秋山昇 さんの日記

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思い出話6:石油の鞘取り  2023/01/22(日) 15:53:48
 商品先物での利益のかなりの部分が石油関係の鞘取りであった。ただ、始めたばかりの頃は、季節要因により値段が違うという基本的なことすら知らず、順鞘のガソリン5月限を売って逆鞘の灯油5月限を買い、このまま持ってれば鞘滑りと鞘出世で儲かるんじゃないかと思っていたら、U筋に締め上げられて酷い目にあったりと、なかなか上手く行かなかった。
季節性を意識し始めると色々と見えてくるものがあり、特にチャンスがあったのは灯油の3月限であった。当時の灯油は冬季の暖房需要が大きく、3月限はちょうど需要期の終わりの時期にあたる。その時に、在庫が足りなければ暴騰し、余れば暴落するので、その鞘を異限月鞘取りで取るのである。
そこはまずは分析ということで、図書館の書庫で石油連盟の在庫統計を探してコピーしデータ化した。確か1970年代くらいからのデータを全て集めたような気がする。さらに気象庁から過去の全国の気温データを取得して、積算気温と灯油の消費量の関係を調べたりした。最終的には、現在進行中の気温変化をフーリエ級数展開を用いて平滑化し、それを元に今後の気温水準と灯油消費量と在庫推移を予測して3月限の売買を行った。
これは結構上手く行った記憶があるが、2004年くらいには気温と灯油消費量の連動が弱くなり、あまり通用しなくなってしまった。おそらく、石油ストーブからエアコンへの置き換えが急速に進んだせいだと思われる。なので、実質的に機能したのは数年間だけということで、実は儲かったのは偶然という可能性もある。
2001年には原油が上場され、クラックスプレッドが売買の主力となった。クラックスプレッドは原油と石油製品の価格差であるが、それが鞘取りとして成立するのは、精製マージンの水準が行き過ぎると元に戻ろうとする力が働くからである。ガソリンや灯油には季節性があり、例えば夏の灯油は単体で見れば原油より安くなることもあり得る。しかし元売りは、全油種のトータルで収益を上げられれば良いので、精製マージンも全油種の加重平均で考える必要がある。原油から生産される製品には、ナフサ、ガソリン、灯油、ジェット燃料、軽油、A重油、C重油、その他、色々あるが、季節性が大きいのはガソリンと灯油であり、元売りにとって利益が大きいのもこの2油種なので、ガソリンと灯油の平均価格と石油との鞘を考えれば、年間を通じてクラックスプレッドの良い基準となることが確かめられた。実際の売買も、ガソリンと灯油を同方向に同じだけ建て、それに対して原油を反対方向に建てることになる。
クラックスプレッドが縮小すると、元売りが精製を控えることで石油製品の在庫が減少し、いずれスプレッドは回復する。そういう意味では、クラックの拡大狙いはリスクが少ないのだが、クラックの縮小狙いにはかなりリスクがある。2004年には原油が高騰し、クラックが拡大して逆行しまくった挙句、原油の買いだけ切って売りの片張り勝負に持ち込むという暴挙に出てしまった。4500万くらいあった有効額が800万円まで減少し、あと1回か2回のストップ高で飛ぶという状況から原油が天井を打って反転し、一度は死んだようなものだから怖いものは無いと、下げる都度売り乗せして7000万弱まで資金を増やしたのである。まぁ、それは鞘取りとは別の話ではあるが。
2006年には逆にクラックの縮小でやられている。拡大狙いはリスクが少ないはずだが、それを過信して建て過ぎるとやはり危ないということである。この時は、かなり価格操作的な動きがあったのではないかと思っている。実際、三井物産のディーラーが、秋山とその提灯が飛ぶまで売り浴びせる、みたいなことを言っていたと人づてに聞いた(本当かどうか知らないが)。結局、この時は全資金の3分の1ほどのドローダウンを食らったところから反転して助かった。自分は助かったが、提灯筋はだいぶ飛んだような気がする。
それにしても、当時を思い出すために過去の芳名録を読んでいると、3億円程度の資金に対して毎日数千万円レベルで有効額が変動していて、尋常ではない。冷静に見ると頭のネジが飛んでいるとしか思えない。

思い出話5:ブロイラー  2023/01/22(日) 03:47:14
 今回の話もフィクションということで。記憶自体もかなり怪しいですし、正確性は全くありません。
仕手銘柄といえば福岡(関門)ブロイラーもかなり面白かった。初期の頃は鳥善だったかの会社が受けも渡しも好き放題やって儲けていた。鳥善は当業者として受け渡しに使っていただけで、実際に相場を張っていたのはU氏という、元警察官の、京都の弁当屋の社長だと聞いた。U氏はブロイラーで80億円くらい儲けたらしい(どこまで本当かは知らないが)。
仕手筋同士は同じ商品相場村の住人ということで、致命傷を与えるまではやり合わないのだが、U氏は相場村から見たら部外者ということで、ブロイラー以外の石油相場や穀物相場などでも、仕手筋のみんなからとことん向かわれていたように思う。
ブロイラー相場でも、ある筋が偽物を渡したりとか、その時の検査をどうやって誤魔化したかとか、やばい話を色々と聞いた。後には、某筋が、受け渡し資格のある食鳥協会所属の会社を買収したり、養鶏場を買い取ったりして、受け渡しをコントロールしようという話も有ったとか無かったとか。そこまでする前にU氏は潰されてしまったようだが。
某限月を1400円まで買い上げる、みたいな話を聞いて買いを入れた記憶があるが、350円で買ったのが600円くらいになった段階で仕切ってしまったような気がする。その限月自体も1400円までは行かなかったんじゃなかったかな。
実は、U氏の担当外務員の方と接点があり、新宿で飲んだことがある。その話を某筋の関係者にしたら、いつか交渉チャンネルとして使わせてもらうかもしれないと言われた。結局はその機会は無かったが、つくづく狭い世界である。
U氏はその後、相場では全ての儲けを吐き出し、U氏自身も最悪の結末になったと聞いた。身につまされる話である。

思い出話4:仕手筋と納会  2023/01/22(日) 01:20:52
 今回の話は、伝聞の話や想像上の話も多く含まれていますので、フィクションということにしておきます。
商品の仕手筋としては、U筋、N筋、O筋、H筋、その他、等々の定番メンバーがいたが、今はどうしてるんだろうね。2000年代前半くらいまでは仕手筋の情報も間接的にネットにも流れてきたりして、なかなか面白かった。仕手筋同士は同じ相場で争うこともあったが、互いに致命傷を与えるところまでは追い詰めなかったように思う。それぞれ懇意にしているヤクザがいて、追い詰めると何をするかわからないし、相場は相手方がいないと成立しないってこともわかっていたからだろう。
基本的に期先は需給で決まるので、力業での戦いの主戦場は必然的に当限ということになる。買い方は最終的にはどれだけ現物を受けられるか、売り方はどれだけ現物を渡せるかで勝負が決まるわけである。もちろん金さえあればいくらでも受けられるわけだが、受けるのは最小限にして高値で大部分を差金決済できれば儲けは大きくなる。渡す方も同様で、現物は温存して、できるだけ差金決済で終わらせたいのである。
例えば、事前の票読みで、買い方が200枚受ける構えで、売り方が100枚しか渡せない状況だとすると、そのままガチンコで納会に突入すると暴騰納会になるが、実際には、勝負がほぼ決まった段階で、買い方の買い玉と売り方の売り玉について、現在値にいくらプレミアム(アンコと呼ばれていた)を付けて清算するかという交渉が裏で為されることになる。もちろん、買い方と売り方が実際にバイカイを振るわけではなく、全建玉は納会落ちとなるのだが、納会にかけて上下する分も加減して裏で資金を回すことで、当事者間の損益は固定されることになる。これにより、売り方、買い方ともに受け渡しを最小限にして利益を最大化させることができる。
また納会の際、一般の買い玉が多ければ買い端納会に、一般の売り玉が多ければ売り端納会にすることで、さらに利益を上げることができる。仕手筋同士は話がついていて損益も固定しているので、後は一般からカモった分だけ利益になるのである。税金的には、売買損益よりも裏金の方が好まれたらしい。
当時、関西一般大豆とか関門コーンとかで、どっちが優勢みたいな話を聞いて建玉したりしたものだが、平穏納会で肩透かしとなることも多かった。後から聞いたら、あれは1枚あたりアンコ5万円で話がついたとか聞いたりしたものである。
商社などの実需筋が入るとなかなか納会のコントロールは難しいが、仕手筋と一般しかいない場合には納会値をかなり恣意的に決めることも可能になる。2000年3月限の横浜生糸と関西生糸の納会前に、どちらも6000円で売り端を納めて納会させるらしい、とネットに誰かが書いていたが、実際に横浜が6003円、関西が5999円で納会して驚いた記憶がある。
これは仕手筋は関係無い話だが、先物タロウさんは、東京粗糖の当限(2013年1月限)の買い玉を持っていたら取引員を通じて業者から連絡があり、今なら10000円で切らせてやる、ここで切らないとどうなっても知らんからな、と脅されて切ったそうだ。10000円に買い板がいっぱい置いてあったらしい。その後、そのまま10000円で納会した。ちなみにその前の限月の納会値は80800円だった。

株システム改良  2023/01/21(土) 11:03:56
 株システムについて、売買サインの計算はそのままにしつつ、売買する際に丸代金分だけTOPIXでヘッジをかけると、現在抽出しているほとんどの銘柄で収支がやや改善し、損益グラフの形も改善されることがわかった。
それで改めて銘柄を抽出してみたが、他の条件がそのままだと銘柄が結構増えてしまうので、少し抽出条件を厳しくした。
具体的には、データ存在期間が1000日以上あり、過去1年間の日次平均売買高が2億円以上の銘柄について、最大10年の検証期間を設け、TOPIXでヘッジした上での売買損益において、年10%差引後の損益グラフの最大フラット期間が最も短いパラメータを選ぶ。さらにそのパラメータについて、求めた最大フラット期間が検証期間の25%以下となり、検証期間の年間平均利益率が20%以上、かつ過去1年間の利益率が5%以上、となる銘柄を抽出する。
その上で、損益グラフを目視確認して問題の無さそうなものを最終候補とすることにした。日々、増減あるとは思うが、現時点で75銘柄となっている。
実際の運用では、売り買い差っ引きの分だけTOPIXでヘッジすることになる。完全フラットになるので、NY株の動きだとか為替だとかをほとんど気にする必要が無くなる。また、大暴落や大暴騰にも耐性が強くなるはずである。
TOPIXは、買いはETFの現物、売りはTOPIX先物売りが最もコストが安そうだが、先物売りだけ税区分が違うのが問題ではある。一応、ずっとジャンプしてきている利益が3700万ほどあるので、この範囲であればマイナスになっても問題は無いが。ただ、そもそも株価指数先物と株式で税区分が違うのがおかしすぎる。

今週はマイナス  2023/01/20(金) 23:39:18
 ◇ 株システム(建玉100〜120万円程度×60銘柄程度でテスト運用中)
累計+228,715円(先週比−100,944円)
◇ 株ロングショート(裁量、難平あり、4種類のペアについて1単位150万円ずつの売り買いでテスト運用中)
累計+71,185円(先週比−23,649円)

また少しロットを増やした。一銘柄あたり120万円もしくは過去1年の日次平均売買高の1%の両方を上限とした。ここ数日の観察では、一日の出来高の1%程度であれば、引け成り注文でもそれほど大きなマーケットインパクトは与えないのではないかと思う。
今週はレンジ相場の中で上下に大きく動いたので、トレンドフォロー系のシステムにとっては厳しい展開であった。ロングショートは決算発表で逆行する傾向にある。こういう重要発表の前は切った方がいいのだろうか。
株システムは数日単位で売買する感じで、売買高がかなり多くなる。まだテスト運用にも関わらず、年初からの株システムとロングショートの売買高を合計すると231,593,310円となった。それに対して手数料や信用金利や貸株料の合計は6,920円であり、かなりコストが抑えられている。
売りは手数料無料の制度信用で、買いは手数料と金利がゼロの日計り信用を利用して現引きと現渡しで売買しているので、コストは貸株金利しかかからないのだが、前にも書いたが、日計り信用を持ち越してしまうと1銘柄7000円くらい手数料と金利を取られるので、20銘柄としても15万円くらい食らってしまう。15時から15時半までの間に現引きと現渡しを済ませないといけないので、その間にネットに繋がらないと大損害となる。
一応、外でもネット回線はモバイルWiFiと携帯テザリング、端末もノートPCとiPadを使えるようにしているので、大丈夫とは思うのだが。それでも、銘柄コードを間違えて、持ってない銘柄の日計り売り注文を入れてしまって引けまで気が付かないと詰んでしまうので、十分な確認が必要である。
というか、証券会社は日計り信用のうっかり持ち越しで儲けてるんじゃないかな。

IPOはテクノロジーズが100株当たった。10万円以上儲かればいいな。

今週の損益  2023/01/14(土) 06:58:19
 ◇ 株システム(建玉70万円程度×60銘柄程度でテスト運用中)
累計+329,659円(先週比+310,334円)
◇ 株ロングショート(裁量、難平あり、4種類のペアについて1単位120万円ずつの売り買いでテスト運用中)
累計+94,834円(先週比+82,580円)

調子が良いので少しロットを増やしてみた。現状でシステムの運用資金は70万円×60銘柄で最大4000万円くらいだが、本格運用するとなれば2億円程度に増やしたいところ。その場合、引成で1銘柄350万円程度の売買を行うことになる(途転の場合は700万円)。現在、過去1年間の平均日次売買高が1億円以上の銘柄だけをシステム売買の対象にしているが、マーケットインパクトを考えるともう少し銘柄を絞った方が良いような気もしている。それか、引け前の場中にも少しずつ成立させておくか。銘柄ごとに投入資金量を変えるという手もあるか。
あと結構、注文ミスが起きている。日計り信用を残してしまうミスは今のところ無いが、日計り信用が在庫切れのため制度信用売りを入れて現渡しするつもりが忘れていて両建てになっていたり、仕切るべき銘柄を仕切ってなかったり、という具合。まぁ、売買が1日ずれても損益にはそれほど大きくは影響しないはずだが。
後から調べると、逆日歩もそこそこ食らっている。一般信用を用いるという手もあるが、逆日歩が出てるような銘柄は在庫切れも多いんだよねぇ。今のところ最大一日0.01%程度であれば利益でカバーできると踏んでいるが。

株のロングショートも、売り買い各1000万くらいまでには増やしたいところ。ただ、現在やっているペアはどれもかなり板が薄くて、自分がそこそこの枚数の注文を指値で入れると板が逃げてしまうので、細かく分割して増やしたり減らしたりしなくてはならない。

システムとロングショート  2023/01/07(土) 05:05:06
 株のシステムとロングショートについて、損益を記録することにした。
◇ システム(建玉50万円×最大60銘柄程度でテスト運用中)
累計+19325円
◇ ロングショート(裁量、難平あり、4種類のペアについて100万円ずつの売り買いでテスト運用中)
累計+12254円

どちらも問題無いようならロットを増やしていく予定。
株のロングショートは銘柄選択が難しい。ある程度は取れる根拠が無いと、金と白金の鞘のように単に片張りを2つ建てているのと同じになってしまう。株の場合、突然TOBとかがかかると吹っ飛ぶので、そういう可能性のありそうな銘柄をショート側に持って来ない配慮も必要である。逆に、親子上場の子の方をロングするペアだと、ずっと売買していれば場合によってはTOBボーナスが得られるかもしれない。あと、よくペア選択にあたって相関係数を計算して相関の高いものを選んでいる人がいるが、それはナンセンスである。それだと、全く同じもの同士が最適だということになってしまう。逆張り戦略ならば、短期変動(例えば前日比)の相関係数と長期変動(例えば100日間の変動)の相関係数を比べて、長期の相関に比べて短期の相関が低いペアを選ばなければならない。
現在、大口優遇で信用取引の手数料はゼロなのだが、さらにコストを下げるために一日信用を活用している(手数料、金利ともゼロ)。ロングショートはその日のうちに仕切る可能性もあるので、まずは一日信用の売りと買いで仕掛け、持ち越す場合には売りは引けで制度信用にクロスし、買いは引け後に現引きする。仕切りも、一日信用でまずは反対売買して、再仕掛けする場合は一日信用を切るが、完全に仕切る場合は引けでのクロスと引け後の現渡しで処理する。
システムの方は基本的に引成での売買なので、新規売りは制度信用、新規買いは一日信用で買って現引き、返済買いは普通に仕切り、現物売りは一日信用で売って現渡ししている。しかし、銘柄によっては一日信用が適用外だったり売りの在庫が無かったりするので、その場合は代わりに制度信用を用いたり手数料無料の範囲で現物売買をしたりしなくてはならない。また、取引規制のため現引きや現渡しが出来ないこともあり、注意が必要である。一日信用を持ち越してしまうと翌営業日に強制決済になってかなりの手数料を取られてしまう。
これは早急に自動化しないと、いつか注文間違いして一日信用を残してしまいそうである。特に当日中の現引けは15時30分までなので、この間にPCのトラブルなどでネットから切れてしまうと悲惨なことになりかねない。やっぱ寄りで売買するシステムの方がいいのかもしれない。そこそこ薄い銘柄も仕掛けるので、マーケットインパクトを考えると前場寄りか後場引けしかあり得ないのだが。

株のシステムトレード  2023/01/04(水) 15:58:10
 まずは売り買い合わせて1500万円くらいでスタートしてみた。上手く稼働するようなら金額を増やしていく。
しかし、かなりカーブフィッティングされているような気がするので、どの程度の損益になるか全くわからんな。
ただ、取引コストはゼロに近い(信用金利と貸株料)ので、わずかでもエッジがあればそんな酷いことにはならんとは思うのだが。
システム自体は時定数のみをパラメータとして持つトレンドフォロー系のシステム(商品の時からずっと使ってる秋山レシオ)なのだが、銘柄のスクリーニングとパラメータサーチをガンガンかけているので、バックテストの結果は全くあてにならないと思われる。システムが上手く通用した銘柄とパラメータのみを選んでいるので、もろに生存バイアスがかかっている。
具体的には、貸借銘柄であり、1000日以上の過去データがあり、過去1年の日次平均売買代金が1億円以上ある全ての銘柄について、パラメータ(移動平均の日数)としてN=7〜60の全ての値について過去10年(上場して10年経っていない銘柄は上場来)の損益推移を出し、年10%相当のマイナスドリフトを加えた損益推移について、その最大フラット期間を最小化するパラメータを選択する。
その最大フラット期間がデータ存在期間の25%以下となり、かつ、年間平均利益率が10%以上の銘柄を選んで第一候補とする。この時点で150銘柄に絞られる。第一候補は数ヶ月に一度、更新するものとする。
次いで、その中から、年間平均利益率が20%以上、かつ、過去1年間の損益がプラスとなっている銘柄を選び、損益グラフを目視確認して問題の無さそうなものを最終候補とする。これが現時点で55銘柄ある。
当初は厳密にロングショートを合わせるつもりだったのだが、それはやめにして各銘柄ごとに売買指示に従って売買することにした。ひとまず買いが12銘柄、売りが19銘柄建っている。
さて、どうなることやら。

2022年集計  2023/01/01(日) 02:29:47
 相場はなんだか苦しい一年だったなぁ。
2022年の収支は-52,628,660円であった。ただしFTXで拘束されている分を全損扱いとして計算している。
FTXから出金できないのが62万ドル、円換算で8000万円ほどなので、FTXの破綻が無ければプラスだったんだがなぁ。
暗号通貨は一旦撤収状態だが、ハードフォークとかIEOとか、めちゃチャンスのあるときだけ参加することにしよう。
2023年は株のシステム売買を頑張る。たぶん年明けから本格稼働できそう。

優待クロス  2022/12/29(木) 00:58:23
 12月の優待クロスは結局、
[1899]福田組、[2427]アウトソーシング、[2702]マクドナルド、[3003]ヒューリック、[3097]物語コーポレーション、[3197]すかいらーく、[3950]ザ・パック、[4578]大塚、[4633]サカタインクス、[4828]ビジネスエンジニアリング、[4971]メック、[6592]マブチモーター、[7128]フルサト・マルカ、[7532]パンパシフィック、[7613]シークス、[9260]西本ウィズメタック、[9757]船井総研
を取った。家族の名義もフル活用しているので、結構、根こそぎ感あるな。
うちは食べ盛りが沢山いるので助かる。クオカードとかドラッグストアの優待券とかも米とか牛乳とかお菓子とか買ってるとすぐ無くなるし、家族で外食に行くと1万円近くすぐ飛んでいくからねぇ。

優待クロスについては批判的な意見も多いようだ。乞食呼ばわりされたりすることも多い。
確かに、柿の木に「ご自由にお取り下さい」と立札があるところを全部取って持っていってしまうイメージはある。
まぁでも、ルールに則った上での取引であるし、そもそも自分は株式市場には何の思い入れも無いので、乞食でも一向に構わんのだが。
ちょっとこれは微妙な話題で、バックグラウンドの違いによって色々な意見もあるとは思うが、せっかくなので少し思うところを書いてみる。
優待クロスを批判する人の代表的な意見としては、株主優待は長期的な視点で株を保有して企業を応援している人に対する還元策なので、企業を応援する気も無く、ツナギ売りでリスクも回避して権利日だけ買いを持つような人が貰うのはけしからん、という感じだと思う。
しかし、片張りの買いを長期で持つことが、その企業を応援することになるかというと、それは違うと思う。
例えば自分は伊藤忠とかキヤノンとか、そこそこの枚数を片張りでずっと持っているが、伊藤忠やキヤノンを応援しているかというとそんなことはない。単に儲かると思うから持っているだけである。
それに、優待銘柄を長期保有している人も、優待券を使ったら、それ以上はお金を落とさない人が多いんじゃないかと思う。
例えば、自分は不二家を長期保有しているが、優待券に小銭を少しプラスして年に一回クリスマスケーキを買ったら、それ以上は不二家にお金を落とすことは無い。そういうのは応援とは言わないと思う。応援するなら、送られてきた優待券は破り捨てて現金を使うべきではないか。
そもそも、片張りの買いだろうが優待クロスだろうが、優待目的の買いは、小口化を促進して企業に余計な経費をかけさせて損害を与えるという点では同じである。
しかし、企業は資本の論理で動くものなので、何の見返りも無く、応援してくれたお礼に株主優待を送るなんてことは基本的にあり得ない。そこは、株価対策であったり、上場基準を維持するために株主数や流通株数を増やすためであったりと、目的があるわけである。柿の木の例とはそこが違う。
資本の論理による株主優待導入に対して、資本の論理で優待クロスを行うのに何の問題があるのか、と言いたいところである。
ただ、優待クロスを行う人が増えると株価対策等の効果は減殺されるので、長期保有を前提とする等の対策はこれから増えてくるだろう。
これに対しては、端株を持って株主番号を固定しながら毎回クロスするという手もあるのだが、それも、サイゼリアのように、基準日に加えてランダムな日に株数を確認することにすれば完全に封じられてしまう。
つまり、企業側はやろうと思えば優待クロス対策は十分に可能であるので、対策をしていない時点で、優待クロスされても構わないと考えているか、単に怠慢なだけということになる。何も考えていない可能性もあるが。

商品先物や仮想通貨のような、ちょっとでも隙があればとことんやられる世界にいた身からすると、隙があれば取るのは当然で、そこに良いも悪いも無いというのが正直な感想である。
うーん、身も蓋も無いな。

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