秋山昇 さんの日記

新しい10 昔の10  100昔へ移動

2023年収支  2024/01/01(月) 02:29:48
 証券会社のうち1月2日までメンテでログインできないところがあるので、正確な収支は不明だが、ざっとした計算で今年は4500万円ほどのプラスで終えることができた。まずまずの結果である。
ただ、FTX破綻以降の暗号通貨冬の時代に1億円以上のドローダウンを食らっているので、累計収支高値更新はまだ遠い。FTXから半分程度でも返ってくれば高値更新にかなり近づくのだが。

今のところ暗号通貨にはチャンスがごろごろ転がっており、例えば売り買いフラットにして金利差を取るだけで年利50%〜100%程度は取れる状態なので、ひとまず現状維持で行きたいが、暗号通貨も不作の時期は必ず来るので、その時にはあまり深追いせずに不動産に資金を回したい。

12月優待  2023/12/27(水) 10:03:37
 12月の優待クロスは、[1899]福田組、[2211]不二家、[2702]マクドナルド、[3097]物語コーポ、[3197]すかいらーく、[3950]ザ・パック、[4578]大塚HD、[4633]サカタインク、[4971]メック、[5301]東海カーボン、[5946]長府製作所、[6425]ユニバーサル、[6592]マブチ、[7128]フルマル、[7272]ヤマハ発動機、[7532]パンパシ、[7613]シークス、[9260]西本wis、[9543]静岡ガス、[9757]船井総研、を確保。しかし資金を不動産購入と暗号通貨に振り分けているので、カツカツ状態である。この分だと、3月優待は全部は手が回らなさそう。

暗号通貨の方はチャンスが目白押しで、結局、一億以上投入している。リスクは大きいが、年利50%以上見込めるならリスクも割には合うくらいの感覚である。
エアドロはその後、SLNDが配布されて1200ドル程度の利益、また、JTOが配布され、即売りして4万ドルほど儲かった。濡れ手に粟だ。常識の通じん世界だな。

ちょっとしたアイデアがあるので特許を取ろうと考えている。法人設立登記くらいなら自力でやれたが、少し調べてみたが、さすがに特許申請は弁理士さんにお願いしないとどうにもならなさそうである。しかし全部合わせて100万円くらいかかるようだ。まぁ、費用倒れになってもいいかな。特許持ってるっていえば自慢できるし話の種にもなるし。
弁理士さんとの打ち合わせに図面くらいあった方がいいかと思ってFreeCADってフリーソフトを触ってるが、なかなか面白い。

2023年振り返り  2023/12/05(火) 23:39:59
 まだ1ヶ月あるけど、今年を振り返ってみる。

まず相場。11月末の時点で今年の収支は3600万円くらいのプラス。
内訳は、商品50万円、FX1300万円、株式1150万円、仮想通貨1100万円という感じで、なんともいえないバランスの良さ。2022年がFTXの破綻のせいで5300万円くらいマイナスなので、累計収支更新はまだ少しかかりそう。ただ、FTXは最近の暗号通貨の上昇もあり、意外と多めの割合で返って来そうなので期待している。

相場以外の投資としては、今年は不動産の一棟物件に資金投入できたのが良かった。つくづく一棟物件への投資はワンルームマンション投資とは全く違う世界だと思う。金融機関との関係もあり、最初の1棟目のハードルが高いのだが、それを超えるとハードルが下がる。近いうちにあと2棟か3棟は買いたいと思っている。

知り合いと共同で東南アジアの某国の小学校に図書館を建てたのも良かった。完成式典に招かれて大歓迎であった。良い思い出である。

読んで良かった本は小野不由美「十二国記」が断トツである。昨年から今年にかけて全巻読んだが、その後、何度読み直しても没入感がすごい。ネット上のふとした記事を読んだことが切っ掛けで読み始めたのだが、この切っ掛けがなければ「十二国記」を読むことなく人生を終えていたかもしれないと思うと恐ろしい。まぁ、そういう本でまだ出合ってない本も一杯あるんだろうけどね。
ファンタジー系が苦手でない人には是非読んでもらいたい。ファンの人それぞれによってお勧めの順番などがあるようだけど、私は通常通り「魔性の子」から発表年順に読むことをお勧めする。
他に印象に残った本は、恩田陸「夜のピクニック」(若いっていいねぇ)、相場英雄「ガラパゴス」(現代の蟻地獄。身につまされる)、黒川博行「桃源」(黒川氏の作品はどれも安定の面白さ)、瀬戸晴海「ナルコスの戦後史」(麻薬取締官として麻薬と対峙してきた著者にしか書けない生々しさがある)、伊藤計劃「虐殺器官」(後にも先にもこんな小説は無いんじゃないか。天才かよ。しかも作者はこの作品でデビューして2年後に亡くなっている)。
気になってる漫画は、二ノ宮知子「七つ屋志のぶの宝石匣」(終わりそうでなかなか終わらない)、絹田村子「数字であそぼ」(うーん、既視感が)。

今年公開の映画で良かったのは、RRR(主人公2人がいちいち格好良い。インド映画)、パリタクシー(人に歴史ありだねぇ)、帰れない山(描かれる友情がある意味、羨ましい。山の景色も良い。山関連では、昨年観た「アルピニスト」もとても良かった)、マイ・エレメント(子供向け映画なので子供はもちろん楽しめるのだが、無意識の差別の構造とか親子の葛藤とか、意外と深くて大人が観ても考えさせられた)、あしたの少女(閉塞感と絶望の描かれ方が凄まじい。後半パートで少し救いが感じられるが、それでも死んでしまった少女は生き返らない。実話を元にした韓国映画である)、福田村事件(こういう映画が公開されるなら、この国にもまだ希望がある。ただ、制作にあたっては、どこの映画会社からも断られ、クラウドファンディングによって資金を調達したそうだ)、グランツーリスモ(臨場感が凄い。実話ってのも驚きだね)、キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(歴史に埋もれていたネイティブアメリカンに対する蛮行について描かれた実話である。ディカプリオは若い頃からは考えられない味があるな。ブラッドダイヤモンドも良かったが、さらに深みが増している)。
振り返ってみると、自分はやっぱり実話系が好きなんだなと思う。今年公開の映画じゃないけど、飛行機の中で観たスピルバーグ「太陽の帝国」も良かった。

エアドロ  2023/11/29(水) 00:43:12
 暗号通貨はエアドロラッシュである。
これまでのDeFiでの活動に対して、まずはPYTHが配布され、即売りで4000ドルほど儲かった。来週から引き続き、JUPやJTOやSLNDの配布がある。
Air Dropの名前の通り、空気中からお金が降って来る感じである。
最近、暗号通貨関連が盛り上がってきており、価格変動リスクを負わなくとも年利で30%程度の収益機会はザラにある。
ただまぁ、カウンターパーティーリスクもあるので、お得と感じるかどうかは人によるだろうけど。

ところで、Eternal Crypt Wizardry BC(通称エクウィズ)というブロックチェインゲームがあり、プレセールで冒険者NFT(1体500ドル)を購入した人だけが参加できる先行リリースが始まっている。6体購入して参加しているが、なかなか中毒性があって面白い。
先行リリースではゲーム内通貨であるBCが掘れるのだが、掘れるのが先行リリース期間で1体あたり14000BC、6体で84000BCである。たぶん取引が始まったら1BCあたり0.1ドルくらいの値段はつきそうなので、そこそこ儲かるのではないかと思う。冒険者NFT自体も転売できそうだし。
当初はBCを掘るだけでいいかと思っていたのだが、ランキングイベントが開催され、スタート直後から賞金圏内に入ってしまったため、頑張ってプレイすることになってしまった。サボると順位が下がるので、寝る間も惜しんで取り組む毎日であった。こんなにゲームをやったのは大学生以来である。
現在は運営側のバグ取り期間で休止中だが、12月に入るとまた再開される。運営は、張り付かなくてもある程度は自動進行できるようにすると言っているが、それでも張り付きでプレイした方が有利だと思う。もう、時間がどんどん吸い取られていき、社会生活にも悪影響が出るので、一般公開が始まったところでBCもNFTも売却して離脱するつもりで考えている。

10月優待11月優待  2023/11/28(火) 23:09:55
 10月の優待クロスは[2910]ロック・フィールド、[3038]神戸物産
11月の優待クロスは[2734]サーラ、[3349]コスモス薬品
を確保。
11月は[2678]アスクルを取るつもりだったが、不動産関係で忙しくて気が付いたら権利確定日を過ぎてしまっていた。

最近のIPOは[5595]QPS研究所に100株当選しただけ。単価が安いから、あまり期待できないかもなぁ。

収益物件  2023/11/19(日) 22:30:06
 収益物件を2棟購入した。合わせて3億円くらい。
今年の春くらいからトライしていたのだが、良さそうな物件があっても、金融機関の融資の審査に手間取っている間に売れてしまったり、審査自体にNGが出たりして、なかなか決まらなかった。
今回、色々な金融機関とやり取りして、3行くらい今後も積極的に融資してくれそうなところを確保したので、今後はよりスムーズに購入まで進められそうである。
住宅ローンや今まで購入していた収益物件のローンも合わせると、とうとう借金も3億円超えである。借金の一覧は以下の通りとなった(3年固定等は変動扱い)。
全期間固定 1.0% 1700万
長期金利連動 2.1% 2000万
全期間固定 1.6% 2300万
短期金利連動 1.8% 2300万
短期金利連動 1.9% 6700万
短期金利連動 1.5% 1億5200万
今後の金利動向だが、短期金利を上げると国家財政上も色々とまずいので、短期金利は低く維持したまま、長期金利についてはある程度の上昇を許容するのではないかと考えている。というわけで、長期金利連動の2000万以外はそこまで不利なことにはならないのではないかと考えている。

配当クロス  2023/09/28(木) 11:27:10
 9月の配当クロスは
[3407]旭化成、[4188]三菱ケミカル、[4503]アステラス製薬、[4528]小野薬品、[5020]ENEOS、[5802]住友電気工業、[6301]小松製作所、[8306]三菱UFJ、[8316]三井住友FG、[8411]みずほFG、[9432]日本電信電話
に分散して仕掛けた。
中間配当が209.3万円で、配当落調整金との差額が32万円くらい。逆日歩は[8411]みずほFGにわずかに付いただけで他はセーフ。差し引き32万円くらいの利益となった。
配当落調整金が先に拘束されて配当が入るのは3ヶ月くらい後になるので、資金拘束はやや多いが、それでも割の良い仕掛けである。

9月優待  2023/09/27(水) 16:28:31
 9月の優待クロスは
[2053]中部飼料、[2307]クロスキャット、[3088]マツキヨ、[3167]TOKAI、[3371]ソフトクリエイト、[3397]トリドール、[3465]ケイアイ不動産、[3563]FOOD&LIFE CO.、[3593]ホギメディカル、[3677]システム情報、[3771]システムリサーチ、[4665]ダスキン、[4732]ユー・エス・エス、[4958]長谷川香料、[5463]丸一鋼管、[6055]Jマテリアル、[6196]ストライク、[6947]図研、[7476]アズワン、[7616]コロワイド、[7628]オーハシテクニカ、[8081]カナデン、[8157]都築電気、[8255]アクシアルリテイリング、[8282]ケーズHD、[9041]近鉄HD、[9202]ANA、[9319]中央倉庫、[9347]日本管財、[9405]朝日放送、[9600]アイネット、[9759]NSD、[9783]ベネッセ、[9795]ステップ、[9902]日伝、[9936]王将
を確保。10日くらい前から一般信用の在庫を睨みつつ徐々に組んでいった。

今回は配当クロスも仕掛けた。逆日歩3日で、しかも中間配当はどこも少な目なので、やるかどうか迷ったが、まぁ、何とかなるかなと。明日、逆日歩の結果が出れば損益がわかる。

IPOは最近は当選無し。POは[3269]アドバンス・レジデンスに2口当選して14000円儲かったくらい。

法人設立登記  2023/09/21(木) 14:47:37
 定款の認証が無事に終わったら、次は出資金の振り込みである。発起人Bから発起人Aの口座に出資金を振り込むのだが、それに加えて、発起人Aの出資金も別口座から発起人Aの口座に振り込まねばならない。発起人から出資金が振り込まれたという形式が必要なためだが、やや形式主義に過ぎると思う。
振り込み後、通帳の表紙、表紙裏、振り込みの明細が載っているページをコピーし、所定の表紙を付けてホッチキスで止め、「出資金の払込みがあったことを証する書面」を作成。法人の代表者印を押印するとともに各ページにも契印する。
法務省のサイトから「印鑑届出書」をダウンロードして印刷し、所定の場所に法人代表者印と発起人Aの実印を押す。法人の印鑑はオンラインで提出することも出来るのだが、印影をスキャンするときにサイズが正確に合わない可能性も考え、持参して提出してもらうことにした。
ちなみに、上の2つの書類に法人代表者印が必要なので、この時点までに作成しておかなければならない。

申請用総合ソフトから登記・供託オンライン申請システムにアクセスし、法人登記の申請書を作成する。その際、定款は公証役場で認証してもらったものを添付し、「出資金の払込みがあったことを証する書面」と「印鑑届出書」は別途、法務局に持参するとして、他にも添付書類が色々と必要である。
この添付書類がやっかいで、ネットで調べると「発起人の決定書」「発起人の同意書」「役員選任決議書」「役員の就任承諾書」「設立時取締役の就任承諾書」「設立時代表取締役の就任承諾書」「設立時代表取締役を選定したことを証する書面」「設立時代表取締役及び設立時監査役の就任承諾書」「設立時取締役、設立時監査役選任及び本店所在場所決議書」「設立時取締役、設立時代表取締役及び設立時監査役の就任承諾書」「本店所在地決議書」などなど、必要書類として様々なものが出てくる。監査役とかいないんだけどなぁ、と思いつつ法務局のサイトを見ると、基本的に出資金や設立時の株主、設立時の取締役や代表取締役等を定款で定めてあれば、ほとんどの書類は不要と書いてある。しかし別のサイトを見ると、定款に載っていても省略できない書類もあるとかなんとか、情報が錯綜している。
ちょっとわけが分からなくなったが、定款に定めてあることを再度決定したりするのは理屈に合わないと考え、本店所在地決議書のみ添付することにした(定款では本店として市町村までしか定めていないので、これは必要である)。足りない書類があれば、補正通知というのが来て後から提出できるようなので、それで対応すれば良いだろうとの判断である。それにしても、添付書類については、もうちょっと統一してほしいね。

申請書に、認証済みの定款、発起人Aと発起人Bが電子署名した本店所在地決議書のPDFファイルを添付し、必要事項を記入していく。申請書には「納付情報・氏名または法人団体名」という謎の記入欄があり、ネットで調べても何を入力すれば良いのかよくわからなかったが、あまり本質には関係無さそうなので、発起人Aの氏名を入力した。

申請書を送信し、払込ボタンを押してネットバンキングから登録免許税を支払ってもらった。その後、法務局に行って、出資金の払込みがあったことを証する書面、印鑑届出書、発起人Aの印鑑証明書を提出。補正の必要があれば連絡しますとのこと。数日経って申請用総合ソフトの申請書のステータスが「手続終了」となり、無事に登記が完了したことがわかった。念のため、申請用総合ソフトの法人検索機能で検索し、ちゃんと登記されていることを確認。ほっとした。

というわけで、自力で会社を設立するのもそんなに難しくはないということがわかった。定款に電子署名するところがちょっとハードルが高いかもしれないが。時間的には定款の作成から約1週間で完了。なかなか良い経験であった。

定款認証  2023/09/19(火) 22:46:11
 株式会社設立のお手伝いをすることになったのだが、色々と面白かった(まだ途中だが)。
会社を登記するには登録免許税が15万円かかる。特定創業支援等事業のセミナーを受けると半額になるようだが、ちょっと時間がかかりそうなのでパスすることに。
他に、定款の認証代金が5万円、印紙代が4万円、あと、行政書士さんや司法書士さんにお願いすると4万円くらいかかるようだ。
しかし、定款を電子定款にすると印紙代が要らなくなり、さらに申請も自分でやれば行政書士さんや司法書士さんへの依頼料も要らなくなる。電子定款にして手続きも自分でやったら安く済むんじゃないの?って軽く言ったら、そのまま手伝うことになった。

最初に会社に出資する人を発起人といい、通常は発起人のうちから取締役を選ぶことになる。今回、会社を設立するのは発起人Aと発起人Bの2人で、発起人Aが代表取締役となる。

株式会社を設立するには、まずは定款を作成して公証役場で認証を受けなければならない。定款はオーソドックスなもので良いとのことだったので、法務省や日本公証人連合会のサイトにある定款の例をほとんどコピーして作成した。
両者とも大枠は同じなのだが、法務省の定款例は(一般の感覚からすると)ずいぶんと変な言葉遣いが多い気がする。例えば、
「当会社の公告は,官報に掲載してする。」とか「当会社の株式取得者が株主名簿記載事項を株主名簿に記載又は記録することを請求するには、株式取得者とその取得した株式の株主として株主名簿に記載され、若しくは記録された者又はその相続人その他の一般承継人が当会社所定の書式による請求書に署名又は記名押印し、共同して請求しなければならない。」
こんな感じである。独特な文章に慣れないとなかなか意味を汲み取るのが難しい。
日本公証人連合会の定款例だと、それぞれ「当会社の公告は、官報に掲載する方法により行う。」「当会社の株式の取得者が株主の氏名等の株主名簿記載事項を株主名簿に記載又は記録することを請求するには、当会社所定の書式による請求書にその取得した株式の株主として株主名簿に記載若しくは記録された者又はその相続人その他の一般承継人と株式の取得者が署名又は記名押印し、共同してしなければならない。」
となって、いくぶん読み易くなっている。基本的には日本公証人連合会の定款例をベースに、法務省の例や他のネット上に転がってる例を参考にしながら作成した。「若しくは」とか「又は」も平仮名にした。これくらいの変更は大丈夫っぽい。

定款案が出来たら、まず公証役場でチェックしてもらう。電話をかけて定款認証をお願いしたいと伝えると、メールで資料を送るように言われたので、Wordで作った定款案、発起人2人の印鑑証明をスキャンしたPDF、実質的支配者の申告書を送付。数日後に、問題無しとの電話がかかってきた。そのときに、定款を章ごとに改ページしているが、ページ数が多くなると料金が高くなるので、詰めて書く人が多いのですが、これでいいですか?と言われた。フォントを小さくして改ページもやめて詰めようかと相談したが、原本を受け取るときに1ページあたり20円加算されるだけと聞いて、頑張ってページを少なくしても100円も違わないのでそのままにすることにした。

次に、定款をPDFで保存して発起人Aが代表として電子署名を付与するのだが、先日書いたようにAcrobatのアドオンは使えず。困ったなと思ったが、法務省のサイトを見ると、PKCS#7形式でかつ付与する署名情報のフォーマットがAdobeの電子署名に準拠していれば問題無いので、同じことができるフリーソフトを利用し、発起人Aのマイナンバーカードをカードリーダーで接続してて署名を行った。マイナンバーカード、便利だが、電子署名用の暗証番号を忘れていると市役所等で再設定が必要である。
その後、申請用総合ソフトから登記・供託オンライン申請システムにアクセスし、申請書を作成し、署名済みPDFを添付し、申請書にも発起人Aが電子署名を付与して送信した。ところで、申請書については申請用総合ソフトで電子署名できるのに、添付するPDFファイルには署名できない(厳密には、署名は出来るが、定款認証には使えない)という謎仕様となっている。申請用総合ソフトだけで完結できるようにしてくれると良いのだが。

申請書を送信後に、公証役場に電話して認証のための面談の日を決めた。本当は送信する前に日程を決めるのだが、初めてで上手く行くか不安だったので、送信後に日程を相談するということにしてもらったのである。面談は発起人Bが行くことに。AからBへの委任状2通(定款認証手続きの分と、定款作成の分)、AとBの実印と印鑑証明、定款をプリントして最初のページに定款作成の委任状を付けて各ページにAが契印したものを用意し、公証役場へ移動。移動中に公証役場から、定款のPDFファイルに署名が無いとの連絡が。まじか〜、もしかして署名前のファイルを添付してしまったかも、と思って急いで申請をやり直し、公証役場に着いてから確認してもらったら、やはり署名が無いとのこと。実はAcrobatで電子署名をすると、印影の画像が文書に描き込まれるのだが、それが無いので、公証人の先生が無署名だと勘違いしたらしい。印影の画像は無いけど署名はされてますって説明したら、確かに署名あるな、こんなのあるんだ、と言っていた。電子署名って、結局はハッシュ値の数値データなんで、印影の画像を描き込むとか蛇足もよいところだろと思うのだが、こういう考えは少数派なんだろうかねぇ。
ここで更に問題発生。委任状のうち1通は、定款作成の委任状なので、発起人Bから定款に電子署名した発起人Aへの委任状でないといけないということが発覚。うわー、逆だよ。と思ったが、発起人Bが自分の実印と、念のため印鑑証明も持って来ていたので、それで訂正して事なきをえた。

事前に、定款の受け取り方法について聞いており、USBメモリでもCD-Rでもどちらでも良いとのことだったので、新品のUSBメモリを持って行って、そこに公証人の先生が署名した認証済み定款を入れてもらって受け取った。

定款認証が終わったら次は設立登記だが、長くなったので続きはまた後日。

新しい10 昔の10  100昔へ移動

一覧へ戻る