/03/19(土) 09:25:49
 くだらんことに気を取られて沈没。
シカゴはちょっと深押ししそうな下げ方ですねー。岡地オメデトー。やってることはオバカだと思うけど。
大量に買い戻ししてくれたら月曜日ストップ安剥がれる節もあるかなあ。。
ユニコムの、大衆玉かな?それと岡藤が上手だった。

岡地ウォッチ。  2005/03/18(金) 16:20:51
 今日も売ってた。。。

素人投資家かおまえらわ。。。

岡地ウォッチ。  2005/03/17(木) 16:56:57
 穀物の動きと岡地が関係あるのか無いのか知りませんが、今日はコーン1000枚以上買い戻してたみたいです。
一昨日までの玉1か月分だけの計算だと、16000円アラウンドが買値平均になってたんじゃないかと思いますが。しかしまだ1万枚ぐらい残ってる勘定です。海外が反騰したらどうする気でしょう。他人事ながら心配。アイメックスみたいに相互扶助するんでしょうか。でも受渡しで事故って倒産した取引員なんか昔もいましたしね。受渡し事故で東穀が市場取引停止、というのがいちばんタチの悪い結末です。
板寄せって、相場を動かすのはザラ場よりやりやすいかもしれませんけど、その分、大玉を振れないという苦しさがあるような気がします。一番流動性のある先限でも数千枚も踏もうとしたらストップに張り付いちゃいそう。つまり先限6000枚以上も片ではみ出してる時点で負けだと思う。市場流動性というものを考えてない。せめて1日で落とせるぐらいの玉にしとかないと。
今晩もシカゴは下げるんでしょうか。天を打ったとしても反動というものがあるでしょう。二日分の下げはただの調整で新高値を取りに行く可能性だって充分にある。そういう意味ではとっとと2〜3千枚ぐらいまで玉を絞ってほしいもんですが、下げ相場で1000枚づつ落としても1週間以上。もしシカゴがただの調整だったら1週間も我慢してくれると思えない。下げてくれるのを天に祈るしか無いほど玉を積み上げてる時点で、やっぱり岡地は負けてます。

閑話休題
現在は飽食の時代です。食糧危機は現在、配分の不均衡によってもたらされているだけです。しかし2050年には世界人口が100億になるという試算がある。この人口増加を賄うだけの耕作可能な土地は、地球上に存在しない。数十年の間に地球全体での食糧不足が生じる。化石燃料の埋蔵量だって数十年分だろうという試算がある。
そいういった大局を考えると、過去30年間の商品先物の常識は、これからの30年間には通用しないと思う。ジムロジャースもこれからはコモディティーの時代だと言ってます。
取引員にはそういう先見を持って、これから自分達の市場が必要とされるということの意味をよく考えてほしい。
ぼくだったらレバ1倍程度の貴金属価格連動ファンドとエネルギー価格連動ファンドと穀物価格連動ファンドと1次産品価格総合連動ファンドを組成して、インフレ対策用という触れ込みで証券会社と銀行に販売させます。ちゃんとやれば間違いなく売れます。

相互扶助  2005/03/16(水) 18:29:01
 今日の東穀の動きは、変。
大口の利食いだろうかと思ってたけど、利食いでマイナスサイドに凹むまで売り込むやつなんかおらんし。
とうもろこしの市況。
「東京はこのところシカゴ以上に上昇しており、その反動が」嘘つけ。
「石油製品が急落したことも商品市場全般のムードを悪くし、」そんな取って付けたような理由でストップ安近くまで下げんわ。
アラビカにこんなコメントが。
「取引員の自己が苦しくなっているなか、96年にとうもろこし市場でよく見られたことだが、業界ぐるみで意図的に下げさせる局面がこれからよく出てくるかもしれない」
この辺が怪しいんじゃないかと思いました。

東穀のホームページで取組を見てみたら、とうもろこしでは岡地の11499枚売り(昨日現在)というのが突出。
岡地の手を調べてみたら、ここ1ヶ月で9300枚積み上げてて、積み上げ分だけでも値洗いが昨日の終値ベースだとたぶん10億近くの損。今日はストップ近い下げなので4億ぐらい改善してるんでしょうか。
岡地の自己なのかファンドなのか大口客なのか知りませんが、なんかこの辺の救済の動きじゃないかと邪推しています。それとも海外で今晩以降暴落するんでしょうか。
1万枚、400円で4億の増減。そう思ってみるとたった1万枚が目立つ取組というのも小さいマーケットですね。買い大口は三井Fで5000枚ぐらい。
まあ国内のブレがどうあれ大勢はシカゴに連動するんでしょう。手口なんか見てても仕方ない。相互扶助は、やりたかったらやって下さい。岡地に限らず地場系の自己は上げ銘柄全般に売り店が多いみたいですが。

でぼくは、今日の下げで10万円ぐらい含み益が減りました(笑)
大豆もコーンもピンピンしか玉がありません。
乗せも利食いもせず、放置。

上がってるのでまた嬉しがって書きます。  2005/03/11(金) 10:46:11
 先週末から概ねイメージしていた範疇で、昨晩シカゴ大豆が上値抜き。
抜いたって言ってもまだいまひとつ勢いが感じられない抜け方なんで、今晩のシカゴと来週の月火のロウソク3本で、天井臭いかまだ行くか、何となく取っ掛かりが見えそうです。
4月も3月ほどじゃないけど穀物は高くなる時期なので、季節とか時間閾の横軸の問題には不安感は無いんですが。
大豆コーンについては、去年みたいな大相場を形成するかどうかだけを焦点にしてます。玉を絞って腰を据えて、暫くは乗せとか押し目買いとかしないことにしました。

今年大局で取りたいと思ってるのは、小豆の上げ相場があればそれを。あとはコーヒーの売りですね。コーヒーは10年に1回ぐらいは大暴騰相場があって、6ヶ月とかかけて途轍も無い値段をつけるみたいです。しかし価格が倍以上になる大相場で1年以上上がり続けたことはないみたいです。横軸ではそれほど長く続かない。そして天井で横這いするわけでも無いので天から上げ幅の2/3は下落するでしょう。
絵図としては、夏ぐらいまで延々、5万円ぐらいにまで大暴騰してもらって、そこからの暴落ジェットコースターに、張り付きストップ安3連発ぐらいで2〜3千円落ちたあとの戻りか追撃売りぐらいのタイミングで、チョロっと乗って、全体の下げの1/5ぐらいの値幅取れればオッケー、といったイメージです。2万円戻るとしたら1/5でも4000円か。いいなあ。
実際5万円とかまで上がるかどうかはわからないので、買いは持たずにアラビカが上がって行くのを陰ながら応援しています。ガンバレー!

手は合ってる感じなので調子に乗ってまた書きます。  2005/03/03(木) 19:42:41
 嘘や誇張は書きたくないので書かなくなったら曲がってるんだろうと思ってください。

灯油の買い玉は明日の引けでとりあえず落とします。

大豆は今日、アンコで蓋。天井かどうかはわかんない。
今のレベルが天井だった場合は戻しでも2000丁程度があるかもしれない。1000丁ぐらいは確定で戻すと考えとくべき。日柄だけで調整というのは、まず無い。
押し目買い戻しの、
第一目処 33000〜33500
第二目処31000〜32500
今月中に31000割れたら損切り。

とうもろこしは本日傍観。
引けのストップ安見て「こっちに蓋しとくんだった」と思ったけど、考えてみたら寄りから300円近く下がってたんだからあんまり変わらなかったと思う。
ストップロスの目安は東京15500かシカゴ208割れ。
買い目処15500〜16000

大豆もコーンもわりと浅い押しで受けようと思ってますが、どっちも今の段階で深く押したり1週間もちゃぶつくようだったら、少なくともすぐに上がっちゃうということは無いと思います。

取組は動きが無さそうなので線香花火みたいな相場で終わっちゃうのか、或いはとうもろこしで17000円とか超えてきたら去年の記憶はまだ新しいのでそこからでも買いついて来てくれる人もいるんだろうなと思ってみたり。遠いイメージですけど。

調子に乗って書いてみました。  2005/03/02(水) 17:06:10
 2月中は、アラビカを売って踏まされて、システムの灯油でストップレベルを確認してなかったために1日差でわりと大きな損を食らわされて、ゴムでは売り向かった玉を天井で踏まされてシステムで利食った3倍ぐらいの損をするという惨憺たる状況で、有効ベースで一時15%ぐらいのドローダウンを喰らいました。この損が、今日の灯油と大豆とトウモロコシの総上げで、倍返しで返ってきてくれました。ヤッホー。
灯油はやられたのと同じシステムなので、やられた分が返ってくれば嬉しいなといったところです。昨日の無闇な下げで、ロスカットまであと半歩といったところまで追いやられたのですが、一気に持ち直してくれました。年初から可愛がってきたトウモロコシちゃんと、トウモロコシちゃんの芽が出たなと思った時にパクっと飛びついた大豆ちゃんが、元気に育ってくれています。我慢の足りないぼくは、本日は利食いデーとしてポジションをちょうど半分に削りました。
ここ数日は縦軸の伸びが激しいですが、横軸ではまだ若造相場だと思えます。相場年齢は30歳〜40歳ぐらいでしょうか。
縦軸は、近視眼的に去年の大相場と比較するとまだまだ安いようにも見えますが、10年ぐらいのチャートで見ると高い水準です。利食いは下手なので悩ましいのですが、少なくともここ数日の上昇スピードが持続不可能だということだけは間違いありません。
トウモロコシは14000円台の買い玉を残していますが、ピンでもいいから一度、5000円幅以上の利食いというのをやってみたいものです。

自慢話をする相手がいないので嬉しがって書いてみました。

去年の概況、今年の滑り出し  2005/01/24(月) 21:51:36
 去年は取引3年目のヒヨッコとしてはまあ満足すべき利益でした。70万円ぐらいの利益。
3年前に商品相場を開始したんですけど、50万円入金して1ヶ月で約27万円無くなるという走り出しでした。わかってるつもりでもきっとわからないのだろうと思ってましたけど、予想通りぜんぜんダメだった。
あれは良い経験でした。運不運というのはあると思うけど、はじめに運良く勝ってしまったらあんまり真面目にデータ分析なんかしなかったと思う。
残高二十万そこそこでは相場もクソもないので資金を注ぎ足して、一昨年の年初から再スタートして、その年が約60万円、去年が約70万円ぐらいの収益。幸いにして3年めで通算利益額が100万円ぐらいになりました。
この間を調べてみたら、実はシステムトレードだけ忠実にやっていた方が若干収益は上でした。裁量でやった取引はトントンです。若干利益だったでしょうか。
システムを弄ったのが良く無いです。決済ルールの前に早めに利食ったり、含み益なので決済せずに持ちつづけた、2枚やった、なんてのがシステムの方のパフォーマンスを崩してるみたいでした。
総括してシステムで勝っているといえばそうも言えるんだけど、システムって結局は運用ルールであって運用ルールっていうのは原始的にはぼくの運用ポリシーであって、その中で一体何が良かったのかというと、やっぱりカツカツとストップロスを噛ましているということだと思います。

今年の方針です。
自己資金を突っ込んで運用サイズをもう少し大きくすることも考えたんですが、システムなんか機械的にカツカツやってるだけですし引き出しもそんなに多くありません。裁量でやってる取引もイケルという感触が掴めたわけではない。だから資金を持ち出すのはやめました。200万円が元本。
それに伴って。
去年までは含み損10万円前後もマイナスが出たら問答無用でロスカットしていましたが、20万円ぐらいまでは見ることにしました。これを大きくできない限り利も伸びませんから。
取引を原則として2枚単位にするという方針としました。
2枚という前提があれば分割買い一括決済の練習ができます。なので今年はトレンドを取る取引の練習をします。やっぱりある程度資金額を大きくして取引することを思えばこれが王道だと思うんです。特殊な銘柄の特殊な特徴を取りに行くだけじゃなくて汎用性があると思いますし。

年初からの運用。
2分割買いをやってみてますが、なかなかこれがうまく行きません。あとで客観的に見ると我慢が足りないなとかわかるんですが。全体では一時期引かされてましたけど、本日現在でようやくトントンぐらい。
1月はジタバタ動いたわりにはまったりとした滑り出しになっています。

目標がかなり遠いですが、前に進んでいればせめて近付きはするでしょう。

ちょっとおセンチ  2004/11/09(火) 19:35:39
 昔のお客さんが死にました。
ぼくはもう相場の営業をやってないからここ1〜2年は連絡が無かったんですが、取引をやってることは知っていたので元気だと思ってたのに。体を悪くされていると知っていれば会いに行ったのに。

人間誰でもいつかは死ぬもんだからその時が来たんだと思ってますが、普段のように日常業務をしているうち、ふつふつと体が悲しくなっていて妙な気分です。
悲しいことは嫌いだから他の事をしているときは気持ちが関わらないようにしているのに、ある瞬間に脊髄から後頭部にかけて、肩、上腕から指先、腰、大腿の裏などに、悲しいという、重力か温度か湿度のようなものが浸潤しているのに気づかされます。
悲しいは、寄る辺の無い虚空に放り出されたような救いの無い喪失感です。

思い返してみるとぼくの一番好きなお客さんの一人でした。
一番手をかけたお客さんだったかもしれません。

1〜2週間で一千万円近くふっ飛ばさせたことがああります。
売りを確信していて、ぼくもその頃の相場観は売りだったけど、相場が急騰して、ぼくはストップロスだけは絶対入れさせていたから、何百万かふっ飛んで。ところがちょっと上値が出るとまた売ろうとする。そのときもストップは必ず入れさせるから、売ってはまたストップに引っ掛かって何百万かふっ飛ばすというのを何発か繰り返して。人柄はとても温厚でしたが、夢中になると熱くなる性格の人でした。
会社名義で取引していて、中小企業だったからこれ以上会社の金を飛ばすわけにはイカンと言って負けたまま引いたんですが、その半月後ぐらいには売り始めの値段ぐらいまで値を戻したりなんかして。結局それより安値は二度と取りに行かなかったんですけど。
やめれる人はいい。やり直せるのは負けじゃない。この評価損が実現すると生活に困ると言ってやめられないなんて言う悲惨な人がたくさんいる。そんな説教をした覚えがありますが、今考えてみると説教強盗みたいです。

いいかげんなことを言うどこかのブローカーのセミナーを聞いてきて、出展も書いてない林輝太郎さんの酒田罫線の本のコピーなんか渡されちゃったりして、「新値三本建ち玉、五本決済」で儲かる、なんて盲信しちゃったことがありました。
昔はそれが通用する市場があったかもしれないけど、それがあなたが今やってる相場に通用するかどうかは、データ検証しないと信用すべきじゃない。そう言って、自分ではパソコンなんて使わない人でしたから、10年分のデータ検証結果を作って、結局役立たずなルールだったんですけど、コンコンと説明して断念させたこともありました。自分ではパソコンも使わないし携帯電話すら持っていない人でした。

ある日突然500万円ぐらい振り込んできて、来月の決済に使うお金なんだけど1ヶ月ほど浮いているからこれで1ヶ月以内に一発儲けられないか、とムチャクチャなことを言って来たこともあります。
で、そのうちいくら無くなっていいんですかと聞いたら、考えていない。
負けるつもりじゃなくても負けていい金が無いなら相場はしてはいけないですと説教をした覚えがあります。
ぼくがザクザク釘を指しても勝手にチョロチョロっとやっていて、10万円ぐらい利食って、くぅ〜〜10万円か〜〜利息よりはマシだけどなぁ。。と嘆いていました。

土曜日なんかにデータやら資料を持って説教をしに行くたびに、とても美味いお寿司屋さんでご馳走してくれました。

でも残念ながらぼくはその頃、今もそうかもしれないけど、どうやったら必ず負けるのか、相場では何を絶対にやってはいけないのか、ということはよく知っていたけど、自分では相場を張ったことの無いそこらに転がってる何者でも無いブローカーだったから、じゃあどうすれば儲けられるんだ、ということは自信を持って教えてあげることはできませんでした。

いまぼくは、身の丈に合った取引を自分のお金でやってます。三年めでようやく、入金した資金の約100万円が200万円を超えて、傍から見ればそれは実にささやかな金額ですけど、ぼくの中ではひとつのメルクマールだから、とても喜んでいます。
理屈でわかった筈だったことが少しずつ体で理解できてきているような感じがしています。気のせいかもしれませんが。とにかく三年、大きくは凹まずにやっこれています。
一回一回の買った負けたで一喜一憂するだけの相場の楽しみじゃなくて、こういうじんわりした楽しみみたいなものを、このお客さんと共有できたら良かっただろうなと、いま少し思います。

でもそれができていれば、悲しいがなかったというわけでも無いはずです。

こうやって文字に書いたりしていると少し、ほどけます。

ぼくが死んだときにはみんなには悲しんでもらうんじゃなくて楽しいことを思い出してほしいと思っているし、きっと死んだお客さんもぼくなんかに悲しんでもらいたいとは考えていないと思うから、悲しいはぼくのエゴだと思うんだけど、熱を出したときの関節痛のようになかなかどうして、これは、厄介でどうにもしようがないです。
たぶん時間が経てば体から剥がれてゆくのでしょう。そのことも悲しいのですが。

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