フェレット さんの日記

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クルーグマンとクー(とスミス)  2013/06/19(水) 06:39:05
 (以下すべてクルーグマンの記事からの抜書き。)


クルーグマンがクーを厳しく論評している。

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リチャード・クーこそが、貨幣政策なんておまけはやってはいけない、
と頑強に主張する財政政策サイドの人々の中では第一候補になると
思われるからだ。僕は、クーの主張のわけのわからなさについて、
最近ブログに書いたところだ。

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クーは意味をなしてない

クーはどうもインフレ期待の上昇を惨事のようにみなしているようだ。
実のところ、それこそがこの試みの目的だというのに。

金融政策についてクーはかなり理解不能だなとずっと思ってきた。

もし彼が金融政策は効果を持たないだろうと主張したいのなら、まあいい。
しかし彼はそれが明白に有害だと主張したがっていて、私にはそのロジック
が理解できない。

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スミスは理由なしに心配している

スミスは議論を混乱させてしまっている。
彼は日本の巨額な公共部門の負債のせいで、金利の上昇が問題を引き起こす
ことを心配している。しかし名目金利は上がったとしても、実質金利は
下がっていることを思い出してもらいたい。
なので日本の負債はより維持可能になっているのだ。
そしてまた、以前からの長期の名目利子率での負債が多くあることも
思い起こそう。その実質での価値はインフレーションによって減少
していくだろう。

なので、アベノミクスは財政の面からみて良い事ばかりなわけだ。
たとえ目立つ利子の支払額は上昇しようとも。

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最近あるブログで麻生大臣がどうしようもないワカランチン発言をしたと
書いてあった。しかも、その「優秀な」ブレーンに乗せられてと。

麻生大臣、ブレーンで検索すると、あの懐かしいリチャード・クーが
出てきた。今も麻生大臣のブレーンなのだろうか。

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黒田総裁、今後インフレ期待を2%に「ペッグ」してください  2013/06/18(火) 06:52:08
 クリステンセン(on JUNE 4, 2013)

ここ2週間で黒田総裁に対する信認が弱まっていることを確認する一番いい方法は、
市場のインフレ期待を見ることだ。

下のグラフは、日本の市場が予想する5年の期待インフレ率を示している。
このグラフが示していることは、はっきりしている。
黒田総裁は、最初は期待インフレ率を押し上げるのに成功していた。
しかし、このグラフは同様に、ここ2週間で期待インフレ率が急激に下がったことも示している。

もし日経平均での売りの理由を探したかったら、このグラフだけを見ればよい。
デフレを終わらせるという黒田総裁のやる気(コミットメント)に対して、
市場が信用を失い始めてから、日経平均は下がっているのだ。

黒田総裁、今後インフレ期待を2%に「ペッグ」してください
このような政策をしていれば、ここ2週間の日本の株式市場の変動など起こらなかっただろう、
ということも意味している。

実際、日銀は、市場のインフレ期待を2%に「ペッグ」するためにあらゆることをする、
という政策を何度も繰り返し聞かせる以外には、市場とのコミュニケーションをとる必要はまったくない。


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実際には、
黒田総裁の言動をニュースで振り返ると、マーケットマネタリスト達が
期待することは凡そ理解しているのではないか?と感じるし、
クリステンセンが失望するほどではないと思う。

ただ、ワカランチン達の攻撃に言葉がつまり、うまく説明できなかった。
そこを市場(HF)に突かれたのだろうと思う。

HFたちはユニクロなど買い上げてむやみに日経を吊り上げ
黒田総裁の長期金利上昇の説明にかこつけて売り浴びせた。
そんなところだろう。

総裁が「日銀の政策に一部の迷いも無い、期待インフレがまだ
2%に達していないから、さらにマネタリーベースを増加させる予定だ」、
と発言できていればHFの野望は崩れ大損したかもしれないが、
国内に足を引っ張る連中が多すぎた。
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Christensen の草稿  2013/06/16(日) 13:06:00
 (黒田総裁は、次の文をそのまま発表すべきだった)

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期待インフレ率は上昇していますが、その値はどの期間で見ても、
インフレ率2%の目標よりもかなり低いです。従って、私たちはもし必要なら、
月ごとのマネタリーベースをさらに増加する準備ができています。
私たちは、その必要性を、市場の将来の期待インフレ率に基づいて判断するつもりです。

私たちは、特に、2年と5年のブレーク・イーブン・インフレ率をターゲットにしています。
市場の期待が私たちのインフレ目標を反映するように、私たちが行動する、ということを
市場関係者のかたにも理解してもらいたいと思います。
つまり、期待インフレ率を2%にする、ということです。
それ以上でも、それ以下でもありません。
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(私は、最近の日本の期待インフレ率の低下の主要な原因は、
国債の金利が上昇し始めたときに、日銀がまずい対応をしたからだ、
と思っている。 Christensen)

http://blog.livedoor.jp/sowerberry/archives/27977697.html

黒田総裁への願い  2013/06/16(日) 09:17:46
 黒田総裁にお願いである。再び力強く漕ぎ出してくれ(Marcus Nunes)

5月22日(水) 決定会合後の総裁会見後、期待インフレ率は下落し
日経暴落、円急騰を導いた。

http://econdays.net/?p=8407

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決定会合後の会見で、黒田総裁は市場の不安を簡単に鎮めることが出来たはずだ。
「名目金利が上昇してるのは、アベノミクスが順風満帆な証拠。
実質金利は急低下しているのだから。
期待インフレ率は、それでもまだ目標の2%から遠い。
2%に達するまで、さらに強力に緩和を進めていく。」
と言ってくれてさえいれば
(Christensen)

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日銀への不信が日経暴落と円急騰の原因(クルーグマン)

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アベノミクス解説  2013/06/16(日) 06:49:46
 Christensen がまだ黒田総裁の信念を信頼していた時に書いた
アベノミクスの解説をメモしておこう。

長期金利の上昇に際して、日本政府・日銀がみせた狼狽に失望した彼は、
黒田総裁のインフレ達成のためには何でもするという発言が
(深い理論に裏打ちされたものでなく)表面的なものであったのかと感じているようだ。

(国内の執念深い似非学者たちが口汚く黒田総裁を罵った事実があるとしても、
理由にはならないだろう)

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ドル円相場がついに1ドル=100円を突破し、現在の円安傾向が続けば日本からの
輸出にポジティブな効果が生じることになるだろう、と広い注目が寄せられている。

大半のコメンテーターやエコノミストの見方では、現在日本で進行中の金融緩和は
為替レートひいては日本製品の(価格)「競争力」(“competitiveness”)への
インパクトを通じてその効果を発揮すると捉えられているようだ。

しかし、そのような見方は完全に間違っていると私は思う。

現在日本銀行が実施している金融政策によって日本経済の名目GDP成長率が大きく
引き上げられる可能性が高い−しばらくの間は実質GDPも大きく上昇する可能性が高い−、
という点については私も強く同意するところである。

しかしながら、経済成長の加速をもたらす主因を輸出の増加に求める見方には疑問である。
私が思うに、日銀による金融緩和の結果として国内需要(内需)が刺激される可能性が高く、
この内需の増加が経済成長の主たる原動力となると考えられるのである。

http://econdays.net/?p=8213

黒田総裁の信頼性崩壊  2013/06/15(土) 20:59:12
 日経暴落に対するクルーグマンの見解を6/1の日記に書いた。
今回の円高、株安は「日銀の決意に関する恐怖感」に由来すると。
つまり、金融政策が約束されたものより引き締め気味であることへの反応だと
クルーグマンは結論付けている。

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また、別の視点からLars Christensen も日銀への信頼性に
疑問を呈している。

日経平均はたった3週間で20%以上も下落し、本格的に下げ相場に入っている。
これは日銀の黒田総裁と彼の2%インフレ目標を達成するというコミットメントに対する
信頼が崩れたからとしか思えないし、それが唯一の原因だ。

今週の日銀の金融政策発表において黒田日銀総裁は日銀の立ち居地をはっきりさせる
ことに失敗し、それが投資家をさらに不安にさせたことは明らかだ。

したがって重要なのは、マーケットの混乱は名目債券利回りの上昇に対する懸念に
よるのではなく、むしろ債券利回りの上昇によって日銀がインフレを2%に上昇させる
というコミットメントを放棄してしまわないかという懸念によるものだということだ。

だから今起こっていることは、それが事実かどうかは別として、日銀が方針転換を
しているということを恐れる投資家による、全く持って合理的な反応だ。

僕の考えでは、日本のインフレ期待の低下がここ3週間での世界中の金融市場に
おける混乱の主な原因だ。

南アフリカランドの価値から商品価格、アメリカ株式市場の市場心理に至るまで、
世界の金融市場におけるあらゆるものが、黒田総裁が次に何をするかに懸かっている。

追記:デイビッド・グラズナーがアメリカの金融市場で起こっていることについて困惑している。
それについては、上に書いたことで答えたと思う。デイビッドが注目すべきなのは、
バーナンキよりも黒田総裁だ。少なくともこのところにおいては。

http://econdays.net/?p=8543

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米ファンドが出した指令  2013/06/15(土) 15:59:12
 「日本株の急落に備えよ」 米ファンドが出した指令
http://www.asahi.com/business/update/0615/TKY201306150006.html

社内のチームを呼び集め「日本株の急落に備えろ。勝負は数日以内」と指示。
割安だった時期から買ってきた大量の日本企業株式を売る計画をたてた。
下落の兆しを察知したら、売り始める権限を現場に与えた。

ファンドの重要顧客には「もう、日本株の投資はタイミングが遅い。
あとは下落するだけ」と連絡した。周到な根回しだった。

日本時間5月23日(西海岸時間の前日夕)。日本の株式市場が大きな下落に転じた。
日経平均が映し出されたモニターをみながら、
事前に打ち合わせた通り持ち株を粛々と売っていった。

--------------------
かつてSB証券が1990年に行った日本株売り崩し事件を思い出した。

大量の現物買い・先物売り(裁定)と大量のプット買い。
国債入札に参加し600億円分落札し、
その後損を承知で国債の投売り。
長期金利暴騰→株価暴落→裁定解消の現物売り→更なる株価暴落

日本人破産者続出のバブル崩壊だが、
この取引でSB証券は空前の利益を上げたという。

資料  2013/06/15(土) 09:33:29
 IMM通貨先物
円ショート減少(-82,744 → -72,906)
ユーロショート減少(-51,621 → -7,533)
ポンドショート減少(-77,738 → -53,687)
豪ドルショート増加(-58,550 → -63,277)

LTRO返済額(19日予定分)
31億8800万ユーロ(予想:30億ユーロ)

為替レート
USD/JPY:94.0800
EUR/JPY:125.645
CHF/JPY:102.105
GBP/JPY:147.745
AUD/JPY:90.0550
NZD/JPY:75.7350
CAD/JPY:92.4960

東証1部 騰落レシオ(25日)
76.9(6/7)→ 69.5(6/14)
東証1部の騰落レシオ、1年ぶり70%割れ(日経)

信用評価損率
-3.68(5/10)→ 14.75(6/7)

信用評価損益
プラス1020億円(5/10)→ マイナス4325億円(6/7)
個人信用の手の内は劇的に悪化(ダイヤモンド・オンライン)

PER
東証1部:14.54
日経225:14.02

225夜間終値
12,500(前日比-270)

CME Settle
12,515(前日比-480)

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ドル円下落に対する海外のコメント  2013/06/14(金) 07:32:17
 ドル円下落は3週以上に及び、重要なサポートラインの95円を割った。
しかし、フィボナッチで見ると安値77.11、高値103.72の38.2%下げを
演じたに過ぎない。
更なる急速下落が起こりえるし、その場合は92円、88円が目標に
なるだろう。

逆に、強い反発が起こることも考えられ、その場合は一気に100円を
回復するだろう。
(forexcrunch)

本日SQ  2013/06/14(金) 07:19:27
 波乱連続の6月限SQの日を迎えた。
CME終値は12920円で日経夜間取引終値12870円を上回った。
昨日(木曜日)日中取引の引けが12450円だから、ボラティリティは
非常に高く、個人投資家泣かせの賭場の様相を呈している。
参加するのは極めて危険性が高いと感じる。

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