季節 さんの日記

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(無題)  2008/01/04(金) 19:22:36
 最近は子供の名前にもいろいろあるようだ。今日私が店で品物を探していると、「ゆな〜 ゆな〜」ととさけぶお父さんの声を聞いた。ついにあらわれたか、ゆなちゃん。私は頭が古いせいかどうしても「湯女」を連想してしまう。そういえば「えな」という子もいたっけ。えな回収業者というのもあるらしいが。居そうでいないのが「大久保清」で、これは事件の直後裁判所で改名の申し立てが相次いだためだそうだ。まあ最近は「清」とか「勤」とか言う名前ははやらないから、うっかりつけてしまう人は少ないようである。

12月の成績 商品−391860円 為替0円

(無題)  2007/12/25(火) 22:57:35
  細野祐二『公認会計士vs特捜検事』(日経BP社)を読む。一部上場企業キャッツの倒産事件にかんし、経営陣と共謀して粉飾決算したとして1審2審ともに有罪判決を受けた公認会計士の、反論の書である。田中森一本を読んだときにも感じたことだが、この種の経済事件あるいは知能犯というのは、本人の自白というのが決定的な証拠となるので、最初から検察のシナリオに証言をおとしこむというのが当然の手法となっているということだ。そうしてそのために事実上の拷問も行使している。ということは、日本の検察というのは、本質的に、1930年代のソ連の検察と何ら変わらないと言うことである。もしかしたら、洋の東西を問わず、検事というのはそういうものなのかもしれぬ。
 昔ソ連に、ヴィシンスキーという高名な検事がいた。マルクス主義が思想的に権威を持っていた頃は、政治学者ラスキをして、「ベンサム以来の最大の法律家」といわしめたが、今はスターリン時代のただの首切り役人としてその著書が顧みられることもなくなっている。スターリンは、筋書き通りの自白が得られないと、「殴れ、もっと殴れ」といっていたし、ヴィシンスキーは「自白は証拠の女王である」として(「最大の法律家」の割に陳腐な言葉であるが)これを忠実に実践したようである。今の日本の検事は殴るとき後に残らないように、電話帳を使うという話もあるようである。そうしてこれほどの取り調べに堪えて自白調書に署名を拒否して裁判に臨んでも、「共犯者が自白」しているばあいは、99.9%有罪なのである。たとえその自白が明白な矛盾を含んでいる場合でも。モスクワ裁判のようなものである。

(無題)  2007/12/21(金) 18:52:17
  今年の商品相場を顧みると、相場人口が減りつづけ、昔に比べ「えさになってくれる人」が減る中にあって、大衆のさや取り筋がねらわれた1年であったと思う。私はガソクラックと、大豆鞘で破滅的にやられてしまった。さや取りをやるのは今年が初めてあったが、さや取りは片張り以上に損切りが大事であると思い知らされた。もう来年は商品やめて週末の為替日ばかりにでも専念するかな。

(無題)  2007/12/21(金) 00:20:40
  神奈川県警の課長が霊感商法にからんでいたと報じられている。霊感商法といえば、原理運動あたりから使われ出した言葉だが、時々公民館などで行われる高島易断などもこれに近い高額のお布施を要求するらしい。アメリカ生まれの、サイエントロジーなどもお高いようである。ある意味「癒し産業」ともいうべきであろう。悪徳であることは間違いないが。

(無題)  2007/12/19(水) 00:14:40
  もう十数年前になろうか、かつて横綱免許権を持っていた熊本在住の相撲の家元「吉田司家」が破産したとの記事が出ていた。ところが最近の田中森一本によると、現在この名跡は、許永中を通じて阿含宗の桐山靖雄が持っているらしい。司家の名跡があるからといって、相撲協会に何ほどの権利があるというわけでもあるまいが、よりによって新興宗教の教祖に持って行かれたとは、協会も困っていることだろう。

(無題)  2007/12/14(金) 22:46:23
  日本の大衆為替投資家をさして、「東京の主婦」だとか「ミセス・ワタナベ」だとかいうのはまだいいが、「キモノトレーダー」というのは、どうにも勘弁してもらいたい。銀座あたりの水商売風の女性がパソコンに向かって取引している写真が出ていたが、所詮ガイジンのイメージする日本はこんなにも安易な図柄なのかとがっかりする。正味の話、着物姿で取引する人よりも、全裸で取引する人の方がまだ多そう。

(無題)  2007/12/12(水) 20:53:25
  弁護士の田中森一が、立て続けに対談集を出した。宮崎学との『必要悪』夏原武との『バブル』である。
 確かにおもしろくはあるが、・・・率直に言って、ヤクザの組長を「親分、親分」とうれしそうに語る田中は、周辺者となっていっぱしのアウトローをきどる向きによくありがちの図式で、いくらかうんざりした。所詮彼は上層部しか見ていないし。この両書は彼のためにもださないほうがよかった。私は『やくざが店にやってきた』の宮本照夫さんのほうがかっこいいと思う。
 ヤクザの組長を、上場企業の役員としても通用するなどとやたら買いかぶる人もいるけれど、彼らの資質は、土建業の親方を上回ることはないと思う。実際出身階層も似ているし。暴走族のリーダーをすばらしいと持ち上げるのと、本質的に似たようなものだ。確かに人の上に立っているのだから、それなりのものとは思うけれど。

奇書  2007/12/08(土) 21:58:31
  和田平介『キャバレー日記』(晩聲社1981年)は誠に稀代の名ルポルタージュだ。当時全盛だった三経ロンドングループにボーイとして入社して、毎日の日記の形でルポしたものだが、性風俗産業に働く男性からみた実態というのは、歴史的にも貴重な報告であろう。当時ドリフターズでよく加藤茶が「楽しいロンドン愉快なロンドン」と踊っていたが、事実そのころはテレビコマーシャルをやっていたと言うから驚きである。(私はコマーシャルをみた記憶はない)もしかしたらこの本でその過激サービスを暴露された故に、テレビから追放されたのか? いずれにせよ今はロンドングループというのをあまり聞かない。この分野からはほとんど撤退したが如くである。
 告発モノといえば、かつて一世を風靡したサイト「電話の向こうの知らない世界」も先物営業のえぐい世界を知らしめたものだった。管理人の閑散人さんの文章を長年読ませていただいたが、彼は学生時代から悪徳商法に関心があったが、相場や経済にはほとんど関心がないらしかった。たぶん閑散人さんも最初はルポルタージュでも書くつもりで先物営業に潜入したのだろう。閑散人さんやCCMF岩井氏、小名川哲夫氏などは、ネットで有名となり一時はテレビ雑誌の取材も受ける有名人であったが、今は再び一市井人に戻りつつある。

(無題)  2007/12/06(木) 20:13:26
 日本ファースト証券のFXが6ヶ月の営業停止処分となった。顧客の証拠金を流用していたのだという。ここの会社は、以前からこの会社の未公開株がなぜか売られていたりして、かなりうさんくさかったのだが、ついに処分を食らったわけである。サイトを見てみると、証券業務のほか、商品先物もやっているらしい。まあ、近頃は証券会社の設立も容易になったから、証券会社の看板を持っていてもあんまりアテにならない。預かり金の保護は基本的に証券業務に関するものだけだし。以前南証券という会社が平田という詐欺師に乗っ取られたが、その時分は証券会社にはまだ多少の信用があったから、世人を大いに驚かせた。彼は逃亡前夜、顧客から預かった証券類を段ボール11箱につめて逐電したという。しかし証券の番号は直ちに記録されて、売ることはできなかったようだ。平田はその後沖縄で捕まった。今はペーパーレスだからその辺の管理はもっと徹底しているとは思うが・・・

(無題)  2007/12/05(水) 20:16:06
 OECDの15歳学力調査で、日本の学力が世界の中で順位を下げてきた事がわかったという。かつては、日本人の学力は世界一と報じられた時代もあったのだから、「学力崩壊」に危機意識を持つ人もあろう。ただ私は日本人の「優秀な学力」には、少しさめた意見を持っている。というのは、元々日本人の「成人」が、本当に他の国より「優秀」なのか、疑っているからだ。以前、OECDの一般成人を対象に、科学的知識のテストをしたところ、日本は20数カ国中ほとんど最下位に位置していたことがある。もちろんテスト内容は単に知識を問うものにすぎないから、これだけで日本人が「劣等」であるとは決めつけられないが、少なくとも小中学生の優秀神話が大人には当てはまらないのは事実である。多分日本人は、高校を出たあたりから、学校で得た知識を急速に失ってゆくのではあるまいか。北欧人などに比べ、図書館の利用率も低いようである。米英には、サイモン・シンのような優れたサイエンスライターが職業的に成り立っていて、そのいくつかは日本でも出版されている。最近では暗号だとか、リーマン予想、フェルマーの定理に関する著書が出ている。こういった書物を渇望する広範な読者がいると言うことである。日本では竹内何とかとか、立花なんとかみたいな、うさんくさいのが幅をきかせているだけに、彼我の差を感じる。アングロサクソン侮るべからずと思う。それが近年の金融資本主義における勝利につながっているといえば言い過ぎか?

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