(無題) 2009/08/10(月) 21:48:02 |
| すでに旧聞に属するが、FXのレバレッジが25倍に制限される見込みである。アメリカの100倍、イギリスの制限なしに比べ、いかにも厳しい。確かに極端にハイレバで取引して、大規模な違約(相対取引でもこんな言葉を使うのかしら?)でも起きれば、日本初の金融パニックでも起きかねないという考えがあるのだろうが、それでも為替の動きからして100倍くらいならいいんでないのとは思う。ひょっとして金融庁はFXでとんでもなく大金持ちになるやつが出現するのを防ぐためかも。 |
(無題) 2009/08/09(日) 10:11:06 |
| 逮捕された酒井法子は、逃走経路の供述をかたくなに拒否しているようである。おそらく芸能界には、下の世話をしたり、超法規的にトラブルを処理してくれる「なんでも屋」がいるので、しばらくかくまうことなどお手の物であろう。だいたい「芸能界のドン」と言う存在がありうるのも、このようなことに手腕を発揮しているためと思われる。押尾学に部屋を提供した女社長というのも、そうした何でも屋の末端の一人に違いない。 |
(無題) 2009/08/06(木) 21:33:25 |
| 失踪騒ぎの酒井法子は、案外都内に潜伏しているんじゃ無かろうか。携帯が身延で発信されたのは、事務所の若い衆を使った偽装と思われ。何しろ周防さんのいる芸能界ですから、何でもありと言うことで。 |
(無題) 2009/08/05(水) 20:50:20 |
| 民主党のマニフェストが八方美人のバラマキだととかくの批判があるが、土木関連団体と農協関連団体が、民主党政権に反対を表明した。みんな内心ちゃんとわかっているのである。民主党政権になると、「どちらかというと」公共土木工事は減らされ、農協は弱体化に向かうであろうと言うことを。本当は民主党は八方美人ではないのだ。 かつて自民党の有力支持基盤には三つがあった。一つめは郵便局関連、二つめは公共工事関連、三つ目が農業関連である。このうち一つめは自民党に小泉という変人が現れて、自らの政党の支持基盤を切りくずつという奇行をあえてし、しかも圧勝してしまった。その意味では郵政選挙は政党にねじれ現象が起きており、わかりにくかったと思う。そして小泉氏去った後、当然の如く自民党はがたがたとなっている。 今、自民党には小泉のような奇人変人はいないから、農協や土木団体を正面から敵に回す政策はできるわけがない。そして民主党は一見バラマキをやるように見えるが、「たぶん道路・農協よりでない政策になるかも」と諸団体や有権者は予感しているのだろう。郵政選挙の時のような政党政策のねじれがないぶん、わかりやすい構図となりつつある。 |
(無題) 2009/08/03(月) 22:58:47 |
| イギリスはさすがに世界で最初に産業革命が起きた国だけあって、ずいぶん古い時代から経済統計が整備されており、その中には1264年からの賃金指数などもある。もっとも、かなり少ない資料から無理矢理指数を計算したらしく、毎年同じ指数がずっと続くなどといった、果たしてこれがイギリス一国を代表するのかしらんと思える数値もなくはないが、おおよその傾向を見るのには役に立つ。これを利用すれば、遠い昔の一人あたりGDPもだいたい試算できる。イギリスの一人あたりGDPは、13世紀中頃には金換算で20グラムぐらいだったらしい。これが1370年ごろには40グラムに到達する。ちなみに日本について同様に試算してみると、1720年頃から計算できるが、やはりそのころ40グラムぐらいであった。およそ400年の差である。それが開港の時に事実上の金平価切り下げで10グラムぐらいまで落ちてしまう。計算してみるとなかなか興味深い。 |
(無題) 2009/08/01(土) 19:56:03 |
| 国際通貨基金のHPに、1980年から現在までの各国のGDPがのっている。また、KITCOというサイトには、古い時代からの金銀の平均価格が掲載されている。そこで、各国の一人あたりGDPを金で表したらどれくらいだろうかと思い、計算してみた。2008年の日本の金換算の一人あたりGDPは1375グラムである。2000年には4102グラムであるから、だいぶ縮小したことになる。過去最高は2005年のルクセンブルクで、5662グラム、最低は1987年カンボジアの、1.2グラム(!)であった。レートのせいもあるのだろうが、富裕国と貧困国の所得の差は、むしろ開き気味のように思われる。
7月 ー38640円 |
(無題) 2009/07/11(土) 09:41:54 |
| 外務省の元次官が日米核密約について証言した。もちろん彼の行為は公務員の守秘義務に違反するが、しかしながら外務省がもっと大きな悪に染まっていることを暴いてくれているので、ある意公益通報的な意味があるとも言える。秘密外交そのものは昔からあるが、ふつうこのようなことは、政権担当者の了解あってのことである。しかし今回図らずも明らかにされたのは、密約は歴代の次官の引き継ぎ事項であったが、大臣には必ずしも知らせてないようなのである。こんな行政上の大事な事項を大臣に知らせないというのだから、つくづくなめられたものではある。タナカマキコあたりはたぶん何も知らされていないだろう。 したがって日本国政府は国会に対していけしゃあしゃあとウソの答弁をしていたことになるが、ウソをつくくらいならノーコメントを貫く方がましである。すくなくとも世界の文明国ではそれが常識であり、虚偽が発覚した後のペナルティは途方もなく大きい。しかもウソが発覚しないようにするために文書の破棄まで行っているのだからなにをか言わんや。日本の文書保存状況は、おそらくスターリン治下のソ連以下であろう。スターリンの大粛清は、犠牲者が一桁の数字まであげられるほど、案外記録が残っている。そういう意味では日本の官僚機構を支配する倫理は文明国よりもアジア的専制社会のマンダリンのそれに近い。 |
(無題) 2009/07/04(土) 23:27:05 |
| 世襲議員の定義には多少のずれがあるが、一般に三親等以内の親族に選挙地盤をつがせたのを世襲議員と定義すれば、衆参722名の国会議員のうち衆院事務局によるとおおよそ270名前後がそれに当たるという。しかもそのうち230名が自民党議員である。自民党が世襲制を否定できないのは当然だと思った。ところで『リベラルタイム』(この雑誌もうさんくさいが)は「世襲・旧体質 全国知事一斉点検」と銘打って特集を組んでいる。知事にもそんなに世襲がいるのか知らんといぶかしんで記事を読んでみたが、なんと全国47都道府県知事に定義に当てはまるような世襲知事は一人もいないのだ。唯一藩主の分家の子孫という人がいたが、それとて3世代前に藩主だったわけでもないし、たまたま血筋がそうであるというにすぎない。実際平均的知事は経歴から見ても今の国会議員より遙かに優秀であると思われる。世襲政治家の跋扈による国政の劣悪化は、またしても日本国憲法に定められた議院内閣制に起因すると判断せざるを得ないのである。日本の将来は明るくない。 |
(無題) 2009/07/01(水) 23:32:56 |
| アンガス・マディソン(Angus Maddison)『経済統計で見る世界経済2000年史』(柏書房)は、以前書評をしたかしらん? 過去2000年にさかのぼって、各国のGDPを計算してみせたもので、太っ腹なことに彼のHPにも数的データは皆掲載されている。不変価格で過去と現在の様々な地域の経済水準を比較してみて、其れを一般に人々に示すことに、純粋に喜びを感じているようである。1990年のゲアリーケーミスドルと言う一つの単位での計測結果は、それなりに興味がないわけではない。 ただこの本でいろいろ調べ物をしようとすると、やはり当時の名目価格で表されていないためどうも扱いにくい。結局マディソンのデータは、1990年時点の購買力平価での各国のGDPを、それぞれの実質経済成長率に従って過去に逆算してみせたもので、不変価格を計算するに当たってのデータやウェイトはブラックボックスだし、厳密に言えば物価データやウェイトが異なればそれぞれの「ゲアリーケイミスドルによる不変価格」は、決して比較可能ではない。たとえば1600年の一人あたりの中国の所得は600ドル、日本は520ドルだが、1870年には中国530ドル、日本737ドルであるといい、18世紀末頃に日本は中国を抜いたと推計するが、このような計算はゆめゆめあてにならないであろう。 ということで、マディソンの本は、計算の元となるべき当年名目価格を明らかにすべきであって、それがないために資料価値が半減してしまっている。欧米人はどうしたわけか経済統計を扱うに際し「購買力平価や不変価格」による数値の加工が大好きだが、かならずしも実際の経済力を表すには適切でないし、その当時の名目価格に割り戻せるようにしていないと、当時の歴史史料とつきあわすことが困難になってしまうのがどうにもいただけないと思う。 |
(無題) 2009/06/29(月) 21:49:05 |
| 変動相場制が当たり前になっている現代から見ると、ごく近年の昔のことでも、とても不思議に感じられる。1ドル=360円の相場が、たとえば円だから角度にして360度だろうということできまったなどと言う話など、本当だろうか? 実際の所、だいたい1ドル300円のあたりで決めようと思ったが、少し日本のインフレが進んだので、色を付けて360円としたというのが真相のようである。現代の我々が日々の為替の理不尽な動きに一喜一憂しているのに、固定相場制の時代はこんなにも人為的に、適当に決めることができたのだから、ホントに不思議である。中央銀行が実際にそのレートで交換に応じれば、確かにそのレートになるであろうが、それにしても今とは隔世の感がある。 幕末の時もそうだが、固定相場制の時代は、まず交換レートを「適当に」きめて、おもむろに交易を開始する等というやり方が、結構通用したようである。そのレートが実勢より強いか弱いかで、出超になるか入超になるかがきまり、両国の物価水準が自ずから調整されて、新たな均衡に到達したようである。幕末の場合は、貿易均衡点よりはかなり両安に決定されたから、出超となり、強度のインフレとなった。かりに幕府の主張するレートだったら、幕末は金貨流出と強度のデフレに悩まされたであろう。 |
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